あるところに人間は誰も知らないヴァンパイアの世界がありました
(桜子)愛したら世界が変わるって言ってたから。
(小町)きっと変わんないよ。
悪い伯爵の魔の手から逃れるためそこから飛び出し人間界へとやってきた2人のヴァンパイア桜子と小町。
2人はひょんなことから今流行りの草食系男子健太郎の部屋に居候することになったのですがそこで桜子は人間の男隼人と運命的な出会いを果たすのです
(健太郎)お腹空かない?ずっと食べてないよね。
ほんとに食うから。
大丈夫か?
しかし人間にはヴァンパイアが存在することを悟られてはならない。
この絶対ルールがあるにもかかわらずその吸血衝動を抑えきれなくなった2人は…
今まさに若い男にかぶりつく寸前なのであります
(隼人)それ返しに来たんじゃねえの?そうなんですけどあのシャンシャンがどこぞに…。
(タンバリン)なんか犬っぽいな。
犬じゃありません私。
じゃあ何?人間です。
(タンバリン)わっ。
ダメ。
えっと。
ダメあっこれは?僕のとっておきの超高級カニ缶。
…ってあれ?こまちゃん。
お前桜子に何した?は?こまちゃん違うの。
私が…。
何した?いろいろ。
なぁ?えっ。
桜子には近づくな。
なんでお前が決めんの。
こまちゃん!近づくな。
こまちゃんやめて。
(咳き込む声)いこう。
無理。
お前の言うこと聞けないから。
どこ行ったんだ?
(葵)やだ。
すごい健ちゃん。
はい物々交換。
あっ…え?私今まさにカニ缶が食べたかったの。
以心伝心?何これ?見ればわかるでしょ。
トイレの洗剤。
トイレの洗剤ってまさか僕がやるんですか?そうだよ。
や…やですよ。
やだよ。
やだじゃなくて。
いいって。
え?これ葵さんの店でしょ。
そうだよ。
僕はやりません。
絶対やりませんからね。
私もやだって。
絶対やです。
ちょっとこまちゃんなんであんなこと…。
弾けばヴァンパイア化収まんでしょ。
じゃなくて私が言ってるのは…。
(ギター)ねぇ…なんで怒ってるの?別に。
怒ってるでしょ?あいつ人間だよ。
そうだよ。
ってことは…。
何?食料。
なに振り回されてんの。
だからなのかな…。
は?いや…なんかあの人とぶつかったら急にあの人の血が欲しくなって。
全然我慢できなくて。
こんなの初めて。
(葵)は〜い。
うちの店は遅刻厳禁よ私以外は。
はい。
ちょっとまだ?ちょっと待ってください。
ねぇ桜子これやって。
うん。
どう?大丈夫?うんいい感じ。
できました。
おぉ!やっぱいいわ白エプロン。
チャイナかナースで迷ったけどやっぱりあなたたちにはそれがピッタリ。
2人に恋しちゃうお客絶対出てくるわよ。
カフェ大繁盛間違いなしだわ。
恋?誰よ?え!?好きな人いるんでしょ。
違います!そんなんじゃなくて全然…。
ま誰かを好きになるっていいもんよ。
なんだろう…眠ってた心が息を吹き返すっていうのかな。
そばにいるだけでドキドキしたり切なくなったり。
もう死んでいても?え?例えばもう心が死んでいても恋はできるんですか?当たり前じゃない。
恋は国境も時間も生き死にも全部超えられんのよ。
根性があればね。
くだらない。
そう?恋を知らないままずっと生きていくのってなんか寂しいなって私は思うけど。
ったく…どこ行ったんだよ葵さん。
あれ?何やってるんですか?別に。
あのさあいつらってさ…。
いや…お前ここに就職したの?いやしてないですよ!手伝いです。
バイトでもないし。
つうかなんでこんな働いてるんだよ。
いいな暇そうで。
一応大学行ってますから。
史学科?なんで知ってるんですか?葵さんが歴史オタクすぎてキモいって。
な!?人をこき使っといてよくそんなこと。
(理沙)おじゃましま〜す。
(理沙)これ作ってみたんだ。
クッキー。
ありがとう。
ごめんね。
ん?隼人のこと勝手にレコード会社の人に紹介しちゃって。
隼人の都合だってあるのに私…。
俺もなんか悪かったな。
隼人。
(咳払い)やだ誰かいたんだ。
いやいたでしょ!あからさまにさっきから。
じゃあまたあとでね。
あぁ。
食う?もらったの隼人さんだし。
俺甘いの無理。
なんか隼人さんって存在自体が嫌味ですよね。
ん?いえ…あれ彼女ですか?あぁお財布。
使ってもなくなんないやつ。
なんでこういう人がモテんだろう。
さあね。
あ〜僕もギターでも弾いてみよっかな。
ん?なんかきったないギターちょうど家にあるんですよ。
葵さんがゴミ捨て場から拾ってきて。
それ俺捨てたやつだわ。
え…そうなんですか?あぁ…捨てて。
いやまだ使えそう…。
いいから捨てろよ!頼む。
わかりました。
(手を叩く音)はい!笑顔。
銭が欲しくないのかな?
