(すっちー・ナレーション)
今週の「よしもと新喜劇」は座長に辻本茂雄が登場!そして島田一の介末成由美青野敏行島田珠代ほかさまざまなキャラクターが登場し舞台を盛り上げます!それでは「よしもと新喜劇」始まりま〜す
(場内拍手)
(青野)ここですわ「親信旅館」。
(奥重)ほんまですね。
でもお迎えが来るって言ってたんですけどねぇ。
(青野)まあまあ着いたんやからよろしいやん。
すみません!
(真希・高井)いらっしゃいませ。
(青野)予約していた青野です。
(奥重)奥重です。
(高井)お待ちしておりました。
どうぞお掛けになってください。
(みゆき・まみ)は〜い。
(まみ)雰囲気のいい旅館ね。
(青野)うん。
なんか落ち着けるな。
(高井)ありがとうございます。
(みゆき)温泉に入るの楽しみ〜。
(まみ)私も楽しみです。
(真希)お客様当旅館の温泉は女性は美人になるといわれてるんですよ。
(まみ)ええ〜うれしい!美しくなってくださいね。
(みゆき)うれしい!
(真希)あなたは無理です。
ちょっとどういうこと!?
(高井)ちょっと!ああ〜なんと言いますか…お客様の顔が乱れてらっしゃるのではい。
おたくまで!
(高井)すみません冗談です。
(みゆき)あっ冗談…。
(高井)すみません。
あかんやろ。
あの…駅までうちの者が迎えに上がりませんでしたか?
(みゆき)誰もいませんでしたよ。
(高井)そうですか。
申し訳ございません。
ってことは茂造さんバイト初日からサボっとんなあいつ。
何してんねやほんま。
怒った方がええよね。
失礼しました。
(茂造)あれ?おかしいなもう〜。
おかしいな。
お客さん迎えに行ったのにおれへんってどういうことやねん。
わざわざ迎えに行ったのに。
おら〜!
(一同)うわ〜!
(みゆき)ええ〜!?いやいやいや!はははっ…。
(奥重)ええっ!?
(高井)おい!何してんねん!?あほ!蹴った本人がいちばんびっくりしたわ。
言うてる場合か!蹴ったらあかんねん。
お客さんのかばんや。
申し訳ございません。
迎えに行ってへんってことはどっかでサボっとったんやろ!失礼なこと言うな。
えらいことだったんやで。
どないしたん?小学生がなたくさん下校しとったんや。
そこに黒い車がキィ〜って止まってドアが開いたと思うたらやな1人の小学生を無理やり押し込もうとしてたんや。
で通りがかりの警察官がやな「おい何やってんだよ」って注意したらそいつは反抗して「おい邪魔すんな!」言うて拳銃を奪って警官をバンって撃ったんや。
でどないなったん?そこでコマーシャルなったんや。
(高井)ドラマの話かい。
お前結局サボってるやないかい!誰でも一回ぐらいサボった…はははっ逆ギレ?いやお前や!ええかげんにしぃや。
アルバイト初日からサボるってどういうことやねん。
やる気がないんやったらクビにするから!言い過ぎやろ〜!
(みゆき)痛っ!痛い痛い…。
ちょちょ…ちょっと〜!何すんねん!?八つ当たりや。
(みゆき)するな〜!なんちゅうじじいよ!茂造。
(高井)名前聞いたんちゃうねん。
あとから注意しますんでお許しになってください。
分かりました。
ははっ簡単に許してくれた。
(高井)いらんこと言うな。
青野様も来られてるよ。
申し訳ございませんでした。
(まみ)ああ〜いえ。
そちらは親子でご旅行ですか?
(青野)いや親子じゃないんですよ。
(まみ)私たち恋人同士なんです。
えっあんた加藤茶かほんま。
(高井)いや例えんでええ。
年めっちゃ離れてますよね。
ねえ?トッシー。
しかもトッシーって呼ばれてるんですか?結婚も考えてるんですよ。
ええ〜!家内に先立たれましてね彼女と第二の人生を歩もうと思ってます。
家内も天国で喜んでくれてるでしょう。
幸せですね。
(青野・まみ)はははっ。
今日はゆっくり温泉につかっておいしいもん食べてまみちゃんも食べちゃおうかなぁ。
えっ?
(青野)えへへっ!え〜へへへっ!バコッ!
(高井)たたくな!何たたいて…。
申し訳ございませんここはロビーです。
ハレンチな笑い方はちょっと。
(高井)もうええ。
庭の水まきしてください。
はい分かりました。
ねえねえ私トッシーのために温泉に入ってきれいになる。
まみちゃんはかわいいな。
(みゆき)私敦史君のために温泉に入ってきれいになる。
(奥重)みゆきちゃんはかわいいな。
なんでやねん!うわぁ〜痛っ!痛っ…。
(高井)なんでたたいたんや!「かわいい」ってボケたからつっこんだんや。
(高井)ボケてはらへんねん。
弁償してや。
(一同)うわ〜!
(奥重)あんたがやったんや!
(みゆき)そんなに怒らないで。
この人羨ましいのよ私が美人だから。
なんでやねん!
(高井)おいなんでたたくねん!「美人」とボケたからつっこんだ…。
(高井)だからボケてないねん。
あんたら二人のせいでオブジェみたいになったでこれ。
(みゆき)うわ〜!まったく腹立つわ。
キャンセルよ!帰りましょう!
(高井)落ち着いてください。
(奥重)もう帰ろう帰ろう!・
(一の介)騒がしいですよ!
(高井)オーナー!
(みゆき)なんなのよ…。
(一の介)おじゃましますぅ〜。
ああ〜すみませんすみません。
(高井)変な挨拶やめてください。
(一の介)悪かったな。
あっどうもいらっしゃいませ。
オーナーの島田といいます。
何かありましたか?
(高井)茂造さんがお客さんをたたいたんですよ。
(一の介)申し訳ございません。
(みゆき)謝っても許さないわよ。
(一の介)そんなに怒るとかわいい顔が台なしですよ。
大目に見ます。
ははっあほや。
(高井)こらっ!なんでもない…。
(一の介)どうぞお掛けください。
(まみ)はい。
あっところで気になったんですけど前の「ウルーウール」ってなんですか?
