(テーマ音楽)おはようございます。
三上真史です。
いや〜すっかり秋ですね。
皆さん秋のガーデニングといえば何を思い浮かべますか?秋の収穫であったり植え替えなどいろいろ浮かべると思いますが僕はこちらです。
秋に植えつけて春に花を咲かせる秋植え球根ですね。
来年の春の花を思い浮かべながら植えつけると楽しいですよね。
…がしかしこちらの球根ただの球根ではないんです。
ですよね杉井さん!そうです。
本日の講師杉井志織さんです。
(2人)よろしくお願いします。
今日は人気の秋植え球根ですよ。
毎年手軽に咲かせられるのですごく人気がある植物なんですがなぜだか咲かせられないという咲かせ続ける事ができないという方の声が多く聞こえますよね。
その訳は花後に掘り上げないでほったらかしで腐らせてしまうというパターンですよね。
掘り上げるのが面倒って話よく聞くんですよね。
そこでこちらの球根ただの球根ではないという事で植えっぱなしでも毎年咲かせられる球根というのが今日のテーマなんですよね。
そうです。
毎年咲かせるにはこちらのように毎年咲かせやすい種類があるんです。
数多くある秋植え球根の中から厳選したものがこちらと。
私その種類と管理のコツをお伝えしたく今日はやってまいりました。
いいですね!植えっぱなしで毎年咲かせられるという事は球根のイメージが今日の放送を見れば変わると思います。
全力でご紹介させて頂きます。
よろしくお願いします。
本日の講師…植物のコーディネートに定評があり花壇のデザインから街の景観づくりまで幅広く活躍しています。
そんな杉井さんに植えっぱなしにできる球根をご紹介頂きます。
シーズン到来!秋植え球根の中でも手間いらずで植えっぱなしにできる球根をたっぷりご紹介します。
植えっぱなしにするためには土台づくりが大切!準備と植えつけが肝心ですよ。
そして2年目に咲かなかったという人は必見!後半の「しゅみえんダイアリー」では生け垣の刈り込みをお伝えします。
こちらもお楽しみに!こちらにたくさん球根をご用意頂きましたけども。
形も大きさもさまざまですね。
そもそも植えっぱなしで大丈夫なものと駄目なもの違いって何なんですか?高温多湿に耐えられるものを植えっぱなしでできる種類というふうに選んでまいりました。
大体秋植え球根の原産地というのは地中海沿岸地域で乾期がある国々なんですよね。
だから乾期があるという事だと日本のように夏の高温時に多湿だと球根が傷んでしまうという事。
休眠中の夏に駄目になっちゃうんですね。
その種類を紹介してもらいましょう。
開花の早い順に紹介します。
庭の植栽計画にも参考にして下さいね。
こちらが1月から3月までに咲き始める球根になります。
秋植え球根の中でもいち早く咲いてくれる。
スイセンのニホンズイセン。
草丈が低いタイプのテータテート。
そしてスノーフレーク。
どれも人気の植物たちですよね。
スイセンの仲間は植えっぱなしにできる種類がすごく多いんです。
だからちょっとお薦め。
そしてこれが3月から5月に咲くタイプの球根になります。
ムスカリとフリージアとシラーになります。
これは立ち姿の線がすごく細くて40cmぐらい草丈がピューッと伸びるタイプがあるので庭の前でも中央でも後ろでも使い勝手のいい植物になります。
万能タイプでありしかも植えっぱなしで大丈夫と。
いくつも植えたくなりますね。
さあ続いて…。
そしてこれが原種系のチューリップ。
これチューリップですか。
チューリップって掘り上げなきゃ駄目って…。
園芸品種のすごく花が大きいとか八重とかたまが大きいものは掘り上げなきゃ駄目なものが多いんですけどこちらの原種系のタイプは割と丈夫なので植えっぱなしにしてもお花が次々に咲く事はできます。
それはありがたいですね。
原種系のチューリップを選べば植えっぱなしで大丈夫なんですね。
最後は5月から6月に咲くタイプ。
球根が大きくて草丈は1mにも育ちます。
花も大きく他の花とメリハリがつくので重宝しますよ。
植えっぱなしでいいっていっても何年ぐらい大丈夫なものですか?環境が整っていればずっと大丈夫です。
ずっとですか。
ずっと大丈夫。
その環境づくりが大切なので今回はそこをご紹介させて頂きたいと思います。
知りたいです!それでは植えっぱなしにするために大事なポイントをご紹介します。
杉井さん球根にとってどんな環境が良い環境なんでしょうか?具体的には2つあります。
1つ目は日当たりの良い所になります。