(ドアが開く音)はいお出迎えの挨拶。
おばんでやんす〜。
おばんでやんす〜。
どうも。
どうも。
ちょっと葵さんウソ教えないでくださいよ。
だってあの子たち何でも信じるんだもん。
かわいい。
あっいらっしゃいませ。
すみませんあちらにどうぞ。
ねぇこまちゃん。
ん?私たち間違ってるんじゃない?いやいや桜子は細かいこと気にしすぎ。
いやでも決められたことはきちんと…。
なんで人間界に来てまでルールを守んなきゃいけないんですか?こまちゃんヴァンパイアルール100番。
とりあえずルールに疑問は持つな。
ね?ね?じゃねえよ。
もうやだやってらんない。
そんなこと言わないでよ。
銭が銭が…。
だってヴァンパイアの世界に銭なんてものなかったじゃん。
ヴァンパイアなんて言っちゃダメだよ。
こんなに人間いっぱいいるんだからバレちゃうよ。
ごめん。
ちょっとの辛抱だよ。
ほら頑張ったらさ…。
何?お洋服買えるから。
(源十郎)よろしいのですか?ただ捕まえて殺すだけではつまらないからなぁ。
いたぶっていたぶって…。
私を裏切った罰だよ。
桜子。
あぁ今日も幸せだね。
この服すっごい似合ってるよ。
ほんと?うんかわいい。
お前のほうがかわいいよ。
もうまたそんなこと言って。
うわ…。
え?…どうしたの?えっどうしたの!?どうしたの!?これもひとつの愛の形か。
よっ!おばんで…。
あ…いらっしゃいませ。
バイト?バイトです。
桜子。
飲む?桜子…。
近づくなって言わなかったっけ?それ無理って言わなかったっけ?こまちゃん!こんなもの飲む必要ない!ちょっとやめ…。
こまちゃん?大丈夫?この負けず嫌い。
バカにすんなよ!私はなお前よりずっと年上なんだ。
へぇ〜。
ねぇ大丈夫?だっ大丈夫…平気。
でも桜子は絶対飲んじゃダメ…。
もう終わりかよ。
(瑞穂)ちょっといいの?理沙。
酔っ払い介抱してるだけでしょ。
(ちさと)マジタチ悪いよねああいう女。
こいつ家近いの?あの…。
上。
2人とも健ちゃんの家に居候中。
ヤキモチ焼いてたりして。
いや悪くないなと思って。
あらまたひとつ大人になったんじゃない?うるせえ。
行くぞ。
え?ここに3人で住んでんだ?あはい。
起きたらこれ飲ませろ…ってたいして飲んでねえし大丈夫だろうけど。
わかりました。
酒には弱いんだな凶暴なくせに。
あ…あの…。
こまちゃんを悪く言わないでください。
え?ほんとはすごく優しいんです。
さっきだって私を助けようとして…。
悪者の俺から?いやそういう意味じゃなくて。
それ正解だわたぶん。
えっ?寝顔はかわいいのにな。
ください。
えっ?それ。
ダメだよお前ら飲めないんだろ。
飲めなくないです。
無理すんなって。
私だって飲めます。
大丈夫かよ?あ〜!ごちそう…さまでした。
あぁ!思い出した。
あのこれ教えてください。
捨てろよ。
えっ?じゃあ俺が捨てる。
ダメです!これは私のすっごく大事なものなんです!捨てるなんて絶対ダメです!お前が持ってるほうがいいのかもな。
(ドアの開閉音)〜
(あくび)なんか喉渇いたな。
「なんでだろな〜」「なんでかな〜」じゃあ軽くガブッといっちゃう?ガブッと?ガブッと!