(一の介)レストランなんです。
フランス語で「幸せな時間」という意味なんですよね。
今フランスで料理の勉強している息子が帰るとオープンしようと思っております。
(まみ)ああ〜そうなんですか。
今度来る楽しみが増えたわね。
ほんまやな。
ほな早速部屋へ行こうか。
(高井)ご案内ください。
(一の介)キーの方を。
それではお部屋の方は生命保険目当ての間となってございます。
(2人)えっ?
(高井)そんな部屋ございません。
(まみ)違いますもう〜。
トッシー行こう。
うふふっ。
(高井)ごゆっくり。
(青野)すみません。
(村上)みゆき!斉範さん!番頭!
(高井)茂造!知ってるやん。
俺や。
俺俺!知ってるやろ。
人の恋人に手ぇ出しやがって!
(奥重)なんやと?みゆきは俺を選んだんや。
(村上)みゆきを返せ!
(奥重)みゆきは俺のもんや!はははっなんでこのブサイクモテんねん。
(村上)みゆき戻ってきてくれ。
お前より俺の方がみゆきを幸せにできる。
それはなお前より俺の愛の方が大きいからや!いちいちお前のセリフは臭いんや!・消臭力もしもし?
(高井)着メロかい!仕事中や。
「仕事中」やないねん。
状況とぴったりすぎるやないかい。
わしがいちばんびっくりした。
言うてる場合か。
紛らわしいからその音替えて。
ええ〜気に入ってんのに。
知るかぁ。
(村上)人の恋人奪いやがって!
(奥重)なんやと!?
(一の介)おやめくださいもう!ここで暴力はだめです。
それにですねあなたも人の恋人を奪うのはよくないです。
(みゆき)落ち着いて部屋で話しましょう。
(村上)分かった。
(奥重)行こう。
それではお部屋の方はブサイクマニアの間となってます。
(奥重)えっ?
(高井)そんな部屋ございません。
お2階どうぞ。
(村上)ああ。
(みゆき)私って罪な女ね。
バン!
(みゆき)うわ〜〜!
(高井)危ない!
(みゆき)怖い怖い!めっちゃ飛んだなおい。
(高井)言うてる場合か!なんで落としたんや!むかついたんや。
(高井)落としたらあかんやろ。
その前に階段どないなっとんねん。
わしの手作り。
(高井)勝手に改造すな!早く戻して。
バン!
(一同)おおっ。
(高井)ちゃんと直しといてや。
また役に立つって。
(高井)役に立つかこんなもん!あちらからも行けるのでどうぞ。
(みゆき)腹立つわなんなのよ!バン!
(みゆき)わあっ!
(高井)これも改造したんかい!「うん」やないこれも直してや!度々失礼しました。
(みゆき)なんなの!?もう〜!
(一の介)茂造さんお客さんに失礼なことをしないでくださいお願いします。
はいはい。
「はい」は1回。
(高井)自分で言うなあほ。
(一の介)ほんまですよ。
ああ〜そうそうそうさっき息子さんがフランスに行ってるっておっしゃってましたね。
健二っていうねんけどな本場のなフランス料理を勉強したい言うて婚約者の真希ちゃんを置いてフランス行ってしもうたんや。
必ず3年で帰って来ると言ってたのにもう5年も帰って来ぇへんねや。
まったく連絡もないしほんとにどこで何をしてるか全然分からへんねん。
おやじただいま。
(高井)息子さんやらんでええ。
年違いすぎるやろ。
いや寂しそうやったから。
(高井)やらんでええ。
(一の介)だめですよ。
(由美)ごめんやしておくれやしてごめんやっしぃ〜!あっどうもどうも恐れ入ります。
(高井)変わった挨拶ですね。
申し訳ございません。
これを言わないと湯婆婆に間違えられます。
(高井)確かに似てる。
いらっしゃいませ。
(由美)予約していた末成ですが。
(高井)お待ちしておりました。
どうぞお掛けになってください。
(一の介)どうぞ。
(平山)失礼します。
(藍)ああ〜でもこうして太一郎さんと旅行に来れるなんて夢みたい。
(由美)まあ藍はほんとに太一郎さんが好きなのね。
(藍)うん!
(平山)太一郎は幸せ者ですわ。
(由美)平山さん今回の会社の融資の件お任せください。
だってもう私たちファミリーになるんですもの。
(平山)ありがとうございます。
ああ〜忘れ物やもう…。
あなた!
(青野)由美!
(藍)パパ!
(青野)藍!
(2人)訳分からん!えっ!?えっあなたはこの方の…。
妻です。
ええ〜天国ちゃうの!?
(青野)おいおいおい!お〜いお〜いお〜い!
(由美)あなた。
今回の平山さんとの旅行出張で来れないって言ってたでしょ。
どうしてこちらにいらっしゃるの?
(青野)キャンセルして君たちを追いかけてきたんや。
部屋用意…早く部屋をね。
部屋行け。
それではお部屋の方は不倫と愛人の間です。
ああ〜!!おいこれこれ…。
(高井)お2階へどうぞ。
(青野)あとで行くから!
(由美)あなた待ってるわね。
さあ参りましょう。
(高井)ごゆっくり。
すみません期待に沿えず。
沿わんでええねん。
いや〜あのデブ落としたらえらいことなるで〜!大ケガや。
わしもたまには空気読む。
言うてる場合か。
絶対落としたらあかんからな。
(青野)とにかく絶対黙っとってくださいよ!どうしょうかな〜?
(高井)こら。
(青野)お願いしますよ!もうえらいこっちゃ〜!
(高井)まさかやね。
ねえびっくりしました。
(後藤)失礼します!
(高井)後藤さん吉田さん。
(一の介)今日どうかされました?実は砕石場からダイナマイトが盗まれそのダイナマイトを使って銀行が襲われたんです。
強盗は失敗に終わり駆けつけた警察官から拳銃を奪って現在この周辺を逃亡しています。
(4人)ええっ!?待て〜〜!タッタッタッタッ…
(足音)はぁはぁはぁはぁ…。
ち…近づくな!バキュン!
(銃声)うわぁ〜!!もしもし?
(高井)着信音かい!仕事中や空気読め!
(高井)「空気読め」やないねん。
ようそんな音見つけてきたな!昨日の2時間ドラマを録音してん。
そんなん録らんでええねん。
紛らわしいからその音も替えて。
いやこれ以上おもしろいのもうないな。
ええから替えといて。
まじで?はははっ頼むで。
誰としゃべってんねん。
ああ〜そうそう!さっき駅前で健二さんを見かけましたよ。
(一の介)えっ?健二を?
