大気や水にあふれるわたしたちの地球は地震やふん火がたえ間なく起こる生きている星だ。
この下では大雨になっています。
気象庁の研究官荒木健太郎先生といっしょに集中豪雨から身を守る方法を考えよう。
雨はわたしたちの生活になくてはならないそんざいだ。
だけど田畑をうるおすめぐみの雨だけじゃない。
2012年7月九州をおそった九州北部豪雨。
土しゃくずれなどで死者は30人にも上った。
集中豪雨とよばれる猛烈な雨が原いんだ。
山だけじゃない。
ふだん遊んでいるような川がわずか10分でこのとおり。
きけん水位をあっという間にこえ私たちの命をおびやかすそんざいとなる。
毎年私たちの身近におそいかかる豪雨。
命を守るにはどうしたらいいだろう?ここは茨城県にある気象研究所の屋上。
荒木先生が大雨の仕組みについて教えてくれるよ。
今どんな雲とってるの?あの辺のちょっと黒っぽい雲とってます。
雨を降らせる雲の観察からスタート。
20こはあると思う。
20こ?何こあると思う?3?3こ?大きく分けると10こしかない。
雲はできる高さと形によって10種類に分けられている。
この中で集中豪雨を降らせる雲は「積乱雲」だ。
これが積乱雲という雲でもうこの下では大雨になってます。
ふだんからこの黒い雲が出てきたりとかしてちょっと危なさそうっていう事は大体空を注意して見ていると分かるよね。
積乱雲ができる仕組みはこうだ。
地表近くのあたたかくしめった空気が空高くのぼる。
すると上空の冷たい空気に冷やされて水や氷のつぶになる。
それが雲だ。
この雲がどんどん大きくなる。
やがて雲の中の大量の水分が雨となって降るんだ。
積乱雲が雨を降らせる時間ってどのくらいなんだろう?1日くらい。
1時間とか。
どのぐらいだと思う?1週間?一つの積乱雲の寿命は一番近いよ。
1時間ぐらい。
(子どもたち)え〜!短い。
一つの積乱雲が雨を降らせるのは長くても1時間。
でも災害を起こすような集中豪雨は何時間も降り続く。
どうしてそんな事が起こるんだろう?積乱雲があるとその周りにちがう積乱雲がこんなふうに。
これが子ども。
これが親。
これがおじいちゃん。
家族みたいな形の時に…。
実は集中豪雨の時には積乱雲の子どもが次々と同じ場所で生まれていたんだ。
一つの積乱雲で終わりじゃなくどんどん新しく生まれる子どもたちが雨を降らせる。
だからはげしい雨が何時間も続くんだ。
ところで大雨の時のニュースでこんな表げんを聞いた事あるかな?およそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
この100ミリってどのくらいなんだろう?実は雨が1時間降ったらどのくらいの高さ水がたまるかを表しているんだけど100ミリって10cmだよね。
大した事ないと思わないかな?これは降雨体験車。
さまざまな強さの雨を降らせる事ができるんだ。
何ここ。
すごい。
まずは10ミリから体験だ。
まだ大じょう夫。
次は40ミリだ。
これはすごい。
これ40。
かさをさしてもビショぬれだ。
80ミリ。
みんな大じょう夫?ギャー!いよいよ100ミリだ。
ギャー!ギャーって言えなくなるほどのこわさだったから。
音とかもすごいから結こうこわかった。
ムッチャねえこわかった。
気象庁ではこう表している。
そしてこうした雨が数時間続くのが集中豪雨なんだ。
集中豪雨によるひ害は場所によってさまざまだ。
山では土しゃくずれを引き起こす。
川ではきけんとされる水位まで水があふれてしまう。
都市部だってあぶない。
いきなりおそってくるゲリラ豪雨。
せまいはん囲で大量の雨を降らせるから道路が水ぼつしてしまう事がある。
地下街などの低い場所に水が流れこむと逃げる事もむずかしい。
どうやって逃げたら?どうやって逃げるんですか?これはもう逃げようがないので…集中豪雨のような猛烈な雨が降りそうな時は…いち早く逃げる事が大切なんだ。
そのヒントとなるものを見に荒木先生が屋上に連れてきてくれたよ。
あのボールみたいなもの実は雨雲を観そくするレーダー。
ぐるぐる回って360度回転させて…。
それで雲見る?そうそうそう雲を見てるんです。
気象庁のホームページで雨雲のレーダー画ぞうが見られるよ。
どこで強い雨が降っていると思う?えっと…東北?東北じゃないよ。
金沢とか。
金沢とか石川の方だね。
で赤くなってるよね。
自分がいる場所に大雨を降らせる雨雲が近づいてきていないか見ただけで分かるね。
雨がどのぐらいあぶないかとか注意しなきゃいけないような事っていうのは注意報とか警報の中に書いてあります。
昨日大雨の注意報が発表されていたのでちょっとこれを見てみて下さいね。
何に気を付けなきゃいけないとかっていうのが書いてある。
例えばこの日薩摩地方には土砂災害への注意報が出ている。
屋久島では特に浸水に注意。
1時間最大60ミリの雨が降る予ほうだ。
豪雨は予そくできる。
みんなも気になったらすぐに調べてみよう。
今日の防災ポイントその1…豪雨が起こる時空の様子が急に変わります。
大きな入道雲や真っ黒な雲が出てきたら豪雨が起こるかもしれません。
その2…天気予ほうだけではなく注意報や警報でもきけんをよびかけているので自分のいる場所があぶなくなりそうだったら安全な場所に早めに避なんをしよう。
2014/09/14(日) 18:30〜18:40
NHKEテレ1大阪
学ぼうBOSAI 地球の声を聞こう「集中豪雨から身を守ろう」[解][字]
自然災害の起こるしくみを正しく理解し、命を守る行動へつなげていく「防災」番組。今回は気象研究所の荒木健太郎研究官と「集中豪雨」が起こるしくみを学ぶ。
詳細情報
番組内容
非常に激しい雨が、何時間にもわたって降り続く「集中豪雨」。山で土砂崩れを引き起こし、川や水路をあふれさせる、日本のどこででも起こりうる災害だ。豪雨をもたらすのは積乱雲と呼ばれる雲で、実は、ひとつの積乱雲の寿命はわずか一時間ほど。なのにどうして何時間も雨を降らせるのか?気象庁気象研究所で雲の研究をしている荒木健太郎さんと、雲の観察をしながら豪雨のおこるメカニズムを学ぶ。
出演者
【出演】気象庁気象研究所研究官…荒木健太郎,【語り】DJ.ナイク
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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日本語
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