これは戦国時代の武将豊臣秀吉が妻のおねの体調を気遣った手紙。
薬を使って便を出すよう勧めています。
今日のテーマはおねが患っていた病。
そう……といえば。
え〜そんなに？うわ〜！トイレに行ってもスッキリしない。
つらいですよね。
しかも便秘って女性だけだと思っていたら大間違い。
実は男性も年を取っていくとある理由でこ〜んなに多くなるって知ってました？ひえ〜！更にほうっておくとおなかの中が…。
とんでもない事に！でもご安心！しつこい便秘に悩む人のおなかの中を調べたところなんと便秘の原因には色エンピツ型とソフトボール型というのがあったんです。
それさえ見分ければ…これまでの薬が飲めなかった人にも効果が期待できるんです。
皆さん気持ちよ〜く出しちゃって下さい！やった〜！快調！快調！こんばんは。
「ためしてガッテン」のお時間がやってまいりました。
当番組２０年目にして何回目になりますかね？タイトルが「便秘」の回は…あっ３回目でございますか。
どういうんですかね？人類にはどうしても付き物なんですかね？う〜んまあゼロにするのは難しいかもしれませんが…そう思ってお伝えします。
病気のようで病気でないこの…
（笑い声）こちらでございます。
それではゲストの皆さんに便秘とのおつきあい…。
（麻木）私もうね…えっ？スッキリという感じを味わった事が十数年前にもう置き忘れてきたぐらいに…。
だからね日常的に…何て言うんですかね…先に申し上げておきますけども…今出してあげたいけどまだ出さない。
（笑い声）すいません。
間逆というか…。
（笑い声）まみちゃんはどうでしたっけ？ほんとあったんですよ。
私倒れた時も…
（一同）え〜！さあ「便秘スッキリ革命」と言ったんですけどこの２つを一言で言うと「誤解がある」って事ですよね。
世の中便秘に対して。
もう大誤解。
さあそれでは誤解その１。
「スッキリ革命『？』をやめろ」。
恐らくこれをご覧になりますと「うそだろ!?」というぐらいに驚いて頂くものなんでございます。
こちらは…
（麻木）きれい。
きれいなピンク色をしています。
そしてもう一つ。
（一同）え〜!?
（山瀬）どうして？えっ？こちらは…これ便が残ってるって…そういうんじゃないの？違います。
検査の際には腸の中は完全に空っぽになっているのでこちらは便が写っているわけではないんです。
（高橋）そういう事か。
へえ〜。
（山瀬）どうしたんだ？はい。
いよいよ一体この真っ黒の腸の壁は便秘が何をしたのか？ご覧頂きましょう。
便秘に悩む皆さんに対策を聞いてみました。
何やってますか？そうそう。
大事大事！やっぱり野菜がいいって言いますもんね！他にもこんな方法が。
皆さんいろいろ工夫してるんですね。
ところが！こうした便秘対策がとんでもない事を引き起こす事があるんです。
川添りえさん。
二十歳です。
小学校に上がる前から便秘に悩んできました。
毎朝トイレに行くものの１時間出ない事もざら。
少し出ても残便感がありスッキリしなかったそうです。
便秘対策で力を入れたのが食事。
野菜や海藻などを使った料理が毎日食卓に並びました。
アロエが便秘にいいと聞けば自宅で育て果肉をヨーグルトに入れて食べてみたり…。
薬草が何種類もブレンドされた漢方のお茶も飲んでみたり…。
更にこんな事も。
市販の便秘薬もほぼ毎日飲み続けました。
それでも効果が出ないため薬の量が少しずつ増えていったんです。
大学生になったのをきっかけに意を決して腸の中を詳しく検査する事に。
すると医師から告げられたのは聞いた事もない言葉でした。
「大腸黒皮症」？な…何です？それ。
さあ初めて聞く言葉です。
私は…ほぼ同じ事をしているという。
（麻木）はい。
（麻木）今なんか正直…
（山瀬）どっちが先なんだろう？便秘と。
そうか。
そういう関連でいくとね。
（麻木）原因なのか結果なのか。
実は大腸黒皮症の原因は川添さんがなさっていた便秘対策これらの中にあります。
（麻木）え〜！腸の中が黒くなった理由がこの中にあるんですか？そうです。
（麻木）一とおりやってます。
ヨーグルトなんか…
（高橋）え〜!?