(後藤)フランスから帰って来たんですねぇ。
ああ〜ほら来ました来ました。
どんな人やろ?
(高井)紹介してもらい。
よかったですね。
(健二)ただいま。
(高井)おかえりなさいませ。
(茂造・高井)ははははっ!息子さんどんな顔かな思うたら横顔新幹線やんこれ〜!横顔新幹線やんこれ〜!
(健二)誰が新幹線ですか。
新幹線やから白と青できめてるんでしょ?
(健二)違いますよこれは。
はは〜ん今東京向いてるやろ?
(健二)向いてへんそんな方向!
(裕)「のぞみ」?
(健二)誰がのぞみや。
(後藤)「ひかり」?
(高井)「こだま」?「レールスター」?どこまで言うんですかもう!新幹線やないですよ。
おやじ!ファ〜ン!
(健二)なんの音ですかそれ!前通過したから。
(健二)通過したけどねそんな音鳴らさんでええねん。
なんで確認してんねんあんた!
(後藤)ビールにお茶〜。
(健二)売りにも来ないでください。
(高井)ゴォッ!
(健二)トイレの音出すな!プシュ〜。
くっ!
(健二)いや乗り遅れた人もやめてください!何をしてるんですか…なんで下がんねやこれ!黄色い線まで下がらんと。
(健二)新幹線やないんですよ。
おやじ。
ファ〜ン!
(伊賀)鳴らすなっちゅうてんねん。
確認もすな。
売りにも来るな。
音出すな。
それもすな。
なんで下がんねやもう!黄色い線まで下がらんと。
(健二)いいかげんにしてください。
はははっ連結連結。
いや連結やないねん。
何してんねんこれ。
ちょっとオーナーオーナー。
そんなハゲた新幹線ないから。
(高井)確かに。
ちょっと待って。
あれがほんまの「ひかり」。
(健二)何言うてんねん。
ハゲてるから「ひかり」。
うまい!いやでもこっち本物や。
(健二)本物ってなんや本物って。
やめてくださいよもう!わしら先頭無理やでこう〜なってへんから。
なあ?新幹線やないんです。
下がっててください。
黄色い線まで?いや違う言うてんのにもう!おやじ。
おやじからもなんとか言うてくれ。
ポイント切り替えるのもやめてくれ!よう分かりましたねぇ。
以上。
(健二)十分や!なんやねん…。
誰や?この人!えっあんたわしのこと知らんのんか?熱愛発覚して丸刈りして「YouTube」で謝罪した者や。
(高井)いや違うやろ!あれAKBの子や。
丸刈りのとこしか合うてへんがな。
こんな髪型で謝罪したらみんな怒るやろな。
(高井)言うてる場合ちゃう。
ちゃんと自己紹介して。
アルバイトの茂造や。
偉そうに言うなお前は。
アルバイトの茂造さん。
バイトです。
(後藤)では我々はこのへんで失礼します。
(一の介)どうもご苦労さんでございます。
(後藤)よっしゃ!必ず犯人を捕まえるぞ。
(裕)分かりました。
後藤さんあそこに怪しいやつが!ええ〜!
(高井)いやどっち行くねんな!
(健二)おやじただいま。
「ただいま」やあるかぁ。
5年間も連絡がないからみんな心配してたんやぞ。
(健二)ごめんな。
3年で帰国するつもりやったけどフランス料理は奥が深くて宮廷料理のオートキュイジーヌだけやなく各地方の郷土料理も学びたかったんや。
だから5年もかかってしまった。
真希ただいま。
おかえり。
(高井)いやお前が言うな。
いや「茂造ただいま」言うたんちゃうん?違う。
髪の毛邪魔で聞こえてへんがな。
(真希)おかえりなさい。
(健二)おやじ。
ファ〜ン!
(健二)やめてくださいそれ。
俺は真希と結婚してこの旅館を継ぐ。
(一の介)ああ…。
(高井)頼もしいですねぇ。
・
(珠代)ああ〜!はあ〜ああ〜!健二さん!珠代さん!番頭!茂造!いや何回させんねん。
俺俺俺。
誰ですか?これ。
はははっどこの国から来たかは分かるな。
(場内笑い)
(健二)フランスで知り合った人です。
まさか日本にまで追いかけてくるとは。
はじめまして。
健二さんのストーカーです。
(高井)自分で言うんかいおい。
(珠代)健二さん。
ねえあなたと私は赤い糸で結ばれているの。
だから結婚しよう。
ねえねえねえ。
珠代さん言ったはずです。
僕には婚約者がいるんです。
はじめまして。
いや違うやろ。
ややこしくなるから。
(健二)婚約者の真希です。
(真希)どうも。
(珠代)どうもはじめまして。
悪いんですけれど健二さんは諦めてもらえます?
(健二)おい何を言うねや!健二さんは私を選ぶんだ。
えっ!?絶対に私だ。
んん〜私だ。
ねえ〜私だ。
(健二)何してんねん!おお〜凱旋門。
(高井)そんな感じになってるけど。
(珠代)ねえお願い私と結婚して。
(健二)珠代さん…。
(レイチェル)珠代さん!令さん!オーナー!
(一の介)えっ?
(高井)急に言われたらそらそうなるわ。
オーナー素だけやめてください。
すまん。
(高井)「えっ?」やあれへん。
「茂造!」って言ってください。
急にくるから…。
よ〜しみんな緊張感持っていこう。
誰が言うとんねん!アルバイトが偉そうに言うな。
誰ですか?この人は。
えっ?まあどこの国から来たかは分かる。
(レイチェル)はじめまして。
珠代さんのストーカーです。
(高井)えっ?ストーカーのストーカー?
(レイチェル)珠代さん僕は君の瞳に恋をした。
めっちゃ目ぇ細いでこいつ。
(珠代)ねえ出てってちょうだい。
今すぐ出てって。
ゲットアウト!フランス語ちゃうんかいほんで。
そんなこと言わずにホールドオンミー。
12…1234!・ホールドオンミー!ホールドオンミー!・ホールドオンミー!ホールドオンミー!ワオッ!・ジャンジャンジャランジャンジャジャジャンジャン…
(レイチェル)レッツゴー。
(珠代)・ユーゲットアウト!
(珠代)・ユーゲットアウト!ユーゲットアウト!ユーゲットアウト!
(珠代)・ヘイ!
