こんばんは。
さぁ「鑑定団」始まりました。
中島先生今日もよろしくお願いします。
あぁどうも。
あのねこのあいだね他局なんですけどねちょっとご一緒に…。
この番組以外でお仕事一緒になるっていうのはあんまりないんですけど。
そうですね。
もう中島先生の歴史を…。
語りましたね。
骨董通りっていう通りの名前は中島先生がつけたんですよ。
へ〜そうなんですか?僕ら普通に使ってるじゃないですか。
詞書いてレコード発売してるんですよ。
正直ヒットはしませんでした。
しかし王長嶋に対する憧れが募るばかりで小山高校に進学すると野球を再開。
そして明治大学で名将島岡監督の熱血指導を受けるとメキメキと頭角を現し…
また大学4年生のときには…
決勝戦でホームランを打ち金メダル獲得に大きく貢献しました
1年目にしてレギュラーに抜擢されると池山隆寛選手とともにイケトラコンビと呼ばれ人気者に。
ちなみに寅は広澤さんのニックネームでその理由は顔が寅さんに似ていたからだそうです。
90年以降は野村克也監督のもと4番打者として活躍。
ID野球を必死で学んだことにより…
そして1992年チームを14年ぶりのリーグ優勝に導き…
4番を任されたものの度重なるケガで思うような成績は残せませんでした。
そんな折当時阪神にいた野村監督から…
これにより巨人と阪神両球団で4番を打った唯一の選手となりました。
引退を決めた2003年の日本シリーズ第7戦では9回2アウト代打で登場するとなんと現役最後の打席でホームランを放ち万雷の拍手
しかし実はこのとき涙でボールはまったく見えていなかったそうです。
現在は阪神びいきの野球解説者として活躍中
依頼人の登場です。
東京都からお越しのどうぞこちらのほうへ。
改めてVTRで見せていただくとやっぱすごいですね。
金メダルをとってるんですねオリンピックで。
はい。
ただ中学時代っていうのはもう一切野球やってなかったんですか?そうですね。
野球がすごいやりたいのとケンカも強くなりたいっていうのがありましてね。
は〜ガキ大将ですね。
茨城のほうでは縄張りがありましてね勢力をのばしていかなくちゃいけない。
さぁそれでは早速お宝のほうを拝見します。
おっすごい。
きれいな絵。
これどなたの絵なんですか?いやわかりません。
90年頃なんですけども当時ヤクルトが大阪の宿舎をしてたマルビルっていって大阪の人はよくわかるあのマルビル。
画廊がありましてですね…。
あっマルビルの中の?はいありました。
そこの画廊の前を通ったらこの絵があったんですよ。
もうピカピカピカと光りましてね。
何がそんなに?このわらぶき屋根の家がねすごく気に入りまして。
私茨城県なんですけどちょっと筑波山にも似てたんですこれ。
でドア開けてこれくださいって言ったんですよ。
そんな買い方する人いない…。
服じゃないんですから。
その当時いろいろ現金たくさん持ってまして。
野球選手…昭和の野球選手やなぁ。
だいたい今は持ってるって言ったって10万円を1つの束にして持ってる人が多いでしょ?私帯ですから。
しかも2つ。
え〜!?でだいたいそこに205万くらい置いといて見せ金ですよ。
使ったことがない…。
まさかようドラマで使う束じゃないでしょうね?112〜113万円だったんです。
え〜!?で現金で買うからまけてくれと。
そしたら88万でいいって言うんですよ。
当時私の背番号8番ですよ。
あっそれでですか。
たぶんですよ。
生まれて初めて帯を切ってですね。
長いこと見せ金使いましたね。
細かいですよね。
さぁご本人の評価額ですけども。
二十何年経ってますしね謙虚に400〜500万のなかのいちばん低い数字を選んで400万でお願いします。
400万!?わかりましたまいりましょう。
オープンザプライス!お〜120万!すごい!はったりで400万って言いましたけども…。
はったり…好きですね見せ金とかはったりとか。
これ作者はね林喜市郎さんっていう方です。
シベリア抑留から帰国後こういった民家を描き始めたんですがやはりそういった体験があったことで日本の風土の懐かしさに目覚めて自然と民家を描いています。
これがですね磐梯山。
薄塗りで全体に明るい色調なんですけど透明感のある好感の持てる絵で誰が見てもなんとなく日本人のねふるさとというか郷愁を感じさせるような内容がありますね。
亡くなってもう十数年経ちますけど非常に根強い人気がありますね。
ほんと嬉しい。
これからはもう作者もね説明できますから。
はいありがとうございます。
おめでとうございました。
番組も最後まで楽しんでいってください。
早速ご自宅にお伺いしました。
ごめんくださ〜い
は〜い!
