THE世界遺産【ゴリラの森とチーターの草原、人類発祥〜アフリカ特集後篇】 2014.09.14

赤道直下の…
走り続けること3日
行く手に湖が見えてきました
巨大な谷底に横たわる
ヒスイ色の湖です
目指したのは湖に浮かぶ島
その中にはさらに小さな湖が
3つありました
近づくと溶岩や火山灰が積み重なった断崖
この湖は噴火口に水が
たまったもの
今も硫黄を含む
火山ガスを吐き出しています
湖の真下に
マグマが迫っているのです
周辺でも噴き出し続ける…
今から4000万年前地下深くから上昇し
大地を引き裂きました
それが…
幅30キロ以上ある巨大な谷
マグマが大地を押し上げ
ダイナミックな地形が生まれました
こんな風景は他では見られません
あまりに大きく宇宙からでないと
見えないほど
この巨大な谷は
…をつくり出したのです
今日は…
巨大な谷で
グレートリフトバレーの
…を旅します
赤道直下に生まれた氷河
5000メートルを超える山が
雨の森をつくりました
乾いた草原サバンナ
野生動物は生き抜くため
姿を変えました
谷の底は…
160万年前の
少年の骨を大発見
森の巨人・ゴリラは家族の始まり
父親が子育てに参加するのです
そのとき…
世界一の大河ナイルをさかのぼります
(鳴き声)
水辺には多くの動物が集まります
現れたのはゾウの群れ
ゴウゴウと水の音がとどろきます
実はナイルの源流はこの先
グレートリフトバレーの山地から
最初の一滴が流れ出すのです
アフリカ第三の山
ルウェンゾリです
山麓で奇妙なカメレオンを発見
頭に3本の角があります
ここだけの…
…をこえると
神秘的な森に迷い込みました
コケが木々を包み込み
玉のようなふくらみをつくっています
ここは1年中
霧が立ちこめる森です
湿度はほぼ100パーセント
晴れるのはひと月に数日だけ
森を抜けましたが
ぬかるみが体力を奪います
険しい岩場に出ると
強い雨が降り出しました
ようやく山頂が見えました…
降り積もった雪が
氷河となって横たわっていました
ここが…
雪解け水はやがて下流で
大河となります
グレートリフトバレーはアフリカを潤す
ナイルを生んだのです
地下のマグマが上昇を始め
大地を押し上げます
アフリカ大陸は東西に引き裂かれ
中央は陥没
これがグレートリフトバレーです
巨大な谷の周辺には溶岩が噴き出し
多くの火山が生まれました
その一つがアフリカで二番目に高い…
かつては標高7000メートルを
超えていたといわれます
溶岩は雨風により激しく浸食され
荒々しい姿がむき出しになったのです
アフリカの最高峰…
何度も流れ出た溶岩が重なり
美しい姿になりました
山頂には噴火口が口を開けていました
キリマンジャロとは
…を意味します
山頂付近は
1年中雪をかぶっています
湿った風がぶつかり
山に雪や雨を降らせるのです
山の周りには
雨の森が生まれました
溶岩の大地に降った雨は
地中に染み込み地下の水脈となって
ふもとへ流れます
乾いたサバンナにも
キリマンジャロからの伏流水が湧き出ます
高い山があるから
豊富な水が蓄えられる
人々は火山のふもとで
その恩恵を受けながら暮らしています
ケニア山のふもとの村の昼下がり
村人の楽しみは…
たっぷりのミルクで煮出すのが
ケニア流
山の裾野は一面の茶畑
ちょっと意外ですがケニアは…
ケニア山のおかげでこの辺には適度に雨が降るのさ
ケニア山がもたらす雨と
火山灰の土壌が
お茶の栽培にピッタリ
年に2回良い茶葉がとれます
紅茶づくりは20世紀に入り
イギリスから伝わりました
ケニア山周辺のものは特に質が高く
大切な輸出品になったのです
茶葉は村ごとに集められ
紅茶の工場へと送られます
最高級品は
オーガニック栽培されたもの
濃厚でまろやかな…
ミルクとの相性抜群です
グレートリフトバレーは
二つの異なる世界をつくりました…
ルウェンゾリ山地のふもとに広がる
雨の森
サル達の楽園です
川を渡るのはゴリラの家族です
体長2メートルを超える森の巨人
彼らには
知られざる素顔がありました
アフリカの巨大な谷グレートリフトバレーを行く
小さな村はゴリラがすむ森の玄関口です
子供達がゴリラの歌と踊りで
歓迎してくれました
手作りの着ぐるみに入っているのも
子供達
村はゴリラとともに生きています
標高2000メートルを超える
ブウィンディの森
ゴリラの観察を続ける学者に
同行しました
ゴリラと出会うとき必ずする挨拶があるんですンッンーンンッンーンこれでゴリラに危害を加えるつもりはないことを伝えるんですよ
人間の病気をうつさないよう…
現れたのは…
地球上にわずか…
最も絶滅のおそれがある動物の一つ
(鳴き声)
