第47回 日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯「最終日」 2014.09.14

タイガースの先制を見せたいですが。
最終組、上田桃子の19番セカンド。
当番組は同時入力のため、誤字脱字が発生する場合があります。
また、内容により字幕放送を中断させていただく場合があります。
トーナメントリーダーは、プロ2年目、20歳の鈴木愛。
まだツアーでの優勝経験はありません。
そこに成田美寿々、イ・ナリがスコアを伸ばして、1打差、2位タイ。
メジャー初制覇を狙う上田桃子、申ジエ、黄アルムと、4位タイにつけています。
混戦模様のファイナルラウンド。
第47回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯、池越えのこの12番、150ヤードの美しいパー3。
最終組がやってきています。
ごらんのように、鈴木愛が森口さん、きょう単独トップで迎えた最終日も、トップをまだ譲っていません。
初日からアンダーパー、そして2日目にはノーボギー、5アンダーと、順調にスコアを伸ばして7アンダー。
決勝ラウンドに入って、きのうの3日目は、2番3番と、ダブル・ボギーがあって、そういう意味ではまだこの4日目ですよ。
まだ4日目というのは、言い方が変でしたけど、非常に崩れずにというか、順調に今ホールを消化して…。
消化してきました。
ここはバーディートライです。
まだ距離はあります。
マウンドがかかっているので、右に切れていくラインだと思います。
しっかりこれだけ打ってくるんですね。
そうですね。
村口さん、今見ていて、いいストロークなように見えました。
やっぱり、常にインパクトがしっかりしていて、強めに来るんですよね。
この選手権自体、実は初出場で、勝てば初優勝、さらにさらに大会史上最年少優勝の記録がかかっているこの鈴木です。
昨年このコースでプロテストに合格したという、鈴木愛さん。
そして、そこへ猛追してきたのがイ・ナリなんですが、この難しい13番は、この嫌な距離のパーセービングパット、決めてきます。
きょうは長いパット、1つ、2つ、前半に決めています。
先週の最終日もよかったんですけども、対応能力が本当に高いですね。
そして注目は上田桃子。
この人も3年ぶりの日本ツアー優勝を飾り、そして公式戦、まだこの国内では優勝経験がありません。
取りたいタイトルだと、本人も話していました。
その上田のこの12番のティーショットですが、村口さん、上田のティーショット、これ、さしてますよ。
そうですよね。
入ってもいいショットですよね。
本当にそうですよね。
きょうは9番でもあったんですよね。
そうなんですよ。
あれは入ったと思ったんですけどね。
ピンに当たって、イーグルならずというようなセカンドショットがありました。
きょうの上田選手は、ここまで3つ4つ、いいバーディーパットを外しているんですよ。
きのうはティーショットがうまくいったという話だったんですが、きょうは全体にはどうなんでしょうか。
リズムは悪くないんですが、何度か左のラフに入れるというシーンがありますね。
では、きのうとはまた違ったこのファイナルラウンドの戦いになっています。
やっぱりここからですよね。
逃げる鈴木、負う上田。
さらにイ・ナリ、成田というところも、追う展開に加わっています。
上田のバーディートライです。
ここから少しフックしてくると思うんですが、やはりここで1つ決めないと、なかなかついていけないですよね。
ここは流れをちょっと変えるパットだと思います。
村口さんが言ったように左に切れていくラインなんですけど、ここを過ぎていく選手を見ていると、読み切れないで、カップの左へ外していく選手が多いですよね。
ここもこうなりがちなラインなんですが。
そうなんですね。
プロというのは同じような感じに、やはりラインどりというのは、見えるんでしょうね。
流れを変えるバーディーは、この12番、なりませんでした。
しかし、トップ鈴木と3打差。
今のストロークは悪くないですね。
アメリカツアーから帰ってきて日本での勝利もありました、上田桃子。
そして、この最終組、もう1人は大江香織。
大江香織は、ツアー通算1勝、それが12年のシーズンでした。
大江選手も、前半連続バーディーで、立て直したんですけれども、ちょっとショットが乱れてきました。
これは沈めました。
ごらんのように、8番からの3連続ボギーがきいています。
そしてまだ20歳の鈴木愛です。
きのうは、出だし2番、3番、連続ダブル・ボギーで、一体まだ何ホール残っているんだろう長い1日でしたと振り返りましたが、ファイナルラウンド、ここまでトップでバックナインに入ってきました。
去年プロテスト合格したばかりの2年目です。
森口さん、きのう3日目に最終組で回っていたのが、よかったですよねえ。
そうですね、同じムードを続けられている感じです。
そこで立て直した自分、自分へのチャレンジでしょうね。
2日連続の最終組。
きっちりこの12番、パーでまとめました。
トップは譲りません。
ファイナルラウンドです。
国内最古のメジャータイトル。
戦いは熱を帯びる。
真のメジャーへ。
最年少優勝へ、鈴木愛。
今季メジャー2勝目を狙う成田美寿々。
まだ手にしていないメジャータイトル。
上田桃子。
日本女子プロゴルフ選手権大会ファイナルラウンド。
今大会の舞台は、兵庫県美奈木ゴルフ倶楽部。
自然の樹木や地形のアンジュレーションを残しながら、フラットなレイアウトに仕上げられた丘陵コースです。
戦略性豊かな18ホールが選手を待ち受けます。
この大会の賞金総額は1億4000万円。
優勝賞金は2520万円です。
優勝者には大会杯、文部科学大臣杯に加え、コニカミノルタより純銀製のコニカミノルタ杯が贈られます。
「GivingShapetoIdeas」を掲げ、この世界に新しい革新をもたらすことを目指すコニカミノルタより、優勝副賞としてカラー複合機「bizhubC364e」が優勝者に贈られます。
優勝選手には副賞として、本田技研工業株式会社より美しいデザインと高い実用性、エモーショナルな走りと優れた環境性能、あらゆる魅力を高い次元で融合したホンダVEZELが贈られます。
放送席解説は、78年選手権優勝森口祐子プロです。
どうぞよろしくお願いします。
特別ゲスト、LPGA小林浩美会長にも入っていただきました。
どうぞよろしくお願いします。
小林会長、さすがのメジャー、選手権の空気は一味違いますよね。
やっぱり張りつめていますね。
メジャーでプロになって、取りたいという試合でもありますし、本当に一番古い大会なので、気合いはすごく入っています。
日本女子プロゴルフ協会は、さまざまな取り組みを行っています。
今年で17回目、子供たちにゴルフの楽しさを伝える一環として、今年もLPGAサマーキッズデーが行われました。
夏の恒例行事ですが、そうですね、夏休みを利用して、子供たちにゴルフを楽しんでもらおうということで、全国5カ所でやっております。
会長も直々の指導を行っているわけですね。
本当に皆さんうまいんですよね。