理想を言うとこういう大きな木の落葉樹の足元が理想的になります。
夏は直射日光が当たると地面の温度が上がりますよね。
そうすると球根が腐りやすくなるんですね。
なので夏葉っぱが茂ってくれるこういう落葉樹の足元だと地面の温度を防ぐ事ができますよね。
このような大きな木がない場合どうしたらいいですかね?アジサイとかバラとか冬の間に落葉するものの低木のそばだったら問題なく。
大丈夫ですか。
ありがたいですね。
もう一つポイントがあるという事でしたが。
2つ目は水はけの良い土になります。
それはなぜですか?水はけが悪いと湿度が高くなるのでジメジメしてまた球根が腐りやすい環境になるんですね。
なのでステップを踏みながら植えっぱなしにできる良い環境づくりのお話をしたいと思います。
ステップ1「土づくり」。
初めのステップは…植えっぱなしにするためには球根が育つ環境づくりが大切なんです。
この土をギューッと握ってみて下さい。
こちらの2つの土ですか?それぞれ握ったらいいって事ですかね。
いきますよ。
それでギューッて握って。
ギューッて?ギューッ!はい握りました。
パッて開く。
こっちは崩れたでしょ。
こっちは固まってる。
これはどういう事ですか?家の庭の土もこうやって握って確かめてほしいんですけど崩れてるのは水はけの良い土。
そしてこちらみたいに触っても崩れない。
こういうのは水はけの悪い土。
つまり固まってしまう土は球根にとってよくないという事ですか?そう。
水はけが悪いという事は通気性も悪いので常にジメジメしてるという事になるでしょ。
湿度が大敵って言いましたからこういう土の環境だと球根が腐りやすくなるわけです。
ご自分の土がどちらかしっかり確かめる事。
だからこうなった時には土壌改良すれば大丈夫です。
土壌改良に必要なものはこちら。
腐葉土と堆肥は水はけと通気性を良くします。
苦土石灰に含まれるマグネシウムは葉を充実させます。
ケイ酸塩白土は球根を腐らせない効果があります。
庭の土が握って崩れるならこちらだけでも大丈夫ですよ。
腐葉土は土の表面が隠れる程度まきましょう。
堆肥は腐葉土の半分程度。
全てまいたらよく混ぜ合わせます。
30cmほど深く掘り起こして水はけを良くしましょう。
全体を耕したら土づくり終了。
さて続いてのステップは…杉井さんこちらに大きな穴があいてますがここで何を教えて頂けるんですか?ここで植える深さをお話ししたいと思います。
深さ重要ですね。
今回ご紹介した球根にはそれぞれ適した植えつけの深さというのがあるんですね。
それをまずやってみたいと思います。
例えばチューリップ。
チューリップは少し地面から出す。
どうしてかっていうと芽が出る時に土の中から出てくると病気になりやすいんですね。
ついつい埋めがちなんですけど出した方が間違いないわけですか。
そうなの。
病気にならないで葉っぱと花びらがきれいな状態で出るので少し出して植えて下さい。
その他今日ご紹介した種類は…ステップその2「植えつけ」という事でした。
さあ続いては?ステップその3「レイアウト」です。
ステップその3は…配置のコツをご紹介します。
さあ土づくりもして植えつけ方も知っていよいよ実践ですね。
ただいざここで悩むのがどう置いたらいいかって迷っちゃうんですよ。
是非杉井さんのアイデアを学びたいんですけども。
はい分かりました。
よくやりがちなのは整列させて植えていくタイプですよね。
そうすると不自然な感じになるんですよね。
なので他の草花を入れつつナチュラルな景色になるようにレイアウトをしたいかなと思います。
ナチュラルいいですね。
こちらが配置のイメージ。
だ円になるように球根をまとめて植えます。
その球根の間に草花を植えます。
球根はジグザグになるように植えるのがポイント。
咲いた時より自然な雰囲気になりますよ。
配置が決まったらその球根に見合った深さで植えつけましょう。
地面の温度が下がってから行うと失敗がなくなりますよ。
さあこれで植えつけ終了ですね。
はい。
でもこのままだと春まで寂しい花壇になるので。
確かにちょっと寂しいですよね。
実際はここで春の草花になるようなビオラとかアリッサムなどを一緒に植え込んでそれで長く楽しめるような花壇にして下さい。
すてきになりますよ。
いいですね。
杉井さんのイメージがこちら。
球根の周りに一年草を植えて秋から冬にかけて花壇を彩ります。
そして春になり球根が咲くとこのような景色に!草花の間からさまざまな花が咲き一層華やかになります。