突然オスゴリラが現れました
逃げ場がありません
すると…
…でもう一度
ゴリラにとってはちょっとしたイタズラ
実は平和を愛する草食系です
ゴリラは草ばかり
1日に20キロも食べています
豊かな雨の森があるから
彼らは生きていけるのです
かつて…
グレートリフトバレーが生まれると
西からの湿った風が山にぶつかり雨を降らせます
そのため西側に森が残り
東側には乾燥した草原
サバンナが生まれました
サバンナが太古のまま残る
セレンゲティの大平原
動物達はサバンナの厳しい環境に適応しました
キリンは長い首を使って
まばらに生えるアカシアの葉を独占しています
草原で獲物を捕らえるため
チーターは誰よりも速く走る力を
獲得しました
獲物の近くまで忍び寄り
時速110キロで追いかけます
全力で走れるのは15秒
一気に勝負をかけます
ヌーはその数何と…
草を求めて移動し続けることで
命をつないできました
同じ時期にメスが一斉に出産するのも
ヌーの知恵
何頭かが肉食動物の犠牲になっても
他の多くの子供は
生き残ることができるのです
…出ることで
独自の進化を遂げました
セレンゲティの東にある深い渓谷
360万年前の地層から
大発見がありました
世界で初めて見つかった…
サバンナに出た人類は
2本の足で歩いていたのです
さらなる大発見は
グレートリフトバレーの底
湖のほとりで
人に直接つながる
祖先が見つかったのです
160万年前の
少年でした
グレートリフトバレーの谷底に生まれた湖
人類が生まれたのはどこなのか
アフリカに
その謎を解くカギがありました
トゥルカナ湖のほとりで続く
発掘作業です
実は湖畔から次々に
遠い昔の人類の化石が見つかっています
最大の発見は…
火山灰が降り積もった灰色の地層から
驚くべき化石が現れたのです
現代人で言うと
11歳の少年になります
私達につながる祖先…
身長は…
ほっそりとした体形で
脳は現代人の
3分の2もありました
2本の足で歩き
すでに火や道具も使っていたのです
そう考えられています
人類を生んだ湖のほとりに
わずか160戸の
…があります
家は女達がつくります
ヤシの葉を手で器用に編んで
男達は湖へ漁に出ます
網や道具をつくり
ワナを仕掛け
魚を捕らえるのです
家族での素朴な暮らし
人は森を出て
サバンナで生きるすべを身につけました
一方で森にとどまった動物が
ゴリラです
カフジビエガの森
遠い昔人とゴリラは同じ祖先から別れ
別々の道を歩み始めました
現れたのは…
ゴリラはシルバーバックを中心に
数頭のメスと
その子供で家族をつくります
こうしたゴリラの家族
実は人の家族の起源ともいわれているのです
母親は乳離れするまで
子供を手放しません
シルバーバックのもとに
子供がやってきました
乳離れをする1歳頃から
ゴリラの子供は
父親が面倒を見るのです
父親が育児をするのも人と同じ
グレートリフトバレーが隔てた
森とサバンナ
それでも家族の営みは
ともに息づいていました
有名アーティストを次々に襲っている難聴
2014/09/14(日) 18:00〜18:30
MBS毎日放送
THE世界遺産[字]【ゴリラの森とチーターの草原、人類発祥〜アフリカ特集後篇】

アフリカ特集後編は、サルから人類へ—地球史を変えた7つの世界遺産を紹介!赤道直下の氷河、160万年前の人骨、子育てするゴリラなど貴重な映像が盛りだくさんです!

詳細情報
お知らせ
【遺産情報】
<遺産>アフリカの7つの世界遺産 <国名>ウガンダ、タンザニア、ケニア、コンゴ民主共和国
番組内容
巨大な谷「グレートリフトバレー」が生まれてアフリカの環境は大きく変わりました。標高5000m級の山々が壁となり、その東西に異なる世界が生まれたのです。西はゴリラがとどまった森、東はチーターが駆けるサバンナとなりました。そして、我々人類もサバンナに進出し2本の足で歩き始めたと言われます。大アフリカスペシャルの2週目、今回はグレートリフトバレーが生んだアフリカの7つの世界遺産をご紹介します。
出演者
【ナレーター】
藤原竜也
制作
■番組HP
http://www.tbs.co.jp/heritage/
■facebook
http://www.facebook.com/heritage.TBS
■twitter @heritage_TBS
http://twitter.com/heritage_TBS

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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