この盛り上がりということになりました。
今年も特別協賛社・コニカミノルタの協力により、当日参加した子供たちの手形を、視覚障害者支援用に開発した立体コピーシステムで、「サマーキッズ・ディ記念プリント」を作成しました。
子供たちにとって、最高の夏の思い出となりました。
大会で目を引くのが、今年女子プロゴルファーになったルーキーたちが行う「ルーキーキャンプ」です。
そちらも根づいた感はありますね。
そうですね、1996年からやっていまして、新人教育の一環なんですけれども、ゴルフの仕組み、大会の仕組みですね、裏方さんで働いてもらって、それを感謝すると。
先輩プロを見て、そこでモチベーションがさらに高まるという、すごくいい取り組みだと思っています。
また、きのうは大会に出場している選手たちがホールアウト後にジュニアクリニックを行いました。
これまた直接指導をするということなんですね。
そうですね。
日本のトッププロから直々にレッスンしてもらう、非常にいい思い出になると思うんですね。
今、活躍しているプロというのは、本当にジュニアの時代からやっていますから、気持ちが非常によくわかっています。
そして、この先には…。
オリンピック。
もちろん目指して、どんどんゴルフに触れていってほしいです。
いよいよファイナルラウンドです。
小林会長、最終ラウンドの見どころは。
これは新人の鈴木さん初め、実力者の上田桃子さん、成田さんも、いい選手が固まっています。
どうなるかわからない、コースは非常に難しい。
見どころいっぱいです。
最後まで目が離せません。
さて、ラウンド解説は村口史子プロ、山崎千佳代プロ、最終日の模様をお送りしていきます。
20歳、ツアーの新鋭、鈴木愛、13番のセカンド地点にやってきました。
パー4。
最も難しい美奈木の13番です。
コンディション、距離もたっぷりというところですが、その14番のグリーン上では、イ・ナリ、これを決めて、パーだったんですが、決め切ることができません。
優勝争いに、本当にイ・ナリさん、鈴木愛さん、スコア、ホールが少なくなっていくごとに、やっぱり非常にプレッシャーもかかってきますね。
14番でイ・ナリがボギー。
13番、この難しいパー4で成田もパーパット。
決められず。
どちらかというと、追い上げていく面々が、落として落としてという展開になっています。
そうですね。
この13番が、非常に難易度は今回が一番なのでね。
鬼門といえば鬼門ですよね。
最終組がどうやって前を見ながら、プレーしていくかですね。
リーディングを整理しておきましょう。
鈴木愛はトップを保っています。
ただ、今は難しい13番をプレー中。
成田、イ・ナリが落として、現状2打差あいての鈴木愛のセカンドショットです。
ピンまで154ヤードです。
キャディーさんがここではアゲインストに感じるけど、グリーン上はそれほどでもないというアドバイスをしていました。
7番アイアンを持ってます。
ベストポジションに打ってきていますよね。
13番の難しさというのは、フェアウェイが絞られていることもあって、そしてまた右の木も、これは視界良好なところからのセカンドショットです。
きょうのピン位置は左奥。
難しい13番で、乗って…。
ここでとまりました。
大丈夫ですか。
パッティングとしてはそんなに難しくないです。
しっかりとこの13番、ティーショット、セカンドショットで、攻略してきました。
20歳の新鋭鈴木愛です。
3日間でこのパーオン率が24%で、非常に低いところなんですね。
カラーにちょっとこぼれはしましたけれども、いいショットだったと思います。
十分チャンス圏内につけている鈴木愛。
それでは、きょうのハイライトです。
単独トップで出ていきました。
きのうは2番3番ダブル・ボギーがあったんですが、きょうは1番のパー5、パー5、サードショット、まずはつけまして、バーディーをとってきます。
このバーディースタートです。
一番遅くまでパッティング練習をしていましたね。
そして、2番、こちらも405ヤードのパー4、距離が長いんですが、この20メートルはあろうかというバーディーパットを入れます。
きのうのダブル・ボギーのリベンジしましたね。
そして5番でボギー、6番でバーディーがありましたが、7番でバーディーをとります。
9番でもボギーがありましたが、トップは譲らず、バックナインに入ってきました。
トップ、鈴木愛が13番のグリーン周りにやってきました。
2打差をつけてこの13番にやってきましたが、この美奈木ゴルフ倶楽部の花びら型のグリーンの形状、そして森口さん、その周りの刈り込み。
グリーン周りの刈り込み、非常に目には美しいんですけれども、グリーンエッジでとめてくれないんですよね。
するすると転がり込んでしまう。
そうすると、アプローチがラフにと。
難しいという状況になって、本当にパーオン率が低い13番ですね。
砲台上のグリーンをさらに難しさ、際立たせているわけですよね。
そうですね。
でも、こういうふうにしてメジャーにふさわしいセッティングを協力していただいたゴルフ場の皆さんにも、本当に敬意を表したいと思います。
きょう優勝しますと、宮里藍の21歳83日の大会最年少優勝を超えていきます。
3打目。
パターを選択しました。
難易度ランク一番の13番を、どちらかというと余裕を持ってパーセーブ圏内に持ってきています。
そして、追いかける成田美寿々は14番のセカンドショット。
ピンまで105ヤードでした。
ピンの根元が見えてないんですよ。
そんな中、チャンスにつけました。
いいですね。
山崎さん、テンポがいいですよね。
そうですね。
今のショットもターフをとらずに、バックスピンの心配がないですね。
1つスコアを落としましたが、また取り戻しておきたいところです。
そして、13番のグリーン上。
大江香織、これを入れて、パーです。
左からの難しいところから、ロブショットでここまで寄せました。
何とかパーをセーブしたいですね。
ずるずるいってしまいがちになっていますが。
入らない…。
実は2年前の選手権でも、いい位置にいて、そこで崩れた経験があったので、今回はやりかえしたいと意気込んでいたんですがね。
いよいよイーブンパーまでスコアを落としてきました、大江香織。
最後にはパッティング勝負と言われますけども、きょうの大江さん、ショットに苦しんでいる分、チャンスが来ないですよね。
そして村口さん、上田桃子はボギーパットになるわけですね。
はい。
ティーショットを左に曲げて、そこからのラフから無理してラフに入り、3打目でオーバー。
そこから4打目寄せて、ここからボギーパットになります。
ここも少し大江選手が参考になったと思いますね。
少し左に切れていくラインになります。
これは絶対に入れなければならないパッティングです。
決めました。
ただ、この13番、ボギーとしまして、若い鈴木を追い上げたい実力者たちが、1つ、2つ、スコアを落としているところです。
そして鈴木のパーパット。
決めます。
落ちついています。
15番ホールにて大会期間中ホールインワンを達成した選手全員にコニカミノルタより、賞金200万円がホールインワン賞として贈られます。