(2人)・ジャンジャンジャラン…
(2人)世界平和。
(高井)何を言うとんねんそれ。
息ぴったりやないか。
二人が結婚したらええねん。
(レイチェル)そうだ結婚しよう。
(珠代)やめてくださいもう!ねえ健二さん私と結婚して。
結婚はできません。
すみませんが帰ってください。
(珠代)じゃあ私この旅館に泊まろうかしら。
客としてならいいですわよね?
(レイチェル)そうだじゃあ僕も泊まる。
(高井)お客様ならしかたないですね。
ご案内ください。
(一の介)じゃあキーの方を。
それではお部屋の方は…「『奥さんちょっと聞いた?隣の鈴木さんの旦那さんリストラに遭ったらしいわよ』『まあ〜』『ホン間』です」。
(高井)そんな部屋ございません。
お2階へどうぞ。
(レイチェル)そうですか。
じゃあ先行くよ。
真希さん!バン!
(珠代)ああ〜!どわぁ〜お!
(高井)何してんねん。
みんなこうなることを望んでたやろ?
(高井)そうかもしれんけど。
もうええ。
早く戻して。
バン!
(高井)うわっ!あちらからも行けますのでどうぞ。
(珠代)もうもうもうピィ〜!もう!んっ!んっ!もう〜んっ!んっ!もう〜!んっ!んっ!意味分からへん。
腹立つなぁ。
法律なかったら抹殺してたな。
(高井)こら!言い過ぎや。
真希彼女は何も関係ないから。
ええ…。
(健二)じゃあおやじ荷物置いてくるわ。
(一の介)そうしなさい。
ええ〜階段ちゃうの?悔しがるなおい。
新幹線落とした〜い。
絶対落としたらあかんからな。
何言うてんねん。
さあそろそろ仕事しましょうか。
風呂場の掃除お願いします。
分かりましたよ。
今からきれいにお風呂を掃除して体にいい温泉をいっぱいためて…はははっその中でおしっこしたるわ。
(高井)それはあかんで!待て!
(一の介)茂造さんそんなことしたらだめですよ。
もうあの人は何を考えてるか分からんわほんまにもう。
いつかこんな日が来るとは思っていたよ。
どうしましょう?でも気持ちは変わらへん。
わしは真希ちゃんを愛してる。
私も一の介さんを愛しています。
反対されても必ず幸せにする真希とおなかの子供を。
ガン!
(一の介・真希)うわっ!?おいおいおい。
それほんまかいな?あんたむちゃくちゃや。
お客さんに言うてたやんか人の恋人を奪うのはよくないって。
あんたが奪ってるやないか。
しかも息子の婚約者。
しかも妊娠さした。
おいこれなんて読むねん?
(一の介)「しんしんりょかん」。
意味を言うてみぃ。
(一の介)「親を信頼する」。
できるかぁあほ。
ええっ?どういうこっちゃ?ねえねえ。
どういうことや?ねえねえ。
(高井)茂造さん聞き過ぎや。
聞きたいやろ?
(高井)聞きたい。
(一の介)分かりました。
じゃあ言います。
健二から連絡のない不安な真希ちゃんを見てほっとかれなくて…。
一の介さんの優しさにどんどん惹かれて…。
(2人)愛し合うようになりました。
(高井)なんでハモるんですか。
でも真希ちゃんがオーナーの子供を妊娠してることを知ったら健二さんどうなんねやろ〜!ふふふっ。
(高井)何笑うてんねん。
真希。
来た〜〜〜!うるさいうるさい。
なんもない。
一人で寂しい思いをさせてすまん。
二人で楽しい思いをしてすまん。
こら!待たせてごめん。
待てずにごめん。
おい!これからは君を守る命を懸けて。
真希は二股かけて。
うるさいわお前は。
(健二)どないしたん?さっきから。
(高井)独り言です。
頭がおかしいんです。
はははっ。
(健二)そんなことよりおやじ。
早苗のやつは元気か?えっ?早苗っていうのは?オーナーの娘さん。
娘さん。
(一の介)ああ〜早苗なエステの資格を取って今大阪で働いてんねんけど来月こっちへ帰って来てこの旅館でなエステサービスを始めんねん。
(健二)ええアイディアやな。
そうか。
早苗も大人になったんか。
俺がフランスに行くときはまだ高校生やったもんな。
(一の介)ああ〜そやったな。
(健二)ほなこれからはおやじと俺と真希そして早苗の四人でこの旅館を繁盛させよう。
この旅館を繁盛?戦場やいうねん。
(高井)うまいこと言わんでええ!何もございません。
頭がおかしいんです。
(一の介)そやそや。
何を言うてんねん。
(早苗)ただいま。
早苗!いや知らんやろおい。
震え過ぎや。
合うてるけど。
(一の介)早苗そのおなかは?妊娠8か月なの。
なんやて?お前は!えっ?何考えとんねん。
座れおい!
(早苗)えっ?ちょっと…。
座って話せぇ!何があったんや。
言え!座れはよ座れ!何をしとんねんお前は!
(高井)何をしてんねや。
ほんまに…。
えっ?何があったか言わんかお前は!
(早苗)ちょっとあなた誰ですか?えっわしのこと知らんのんか?ロングブレスダイエットを編み出した者や。
(高井)いや違うやろ!あれは美木良介さんや。
ぶっ!
(高井)全然違う。
それ空気抜けただけやないか。
ふふふっ。
(高井)何笑うてんねん。
ちゃんと自己紹介しろ。
アルバイトの茂造や!
(高井)偉そうに言うなって!ややこしくなるからこっち来て。
なんやの…。
(高井)もうええ。
しっしっ!
(一の介)どきなさい。
(高井)あの…一体何があったんですか?恋人に二股をかけられ私の方から別れを告げたの。
そのあとに妊娠してることが分かって誰にも相談できずおなかはどんどん大きくなっていくしもうどうしたらいいのか分からなくなって…。
(一の介)はぁ…。
二股かけるなんて最低やな!だって。
(高井)こら!
(健二)人を裏切るなんて絶対許せん!だって。
(高井)やめとけ。
(太一郎)はぁ…。
(高井)あら?お客様。
(太一郎)早苗!太一郎さん!オーナー!
(一の介)あっ…。
すまん。
(高井)急に呼んだらそうなるって。
あとオーナー。
油断は禁物なので。
あんたのせいやろもう。
早苗さん知り合いですか?
(早苗)別れた恋人です。
(一同)えっ!?
(太一郎)どうしてここに?
(早苗)ここは私の実家なの。
(太一郎)そのおなか…。
(健二)お前と別れてから妊娠してることが分かったんや。
(太一郎)えっ!?