(犬の吠える声)
わぁ!びっくりした
トラちゃん入って。
すみません驚かせてしまって。
そしてこちらが愛犬の…
知らない人が入ってくるとすごい吠えるんです。
13年前捨てられていた子犬を息子さんが拾ってきたためやむなく飼い始めたそうです。
一生懸命しつけをしたのですが…
人に吠えたり言うこときかなかったりダメ犬なんですけれども家族にとっては寝顔はかわいいしもうほんとに癒やされる存在なんです。
実は我が家には…。
去年の2月その父武さんが脳梗塞で倒れ入院。
今こそまさしく父が言っていた困ったときだと思い金庫を開けようとしたところ…
そこで鍵の専門業者に頼んだところ…
でもしかたがないのでお願いして開けていただきました。
そしたら…。
ただその中に…。
とんでもない価値があるんじゃないかと期待しています。
鑑定よろしくお願いいたします。
依頼人の登場です。
東京都からお越しのお願いします。
どうぞこちらのほうへ。
いや苦労しましたね金庫ね。
はい。
なんで中に入れてたんでしょうね。
きっと忘れちゃうと思って中に入れといたんだと思います。
そうかこれどこに置こう忘れるな…おっ金庫。
番号もわからなかったんですか?番号も…。
お医者さんが使うようなあれでこうやって。
半日やってました。
え〜っ。
さぁそれではお宝拝見しましょう。
これは?原羊遊斎の印籠です。
困ったときに開けなさいと。
これが金庫に入ってたんですか?そうです。
父がたぶん手に入れたんだと思います。
骨董とかお好きなんですか?大好きでしたね。
これしかでも入れてないっていうことはよっぽど高かったんじゃないですか。
これよく出来てるじゃないですか。
ご自身である程度調べたんですか?そうです。
iPadで調べたんです。
iPadで調べた。
そしたら出てきましたかこれ同じ…。
ですからiPadで出るくらいだからきっといいんじゃないかなって。
iPad大概なもん出てきますけどね。
咲き乱れる梅。
雨に濡れる紫陽花。
きらめく雪の結晶。
原羊遊斎は文化・文政天保の頃一世を風靡した蒔絵師である
その生い立ちは詳しくわかっていないが神田に工房を構え谷文晁鷹見泉石七代目團十郎など当代一流の文人と幅広いつきあいがあった。
そのためか一介の職人であるにもかかわらず49歳で剃髪した際の肖像画を谷文晁が描いている。
なかでもとりわけ親交が深かったのが酒井抱一で抱一は姫路城主酒井家の次男として生まれたものの武士としての出世は望まず茶道書画俳諧など風雅の道に没頭。
37歳で出家した後は尾形光琳に私淑し光琳が取り組んだ蒔絵にも強い関心を寄せていた。
そこで抱一は自身が描いた数々の下絵を羊遊斎に提供。
ときには素材や技法にまで細かい注文を出しつつ蒔絵の傑作を作り上げたのであった。
例えばこの軸盆。
幕府御用達の材木商森川家の依頼により制作したものでツルウメモドキの枝で2羽のメジロが仲むつまじく羽を休めている。
木の枝やツルは薄肉高蒔絵で実には深紅のサンゴを象嵌。
一方メジロは金銀青金などで彩色し羽毛は一本一本丁寧に描いている。
余白を活かした構図も実に見事でまるで一幅の絵画のごとくである。
しかし羊遊斎は高価な一点ものだけでなく櫛や印籠盃なども数多く手がけており新たな購買層を開拓することにも極めて熱心であった。
従来このような日用使いの品の作者は自己を主張することをはばかり銘をさりげなく入れるのが常だったが羊遊斎はあえて堂々と入れている。
これは今でいうブランド品のようなもので事実抱一と羊遊斎の銘が入ったものは飛ぶように売れた。
おそらく羊遊斎は文化が爛熟するとやがて大量生産大量消費の時代が来ることをいち早く見抜いていたのであろう。
晩年は古河藩お抱えの蒔絵師としても活躍。
この印籠は四代藩主土井利位が雪の結晶を観察しまとめ上げた図譜集に想を得たもので藩ではその出来栄えを高く評価し諸大名への贈答品として用いられた
改めて依頼品を見てみよう。
原羊遊斎の印籠である。
秋の野を駆け回る鹿の姿が生き生きと描かれており底には「羊遊齋」と銘がくっきりと記されている
こんな細かかったらね偽物っちゅうことないんじゃないですか?ススキのこの…細かいのまで。
すばらしいですね。
ご本人の評価額おいくらくらいでしょう。
50万…。
50万。
謙虚な。
なんなら今払っちゃいましょうか。
すぐ現金で片づけようとする。
俺も欲しいです50万だったら。
50万でいいですか本当に。
ええ。
わかりましたじゃあ50万で。
まいりましょう。
オープンザプライス!え〜っ!?ぜひどうぞ。
ていうかなんですか今ちょっとだけ出たよかったって…。
買わんでよかった。
え〜っ!?偽物に仕立て上げられたものですね。
ぱっと見た目にはものすごく細かくよくできていてきれいに見えるんですけれども羊遊斎はこれほどうるさくは全面埋め尽くさないんです。
もっと黒の余白を活かします。