ゴルフ観戦とともに、来る人を楽しませてくれるギャラリープラザ。
コニカミノルタコーナーでは「チャリティーダーツゲーム」が昨年に引き続き、行われています。
14番は360ヤードと、幾分距離の短いパー4。
トーナメントリーダー鈴木愛、ティーショットを放っていきます。
風はほとんど感じません。
これもよさそうです。
選手権初出場、初優勝を望んでいるんですが、緊張感というのはうかがえるんですか。
ないですね。
いい緊張ですよね。
しかも、これがフェアウェイに出てきましたよ。
スロープもフェアウェイにありますから。
そして、右半分に、右サイドに止まってしまうと、右手前の木も邪魔になってくるので。
形状も鈴木愛にエールを贈っているような転がり方でしたね。
続いて上田桃子。
ティーショット、ほとんどフェアウェイを外さなかった1日だったんですが。
今のはバランスよく振ったと思いますけれども。
ドライバーのいいショットと悪いショットの差が、ちょっと激しく。
ばらつきですね。
きのうがティーショットが非常にうまくいって、そして、スコアを伸ばしたことで自分にちょっとプレッシャーをかけ過ぎでしょうかね。
成田はバーディートライ。
これが決まらない。
14番のカップ周りって、あんまり切れないんですよね。
ほぼフラットな位置のカップですから、とりたかったですね。
ここで詰めることはできませんでした。
そして15番、距離の長いパー3、イ・ナリのパーセービングパット。
これもまだ嫌な距離が残っています。
決めました。
この人もパッティングが上手な選手の1人。
そうですね。
勝負どころでのこのパット、踏みとどまりました。
トップと2打差。
大きいパーをセーブしましたね。
そして注目すべきは、この鈴木愛。
6アンダー、20歳。
まだツアー優勝経験はありません。
そして、その鈴木愛を追いかける成田美寿々のハイライトをごらんいただきましょう。
きょうは最終組の1つ前。
まずは1番のパー5。
3打目。
もうフェースを返さず、振っていきました。
この位置に着けましてのまずはバーディースタート。
バーディー発進。
アプローチ、そしてショットに非常に感覚的なものを優先する成田さんですね。
まずはバーディーでガッツポーズも出ました。
そして5番、350ヤードのパー4もこの距離を入れてバーディー。
とにかくがんがん攻めていくと、このラウンド前に公言しました。
そして9番でもバーディーを取って、前半は3バーディーノーボギー、いい形でバックナインに入っていきました。
14番のセカンド地点。
上田桃子がここから打っていきます。
ライはつま先上がり、左足下がりになりますね。
ちょっと複合するライなので、どう打つかですね。
決めないと。
できればピンと同じ面に持っていくとバーディーチャンスなんですけどね。
そこまで持ってこれるかですね。
森口さん、きょうのピン位置、右奥。
ここは14番、縦長のグリーンなので、余り手前ですと傾斜が非常に強いパッティングが残ってしまうんですよね。
そういう意味では本当に5〜6ヤード以内にはつけてほしいなという。
もうちょっと行きたい…。
行ききらずというようなセカンドショットになりました。
現状トップの鈴木を追いかけて、4打差の上田桃子のセカンドショット、打ちおえました。
そして、鈴木愛です。
鈴木選手はピンまで117です。
ただ、鈴木選手もつま先上がり左足下がりですね。
でも、対応能力が今回、非常にいろんなライからでも、高いショットを打つなと思いますね。
ここもとまりました。
どちらかというと、止まってしまったという感のあるセカンドショット。
やはりグリーンオーバー、警戒した、何か2人のショットに見えますね。
ただ、実力者の上田桃子に引けをとらないセカンドショットを見せてきました、14番。
日本の女子プロゴルフトーナメントでは最も長い歴史を誇る、このコニカミノルタ杯。
通算10勝を上げている上田桃子も、この選手権を含めて国内のまだメジャーのタイトルを気づけば取っていなかったんです。
賞金女王を若くしてとりましたけれども、このメジャーのタイトルって、また特別なね、全部、心技体がそろわないとなかなか取れないですよね。
その重みを十分に感じ取っている上田。
心技体でいうと、心と技のバランスがアメリカから帰ってきてから整ってきたと、本人も感触を得ています。
バーディートライ。
何か流れを変えるパッティング。
バーディーパットが欲しいんですが、入れたいんですが。
上位の選手の中でオーバーパーしているのが、上田さんだけなんですよね。
6〜7人の中ではね。
そういういら立ちというのは、村口さん、感じられますか。
やはりスタートから鈴木選手がパッティングがすごいので、それでだんだん自分も決めなくちゃという焦りがもしかしたらパッティングのイメージを少し狂わせているのかもしれませんね。
鈴木の存在ですか。
やっぱり2番で18メートルぐらいのを決めたときは、さすがに同伴競技者はびっくりしたと思いますね。
未知数の人間が意外性のあるストロークだったり、パッティングだったり、スコアを出すと、どう組み立てたら上に行けるのかしらって、妙に迷うときは確かにありますね。
未知数なだけにですね。
そして、16番はごらんのように、セカンドショットから打ち上げていくパー5。
距離感たっぷりなんですが、イ・ナリが3打目地点に運びました。
3打目地点、いい位置ですね。
チャンスにつけそうな。
そして、グリーン上、鈴木です。
これも何となく入りそうな気にさせちゃうんですよね。
ここはさすがに。
でも何なくというかね。
そうなんですよ。
先ほどの難しい13番もですし、何かあからさまなピンチは伝わってきませんよね。
そうなんですね。
14番もパーです。
何せ自分からはなかなか落としません。
1番2番バーディーを先行させたことで、きのうと私は違うんだというね。
何か自信めいたもの、落ちつきさえ感じるぐらいね、雰囲気としてはありますね。
森口さんは対応能力という言い方をされましたが、1日でまさにこの最終組の雰囲気にも。
なれたみたいな感じですね。
大江もバーディートライです。
だから、そういう意味では、大江さん、そして上田桃子さんのほうが、この選手権の最終日だという重みが、わかりながらプレーし過ぎているというかね。
キャリアを重ねれば、この選手権のメジャーの重みが、プロはよくわかってくるという話を聞きますが、さあ、その20歳の新鋭、鈴木が6アンダー、まだトップを譲らず。
イ・ナリ、追いかける展開は変わりません。
最終組、ここも難易度の高い15番、200ヤードのパー3。
ティーグラウンドにやってきました。
季節は秋になりましたが、まだ、強い日差しが降り注ぎます。
そのグリーン上には、最終組の1つ前、追いかける面々がいます。
成田美寿々さんからのパッティングでしょうか。
距離はまだ11メートルぐらいありますね。
きょうの成田選手、非常にパッティングがいいんですよ。
特にパーパット、1.5メートル前後、しぶとく決めてきていますから、まずこれは緩やかなスライスラインだと思うんですけれども、どこまでしっかり打ってこれるかですね。
ボードの確認とかしながら…。
全くそういったそぶりはないですね。