(健二)妹を傷つけやがって!
(早苗)お兄ちゃんやめて!
(健二)自分が何をしでかしたか分かってんのか!?分かってんのか!?
(高井)やめとけ。
二股かけてばれへんと思ってたんか!?思ってたんか!?
(高井)うるさい!
(健二)謝れ!
(一の介・真希)ごめんなさい。
(高井)違いますよ。
違う違う。
向こう向こう。
(健二)おやじ。
おやじからもなんとか言うたれ。
さあなんて言うんやろ?
(高井)期待すな。
(健二)いや…何黙ってんねん。
なんでなんにも言われへんねん。
言えるわけないやろ!真希ちゃんはオーナーの子供妊娠してんのに。
(健二)えっ!真希がおやじの子供を妊娠してる!?えっ!?
(高井)お前が言うたんや!言うた今。
言うた?
(健二)ちょ…ちょっとおい待て真希それほんまか!?ごめんなさい!
(一の介)健二すまん。
(健二)謝ってすむかぁ!俺がどんな思いでフランスで頑張ってきたと思ってんねん。
もう誰も信用なんかできへんわ。
ちょっと待って!あんた自分のことばっかりやな。
そら腹立つと思う。
でもよう考えてみぃ。
3年で帰って来るって約束してた。
5年たっても帰って来ぇへんかった。
そら真希ちゃんは不安で不安でしゃあないで連絡もないのに。
かわいそうな真希ちゃんを励ましてたらこうなってしまった。
あんたにも責任あるん違うんか!ちゃうか!?これだけは言うとく。
二人はあんたを裏切って陰で笑うてるんや!は〜ははっ!あ〜ははっ!うわぁ〜!死んだる〜!うわぁ〜!
(高井)健二さん!ああ〜なんでこうなったんや?お前のせいや!健二さん!
(高井)茂造さんが全部しゃべるからえらいことになったやろ!ふん!かわいくないわあほお前。
やめぇそれ。
(太一郎)なんで子供のこと言うてくれへんかったんや?よく言えるわね二股かけてたくせに!二股?
(健二)おやじ!俺はおやじのことは絶対に許さん!
(真希)私が悪いの。
(一の介)いやわしが悪いんや。
(真希)励ましてくれたお礼に最初にデートに誘ったのは私。
だから私が悪いの。
(一の介)いやわしが悪いんや。
先に手を握ったんはわしや。
先に寄りかかったのは私。
先に抱き締めたんはわしや。
先に目を閉じたのは私。
先にキスしたんはわしや。
先に電気を消したのは私。
先に服脱いだんはわしや!
(健二)もうええ!それをのぞいてたんはわしや。
(高井)入るな。
参加すな!
(健二)よう俺の前でそんな話できるなぁ。
俺はこの旅館を守っていく。
だからおやじ出ていってくれ!
(高井)いや待ってください。
おなかの子供は?
(健二)俺が育てる。
(高井)ええ〜?俺はこの5年間フランスで必死に頑張ってきた。
それはこの旅館の将来を考え真希との幸せを思ってや。
さあ出ていけ!
(高井)落ち着いてください。
(藍)あっ太一郎さん何してんのよ?遅い〜。
(早苗)藍ちゃん!
(藍)早苗ちゃん!真希!
(真希)ちょ…ちょっと…。
じ…じっちゃん!
(高井)じっちゃんって何よ?急に呼んだらあかんって。
これなんのロシアンルーレットやねん。
誰がじっちゃんやねんおい。
(高井)「茂造!」って言わんとだめ。
金田一耕助か。
(高井)言うてる場合か。
じっちゃんの名に懸けて!
(高井)言うてる場合ちゃう!いつまで言うてんねん。
早苗さん知り合いですか?
(早苗)働いてたエステサロンの常連さんで友達になったんです。
(藍)なんなの?そのおなか。
お前が言うな!お前は脂肪。
こっちは妊娠。
(藍)妊娠?
(早苗)ああ…。
でも藍ちゃんの方こそどうして太一郎さんと?私太一郎さんと婚約したの。
(早苗)えっ!どういうこと!?藍ちゃんが「太一郎さんは二股かけてるからそんな最低な男とは別れろ」って…。
ふふふふっふふふふっ…は〜はははははっ!
(サスペンス調の音楽)全部うそよ。
えっ!?
(藍)それもすべてあなたと太一郎さんを別れさせて私と結婚するために。
(早苗)そんな…。
親友だと思ってたのに。
親友なんて私は一度も思ったことないわ!私も太一郎さんのことが好きだった。
だけど太一郎さんはあなたとつきあった。
私はずっとあなたのことが憎かった。
だからこうして太一郎さんのことを奪ってやったのよ!はははははっ!
(サスペンス調の音楽)あっもしもし?
(高井)着メロかい!仕事中や空気読め!
(高井)今の着メロ?うん。
(高井)はよ出たれや。
いや3分までいけるから。
(高井)設定どうでもええ!紛らわしいからその音も替えといて!頼むで。
(高井)しゃべり過ぎや!
(太一郎)なんてことを…。
藍さんあなたとは結婚できません。
いいのかしら?融資がなくなったら困るんじゃな〜い?あなたのお父さん。
そんな!
(由美)あなた。
何をしてるの?いや…わしはただの旅がらすでござんす。
(由美)何言ってるのよ。
何を言ってんのよ。
(平山)太一郎藍さんを一人にしたら失礼だろ。
お父さん。
藍さんとの婚約は解消します。
(平山)はっ?どうしたんだ?急に。
(藍)あの女が太一郎さんにおなかの子供を認知しろって言いがかりをつけてくるの。
(2人)えっ?
(健二)お前ええかげんにせぇ!全部お前が悪いん違うんか!何をするんだ!邪魔をするな!絶対練習してるわこれ。
もう一回見たいなぁ。
アンコール!アンコール!
(場内手拍子)はい321キュー!
(健二)邪魔をするな!
(高井)いやおかしいがな。
(高井)なんでシンクロになるんですか。
(太一郎)お父さんおなかの子供の父親は僕です。
(平山)えっ?あっ…そういうことだったらお金で解決したらいかがでしょうか?