おそらく鹿の琳派風の絵柄のある江戸時代のおしまいくらいの印籠があってそれをあとからもうおそらく近代昭和くらいまで下るかもしれませんが秋草ですとかかぶせちゃって羊遊斎にでっち上げちゃったと。
それから実はサインが違うんです。
向かって左側が本当の羊遊斎のサインなんですね。
まず「羊」ですけれども上の2本の線が本物は離れるんです必ず。
それから「遊」ですけれどもほとんどはしんにょうの点がないんです。
本物の羊遊斎であればだいたい200万円から400万円の間でしょう。
いやぁ…広澤さんが50万で買うということなんで。
いやぁ…ね?絶対いいように見えますもん。
ねぇ素人だますの簡単なんですねやっぱり。
ほんま。
この時点で俺と広澤さんだまされてましたからね。
残念でしたけれどもまぁはっきりしたんで。
そうですね。
よかったですね。
ということで…。
お帰りください。
ありがとうございました。
1978年成田国際空港が開港したことにより日本の空の玄関口として広く知られるようになった。
成田山新勝寺は日本屈指の名古刹でその歴史は古く…
以来源頼朝徳川光圀二宮尊徳などからあつい信仰を受けてきた。
なかでも初代市川團十郎はこの寺に祈願し待望の子宝を授かったことから成田不動尊にまつわる演目を打ち大当たり。
これにより屋号を成田屋としたのであった。
境内には江戸時代の貴重な建造物がたち並びそのうち5つが国の重要文化財に指定されている
佐倉宗吾は江戸時代初期のこの地の名主で藩主堀田正信の重税に苦しむ農民の姿を見るに耐えかね第四代将軍家綱に直訴。
これは当時ご法度だったため妻子とともにはりつけとなったが義民としての道を貫いた姿はその後歌舞伎や講談で取り上げられ今なお語り継がれている。
宗吾ゆかりの品々を目にしその高い志に思いを馳せるのは…
会場は…
早速行ってみよう!
出張!なんでも鑑定団IN成田!
まずは日本全国の温泉巡りをしている…
どのくらい通ってらっしゃいますか温泉。
ややこしいですね。
実は妻には迷惑をかけっぱなしなので温泉へ行くときはいつも一緒
やっぱりきれいですね奥さん。
とんでもないシミそばかすだらけですよ。
そんなことないですよ温泉の効果が出ております。
お宝は…。
二十数年前ゴルフを通じ親しくなった骨董商に勧められたもの。
ひと目見た瞬間…
これは素人ながらいいものだと。
おいくらで?バブル当時だったんでその頃70万と言われましてなんの躊躇もなく…。
実はもらったばかりのボーナスをすべてつぎ込んでしまったため妻はその後しばらく口をきいてくれなかった
これ偽物だというと成田の…それこそ覆面しなきゃ歩けませんし私ずいぶん全国にお友達も…。
もう熱さはわかりました。
本人評価額は買ったときと同じく…
桃山時代の志野茶碗はかつてこの番組で6,000万円と評価されたので内心とても期待しているが…。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
あちゃ〜!奥さんがっかり!
重要文化財に指定されている五島美術館の『峯紅葉』と根津美術館の『山の端』という有名な2つの鼠志野を意図して作った偽物ですね。
本物だったら1億円以上しますよ。
うわ〜!だいたいね形が武骨だ。
それから釉薬が生焼けですね。
土もなんか軽石のようです。
続いてはトンボの飼育が趣味の…
トンボの飼育といいますともうヤゴの段階からやるんですか?そうです。
1センチくらいから3年なってやっとトンボになるんです。
メダカもね数千匹飼ってるからメダカの池に入れとけばそれ食べて…。
えぇ!?朝の4時5時くらいから上ってきて羽化するんですけど。
朝4時5時くらいから眺めてたわけですかじゃあ。
小野さんは?はい。
お宝は…。
四十数年前航海士をしていたとき船が上海の港に1週間ほど停泊。
その際外国人向けの百貨店に行くと…
急にフレンドリーになりましたけども。
そうそう…。
値段は1万円ほどだったと記憶している。
その後自宅の床の間に飾っていると飼い猫のロビンがやってきて…
床の間の前へ座ってじ〜っとこの絵見てんじゃ。
この絵をじっと見てる。
それでなんかするのかな思て寝たふりして見とったらさ急にパパパって…。
ほんでさこっちの手こうやって…。
えっ!ここここ…。
蛙を?この蛙に?歯のあたった跡とここ引っかき傷。
あっよく見たらそうですね!食べられると思ったんですかね?そうそう狩りが好きなんじゃ。
猫が飛びかかるくらいなので絶対名品に違いないと思い以来傷がつかないよう大事にしまいこんでしまった。
本人評価額はこのくらいはするはずと…
今日は安河内先生じゃからわしはものすごい好きじゃからさ。
ものすごい好き。
どうかよろしゅうお願いします。
そうですね。
敬愛してやまない安河内さんがこの掛軸を絶賛してくれたらこれほど嬉しいことはない。
この日が来ることをずっと心待ちにしてきたが…。
果たして結果は!?