（麻木）やだ！やめて！マジですか？さあ全く想像がつきません。
ですがこういう事が分かりそしてこれが一体どのような恐ろしい病気なのかを先生にひとつお伺いをいたしたいと思います。
横浜市立大学附属病院肝胆膵消化器病科中島淳先生です。
（拍手）よろしくお願いいたします。
まず教えて頂きたいのはこれが原因でこうなったんだというこの５つの項目の中で原因はどれだと思われますか？それはですね…これです。
（一同）え〜！先生…番組慣れしてますね！
（笑い声）
（山瀬）フェイントをかける。
（笑い声）便秘薬？はい。
あっ色素沈着？はいはい。
そのメカニズムをちょっとこちらでまとめましたのでご覧頂きます。
川添さんが飲んでおられたのは「アントラキノン系」と呼ばれる刺激成分の入った便秘薬なんですがその刺激成分というのは腸の壁を刺激してぜん動運動を活発にします。
それによって便を先へ先へと押し出していくんです。
しかし長期間この薬を飲みすぎてしまうと…。
「えいえい！えいえい！」。
腸の粘膜細胞が大量に死んで蓄積されその結果腸の壁が黒ずんで見えるようになるんです。
（一同）え〜！非常にこれ見かけは悪いんですけども…
（中島）「腸が黒い」という現象を指すだけですので現在のところこれが大きな問題を起こしたという証拠はございませんのでこれ自身は心配要りません。
この薬の飲みすぎによる症状の一つと考えていいと思います。
ただこれは…
（麻木）２年がかりで…。
薬を減らしたら２年でこうなりました。
という事は大事な事は薬が悪者なのじゃなくて「飲みすぎ」って事ですよね。
（中島）そうですね。
それ自身は問題ないんですけどもやはり漫然と毎日しかも適正な使用量を超えてたくさん飲む方非常に多いんですよね。
ですからまあ薬局で簡単に買えますので不適切にこういうものをたくさん飲む事によって依存性とか習慣性ですねそういう方が非常に多くて。
それがかえって便秘の症状を悪くしてしまうというのが現実に多い事です。
（一同）ああ…。
こちらは薬局やドラッグストアなどで手に入る市販の便秘薬。
ごく一部ですけども集めてみました。
先ほどのアントラキノン系だけでなく何らかの刺激性の成分が入っているものは市販のもののおよそ８割に上っています。
（麻木）見覚えのあるやつがある。
（笑い声）こういう刺激性の下剤は腸を無理やり動かして便を出すわけですから…
（中島）同じ量を飲んでいてもどんどん効かなくなりますので量を増やさなくてはいけない。
（山瀬）それ聞く。
慣れちゃうから増やすんだって…。
（中島）はい。
ですから本来例えば１日１カプセルしか飲んではいけないんですけど中には１日１箱飲むような患者さんもいます。
そういうつわものの患者さんもいると。
（麻木）「つわもの」。
では大腸を刺激してしまう成分をまとめてありますのでそれもご覧下さい。
はいこれでございます。
こうした成分が入っていると箱に書いてあった場合は…。
（中島）もちろん旅行に行ったりして便秘になるとか体調の悪い時便秘になるとかそういう時に飲むのは非常に効果があるんですよね。
適正に使うという事ですよね。
こちら。
薬のパッケージや中の「用法用量」という所にこんなふうに書いてあります。
（麻木）書いてあるのは分かってるけど飲まなきゃ出ないから必要に迫られて飲んじゃうんですよ。
（麻木）じゃあため込んどいていいのかって…。
そうなんだけど…。
（中島）まあやはり効果がなくて出ない場合はやはりちゃんと医療機関の診察を受けた方がいいですよね。
そこまでいったらお医者様なんですって。
市販の薬じゃなくて。
（山瀬）そうなんですね。
便秘の場合は何科にかかったらいいんでしょうか？一般に近所の内科の先生あるいは病院の内科の先生でご対応頂けると思います。
という事で市販の…。
便秘薬に関して先生にまとめて頂きました。
これが一番ポイントですね。
やはりちょっと困ったらお医者さんに行かれるのが一番いいんじゃないかなと思います。
そして３２年ごしの便秘の世界へ…。
すばらしいものが登場したというのをご紹介頂きましょう。