チューリップなどの細長い種類を前に置くと後ろの花が見え隠れして自然な雰囲気に。
草丈の低いムスカリをライン状に植えると植物をつなぎ合わせて花壇全体をまとめる効果がありますよ。
続いては花後の管理についてご紹介します。
植えっぱなし球根毎年しっかり咲かせるためには花後の管理にポイントがあるという事ですね。
そうなんです。
まずはこれを見て下さい。
球根が2つありますね。
これがスイセンのテータテートなんですがこれが今年植える球根。
そしてこちらが去年咲き終わった球根。
花後はこんなちっちゃくなっちゃうんですね。
全部エネルギーを使い終わってしまってこうなってしまうのでこれで肥料を与えます。
肥料をやってこのような状態に太らせるという事ですか?花後が終わってから葉っぱが枯れるまでの間に急激に球根を太らせていくという作業をやります。
そのためのまず1つ目が肥料という事ですね。
そうです。
毎年咲かせるには肥料が欠かせません。
効率良く球根を太らせる事ができますよ。
花後の管理続いては…杉井さん中耕とは何でしょうか?軽く耕す事になります。
耕す事ですね。
こうやって一年草の植物を一緒に植えてると植え替えの時に一年草の植物をよく耕す事が出てくると思うんですね。
なのでこの植物を抜いた時によく周りを耕して通気性と水はけが良くなるようによく耕して下さい。
今この状態が球根が植わっていて一度地上部咲いたあとまた再びなくなっている状態という事ですね。
これが夏のちょっと手前の時期の花壇な感じになります。
その時に中耕をする。
でも一年草なら入れ替える時にできると思うんですけど宿根草の場合ってそのままじゃないですか。
どうしたらいいんですかね?宿根草の時はこれ!これで球根があるところを刺しちゃ駄目なの。
その周り。
この草花と宿根草との周りをこうやって耕していって下さい。
いわゆる間を耕すだけでも違うという事ですか?こうやるとだんだん土が締まっていってるのが水はけが良くなってくる。
こうやって通気性と水はけを良くしていくと土が植えっぱなしになってて締まったまんまにならない。
軟らかい土にするという事ですね。
そうですね。
杉井さん今日学んだ事をしっかり実践すれば植えっぱなしで毎年咲かせられるわけですよね。
球根のイメージ変わりましたね。
そうなんですよ。
ステップの123とそして管理のしかたこれを守って頂ければ毎年咲かせ続ける事ができるのが秋植え球根の魅力ですから是非やってみて下さい。
皆さんも是非チャレンジしてみて下さい。
今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
今回は秋の刈り込み作業にチャレンジ!庭木のせん定といえばこの方。
講師は玉崎弘志さんです。
皆さんの家の生け垣夏に刈り込んだ枝がまた伸びてきていませんか?ああやっぱり伸びてますね。
この時期刈ると来年の春までもうひどい伸び方はしないのでずっときれいな形で保てます。
それでは皆さん一緒に刈り込んできれいにしてみましょう。
まずは刈り込み前の下準備から。
秋に刈り込みを行うのはイヌツゲやマサキなどの常緑樹。
生け垣なら何でも切ってよいわけではありません。
サザンカとか春に花を咲かせる花木の生け垣は9月にはこういうふうに全部つぼみがもしくは花芽が出来ているのでもしどうしても気になってやるんでしたら軽めにやって下さい。
…じゃないとほとんど花が咲かなくなっちゃいますね。
今回はサカキの生け垣を刈り込みます。
作業ごとに2種類のハサミを使い分けます。
ハサミを使う時は必ず手袋をつけましょう。
全体を刈り込む前に今見て分かるようにもう刈り込んだんだけどもこういうふうに強い枝が伸びちゃってる。
こういう事がよくあります。
強く飛び出し形を乱している徒長枝。
この枝を先に切ってしまいましょう。
これを中まで見ると太い枝が全部ここまで来てるんですね。
だからここだけ刈ってもまた強くビュッと出ちゃうんです。
生け垣の姿を乱す徒長枝。
せん定バサミで中の方にある太い枝の付け根で切ってしまいます。
こうしておくと刈り込んだあとに再び強く伸びてくる心配がありません。
それではいよいよ…まずは生け垣の両端に棒を立てます。
仮にこの棒を立ててこれをガイドというか目安にしてここの棒が接してるとこぐらいの深さに刈っていきます。
よ〜し。
じゃあ伸びた枝をどんどん切っちゃいますね。
チョキチョキチョキチョキチョキチョキっと!