(ドアの開閉音)あぁマジ疲れた。
〜おかえりなさいませ。
お待ちしておりました。
あ…ううん。
ヴァンパイアルール31番。
酒は飲んでも飲まれるな
あるところに人間は誰も知らないヴァンパイアの世界がありました
悪い伯爵から逃れてきた2人のヴァンパイア桜子と小町は少しずつ人間界にとけ込み始めたのですが…
(隼人)なにバイト?
(桜子)バイトです。
桜子飲む?
桜子のなかでは人間の男隼人への恋心が日に日に膨らんでいき…。
小町のなかでは隼人に対するイライラが急上昇
こまちゃん…。
(葵)ちょっとやめ…。
(小町)桜子は絶対飲んじゃダメ…。
ガブッと。
ガブッと。
お帰りなさいませ。
お待ちしておりました。
そしてあろうことか酒にのまれてしまった2人は人間の男健太郎の前でみごとにその正体をさらけ出してしまったのです
お仕事お疲れさまでした。
それではいただきます。
(健太郎)ちょっとちょっと待って…。
いただくってなんだろうな。
僕ちょっといろいろ混乱。
あ〜僕おいしくないですおいしくないです!マジでマジで…。
(ギターの音)はいこまちゃん。
新ヴァンパイアルール!楽器を弾くと吸血衝動がおさまるような気がする。
するする!あおさまった気がする。
え〜私たち天才イエーイ!鳴らせ鳴らせ!こまちゃんフーッ!桜子フーッ!鳴らそう!天才だうちら!どんどんいけいけ!楽器最高!え〜っ!ニンニクニンニク…。
ああった!あ〜っ出た助けてどうか許して…!すみませんでした…。
助けてください!何してるの?葵さん。
やだコソ泥?違いますよ。
っていうか葵さんあの2人ってあれって…。
2人?いえなんでもないです。
これ肌身離さず持っておいてください。
やだ。
やだじゃなくて。
クサイ女って嫌われちゃうでしょ。
いいから。
僕を信じて。
ホント決まらない男よね。
この蓋こんな重かったっけ?うぅ…あぁ〜!なんか頭が痛い…。
桜子も?私もなんだよね。
あ…昨日あれ飲んだせいかな?桜子も飲んだの?うん…。
ほらこまちゃんお店で倒れちゃったじゃない?で…隼人さんがここまで運んでくれて。
そのときビールっていうの?飲んでて。
なんかおいしそうだなと思ってもらっちゃった。
で…浮かれてたんだ?そんなんじゃない!ねぇバカ?えっ?ヴァンパイアが人間に恋して本気でうまくいくと思ってんの?近づいただけでヴァンパイア化したくせに。
それはそうだけど…。
絶対に無理!断言できる。
桜子はいつかアイツのこと吸い殺すよ絶対!そんなことしない!でアイツの血で口真っ赤にして泣きついてくるの。
「どうしよう?こまちゃん!私のせいで隼人さんが死んじゃった!」って。
そんなこと…しない。
する。
しないよ!好きな人にそんなことするわけない!
(玄関チャイム)よう。
こんにちは。
まともじゃん今日は。
昨日飲んでからやばかったからな。
あ…すみません。
もう大丈夫なんで。
どっか行くか。
えっ?気分転換。
嫌?いえ!すぐ準備します。
下にいる。
はい!出かけてくるから…。
勝手にすれば。
勝手にする!〜うわ〜!おかえりなさい。
あ…あの…昨日の夜どうしたんですか?へっ?いや…帰ってこなかったんで。
あ…うん!ちょっと友達ん家泊まっちゃって。
そうなんですか。
昨日のこと覚えてない?あっ!健太郎さん。
はい!なんでしょう?あの…この格好変でしょうか?いえ変ではないと思います。
どこかにお出かけですか?隼人さんとちょっと…。
えっ?まずくないか?それ…。
どうした?あ…あの…太陽がちょっと苦手で…。
これは…お守りみたいな…。
やっぱ変ですかね?俺も暑いの苦手。
(足音)
(理沙)太陽が苦手ならこんな日に外出しないほうがいいと思うよ。
(隼人)理沙…。
あの約束今日がいいな。
えっ?遊園地。
連れてってくれるって言ってたでしょ?