(健二)なんやと!?おいトッシーなんとかせぇ。
(青野)えっ?ばらすぞ。
(青野)ああ〜!ああ〜…。
なんとかせぇ。
ばらすぞ。
(青野)はいはい部屋でね…。
ばらすぞ。
(青野)部屋で部屋で…。
ばらすぞ〜。
ははははっ。
あいつわしが銀行強盗せぇ言うたらやりよるやろうな。
(高井)こら!これはえらいことやで。
そやなぁ。
オーナーと真希ちゃんの仲を健二さんが許してくれるいい方法ってないかな?許すわけないやろあんなに怒ってんのに。
そっか…。
ちょっと待って。
許すよりも諦める方向には持っていけるかも分からんな。
(高井)どうやって?ああ…。
よっしゃひと芝居打つか。
芝居?例えばやでオーナーが誰かに因縁をつけられる。
そして命を狙われる。
窮地に追いやったところをあの真希ちゃんが見たら愛してるから絶対に助けに入る。
二人が命を懸けて助け合ってるその光景を健二さんが見たらどう思う?「俺の入る隙間はないわ。
5年間がそうさしてしもうたんか。
もうええ好きにせぇ」ってならへんかな?なるほど。
いやええ方法やと思うねんけどオーナーに因縁をつける役は誰がする?ああ〜誰かやってくれへんかな?おらへんか?
(高井)友達にはおらへん…。
(清水)おい茂造!清水さん!借金の10万やけどな…。
今ちょっと忙しいんですわ。
やかましいわ!返済期限はとっくに過ぎとんじゃ!借金の10万もう少し待ってください。
(高井)あんたが借りてたんかい。
そうそうそう。
(高井)ややこしいなこれ。
毎回このミニコントすんねん。
(高井)えっ!?よっしゃ10万待ったるさかいにな…今からひと芝居打つねん。
手伝えや。
分かりました。
(高井)いやちょっとその前にこの人何者?ああ〜こんな格好やけど公務員やねん。
(高井)公務員なん?ご協力お願いします。
じゃあこうしましょう。
あなたは借金取りの役お願いします。
まずあなたがここで「茂造金返さんかい!」と言って大声で暴れてください。
その声を聞きつけた奥にいてるみんなをここに呼びます。
そこで茂造さんがオーナーの背中を押して。
でオーナーとあなたがぶつかる。
そこであなたは「おい何ぶつかってくれとんねん」と言って因縁をつけてください。
するとオーナーは「申し訳ございません」と言って謝るはずです。
それでもあなたは「謝ってすむかぁ。
殺したらぁ!」と言いながら刃物を突きつけてください。
それを見ていた真希ちゃんは「待って!彼を殺すなら私を殺して」と言ってオーナーをかばう。
それを見たオーナーは「来たらあかん!」と言って真希ちゃんをかばうはず。
そこであなたは「その女誰や?」と聞いてください。
で次の大事なセリフを茂造さん。
えっ!わしも参加すんの?参加するよ。
めっちゃ緊張するや〜ん。
「命より大切な恋人なんや」。
(なまって)命より大切な恋人なぁんやぁ。
ちょっとなまってる。
もう一回。
命より大切な恋人なぁんやぁ。
やっぱりなまってんで。
緊張してこれしか無理やな。
まじで?まあそれでいいから言って。
でそこで健二さんは「そこまでおやじを?」って言うはずです。
その健二さんに対するセリフを茂造さん。
また?「紛れもない事実なんや」。
(なまって)紛れもない事実なぁんやぁ。
命より大切な恋人なぁんやぁ。
分かった。
それでいいから言って。
でそれを聞いたあなたは「二人の愛に負けたぜ」と言って刃物を捨ててください。
ここでオーナーと真希ちゃんは寄り添います。
それを見ている健二さんに対するセリフを茂造さん。
3つ!?「許してやったらどうや」。
(なまって)許してやったらどぉやぁ。
紛れもない事実なぁんやぁ。
命より大切な恋人なぁんやぁ。
分かった。
それ言って。
そこで健二さんは「許せるわけないやろ!」と言って怒るはずです。
ここでオーナーと真希ちゃんに対するセリフを茂造さん。
4つ!?刃物を拾って渡しながら「一緒に死んだらどうや」。
(なまって)一緒に死んだらどぉやぁ。
許してやったらどぉやぁ。
紛れもない事実なぁんやぁ。
命より大切な恋人なぁんやぁ。
分かった!
(高井)それを言って。
でそこで真希ちゃんは「二人で死にます!」って言って健二さんに詰め寄るでしょう。
ここで最後に健二さんに対するとどめのセリフを茂造さん。
5つ!?あんた鬼やな。
鬼違う。
「もう手遅れなんや」。
(なまって)もう手遅れなぁんやぁ。
一緒に死んだらどぉやぁ。
許してやったらどぉやぁ。
紛れもない事実なぁんやぁ。
命より大切な恋人なぁんやぁ。
オッケー!もう限界。
分かった。
今のが最後やから。
でそう言われた健二さんは「分かった許そう」という流れです。
ちょっとややこしいんで練習しときましょか。
じゃあ健二さんの役を僕がやります。
でオーナーと真希ちゃんと茂造さんの役を茂造さんやって。
あほかお前。
あんな難しいセリフ5つもあって3役もできるかいな。
できるって茂造さ〜ん。
おお〜プレッシャー。
(高井)頼むで。
あっそうや脅す用の刃物必要ですよね。
ああ〜取ってくる。
刃物やったら持ってますよ。
ええっ?
(高井)ええっ!あんたなんでこんな物持ってんの?あっ実はね僕マジックが得意なんですよ。
(高井)えっマジック?おなかにねナイフを刺すマジックをよくするんです。
(高井)そんなんできんの?見たい見たい。
こんなんです。
ほんまに刺した。
(高井)えっ大丈夫なんですか?大丈夫ですよ。
いやっ大丈夫ちゃうやん!血まみれやん!大丈夫ちゃうでしょ。
大丈夫僕我慢強いんですよ。
(高井)いやそれマジックちゃうやん。
我慢してるんでしょ?練習しますよ。
はいいきます!用意スタート。
もう手遅れなぁんやぁ。
まだまだまだ。
それまだよ。
プレッシャーや。
(高井)うん感じるな。
5つもあって3役。
そやな。
オーナー真希ちゃん茂造さんやね。
ああ〜そうやそうや。
オーナーからや…。
こっちや。
(高井)こうしましょう。
あなたが騒ぐところからいきましょか。
はいいきますよ。
用意スタート。
(清水)おい茂造金返さんかい!おいなんか騒がしいやないか。
ドン!痛っ!ああ〜!おい何ぶつかってくれとんねん。
申し訳ございません。
謝ってすむかい。
殺したらぁ!待って!彼を殺すなら私を殺して。
来たらあかん!その女は誰や?命より大切な恋人なぁんやぁ。
(高井)そこまでおやじのことを?紛れもない事実なぁんやぁ。
(清水)二人の愛に負けたぜ。
許してやったらどぉやぁ。
(高井)許せるわけないやろ!一緒に死んだらどぉやぁ。
二人で死にます!もう手遅れなぁんやぁ。
(高井)分かった許そう。
(3人)オッケー!いや〜でも知らん人が見たらわしノイローゼのじじいやな。
いや確かに。
今だけな。
本番は違うねん。
うんうんうん。
じゃあ本番いきましょう。
本番いく?よし。
(高井)緊迫感出してくださいよ。
騒いでください。
やめてくれ!