全心全霊を傾けてプレーするといった印象です。
今季3勝を上げています。
この大会を取れば、国内メジャー2連勝となる成田美寿々なんですが、まだ後半、成田美寿々、バーディーは来ません。
しかし、2打差でしっかりつけています。
さて、ロレックスランキングは女子プロゴルフの世界総合ランキングです。
世界中のツアーの状況を勘案してランキングをつけています。
このランキングは日本のプレーヤーにも非常に励みになっています。
上位、ざっとごらんいただいていますが、29位に申ジエ、日本勢では大山志保、そして成田美寿々。
ランクインしています。
日本で戦いながら世界の自分のランキングを把握できるというのは、まだまだ自分はもっと頑張らなきゃいけないとか、モチベーションにもなるんじゃないでしょうか。
この数字の向こうには、オリンピックも見えてきますよね。
ゴルフというスポーツにおいて、世界への道は大きく開けています。
その世界トップの味を知る申ジエです。
バーディートライ。
出だし、ちょっと下り傾斜がかかりますね。
ですから、まず距離感のパッティングです。
申ジエさんは、9番のダブル・ボギーが非常にもったいなかったです。
そこまでは順調だったんですけどね。
ツアーでは平均パット数一位の申ジエ。
勝つときには勝負どころのパットは確実に沈めてきます。
きのうはここで取っているんですよ。
伸びていって抜けました。
森口さん、狙ってますか。
そうですね。
アン・ソンジュさんついていたコーチに今、習っているんですよね。
パッティングをチェックしてもらっていて、今のアベレージ、高くキープできているんじゃないですかね。
そして成田と並んで、2位タイ、トップと2打差、イ・ナリ、16番のサードショット。
かなり打ち上げになるので。
距離感がなかなか出しにくいですよ。
思ったよりはフィニッシュ決まりませんでした。
もうちょっと寄せていきたかった。
取りたいパー5だったんですが、パーオンには成功しています。
そして15番のグリーン上は、黄アルムです。
これを入れてパー。
しのいでいます。
ナイスセーブです。
右手前にバンカーがあって、そこにつかまっていたんですけれども。
よくぞパーでまとめました。
申ジエ、この人も今シーズン、日本ツアーで3勝を上げていまして、現在、賞金ランクは第4位。
9番のダブル・ボギーで2メートルのパーパットを狙いに行って、1メートルオーバーして、それを外してのダブル・ボギーだったんですね。
ですから、優勝のためにはもうマストといっていい、パーパットだと思います。
マスト、すなわち決めなければいけないこのワンパット。
決めてくる。
まだつながっています。
まだ残り3ホールとトップと3打差。
そしてグリーンがあきました。
200ヤードのパー3です。
ティーグラウンド上、ほとんど風を感じませんね。
ユーティリティーの4番を持ちました。
鈴木選手は待っている間にジャンプしたり、膝を屈伸させたり、体を動かしていました。
森口さん、今ティーグラウンドからのアングルを見ましたが、バンカーのすぐ向こうにピンが見えました。
そして、この15番のティーグラウンドって、60ヤード、縦長に、非常に…。
美しいホールです。
果敢に狙ってきましたが。
そして、ここでキャリーさせて。
バーディーチャンスですよ。
大したものです。
森口さん、きょうは小学校5年生から見てもらっているコーチに、3位4位を狙うんじゃなくて、1番を目指してきょうはいこうというふうに言われたそうです。
失うものは何もないんだから。
そうですか。
そして、上田桃子。
11番ウッドを持っています。
4打差ということを考えても、そろそろスイッチを入れていかなければなりません。
グリーンを捉えても、本当に4日目、お天気が続いているので、なかなかグリーン面にとめることができないんですが。
ですから、鈴木愛さんのショットがいかによかったかなんですよね。
申ジエさんを上回っているという印象を持ちました。
ここも難易度ランク5。
難しい、長い距離のパー3です。
さあ、大江香織です。
大江選手も多分ユーティリティーの4番だと思います。
乗ってきますが、なかなかとまりません。
こぼれようかというところまで来ました。
15番ホールには、ホールインワン賞として大会期間中、達成者全員に賞金200万円がコニカミノルタより贈られることになっておりましたが、今大会での達成者はいませんでした。
サンデーバックナイン、逃げる鈴木愛。
まだ緩み、崩れは全く感じられません。
そしてイ・ナリ、16番のバーディートライ。
バーディーはなりません。
ここは詰め寄りたいパー5ですが。
鈴木愛とは2打差、変わらず。
残り2ホール。
17番がまずチャンスはあると思いますね、イ・ナリさんは。
そして18番がちょっと難しいパー4。
18番は難しいですよ。
きょうのピンポジションを考えると、15番のグリーン周り、最終組、上田桃子の2打目、セカンドショットです。
まだ距離は14〜5メートルありますね。
タッチをつかむのが難しいラインです。
少し加速していくかのようなところで…。
来ましたが。
今のはいいラインどりでしたねえ。
こういうシーンはよく見ます。
今大会の上田桃子。
パッティング自体というのは、今年の優勝したときはもちろんなんですけれども、非常に精度が上がっているなと思いますね。
そう思いますね、本当によくなっていると思うんですが、きょうは鈴木選手のパッティングが自分の思うようにさせてくれないという感じがします。
そして16番のティーグラウンド、成田美寿々。
かなり右ドッグレッグのホールなんですね。
フェアウェイをキープするのが難しいんですけど…。
右から林がせり出していまして、これはちょっとアングルがどうでしょうかね。
どうでしょうかね。
右の木は邪魔にはならないですけれどもね。
3打目地点で。
今度は左から木がせり出している。
刻み方というか、第3打をどのアングルから打つか。
そして穴井詩の16番、そのグリーン上、バーディートライ。
決めてきました。
成田、イ・ナリと並んできました。
これで鈴木と2打差。
後半3つバーディーを取っています。
きのうを見ていても、きのうの3連続ボギーというのは、パッティングに悩まされていたんですけど、うまく修正してきましたね。
ただ、2打差、バーディーボギーで一気に並ばれる打数ではあるんですが、この鈴木が非常に落ちついたバックナインのラウンドです。
鈴木のバーディートライです。
カップの切れぐあいは、上田選手の、かなり参考になりましたね。
ちょうど角度的に同じような角度なので。
よく私たちはカップ周りを時計の針に例えると、ちょうど10時から11時ぐらいの角度のパッティングになります。
まだ今年のツアーでは賞金ランクは67位です。
ツアー最高位は今年5月。
中京テレビブリヂストンレディースの12位。
ゴルフ界では無名といってもいい存在の鈴木が…。
まさに上田のパッティングを参考にしてというパッティングだったんですが。
何せパーパット残す距離が、短い距離ばかりなんです。
ストレスのないね。
いかにタッチをストロークにも自信があって、ストロークに自信がある、グリーンのスピードを把握しているのが強みですね。