実は私のポケットの中に入っておりましてこれが…。
ただ普通の薬ですけど。
今お話ありましたように３２年ぶりの新薬「ルビプロストン」。
買い求めたいですねそれを。
（中島）売ってません。
病院に行かないと。
（高橋）麻木さん今水があったらすぐ飲むでしょ？今ねお話を聞いてて…おなかが反応した今。
という事で後ほど今度はもう一つの誤解の時にご登場頂きます。
ありがとうございました。
（拍手）という事でございます。
どんどん薬を利用しすぎて自分でどんどん深い便秘へいっている方もいらっしゃる大きな誤解がありますよという事ガッテンして頂けましたでしょうか？ガッテン！はいありがとうございます。
さあいよいよもう一つの誤解へまいりましょう。
はい。
まずこのグラフをご覧下さいませ。
人口１，０００人当たり便秘でお悩みの方がどれくらいいるかを男女別そして年代別にまとめたものです。
まみちゃんも言ってました若い時は随分と大変でしたと…。
（山瀬）それは１４〜１５の時。
ここら辺でございます。
麻木さんもそうだったかもしれませんけれども…。
（麻木）私はやっぱり３０すぎ。
妊娠出産の時がきっかけだったような記憶がありますから２０年ぐらいですね便秘歴は。
基本的に…そう考えられてきたんです。
高橋さんと私は男ですから便秘にあまり悩まされる事なく少ない関係ない所に入っておりましたがご覧下さいませ。
（高橋）増えてますね。
そろそろ迎えてくる６０６５７０７５８０８５！
（高橋）追い抜いちゃう。
そうです！
（笑い声）
（麻木）これからですよ。
これからですね。
（高橋）何ですかね？これ。
でも恐らくこれをご紹介するという事はこの中に何か誤解があるんですよ。
その誤解が何かでまた一つ便秘の世界が変わるんです。
ご覧頂きましょう。
はいテーマです。
頑固な便秘の原因って実は…色エンピツだったんです。
便秘の原因についての誤解とは？集まって頂いたのは便秘に悩む８人の男女。
気になっちゃいますよね。
皆さん相当頑固な便秘持ちのようです。
そんな彼らの便秘の原因をずばり突き止めてくれるのがおなかの悩みが専門の…まずは便通の頻度や飲んでいる薬生活習慣を書き出してもらいます。
次にＸ線で腸の状態を詳しく検査。
更に…あれれ〜塗り絵？これ便秘と関係あるの？いよいよ先生の診断結果です。
すると…。
皆さんやっぱり薬を飲みすぎちゃってるんですね。
ところが！この中にとんでもない原因の人が見つかっちゃいました。
こちらの高木さんです。
と話す…ほぇ？今何と？な…何ですと〜!?便秘なのに便秘じゃないって一体どういう事？
（麻木）えっ？だって…
（麻木）３日出ないんですよ？だけど先生は便秘じゃないでしょって。
まずは先生が高木さんにおっしゃった言葉をお聞き下さい。
２〜３日に１回出りゃ便秘じゃないんですよと先生が言ったの？そうなんです。
ははぁ…。
（麻木）だってさんざん言われてたじゃないですか。
確かに言われた方はびっくりでした。
高木さん以外にも同じ事を言われた方々の反応をご覧下さい。
どうぞ。
（山瀬）そうそう！皆さん不思議がってるじゃないですか。
週に３回出れば…。
３回出れば便秘じゃないとおっしゃいました。
えっ？お見せします。
こちらは便秘の患者さんの腸です。
今これが大腸の形ですがこれから便の部分に色をつけます。
（麻木）うわ〜大変や〜。
完全にため込んでますよね。
（高橋）すごいな！こういうのを「便秘」というそうです。
一方高木さんはというと…。
（一同）え〜!?
（山瀬）どうして？高木さん３日目だけど２日間ぐらいごはん食べてないのかな？
（笑い声）真ん中空洞だもんね。
（山瀬）出してないのにないって事は…。
あと３日にいっぺんって事はつまり便を３日間おなかの中に入れといてもいいって事？う〜ん…。
（麻木）中で発酵したりしない？じゃあまみちゃんは昔１か月発酵させてた…。
だいぶ寝かしましたよ。
ええ。
だけどちょっと救われますね心が。
２〜３日いいって。
でもそう考えたら克実さんは日に何回もしてるから…
（麻木）え〜!?