(清水)おい茂造金返さんかい!
(高井)ああ〜!ああ〜!
(清水)返せ言うとんじゃこら!
(一の介)騒がしいな。
何かあった?わしの借金取りなんです。
(一の介)ああ〜!
(青野)ああ〜!
(清水)おい何ぶつかってくれとんねん。
(高井)その人違う!
(青野)申し訳ございません。
(清水)謝ってすむかい。
殺したらぁ!待って!トッシーを殺すなら私を殺して。
(高井)行ったらあかん!
(青野)来たらあかん!
(由美)あの女は誰?命より大切な恋人なぁんやぁ。
(高井)言うな!
(由美)あなた不倫してたの?紛れもない事実なぁんやぁ。
(高井)言うたらあかんて!
(清水)二人の愛に負けたぜ。
(由美)私を裏切ったのね!許してやったらどぉやぁ。
(高井)意味変わってる!
(由美)許せるわけないでしょ!一緒に死んだらどぉやぁ。
(高井)そんなん渡すなおい!
(後藤)何かありましたか!?
(由美)あなた殺したる!
(裕)やめろ〜!パン!
(銃声)
(高井)撃たれた!おい救急車!もう手遅れなぁんやぁ。
(高井)やかましいわ!大丈夫ですか?
(高井)警察の拳銃は1発目が空砲で音にびっくりして倒れただけやからよかったけどあんたのせいで大惨事招くとこやってんで。
ええかげんにしぃや!もう手遅れなぁんやぁ。
やかましい。
何言うとんねん。
(健二)さあ出ていけ。
(真希)待って健二さん。
(藍)結婚しましょう。
(太一郎)できない。
(由美)絶対に許さへんから。
(青野)ほんまにすまんかった。
(まみ)私がトッシーと結婚する。
盛り上がってきた〜!
(高井)盛り上がってない。
(珠代)健二さん!
(レイチェル)珠代さん待ってくれ。
(由美)珠代。
(珠代)ママ。
(藍)お姉ちゃん。
藍。
(平山・太一郎)令。
(レイチェル)お父さん。
お兄さん。
(2人)訳分からん!えっどういう関係?
(珠代)私のママと妹です。
(レイチェル)僕の父と兄です。
なんで家族がそろうんやこれ。
(珠代)どうしてここに?
(由美)藍の婚約者と旅行よ。
あなたはフランスに行ってたんじゃないの?フランスから健二さんをストーカーしてきたの。
(高井)自分で言うんかいおい。
(平山)令は?ストーカーしてる珠代さんをドイツからストーカーしてきたんだ。
(高井)ちゃんと言うた。
(珠代)健二さんねえ…。
(健二)真希行こう。
(珠代)あっ…。
待って!
(レイチェル)待って!
(一の介・早苗)待って!
(太一郎・藍)待って!
(平山・由美)待って!
(青野・まみ)待って!
(高井)つながった!・女々しくて女々しくて女々しくて・辛いよ・気まぐれかな?でも構わない・君と居たいから・女々しくて女々しくて女々しくてはいもしもし?
(高井)着メロかい。
はい仕事中です。
あんたのせいで「紅白」みたいなったがな今!みんなが一つになれたやないか。
言うてる場合か!まだ許さんからなまたその音替えといて。
まだ?ある?しゃべり過ぎや言うてるやろ!・
(裕・後藤)待て〜!
(森田)どけ!どけどけ!
(後藤)森田!
(高井)お巡りさんこいつは?ダイナマイトで銀行を襲った犯人です。
そこまでや。
おとなしくしろ!
(森田)うるさい。
近づくなよ。
近づいたらこのダイナマイト爆発させるぞ。
(後藤)そんなことしたらお前も命落とすぞ。
(森田)はははっ刑務所に入るぐらいやったらな死んだ方がましや。
ええっ?
(森田)近づくなよ。
あほなこと考えるな。
ばかなまねはやめろ。
(森田)近づくな言うてるやろ。
やめろ!やめろ〜!
(高井)逃げんのかい!自分だけ助かろうとしました。
(森田)なんや?あのじじい。
(高井)知らんがな。
おい逃走用の車と現金5000万用意せぇ。
さもないとこのダイナマイトで道連れにするぞ。
(高井)ええっ?
(森田)俺は本気や。
(高井)やめろ!
(森田)5秒時間やるわ。
その間に考えろ。
もし答えがノーならこのダイナマイトがドカンや!
(一同)ああ〜…。
(森田)54…。
(裕)待て待て待て!
(森田)321…。
ガン!
(一同)おお〜!
(高井)お前の仕業やろうが!いや盛り上がるかなと思って。
(高井)盛り上げんでええねん!なんでこんなことするんや?試したかったんや。
(高井)何を?人っていうのは窮地に追いやられたときに本当に大切な人を命を懸けて守る。
それを試したかったんや。
(高井)ええ?見てみぃオーナーは真希ちゃんを守ってる。
太一郎さんは早苗ちゃんを守り令君は珠代ちゃんを守りトッシーは嫁さんを守らんと愛人を守りよる。
(由美)あんた何してんのよ?愛し合ってる者同士が結婚するのは自然じゃないですか?そうでしょ!
(森田)いや…なんの話してんねんお前は。
びっくりするやないかあほ。
(後藤)おい犯人ダイナマイトは回収した。
そこまでや!くっそ〜どないしたらええねや…。
私があなたの立場なら警官から奪った拳銃で人質を取り優位に立つ。
(森田)その手があったか。
おいオバハンこっち来い!ああ〜!なんて卑怯な。
(高井)お前が全部言うたんや。
言うた。
(森田)じじいありがとよ。
ユアウエルカム。
(高井)言うてる場合かあほ!