笑みもこぼれました。
上田にとっては入れなければ、決めなければ外せないといったような状況がここのところずっと続いてきます。
気持ちを落ちつけて、よく我慢してプレーしてますね。
鈴木愛は去年、プロテスト合格の地がこの美奈木ゴルフ倶楽部でした。
そのときには最終日、16番、17番、18番を、ボギー、ボギー、ダブル・ボギーと、打ちのめされたと振り返りました。
1年後、リベンジの舞台がやってやってきまして…。
こうやってトップに立っているというのは、信じられるでしょうか。
しかも、それが初優勝、メジャー初制覇をかけた、最終日最終組の戦いです。
よくサンデーバックナインと言いますけど、またこの上がり3ホール、自分でつかみ取るには、一つ一つの、まずこのティーショットですよね。
右からせり出す林、そこをまずすり抜けなければいけません。
右のラフです。
森口さん、きのうコーチの方が、ちょっと体が突っ込んでいる、きょうはフットワークをしっかり使って振っていこうというふうにアドバイスしてたんですね。
それがきょうは本当に体に芯があって、よく振れていますよね。
飛距離も出てます。
体に芯があると。
小さく、例えばコンパクトに振っていくと、上だけが暴れるとき、よく私たちはあるんですけれども、そういう意味では重心を少し低くして大きく振っていくことというのは、そういうアドバイスをコーチに受けたんでしょうけど、でもプレッシャーがかかっているときって、なかなかできないんですよね。
そして、上田桃子はアメリカでフェードの精度も高めて、この選手権ではドローフェードをうまく使い分けて、この位置で最終日最終組やってきました。
うまく打ちましたね。
視線の先には20歳の鈴木愛がいます。
成田、16番のバーディートライ。
惜しいっ!天を仰いだ成田美寿々。
ここはとっておきたいパー5だったんですが。
いいパットでしたね。
途中、確信したんじゃないですか。
16番、バーディーならずのパー。
ごらんいただきましょう。
行け。
入ったか、だめだ。
でも、成田さん、この表情を出さない選手もいる中で、鈴木愛、残り3ホール。
ただ、この16番はセカンドショット、右のラフからとなります。
森口さん、ここはセカンドからずっと打ち上げになっていきまして、気になるのはこの左サイドに出てくる、木ですよね。
まず、右はクリアできましたよね。
250ヤードぐらい出ると。
次に、今度は右のバンカー、左のあの高い木ですね。
4本あって、あそこ、フェアウェイ、非常に狭まっているんですよ。
きょうはピンの位置が奥なんですけれども、第3打を非常にあの木の前へ行っちゃうかどうかですね。
どこに置くか、定めるか。
この木です。
鈴木のセカンドショット。
ラフですけど、滑らせて、前へ行かせるんでしょうかね。
ただ、ボールの手前のラフは少し深いですね。
ちょうど葉っぱが少し細いので、ヘッドがもしかしたらうまく抜けるかもしれませんが、ここの2打目は大事ですね。
きのう3番でダブル・ボギーを打ったときは、思わず左にかなりひっかけてしまって。
フェースが返るような感じでした。
ですから、ラフから…。
右のバンカーに。
右のバンカー、そしてこの位置。
2番ホールもそうでしたからね。
このバンカーからの3打目ということになります。
史上最年少優勝、選手権制覇に向けて、まずは一つの関門が訪れました鈴木愛。
そしてここは取っておきたい上田桃子。
上田選手は左の松の右サイドからだと思います。
ここで止まります。
これはカートが足にかかれば、ボールは出せます。
ただ、思いどおりにならないショットですね。
もどかしいでしょうね。
そして、17番はグリーン周りからイ・ナリ。
これが入ればバーディー。
ですが、17番では取ることができません。
18番は400ヤードのパー4です。
もちろん今トップと2打差なんですが、優勝を争っていく上で、もう1つは伸ばしておきたかったと思うんですが。
それでは、鈴木愛のここまでのハイライトをごらんいただきます。
きょうは1番、2番、連続バーディースタートとなりました。
パー5の520ヤード、この3打目。
つけます。
抜けるような青空のもと、滑り込ませてのバーディー発進。
そして2番の405ヤード。
これが20メートル弱のバーディートライ。
これで、同伴競技者の2人の気持ちがざわついたという話がありました。
パターもマレットタイプを使うんですけれども、マレットタイプを使っています。
5番でボギー、6番でバーディーがありまして、7番もこの距離のバーディーを沈めました。
9番はボギーとしまして、バックナインに入っている鈴木です。
ラフにボールが入っているよりはいいのかもしれませんけども、このロケーションですよ。
足元は平らでいいと思うんですけども、ピンに対してダブルバンカー越えの砲台グリーンなんですね。
そして、きょうのピン位置がまた奥、右め。
高さがかなりあるので、間違いなく初優勝に向けての第一関門ですよね。
村口さん、使うクラブが、打つ今のバンカーのへりには大丈夫でしょうか。
大丈夫ですね。
ピンまで114ヤードです。
狙いも、やや右サイドを狙うと、先のバンカーだけがかかりますね。
この位置からの4打目になります。
今8番アイアンを持ったんですよ。
ちょっと大きいんじゃないかと思ったんですけども。
短く持ってという感じでもないですよね。
やはり、キャリーで大きめでもいいからと思ったんでしょうかね。
手前のダブルバンカーにつかまるよりは…。
という意識はうかがえました。
ただ、どうでしょうか、2打差、リードしている鈴木にとっては、まずは落とさないことが肝心ですから。
そうですね、彼女はほかの人のプレーはあんまり気にしてないと思うんですよ。
去年のボギー、ボギー、ボギーという自分へのリベンジだと思うんですよね。
自分、そしてコースに対峙しているわけですね。
上田桃子です。
ピンまで95ヤードですね。
風はやはり左からのアゲインスト。
やや強いですね。
そのままいきますか。
選手はボールのライは…。
悪くないと判断したんですね。
でも彼女のピンをさしてくるショットというのは見入りますねえ。
きょうは9番でもイーグルなるかというようなセカンドショットもありました。
そして後半に入ってのパー3でもピンをさしてきました。
そして、ここでも、もうこの上田桃子も、ピンフラッグしか見えていないというようなモードに入ってきました。
ただ、グリーン奥のラフまで行ってしまったというサードショットです。
そして、穴井詩は17番、これを入れてパーです。
ドライバーを持ってこの17番、果敢に攻めてという穴井だったんですが、残り1ホール。
400ヤードのパー4、18番を残すのみとなりました。
その18番のセカンド地点には、イ・ナリです。
きょうはかなり右サイド、バンカー上ですよね。
チャンスにつけてきた。
すばらしい。
これを入れると鈴木に1打差に迫ります。
5になるとかなり後ろの鈴木愛さんにはプレッシャーがかかると思いますよ。
ごらんのように2打差、トップを走るのは鈴木。
そして、成田、申ジエ、穴井詩、イ・ナリ、2打差につけている選手が4人います。
