Nスタ 2014.10.01

発生から5日目を迎えた御嶽山の噴火。
今日、新たに13人の死亡が確認され、死者は合わせて25人になりました。
今日は警察と消防、自衛隊が後方支援を含め、1000人態勢で捜索に当たりました。
長野県警によりますと、今日新たに13人の死亡が確認され、噴火で死亡した人は合わせて25人になりました。
このうち、これまでに13人の身元が確認されています。
長野県警によりますと、そのほかに23人が心肺停止の状態だということです。
今日の捜索は先ほど終了し心肺停止の人を運ぶ作業が続いています。
噴火口からは依然、昨日にも増した勢いで白い噴煙が上空に吐き出されています。
御嶽山の噴火から5日目となりました。
今私がいる公園、ここは救助用のヘリコプターの拠点となっている場所なんです。
私の後ろ、今エンジンを回し始めましたが、今日一日の作業を終えた大型のヘリコプターが駐機されているのが見えると思います。
ここには今朝から24人もの方が心肺停止状態で運ばれてきました。
そして、今日新たに13人の死亡が確認されるなど状況は大きく動きました。
それでは今日一日の動きをまとめましたので、ご覧ください。
捜索部隊、陸上自衛隊と長野県警機動隊、今、出発します。
大型のヘリコプターを使い、自衛隊や警察、消防などおよそ1000人態勢で捜索が再開された御嶽山。
今日も現場上空には白い噴煙が立ち上っていた。
一番後ろにいる2人、ちょっと注目していただけますでしょうか。
あの2人は陸上自衛隊の化学防護隊の隊員だということです。
緑色の箱のようなものですけれども、あれはサリンなどの化学兵器を検知するためのモニターだということなんです。
二次災害に注意を払いながら続けられた捜索活動。
今、心肺停止状態の登山者が乗っていると思われる担架が救助ヘリに乗せられました。
心肺停止状態で取り残されていた登山者のうち24人がふもとに搬送されている。
今、到着したヘリコプターから心肺停止状態の方が警察車両に運び込まれます。
今、警察官の人たちが青いビニールシートで目隠しをしました。
これまでの捜索で、登山者の多くは火口から東側に数百メートル離れた登山道沿いで発見されていることがわかっているが今日は、その詳細が明らかになった山頂付近の赤丸の場所から先月28日に4人、翌29日に8人を収容。
後に死亡が確認された。
さらに、この2カ所を合わせた場所から心肺停止状態の登山者24人が見つかったと言う。
そして今日新たに山頂付近などで12人が心肺停止の状態で見つかった。
こうした中、警察庁は初めて御嶽山が噴火した翌日の山頂付近の映像を公開した。
撮影されたのは、噴火翌日の正午から午後1時までの間。
当時は、50cmから1mくらい、一面が灰で覆われ、数メートルあると見られる巨大な噴石も確認できる。
長野県警によると死亡が確認された人の多くは損傷死。
噴石が当たるなどした外傷性のものだと言う。
災害派遣医療チームのスタッフとして治療に当たった倉石医師は…つい先ほど、東京消防庁は先月28日と29日に撮影した映像を公開した。
王滝頂上山荘付近では足場を気にしながら登山客を運び出す隊員の姿が映し出されている。
急勾配の場所では、ロープを使って滑り降ろしている。
噴石が激突したのか、山荘の壁にポッカリと開いた複数の穴。
山荘の中には、布団が敷かれ、横たわる登山者の姿もあった。
突然、牙をむいた自然災害。
無事を祈る家族や友人たちの思いをのみ込んだ。
岐阜県の会社員、三浦勇さん。
名古屋市で告別式が行われ、参列者が三浦さんの死を悼んだ。
18歳の高校3年生、伊藤琴美さん昨日、家族が待つ愛知県知立市の自宅に戻った。
登山の服装に身を包み、ピースサインをする高田紗妃さん、29歳。
噴火から今日で5日目。
被害の全容は、いまだつかみ切れていない。
私の後ろでは今、今日一日の作業を終えたヘリコプターが離陸しようとしています。
そして今、新しい情報が入ってきました。
王滝村役場によりますと、心肺停止状態で見つかった36人の全員の搬送を今日一日で終えたということなんです。
そしてこちらでは救助活動に当たっていた長野県警の機動隊の隊長の記者会見が行われました。
それによって今日の現場の状況が少しずつわかってまいりました。
御嶽山頂付近では、火山灰が固まっている状態で足場の確保はできたということです。
ただ、入山したときにはガスの濃度が高くて、一進一退の状況だったと証言しています。
さらに心肺停止状態で見つかった方々の中には体が半分埋まっている方もいたそうです。
その中には、山頂に向かって頭をかばうようにうずくまったままの方もいたということでした。