(森田)おいお前らおとなしくせぇよ。
物音一つでも立ててみろこのオバハン殺すぞ!チーン
(ベル)ドンドンドン…チーンチーン…
(由美)ちょっと!
(高井)青野さん静かにしないと奥さん殺されますよ!だからやってるんですよ!
(由美)あなた!助けに来なさい。
チーン
(森田)ほんまに殺すぞおい。
待て!確かにあんたは悪いことをした。
でもあんたのおかげでみんなは愛の証明ができた。
もういい!解放しろ。
(森田)どういう理由やそれ。
解放できるかあほ。
ああそうかいな。
健二さん。
あなたのパワーが必要です。
うう〜っとあいつに対して怒ってください。
うう〜!うう〜!もっと!もっと!うわ〜〜!!ストップ。
今や!バン!
(2人)うわっ!
(高井)なんや?あれ。
一緒や。
そっくり。
(高井)そっくりやけど…。
茂造さんあれ作ったん?ああ。
帰って来て慌てて作った。
(高井)はよ戻して。
バン!
(高井)戻んのかいあれ。
よくも私をひどい目に遭わしたわね。
あんたなんかとっとと捕まったらいいのよ。
うるさいオバハン。
お前から殺したらぁ!危な〜〜〜い!・Timetosaygoodbye
(森田)死〜〜ね〜〜!・Vedutoevissutoconteパン!
(高井)す〜え〜な〜り〜さ〜ん!あっもしもし?
(高井)着メロかい!
(高井)末成さん大丈夫ですか?
(由美)あっ!このネックレスが私を助けてくれたんです。
(青野)くそ〜!
(高井)「くそ〜!」って言いました。
(森田)今度こそ殺したらぁ!くそっどないしたろ…。
(高井)逃げた!バン!
(森田)うわ〜!なっ役に立ったやろ?
(高井)ほんまや。
バン!
(後藤)よ〜し現行犯逮捕や。
(森田)くっそ〜。
(後藤)おとなしくせぇ。
皆さんご協力ありがとうございました。
ああ〜これこいつが奪った拳銃です。
悪いやつや。
パン!パン!
(後藤)ちょいちょいちょい…。
(森田)耳…耳が…。
(後藤)はよ来い!
(森田)「はよ来い!」やあらへん。
あのじじい逮捕せぇや!2回撃ちよったぞ2回!
(後藤)あの人はああいう人や。
(森田)どういうことやそれ!笑うとるぞあいつ!あいついちばん悪いやないか。
おいじじい覚えとけよ!お前の顔忘れたからな。
(高井)忘れたんか。
(健二)おやじ俺の負けや。
おやじは真希を守ったのに俺は腰が抜けて動かれへんかった。
ははっ脱線したんや脱線。
(健二)いや新幹線やないんです!俺は真希の気持ちも一切考えず一人で突っ走ってた。
えっ250キロで?
(健二)違うっちゅうてんねん。
(健二)おやじ真希を幸せにしてやってくれ。
(一の介)健二…。
(真希)健二さん!元気な赤ちゃん産むんやで。
(真希)ありがとう。
(一の介)おおきに…。
よかったですね。
(平山)末成さん今回の縁談白紙にしていただけませんか?
(藍)えっ?
(平山)太一郎の幸せは早苗さんと一緒になることです。
(太一郎)お父さん…。
(一の介)太一郎さん早苗のことをよろしくお願いします。
(太一郎)はい幸せにします。
(早苗)太一郎さん。
(太一郎)早苗。
(藍)平山さん融資がなかったらあなたの会社はやばいんじゃないの?
(由美)藍。
平山さん融資の件は白紙に戻しましょう。
ママ!ママと平山さんが気まずくなったら私困る。
(由美)どうしてなの?私…令さんを愛してしまったの。
(一同)えっ!?これ…またなんか始まるで。
令さん私を包み込んでください。
ということはホールドオン…。
(レイチェル・珠代)ミー。
・ホールドオンミーホールドオンミー・ホドミーホドミーホドホドミー・ホドミーホドミーホドミーホドミーホドホドミー
(2人)・体に悪いしお酒とタバコは
(2人)・ホドホドに
(高井)ダジャレかいおい!
(レイチェル)よろしく。
(珠代)よろしく。
(高井)なんの友好条約やこれ!お似合いや。
(レイチェル)ありがとうございます。
(由美)分かったわ珠代。
白紙に戻すのはやめるわ。
(藍)くそ〜!どうしてこうなるの?
(平山)末成さんありがとうございます。
(由美)いえ。
(太一郎)ありがとうございます。
(高井)これですべてうまくいきましたね。
すべてちゃうがな。
1つ問題残っとるがなこれ。
それでは紹介しましょう。
いまだに不倫中のトッシーとまみちゃんです。
どうぞ!
(高井)なんの司会やねん。
(由美)あなた浮気の償いはどうなさるおつもり?
(青野)うるさい!わしはお前と離婚して彼女と結婚する。
(一同)ええっ!!へっ!ということは社長の座から降りてもらうわよ。
ああ。
わしはどうせ婿養子や。
社長やいうたかて会社の実権握ってんのはお前やないか。
わしはすべてを捨てて彼女と結婚して幸せになるんや。
まみわしと結婚してくれ。
(まみ)トッシー!
(桜井)まみ!雅斗さん!
(桜井)今日離婚届を出して妻と離婚してきた。
何人と不倫しとんねん。
(桜井)二人で幸せになろう!
(まみ)うれしい〜!
(桜井)行こう。
(まみ)トッシーバイバ〜イ。
(桜井)あははっ!
(まみ)うふふっ。
由美…わしが悪かった!もう手遅れなぁんやぁ。
(高井)言わんでええ!2014/10/02(木) 09:55〜10:50
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[再][字]【「茂造の『想定外!?な里帰り』」】
「茂造の『想定外!?な里帰り』」▽今回の座長は辻本。旅館を舞台に茂造が大暴れ!!お楽しみに。
詳細情報
お知らせ
この番組は2013年3月2日に放送されたものです。
番組内容
旅館でバイト始めた茂造その旅館の長男、健二が5年ぶりにフランスから帰ってきたのだが・・・。次々に出てくるややこしい問題に果たして茂造はどうするのか!?
出演者
辻本茂雄
島田一の介
末成由美
青野敏行
島田珠代
前田真希
ほか
ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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