(瑞穂)じゃ私たちこれで。
(ちさと)じゃ楽しんでね。
ありがと。
(理沙)行こ。
いや俺今日コイツと…。
じゃあ桜子さんも一緒に行こうよ。
みんなで行ったほうが楽しいし。
ちょっと待てって。
パパがね…隼人の曲すごくいいからもっと売り込んだほうがいいんじゃないかって。
ああ…。
私も行きます!遊園地ってところ…。
そう。
〜ホントにムカつく。
あの男。
アンタもそう思うでしょ?じゃあ手伝って。
えっ?アイツを暗がりに連れ込む。
何するつもり?秘密。
こっちのほうがマジでやばい…。
早く!は…はい!すごいいっぱいあるね。
いろんなのに乗りたい。
ねぇねぇねぇねぇあれ乗りたい。
メリーゴーラウンド。
早く!〜暗いとこ見っけ。
えっ?
(悲鳴)超怖いんだけど…。
もうイヤだ帰る!ぜ…絶叫ホ…ホラーハウスへようこそ。
行こう。
あっまずいって…。
ご苦労さま。
まずいって!
(悲鳴)キャー!
(健太郎)うわぁ〜うお〜!あぁ〜助けて!!あっ!
(物音)〜うお〜!
(悲鳴)
(悲鳴)どこ行ったわけ?ハァハァ…ああ死ぬかと思った。
どこ行ったんだろう?ねぇ?ふざけんな!桜子の隣にいていいのは私だけだ!これ乗るぞ。
まずいよこれは。
どうせ何もできないくせに。
(2人)はぁ…。
久しぶりにすげぇ走った。
お前と一緒だといろいろ起こるな。
いいかも。
初めてばっかで。
女と一緒にいてこんなおもしろいの初めてだしイラッときたのも初めて。
えっ?お前じゃなくて健太郎。
一緒に住んでんだろ?あぁ…すみません。
それわかって謝ってる?いえ…。
あっあのさこれ取ったら?光ここだと当たんない。
ホントですね。
次会うときは夜にするか。
え?いや…昼間だと顔見えないし。
あ…あっそうだ!あの…ミッドナイトカフェ見えますかね?見えるわけないでしょ。
そんなの探してみないとわかんないですよ。
お前ホント変わってんな。
それは…ダメってことですか?ダメじゃないってこと。
〜〜どうした?桜子?ダメ…。
イヤだった?違うんです…。
でも…ダメなんです…。
(扉の開く音)おい!
(隼人)桜子!なんでお前がいんの?桜子さんには近づかないほうがいいです。
なるほど…それはおもしろくなりそうだな。
冴えているなお前たち。
(源十郎)ありがたき幸せ。
(藤兵衛)あとは我らにお任せください。
フフフフフ…。
ハハハハハハ!桜子さんには近づかないほうがいいです。
どういう意味だよそれ。
あの子は…っていうかあの2人は…。
ヴァンパイアの吸血衝動は愛情の大きさに比例する
〜桜子はいつかあの男のこと吸い殺すと思うよ。
絶対。
そんなことしないよ!アイツの血で口真っ赤にして泣きついてきそう。
どうしよう私のせいで隼人さんが死んじゃった〜って〜似合ってんじゃん〜
ヴァンパイアは愛してしまった人間と永遠に触れ合うことはできない
2014/09/15(月) 00:35〜01:35
テレビ大阪1
ヴァンパイア・ヘヴン[再][字]
絶世の美少女ヴァンパイアが人間の男と初めての恋に落ちる、せつな度満点のキュートでポップな恋愛ドラマ★
第3話、第4話を一挙アンコール放送!!
詳細情報
第3話、第4話
【第3話】隼人への想いが日増しに募る桜子は、同時に吸血衝動が抑えきれない自分に戸惑う。そんな中、桜子と小町はカフェで働き始めるが桜子に近づく隼人が気に入らない小町は…!?
【第4話】酒に酔った桜子と小町は、健太郎の目の前でヴァンパイア化してしまう。一方、隼人と遊園地へ行くことになった桜子は大喜び!そんな桜子が心配でたまらない小町は…。
出演者
桜子…大政絢
小町…本田翼
健太郎…冨浦智嗣
理沙…岡本杏理
源十郎…長江英和
藤兵衛…君嶋麻耶
ちさと…三浦透子
瑞穂…黒澤はるか
エビ中…私立恵比寿中学
出演者続き
葵…江口のりこ
伯爵…篠井英介
隼人…平岡祐太
脚本・監督
【脚本】鈴木裕那
【監督】河原瑶
音楽
<オープニング・テーマ>
「禁断のカルマ」
私立恵比寿中学
<エンディング・テーマ>
「Bloody Night」
超特急
番組ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/vampire/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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