さらに、3m四方の巨大な岩に体を挟まれている人、5人を削岩機を使って救出したということなんです。
安否確認ができない家族の待機場所の木曽町役場です、そちらの様子はいかがですか。
待機所があります木曽町役場です。
今日はこちらに、80人ほどの家族などの関係者の方々が訪れていまして、それぞれにこの時間は待機所の中で過ごしたりあるいは、宿舎で仮眠をとりながら連絡を待ったり、そして連絡が入った人たちは確認に急いだりといった様子がありました。
この役場では、噴火当日から待機所を設けていまして、今日も午前8時に待機所を開くことになっていたんですが、それを待てなかった関係者の方々は今日、午前7時半頃からこちらに集まり始めていらっしゃいました。
関係者の多くは近くの公民館や旅館などに滞在をしていて噴火の発生から5日目を迎えて表情にも焦りや疲れの色が濃くなってきています。
安否がわかっていない松本市の若林和男さん66歳の親戚ですが、何とか今日中には救助してほしいと話していました。
今日山頂から搬送されてきた心肺停止状態の方々ですが、旧上田小学校から車で5分ほどのところにあります施設に運ばれることになっています。
そして連絡が入った方々はそちらで身元の確認を行うという作業が今夜遅くまで続くことになります。
長野県木曽町の旧上田小学校前です。
こちらには、これまでに心肺停止状態の登山者がワンボックスカーに乗せられて続々と移されてきました。
この後も、引き続き心肺停止の登山者が移されてくると見られます。
またこちらには死亡が確認された遺体も安置されています。
そのため、遺体の身元確認のために警察などから連絡を受けたと見られる安否不明者の家族も数多く訪れていますが、一刻も早く対面しようと駆け足で学校の中に入っていく姿が見られます。
午後に入ってからは、霊柩車が2台こちらを出発していて、遺族が棺を霊柩車に運んだ後、涙ぐんだ表情で、うつむきながら車に乗り込む姿が印象的でした。
今回の噴火では遭難された方々の総数がわからないというのが大きな問題となっています。
その要因となっているのが、この登山カードなんですね。
登る前に名前、あと、登山コースなどを書いて、駅などに設置されている専用ポストに投函するものなんです。
もし帰ってこなければすぐにわかるシステムなんですね。
ただ、これは義務ではなく任意のものなんです。
しかもこのカードの存在自体を知らない人もかなり多いということなんです。
ですから、町の人に話を聞いてみますと、今後はこの投函を義務化するのかさらには、もっともっと周知しなければいけない、そんな声も聞こえてきました。
まずはここまで御嶽山噴火関連のニュースを現地からの中継を交えてお伝えしました。
アメリカ政府が懸念していたことが現実となりました。
西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の患者がアフリカ以外で初めてエボラ出血熱の患者がアメリカ国内で確認された。
感染したのは、テキサス州ダラスに滞在していた男性で、アメリカ政府は男性の年齢や国籍、職業を明らかにしていない。
患者の体液に触れることで感染するエボラウイルスは体内で急速に増殖し健康な細胞を次々に破壊する。
その高い致死率から殺人ウイルスとも言われている。
男性患者は、エボラ出血熱の流行が拡大している西アフリカのリベリアを今月19日に出発、20日にダラスに到着。
その後、家族に会うなどしていたが24日頃に症状が出始めその2日後に医療機関を受診したが、最終的に病院で隔離されたのは4日後の28日になってからだった。
最初に受診した際には男性が西アフリカにいたことを把握していなかったと言う。
アメリカ・CDC=疾病対策センターは、発症前の患者から感染することはないとしているが、男性と接触した可能性がある人を特定し症状が出ないか監視することにしている。
日本人旅行客にも不安が広がっている。
感染症の専門家は仮に日本でエボラ患者が見つかったとしても感染拡大は防げると言う。
続いては民主派デモに揺れる香港。
早速、現地から中継です。
香港政府のトップを選ぶ選挙の実施方法、これをめぐって中国政府に反発しています今回の民主派デモ。
その会場の1つ、香港政府庁舎前にいます。
今も続々と参加者がここに集まってきています。
デモの規模と範囲、一段と膨らんできました。
現在は警察の姿はほとんど見られず、今のところ大きな混乱はありませんが、デモによる影響が街の至るところに出始めています。
行政長官選挙の実施方法をめぐり、中国政府の方針に反発する香港の民主派の大規模デモ。
デモは4日間にわたり、夜を徹して行われており国慶節を迎えた今日は10万人を優に上回る規模に膨れ上がっている。