優勝争いの真っただ中にいるのが20歳の鈴木愛。
そして、追いかける面々の1人、鈴木を追いかけて、2打差、成田です。
17番のセカンドショット。
ピンまで82ヤード。
ここもピンをさしてきましたが、ラフから。
ここまで転がっていきました。
フォローの風というのはやはりフェアウェイをキープしていないとね。
ショートアイアンでも…。
ドライバーはよかったんですが、気持ちラフにつかまりました。
ここからのアングルで打てるというのは、すごいと思います。
アドレナリンが出て、距離も出ているというのがうかがえる成田。
そして、16番のグリーン上、腰に手を当てているのが鈴木。
先に上田桃子です。
少し右に切れていくラインですね。
カップを過ぎるとかなり下りになります。
ここから下ります。
しょうがないでしょうか。
鈴木ですが…。
バックスイング、少し後ろのラフがかかりますかね。
そしてボールのところが短く刈った芝なんですが、ちょっと逆目になるんですよね。
そこでヘッドがなかなか抜けないので、インパクトをどこで調節するかですね。
ボールが後ろのラフにくっついていないのが救いかと思いますけれども、今の素振りのときに気持ちいい素振りができないわけですよ。
そうすると、素振りをしていても、実際のボールのある状況とは全く違うコンタクトを求められるので。
ヘッドがうまく入ってくれるか…。
ちょっと嫌な距離。
パーセービングパットを残しました。
この16番をどうしのいでくるか。
どうですか。
何か言葉がないですね。
今のはやはり、過ぎたことなので、難しいんですけど、第2打のラフからのね。
あそこですか。
バンカーに入れてしまったというのが…。
そして17番は、申ジエのサードショットです。
ピンまで15ヤード、狙っています。
こういうアプローチというのは、入るシーンをよく見るんですけども。
しとめることはできませんでした。
でもこれは確実に、山崎さん、狙ってましたね。
狙ってますね。
この前のパー5でも、しっかりバーディーを取って。
元世界ランクトップの座にもついたことのある申ジエ。
ただ現状、トップ鈴木とは2打差、変わらず。
このホールで申ジエさん…。
16でとってトップと2打差としているんですね。
16番は、鈴木、パーセーブに向けて、決して簡単ではない距離が残っています。
森口さん、もし鈴木選手自身がボードを見ていたら、かなりのプレッシャーがかかると思いますよね。
このホールにボードはあるんですか。
あるんですよ。
見たそぶりはありますか。
ちょうど先ほど向いた方向にボードがあったので、見たんじゃないかなと…。
それか見ないようにしていたのか。
見たくなくても自分のアングルで見えてしまうときがあるのでね。
これは一つ、勝負のパーパットになります。
少し右に行くか。
決まらない。
16番のパー5でトップ鈴木が、スコアを落とします。
これで優勝争い、全くわからなくなってきました。
そして、イ・ナリ。
18番のバーディートライ。
決まりません。
きょうは本当にスコアを…。
決まらなかったけどね、4アンダー。
上位を脅かしました。
成田のバーディートライ。
行かない…。
シンさん、成田さん、ピンチですね。
まだ鈴木さんがスコアを落としたのはわかりません。
そして16番、グリーン上、上田のパーパット。
上田も決め切ることはできませんでした。
首をひねって顔を振った。
今のもストロークは悪くないんですけど、本当にちょっとだけ右に切れるところなので。
これは悔しいですねえ。
17番の申ジエ。
申ジエがパーはセーブできず、16番のバーディーでまた優勝争いに顔を出していったんですが。
17番痛恨のボギー。
やはり、狙いにいくとこういう危険性があるんですね。
16番のパー5。
ここも簡単に取ることのできないホール。
さあ、鈴木。
簡単な距離ではなかったんですが。
でも、よく手が動いていました。
16番ボギーとしまして、トップの鈴木が一つスコアを落としました。
さあ、優勝争い、混沌としてきました。
16番のグリーン上、上田桃子、ボギーとしました。
これで完全に優勝争いからは外れてしまいました。
優勝争い、これで1打差。
ひしめく上位。
残り2ホール。
しかしまだトップを保っているこの17番パー4。
森口さん、ここは距離はさほどないんですが、このバンカー。
左上にグリーンがあるという感じで、高低差もあります。
そしてフェアウェイをキープしながらも右半分のフェアウェイじゃないと、きょうのピン、左サイドですから、気持ちよくセカンドショットが打てないんですよね。
この左サイドにも長いバンカーがありますし。
これ60ヤードのバンカーなんですよ。
そして、きょうのピン位置が左手前になります。
その17番のグリーン上、成田のパーセービングパット。
何とかつながったというようなパーパット。
拳で自分の胸をとんとんとしました。
17番。
ここは広めのところ、32ヤードぐらいあるんですけれども。
フェアウェイの幅ですね。
そうすると、そこは残り150ぐらいあるんですね。
でも、積極的にドライバーを使っていくと、サンドウエッジ、ウェッジで打てるわけですから、そこが誘惑みたいなものとどう戦うか。
そして、攻めるか守るというのは1つの大きな大きな判断ですね。
きのう、鈴木さんはドライバーを使いました。
村口さん、きょうもドライバーですね。
ただ前がボギーで、ここのティーショットはかなりプレッシャーがかかると思いますね。
奥歯をぐっとかみしめている感じですね。
ボギーの後のティーショット、しっかりフェアウェイ、しかもまん真ん中をキープしました。
森口さん、下が、下半身、よく動いてますね。
このプレッシャーかかるところでね。
フェアウェイ16ヤード、狭いところですよ、今の。
18番のグリーン上、イ・ナリのパーパット。
決めました。
これで、4アンダー。
現状2位タイでのフィニッシュ。
現状1打差でのフィニッシュ。
上田桃子です。
今、ちょっとギャラリーの携帯が鳴ったので、仕切り直しましたね。
この狭いところで、集中したいところですからね。
何とか気持ちをつなぎとめながらのティーショットです。
リセットして、仕切り直して。
ドローですが、何とか…。
これはスタンスが…。
とりにくいラフ。
17番は絶好の位置からのセカンドショットで、鈴木。
1ストロークの差でトップに立っています。
残りちょうど100ヤードですね。
風は少しフォロー。
カップ位置左手前。
50度のウエッジを持ちました。
つけた。
チャンスにつけた!ボギーの後の17番。
ギャラリーの大きな声援に、サンバイザーに手を添えて応えました。
森口さん、表情を見ていると、今のショットなんて、自分のイメージどおりという顔をしてましたね。
そうですね。
足がよく使えているという村口さんの報告もありましたが、今のも非常に粘れているんですよね。
そして18番、こちらも現状トップ鈴木を追いかけて1ストローク差の穴井詩。
バーディートライ。
決めれば並びます。
後半で3つバーディーを取って優勝争いに顔を出してきました。
バーディーはなりません。
ちょっと優勝には、どうでしょう。
でも、まだまだ鈴木さん、18番のプレーがわからないですけども。