（高橋）食事のあとは絶対出ますね。
（笑い声）その辺も先生にお聞き下さい。
再び先生よろしくお願いいたします。
克実さんがですね日に３回…。
（笑い声）食べた直後にパッと出るそうですがいかがでしょう？まあ医学的には排便回数の正常は週３回以上１日３回以下ですから正常範囲に入ってると…。
（高橋）あっ正常なんですね。
（中島）ですから人間必ず毎日１回じゃなくてかなりブレ幅が…。
意外に皆さん知らない事実で。
ではここで高木さんの腸を見て頂いてこれは便秘じゃないという事をもう一度聞かせて下さいますか？これがおなかの右なんですけどこの小腸から来た食事はこの辺は水なんですね。
水分です。
この水分がどんどん腸に吸収されて固くなっておなかの左側に来て固くなります。
このお尻に近い所に固い便がたまってトイレに行って出すわけですからこの辺にほとんどたまってないですよね。
こちらの方と比べますと。
そういう意味でこの方は「便秘じゃない」と診断されたんじゃないかなと思います。
２〜３日前から食べていなかったというまみちゃんの説は違うわけですね。
（笑い声）
（中島）あまり便の量は多くないから食事の量は少ないのかもしれませんね。
若い方でダイエットをして便秘になってる方はほとんどカスとして残っていません。
（麻木）先生…正常の方はこの結腸を全部通るのに大体…最大でも３日ぐらいです。
ですから２４時間とは限らないわけです。
（中島）そういう事ですね。
（麻木）３日でも不思議ではない…。
じゃあ克実さんは毎食後出てますけど…
（中島）はい。
せいぜい…
（中島）ただし…いわゆる排便困難ですよね。
非常にトイレに行くと力むとかおなかが痛いとかそれから何となくトイレに行ったけどまだ残ってるとか。
そういう排便困難症状があればたとえ毎日出ていてもその方は便秘なんですよね。
（高橋）なるほど。
色エンピツを例に例えてくれましたけど色エンピツと便秘って何の…？実はこんな事をして頂いたんです。
塗り絵です。
すると浮かび上がってきたのは…。
毎回色エンピツをこんなふうにケースに戻したり…。
それもただ戻すだけではなくて…。
あ〜ケースとそっくりに。
はい。
きちょうめんな方々だったんです。
ははぁ分かる。
（中島）便秘の患者さんを見てますとトイレに対するこだわりの強い方が多いですよね。
先ほど言いましたように毎日出ないと気が済まないとか。
決まった時間にトイレに行かないと駄目とか。
実際ご自分は便秘じゃないんですけども自分のきちょうめんな尺度から外れると非常に我慢できない。
「自分は便秘」と思い込んでる方が多いのも実情でございます。
もうとにかく固定観念で「１日１回朝！」が一番すばらしい事なんだと思うのはいい加減やめないと自分で追い込んじゃうよという誤解でございますよね。
（中島）患者さんに「あなたは便秘じゃないんだよ」と言うと非常にほっとされてですね中にはそれだけでよくなってしまう方結構おりますのでやはり…大きな治療になるんじゃないかなと思いますね。
実はですね病院でもこんな事が行われています。
こちらの病院では「毎日排便しなければならない」という患者さんの思い込みをなくし適切な薬の服用のしかたを指導しています。
そこで威力を発揮するのがこちら。
患者さんに毎日の食事と飲んだ薬の内容お通じがどのくらいの頻度であったかを記入してもらっています。
３日にいっぺんがいいのか４日にいっぺんの方がいいのか…ああそういう事か。
最後に先生にもう一度。
どうしてこのグラフがこのような事になっとるんですかという事でございます。
男性がグッとここへきて晩年見事に女性を抑えて輝かしくないトップに躍り出てるわけですよ。
どうしてなんですか？これは。
男女とも共通して言える事はやはり年を取ると目が衰えたり階段上るのもゆっくりになってくるように身体機能が衰えてくるわけですね。
その一環として排便の方も機能が低下してくる。
当たり前の事なんですよね。