現地ではテントを張って過ごす学生と見られる若者や配給のパンを手にする子どもの姿などが見られる。
一方、今回のデモで、大きな打撃を被ったのが観光業。
普段は非常に大勢の観光客で賑わうこのエリアなんですけれども、このようにバリケードが張られて道路が封鎖されています。
そして周りのお店ですけれども、このようにシャッターを閉めていて普段どおりの人の賑わいは見られません。
観光客相手のこの店も売り上げが減ったと嘆く。
また、この時期大勢やってくる中国本土からの観光客も…既に500億円以上の経済損失が出ているとの試算もあり、今後、デモが長引けばさらに被害が拡大する可能性もある。
午後には、民主派デモに反対するいわゆる親中派によるデモ行進が予定されていたが、今のところ集合場所に人は集まっておらず大きな混乱は起きていない。
というわけで香港の混乱は広範囲にわたりかつ、その深刻さの度合いが強まっています。
民主派は明日中に政府が要求に回答しなければ政府機関を占拠すると宣言しています。
警察は一度、催涙弾を撃つなど強制排除に乗り出したものの失敗して、一般市民からも大きな批判を受けた経緯がありますので、今のところデモを取り締まる気配はありません。
しかし、デモ隊が政府機関に突入するとなれば、これを防がざるを得ず、明日再び大きな衝突が起きる可能性もあります。
神戸市長田区で、小学1年の女の子が遺体で放置された事件。
死体遺棄の疑いで逮捕された神戸市長田区の君野康弘容疑者。
この映像は、今年6月、君野容疑者が酒に酔ってトラブルを起こし、警察官が駆けつけたときのもの。
君野容疑者は、先月24日、警察官に任意同行された際も泥酔状態だったといい、逮捕から1週間がたった今も黙秘を続けているとのこと。
一方、被害者の小学1年、生田美玲ちゃんの司法解剖の結果が発表された。
遺体の傷みが激しいことなどから死因はわからなかったものの遺体は、鋭利な刃物で切断されたと見られる。
また、警察によると、美玲ちゃんは先月11日に行方がわからなくなった直後に死亡した可能性があるとのこと。
警察は引き続き、君野容疑者と美玲ちゃんとの接点を明らかにするため捜査する方針。
円安が加速しています。
今日午前、1ドル=110円を一時突破し、6年1カ月ぶりの円安水準となりました。
この恩恵を受けているのが海外からの観光客ですがそれに加えて、今日から新たな免税制度がスタートし、買い物カゴいっぱいに詰められたお菓子やお茶。
購入しているのは、外国人観光客。
今日から日本を訪れる外国人観光客向けの消費税の免税対象が拡大。
食料品や化粧品など、ほぼすべての商品が金額で5000円を超えると免税されることになった。
成田空港に近いショッピングモールに観光バスで大挙して訪れた観光客が買ったものは、カゴいっぱいの風邪薬や胃腸薬。
免税カウンターには、大量の買い物をした外国人の長い列が。
免税の対象となるには商品を専用の袋に梱包する必要があるため、従業員たちは対応に追われた。
ただ、幾ら店員が注意しても専用の袋を開けて、その場で小分けしてしまう観光客もいた。
都内の百貨店には、秋田名物のなまはげが登場。
海外でも人気が高い化粧品コーナーでは、カゴいっぱいに買い物をする外国人の姿が。
ただ、こちらでも慣れない手続に店員がとまどう場面が見られた。
また、新宿タカシマヤは、イスラム教徒の観光客向けに百貨店では初めて祈祷室をつくった。
外国人観光客に、初日の今日、実際に買ったものを聞いてみると…急激な円安も追い風にして外国人観光客の購買力は景気回復にどこまで効果を上げるのだろうか。
御嶽山の捜索を終えた機動隊隊長の会見をお聞きください。
番組の一部に字幕のない部分があります。
2014/10/01(水) 17:00〜17:30
MBS毎日放送
Nスタ[字]

取材経験豊富な記者・竹内明とTBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えると共に「Nトク」ではホットな話題を徹底取材。

詳細情報
番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【キャスター】
竹内明(TBS記者)
【出演】
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
藤森祥平(TBSアナウンサー)

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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