ちょっと待って!それじゃあね先っぽしか切れてないんだよ伸びたやつの。
全体の面をつくんなくちゃいけないからハサミをこっちから持ってこういうふうに同じ位置で上がっていくんだこうやってね。
そうすると面がつながっていくの。
こういうふうに左手でこれをこの位置に固定する形。
右側だけを動かしてる感じ。
このイメージですね。
そうすると平らにいくと。
下から上に向かって切っていくと枝の見落としがなくきれいな面に仕上がります。
次はロープを張って生け垣の上を刈り込みます。
ここでもハサミの使い方にコツがあるそうです。
面を出していきます。
その時に目線より高い場合はこういうふうになかなか使うのは難しいので逆にハサミを使ってやると割ときれいに水平に出ると思います。
刈り込みバサミって裏返して使ってもいいんですね。
いい事聞いたな。
確かにこっちの方が切りやすそう
同じ要領で裏面側面を刈り込んでいきます。
ボサボサに伸びていた生け垣が…こんなにすっきり整いました。
今見て頂いたようにポイントさえ押さえれば難しくないんですね。
3か月4か月した時にあとどういうふうに伸びてるかどこがいっぱい伸びてどこが伸びてないかそういったのを観察してるとどんどんうまくなります。
是非やってみて下さい。
頑張って下さい。
次回は10月の第3週…「花信〜わたしのメモリアル〜」。
これまで99通のお便りをご紹介してきました。
皆様たくさんのお便り本当にありがとうございます。
さあ100回目となる今回は僕の花信をご紹介します。
「両親から花の便りが届きました。
満開のハナカイドウです」。
「庭いじりを楽しんでいたという祖父。
植物が好きなのも祖父譲りなのでしょうか」。
「実家のハナカイドウが咲く度に思いをはせます。
このハナカイドウは亡き祖父と僕とをつなぐ大切な花。
おじいちゃん今年も満開だよ!ありがとう」。
今日ご紹介した「秋植え球根」そして「しゅみえんダイアリー」は「趣味の園芸」テキスト9月号に掲載されています。
杉井志織さんが植えっぱなし球根について詳しく紹介しています。
今後の内容についてはテキスト10月号を参考になさって下さい。
好みの色や形を組み合わせて秋の景色をつくります。
そしてミニコーナーは「寄せ植えアプリ」。
ビオラを使ったキュートな寄せ植えをご紹介します。
2014/10/02(木) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「大特集!植えっぱなし球根」[字]
ムスカリやスノーフレーク、スイセンやユリなど一度植えたら掘り上げ不要、数年は楽しめる秋植え球根を特集。<コーナー>しゅみえんダイアリー・秋の刈り込み作業/花信
詳細情報
番組内容
一度植えたら掘り上げ不要、数年は楽しめる秋植え球根を特集。小ぶりならムスカリ、スノーフレーク。ユリ、スイセン、チューリップなど大きめの花なら原種系や高温多湿に強い品種を選びたい。土壌改良など植え付け時の環境づくり、花後の花がら摘みや施肥など、数年は掘り上げる必要がない管理方法を紹介する。【司会】三上真史(D−BOYS)<コーナー>しゅみえんダイアリー・秋の刈り込み作業/花信〜わたしのメモリアル〜
出演者
【講師】園芸研究家…杉井志織,園芸研究家…玉崎弘志,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,園部啓一
ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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