そういう機能の低下に合わせて食事量も当然高齢になると減ってきますから食事が減れば当然便のもとはないわけですから回数も減ってきます。
いろんな事を総合していくと本当は便秘じゃないのに何となく昔の排便を思い出して。
そうなんです！そうなんです！調査が来た時に「わたしゃ便秘だ」と。
そういう事です！この中には便秘じゃない人が結構入ってるんですよ。
老化現象なわけですよね。
（山瀬）ほんとうちの父親が年取って最近「便秘だ便秘だ」って言って日の大半トイレにいるんですよ。
これ早く教えてあげたい。
昔とは違うんだって。
ほんとに今日はいろいろ教えて頂きました。
どうもありがとうございました。
（拍手）まみちゃんのお父さんの話よく分かりますね。
そういう事のグラフなんですね。
ついつい思い込みもありますよと。
ガッテンして頂けましたでしょうか？ガッテン！はい。
さて色エンピツ型とそしてもう一つはこのソフトボールでございます。
この大きさのあれがここにたまって…。
（麻木）ていうか出られないですよそれ。
でしょ。
出られる？
（山瀬）通過できないよ。
（麻木）出られないよ。
そんな事ってあるのかと思いましたら本当に大変な方いらっしゃいます。
これがずっとおなかの中に…でございます。
おなかの真ん中にあるまん丸いもの。
実はこれがまさに直径９ｃｍソフトボールほどもある便の塊なんです。
この巨大な便がたまってしまったのが神奈川県に暮らす赤羽さん６０歳。
その事が発覚したのは去年１２月の事でした。
５年前に仕事を辞めてから便秘の症状は徐々に悪化。
ゴロリとおなかの中で何かが動いたといいます。
たまらず病院を訪れた赤羽さん。
すると便が巨大な球となり大腸の出口を塞いでいたのです。
緊急処置を受けなんとか事なきを得た赤羽さん。
この時医師から言われたのは意外な原因でした。
えっ？食生活が原因って赤羽さん一体何食べちゃってたの？え〜？ああ食べ方か。
じゃないんです？なんか必ず…リズムとか食べる時間とか…。
そうですよね。
なんかよく草食動物の便とかにも草がいっぱい絡んでるじゃないですか。
それのごとく。
実はまみちゃん大正解。
（麻木）え〜！そうなんです。
食物繊維なんです。
食物繊維を赤羽さんはとりすぎたっていうの？とってないっていうんですか？先生の言葉をお聞き下さい。
実は食物繊維とお通じの関係に一つ大きな誤解があるんです。
こちらです。
通常…そうすると腸の壁が刺激されてぜん動運動が活発になって便を先の方へ先の方へと送り出してくれると考えられています。
そう。
それがどうしたんですか？通常はそうなんです。
食物繊維とってたじゃないですか。
ところがこのケースがあるんです。
高齢者の場合便のカサを増したいと考えて食物繊維をせっせととると確かにカサは増します。
しかし…。
（山瀬）えっ？あれ？さっきと違って腸のぜん動運動がそれほど活発になりません。
実は高齢になるともともと腸の機能が低下するために思ったほどこのカサ増しの効果が期待できないんです。
「あれ〜？出ないな出ないな。
もうちょっと食物繊維とってみようかな」。
そんな事を思ってカサを増す。
また食物繊維をとってカサを増す。
するとゆるゆる大腸の中を進むうちに水分が再吸収されてしまって残るはカチッカチの便の大きな塊です。
（山瀬）あぁ〜。
その極端な例が先ほどのソフトボールです。
（笑い声）いや…ごめんなさいねソフトボールとは言わないけど…今現在便秘で既に悩んでおられる高齢者の方にお勧めしたいのはこちらです。
水溶性の食物繊維をとりましょう。
ええ。
水溶性のものをとらないで普通の食物繊維…えっ？「普通の」っていうの？水溶性の反対は不溶性。
「水に溶けない」というふうに書きます。
不溶性の食物繊維は葉もの野菜に多く含まれます。
豆類も不溶性の食物繊維が含まれています。
水溶性のものとしては…両方含んでいるものでは…わかめとじゃがいものみそ汁とか納豆…納豆はほぼ毎日食べますね。
水溶性というと「水に溶ける」というイメージですが実際は…。
今これ水に水溶性の食物繊維を入れて混ぜたものなんですが…。