ですので、これでイ・ナリと並んでまずは4アンダーフィニッシュ。
いいプレーだったと思います。
後半の33、これからのプレーにもぐっと自信が持てるんじゃないですか。
そして、上田桃子、このスタンス、セカンドショット。
かなり警戒しないといけないですね。
やはり左です。
しょうがないという感じですよね。
何かつきがないというかね。
ああいうところに何でボールがとまるの?って思いますよね。
きょうは上田選手の頭の中は、きょうは私の日じゃないんだなという、そういう気持ちになってきちゃっていると思います。
17番はセカンドショットからチャンスにつけた、鈴木愛。
左手のこうと、フェースのアングル。
そして絞り込むようにこの下の強さですね。
そして、チャンスにつけてきました。
アキレス腱ぐらいの強さ、すごいです。
上田桃子、17番、サードショットです。
かなり沈んでますね。
1回、手前にワンクッションしないといけないんじゃないかという気がします。
うまい。
この選手権のセッティングの中ではいろんな引き出しを見せてくれる上田桃子。
今回は本当にそうです。
そして18番、成田のセカンドショットですが。
400ヤードのパー4、ここは距離もたっぷりあるところ。
山崎さん、成田のセカンドショット、どうでしょうか。
パーフェクトなティーショットでしたね。
120ヤードです。
すごいですね。
手にしているクラブは9番アイアンです。
きょうのピン位置は右奥。
これで成田も決めれば、トップの鈴木に並びます。
勝負どころでの18番でのすばらしいティーショット、そしてこのセカンドショット。
さすが今季3勝、国内メジャー連勝を狙う成田ですよ。
そうですね。
最後の最後まで諦めない、この1打に懸ける思いというのがこれがバーディーチャンスだというような気がしますね。
そして現在賞金ランクも3位。
ですから、取れば、賞金女王も見えてきます。
さあ、17番、鈴木愛。
こちらも、すばらしいティーショット、セカンドショットでチャンスにつけています。
チャンスにつけているのは、現状1打差、単独トップの鈴木愛です。
しかし、18番では成田もチャンスにつけています。
ここは取りたいバーディートライ。
気持ち少しだけフックする感じに見えますね。
でも、鈴木選手、ここまで強めですからね、右縁ぐらいでいいんじゃないかと思いますが、ここは本当に大事なパットですね。
ボギーを打った16番の自分への挑戦で、ショートはしないんじゃないかなという気持ちがします。
取ったあ!ジャストタッチ。
拳を2度3度振りました。
また振ったあ!自分へのチャレンジ。
そこにも勝って17番のバーディー!16番でボギーがありました。
そして、去年のプロテストのときにもこの17番で最終日、ボギーを打って、その自分にも勝ちました。
乗り越えてますねえ。
乗り越えました。
森口さん、今のガッツポーズだと、相手の何打差かってわかってましたね、多分。
そして18番のグリーン周りは、申ジエのサードショット。
うまい。
入れた。
世界を知る実力者申ジエ。
18番、難しいパー4で、難しいチップインバーディー。
こちらも17番のボギーの後のこのすごいね。
すばらしい戦いになってきました。
2014年の選手権。
17番、18番、固唾を飲む成田のバーディートライ。
決めて鈴木に1打差に迫ります。
迫ることはできませんでした成田美寿々。
18番、成田。
完璧なティーショット、セカンドショットでチャンスにつけていたんですが、悔しいパーです。
さあこれで2打差。
鈴木愛の18番の上がりを待ちます。
そうですね。
悔しいまだわかりませんけどね。
ただ成田さん、今回このセッティングでオーバーパーが一度もないんですね。
そうですね。
4日間でしたね。
成田と申ジエが4日間、オーバーパーなし、というようなゴルフを見せました。
この表情。
しかしまだわかりません。
さあ、2打差、トップに立つ、鈴木愛が、18番のティーグラウンドに立ちました。
400ヤードのパー4です。
去年この大会はプロテストに合格したばかりでルーキーキャンプに参加していました。
1年たって立場はがらっと変わりました。
選手権、初出場で初優勝をかけて優勝争いの真っただ中にいます。
このギャラリーの大声援。
ティーショットを打った後、笑顔も出ましたね。
森口さん、ティーショットを打つ前にジャンプしていたんですよ。
だから、自分の中でも緊張の中にいて、体が動きづらいなという感じがあるんだと思いますね。
そして、その新鋭、鈴木と、渡り合った、最終組の上田桃子。
今年は3年ぶりのツアー優勝も果たしました。
次に狙うは公式戦の制覇。
上田も最終18番はフェアウェイキープ。
ちょっと気持ちのいい当たりではなかったですけども、まずはフェアウェイをキープすることが本当に18番のセカンド地点、フェアウェイから上田桃子のセカンドショットです。
2度、3度、素振りをしました。
徐々に日が傾いてきました。
兵庫三木市の美奈木ゴルフ倶楽部。
きょうのピン位置は右です。
森口さん、バンカーの向こう側にあるんですよね。
ちょっと開いてしまったんでしょうか。
右のラフです。
そして、鈴木のセカンドショット。
ピンまで141ヤードですね。
成田さんも飛んでたんですけれども、この鈴木愛さんも、この18番、右のバンカーの前あたりというのは、270ぐらい飛んでいるんですよね。
美奈木の秋の青空を思わせるような、透き通るような水色のトップスに身を包み、さあ勝負のセカンドショットです。
右ラフにかかったところ。
パーオンはできませんでしたが、2打差で迎える18番のグリーン周りです。
それでは、きょうのファイナルラウンドのハイライトをごらんいただきましょう。
まずは成田が1番のパー5でバーディーを取って、一つ、鈴木に対してスコアを詰めてきました。
バーディーは最大の防御と言わんばかりに攻めていくと宣言していたとおりの、このバーディー発進。
しかし、鈴木が1番バーディー、そして、この2番のこの20メートル近いロングパットをねじ込んでの連続バーディー。
これは非常に気分もよくなったでしょうね。
ききましたね。
5番で1打差に追い上げられた鈴木ですが、6番、そしてこの7番と、連続バーディーを取って、突き放します。
上位の選手からすると、この7番をバーディーを取れないと、チャンスが来ないかなという感じのホールでもありました。
そして9番では、成田も負けじとバーディーを取りました。
1打差鈴木、成田というところ。
そして、上田がこの9番で見せました。
入るかというようなセカンドショット。
なぜ入らなかったのかという感じでした。
本当に随所随所で上田も見せます。
13番の成田がボギー。
今回ランキング、1番難しいホールでもありましたけれども。
そして17番で、この鈴木がバーディーを取って、2打差にして、18番に突入しました。
最終日最終組、公式戦、選手権の18番に、この20歳の鈴木愛が上がってきました。
小4のときに見たサントリーレディス、宮里藍の優勝がゴルフを始めるきっかけだったそうです。
きょうこのまま勝ち切れば、その宮里藍の選手権、21歳83日での最年少優勝記録を塗りかえることになります。