あっ抵抗ありますね。
水溶性は「水に溶けやすい」というよりは水を抱え込みやすい。
便が軟らかくなって滑りもよくなっている事があります。
（山瀬）う〜んすごいいい！いいですよね。
ああなるほどなるほど。
便のカサを増す事自体はとても大事な事なので不溶性のものをとった方がもちろんいいんです。
ですけどこればっかりおとりにならずに水溶性のものもバランスよくとるよう心掛けて下さい。
（高橋）そうですよね。
でも便秘薬と同じように「効く」って聞いたらわらにもすがる思いで食物繊維いっぱい食べちゃうんですよね。
その結果だから。
食物繊維というと何でもかんでも一緒に…みたいに感じますが適宜使い分けて頂きたいという事でございます。
ガッテンして頂けましたでしょうか？ガッテン！はいありがとうございました。
そしてもう一つ適切な排泄のしかたで工夫をまた教えてくれる所が。
最後にこういう工夫をもう既にやってらっしゃる所がございます。
保育園と老人ホームで意外な解決法を見つけました。
大阪にある保育園です。
園児たち総勢２００人。
元気いっぱ〜い！この保育園ではウンチを気持ちよく出す方法を子供たちが学んでいるんだとか。
その様子をのぞいてみると絵本を使ってスムーズな排便のポイントを分かりやすく教えています。
その極意とは…。
わあ〜！先生「お尻をプリッ」なんて言ってる！・「ダスダスダスダスマンダスダスダスダスマン」更にこんな体操も。
やっぱりここでもお尻を突き出してる！このポーズをすると…。
効果抜群！所変わって都内の老人ホームです。
高齢者の便秘解消に取り組み大きな成果を上げてるんですって。
皆さんお通じいかがですか？すご〜い！ちょっと失礼します。
実はこれこの施設が開発した排便お助けグッズ。
これはですね…やっぱりここでもお尻を突き出すポーズがいいみたい。
でも何で？お尻を突き出すとまっすぐになるって一体何が？はいそして最後にもうワンポイントでございます。
私たちが便器に座った状態の内臓を示しています。
大腸の一番出口の所直腸と肛門です。
ここ最後の所がちょっと曲がってるんです。
これをなるべくまっすぐにする。
それがポイントです。
こうするんです。
この姿勢がまっすぐなんじゃないんですね。
これぐらいの角度がちょうどいいんですよね。
更に以前「ガッテン」でもちょっと爪先立ちにして足の角度もつけると更にいいですよとご紹介したんですがその方法は不安定にもなるので今回は…安定してこの角度がつけられるようにするには例えばお風呂でお座りになるあの椅子ぐらいの高さのものを足の下に。
そうすると更にこの角度がまっすぐになりますので。
（高橋）へえ〜確かに。
安定して座っていられる人は爪先立ちになるだけで十分です。
ですがお子さんですとかそれからお年の方の場合は2014/10/01(水) 20:00〜20:43
ＮＨＫ総合１・神戸
ためしてガッテン「便秘！ スッキリ大革命」[解][字][デ]
つらーい便秘。実は、治らないのには大きな誤解があった。よかれと思っている対策に、大きな落とし穴が。３２年ぶりの新薬登場！高齢者、男性の便秘もスッキリ解消！
詳細情報
番組内容
毎朝、トイレでのつらい時間を過ごしている人に、朗報！治らないしつこい便秘の原因が、意外なところにあった！実は○○の取りすぎで、大腸の中がまっ黒になっている人がいるとは！また、高齢者になると、増える便秘の原因も明らかに。食物繊維の取り方にも、コツがあったとは！市販薬の注意点や、習慣性の少ない３２年ぶりの新薬も登場。排便が楽になる、カンタンポーズも紹介。あなたの便秘の常識が変わる！
出演者
【ゲスト】麻木久仁子，山瀬まみ，高橋克実，【司会】立川志の輔，小野文惠，【語り】生野文治
ジャンル :
情報／ワイドショー – 暮らし・住まい
情報／ワイドショー – 健康・医療
情報／ワイドショー – グルメ・料理
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