憧れの選手を上回れる、まだまだまだまだ宮里藍さんの背中は大きいと思うますけど、その大きな大きな第1歩を踏み出しそうな感じですよね。
先に上田のサードショットです。
ボールのライはいいですね。
少し左足上がりなので、球は上げやすいと思います。
今回いろんな技を見せてくれた上田さんですから。
さすがです!今大会でのメジャー初優勝はなりませんでしたが、実質なりませんでしたが、また一つね、自分の中で確固たる目標が、この日本ツアーの中で生まれたはずです。
上田さんとしては、きょうの2オーバー、そして7位タイというのは、不本意かもしれませんけど、このメジャーのセッティングをアンダーで回ったのは、本当にこれからのゴルフにとっても、どんどん諦めないで、そして自分を受け入れながらプレーすることに、最後はご褒美が来るんじゃないかという気持ちで、上を上を向いてほしいですね。
そして鈴木のサードショット。
少し沈んでいますが、左足上がり。
ちょっとエッジの先ぐらいに落とす感じだと思います。
思いのほか行きはしましたが…。
落ちたところは村口さんが理想的なことを言って、似たようなところ。
気持ちがちょっと勝ってたでしょうか。
ただ、ここから2パットで優勝が手に入ります。
となると、あの17番のパーパットがききました。
そうですね。
これが1打差、2打差、圧迫感は違うと思うんですが、ただ、セカンドショットも森口さん、バンカーの向こうのピンを堂々狙ってきたわけですよね。
狙ってきていましたね。
使うクラブもそうだと思いますけども、やはりそのプレッシャーのある中でしっかりコーチのきょうの朝の教訓ではないですけども、体をきっちり使って、大きなスイングをしていこうというね、それがやはりフェアウェイキープにつながったと思います。
去年プロテスト合格したばかりのプロ2年目ですが、実質1年を通して戦うのは今年が初めての20歳の鈴木愛です。
というところの実質ルーキーシーズンというような言い方もできるんですよね。
去年、プロテスト合格した仲間たちは今年ルーキーキャンプで裏方として大会を支えました。
1年で立場が変わり、そして、ツアー初優勝、目前まで来ました。
大江のバーディートライです。
大江さんは17番でもバーディーを取れているので、ここは気持ちよく締めくくってほしいです。
大江も悔しい思いをした2年前のこの選手権の舞台。
リベンジをと臨んだこの最終日最終組だったんですが、また一つ、自分の中での課題、しっかり身に染み込ませたはずです。
ウイニングパットの鈴木さんのパターより短いんですけれども、先に行きますね。
そして、きのうは笑顔で回れなかったので、きょうは笑顔で回りたいと宣言してこのファイナルラウンドに臨んでいった鈴木愛。
プロとしての第1歩を刻んだのは、この美奈木の地。
去年のプロテスト合格の地でした。
その1年後にまさかこのときが訪れようとは。
わずかに外れました。
しかし、日本女子ゴルフ界にニューヒロイン誕生。
鈴木愛、ツアー初優勝を、選手権史上、最年少優勝で飾りました。
憧れの宮里藍の記録を塗りかえる、20歳と128日での偉業達成。
笑顔で回りたいと言っていた20歳の鈴木愛。
うれし涙に変わりました。
最後は2打差の余裕を持ってこの18番に挑み、パーセーブはなりませんでしたが。
同じく、同期と健闘を称え合い、そして喜びを分かち合います。
コーチですね。
そして、お母さん。
はじける若さの勢い止まらず。
20歳の鈴木愛が選手権初制覇を果たしました。
初優勝、おめでとうございます。
ありがとうございます。
今どんな気分ですか。
まだ実感がないです。
最終日、どんな1日でしたか。
前半は緊張して、自分の思うようなプレーができないかなと思ったんですけど、絶対勝つという気持ちで臨みました。
日本一の女子プロゴルファーになったんですよ。
実感が湧きません。
鈴木さんは、いつもゴルフ場はお母さんといらっしゃっていて、支えてくれたお母さんの姿があったと思うんですが、一言どうぞ、お母さんに。
いつも、行きも帰りも寝て、お母さんに何もしてあげられてないので、優勝できて本当にうれしいです。
ありがとうございます。
優勝した鈴木選手には、日本女子プロゴルフ協会小林浩美会長からチャンピオンブレザーが贈呈されます。
さらに、小林会長から大会杯が贈られます。
優勝した鈴木選手には、コニカミノルタ株式会社代表執行役社長山名昌衛よりコニカミノルタ杯が贈られます。
また優勝副賞としてコニカミノルタよりカラー複合機「bizhubC364e」が優勝者に贈られます。
さらに優勝副賞として本田技研工業株式会社日本本部営業企画部部長清水保匡様よりホンダVEZELが贈られます。
最終のリーディングボードです。
優勝は鈴木愛。
5アンダー。
選手権史上、最年少優勝記録を塗り変えました。
20歳と128日での選手権での優勝です。
2位には成田美寿々、申ジエ、イ・ナリ、穴井詩の4選手。
1ストローク、優勝には足りませんでした。
優勝スコアは二桁アンダー行くのではという見立てもありましたが、森口さん、どうごらんになりましたか。
お天気が続いたことで、グリーンがかたくなったかなと思います。
ただこの美奈木の18ホール、表情が違うこの攻略を、岡本綾子さんのセッティング、後輩の実力を引き出そうと思ってすばらしい仕上がりだったと思いますよ。
結局、アンダーパープレーヤーは9人に絞られたという戦いが、この選手権のセッティングの厳しさを物語っていると見ていいですかね。
そうですね。
そして、鈴木愛の優勝で幕を閉じた今年の選手権ですが、鈴木愛の優勝、4日間の戦いをごらんになって、森口さん、どう見られましたか。
まだまだ彼女は実感が湧かないと言っていました。
私もそうだったんですけれども、価値ある優勝、今会員が1000人を越えたんですよ。
そのトップに立ったわけですよね。
そして何といっても、時間がたてばたつほど、2位は誰だったのかって考えたときに、今、成田さん、申ジエさん、イ・ナリさん、穴井詩さんと、非常に前を行く選手たちの追い上げをかわしての優勝だったんですね。
価値があるわけですね。
解説は森口祐子プロでした。
どうもありがとうございました。
2014/09/14(日) 15:30〜17:25
ABCテレビ1
第47回 日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯「最終日」[字]

メジャートーナメント第2戦、ディフェンディングチャンピオンのイ・ボミは現在賞金ランキングトップで大会連覇を狙う。47年の歴史と伝統の優勝杯を誰が手にするのか!

詳細情報
◇出演者
【解説】森口祐子プロ
【ラウンド解説】村口史子プロ・山崎千佳代プロ
【実況】小縣裕介(朝日放送アナウンサー)
◇会場
〜美奈木ゴルフ倶楽部(兵庫県三木市)

ジャンル :
スポーツ – ゴルフ

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日本語
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