まだですまだです。
ジャカジャンが…。
ジャカジャンのあとです。
ジャカジャンのあと?まだです!ジャカジャンのあと。
ジャカジャンのあとで。
ジャカジャンって言いますから。
ジャカジャン言うから…。
もうダメですまだ。
こちらジャカジャン!
う〜ん残念!
木版印刷なんです。
ですから元の絵は本物ということでロビンちゃんが飛びかかるくらいに蛙なんかも非常に表情豊かに描かれてるんだと思いますね。
もしこれがオリジナルのものであれば1,000万円くらいは今します。
続いては週末に海外旅行を楽しんでいる…
なるほどそうですね。
今まで行ったところでいちばんよかったところ。
タイですね。
タイ?
人々が皆温かいのでこれまで28回も訪れてしまった
金曜日の夜に出て月曜日の朝帰ってきてそして朝一番なんですけれどもそれで朝一番で帰ってきてそれでもって仕事に行ってしまうという。
お一人で行かれてるんですか?独身なんですまだ。
今喜多さんとご結婚すると海外旅行がもれなくついてきます。
お宝はこちら
数年前タイのアユタヤ近郊の村に行くと素潜りで川底に沈んでいるものを引き揚げ売って生計を立てる人々がいた。
とても興味深かったのでたびたび訪ねるうち顔見知りになり今年の1月船に乗せてもらうと水中から発見されたのがこの鉢であった。
最初は泥まみれで真っ黒だったが…
ゆくゆくちょっと落としてきれいにしていきますとあぁなんだか女神が現れたなみたいな感じで。
そこでどうしても欲しくなりとりあえず2万円支払い譲ってもらった。
以来この鉢の美しさに惚れ込むばかりで…
夜な夜な出してきてはなでてあげてるんですけど。
すごくこうまろやかというか。
女性の肌触りに似ているという?そんな感じですねはい。
すごいですね。
なかなか僕そこまでまだ表現力がいってないですけど。
本人評価額は買ったときの10倍…
これまで何度も引き揚げを見てきたが焼物は破片ばかりでこんな完品は初めて。
名品だといいのだが。
果たしてどうなるのか?
今年の1月タイのアユタヤ近郊の村を訪ねた際現地の方が川底から引き揚げたもの。
当初は泥まみれで真っ黒だったが汚れを落とすと見違えるほど美しくなり2万円で譲ってもらった。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
これはすごい!
川から50万円!びっくりしましたね。
今から600年くらい前中国明時代の前期。
浙江省の竜泉窯で焼かれた青磁に間違いございませんね。
日本人は天龍寺青磁っていって親しんできました。
当時の浙江省の重要な輸出品なんです。
持った感じがずしっと重いですね。
全体がやっぱりちょっと荒れておりますけどね天龍寺青磁特有のこのくさいろね。
これが命ですね。
見込みにかすかに文様が見えるところがいいですね。
よく無傷で出たと思います。
大切になすってください。
続いては自宅で会席料理店を営んでいる…
なぜまたやろうと思ったんですか会席料理を。
お店やってればいつでもお酒が飲めるしおいしいものもいつでも食べられるし。
なるほど。
お宝は子犬の絵である。
作者はまったくわからない
私の叔母が…。
小説を書いていたんです。
先天的に心臓に障害があったため学校に通えずまったくの独学で小説を執筆。
たまたま雑誌に投稿した作品が認められ昭和15年わずか22歳で…
これは今なお破られていない…
この絵はその際直木賞を創設した作家菊池寛からお祝いとしていただいたもの。
なぜ子犬だったのかというと叔母は…
そういう慰めに親が犬を与えたんだと思うんですね。
でいつも犬を4〜5匹身近においてかわいがっていました。
そういうことを菊池寛先生がご存じで犬の絵をくれたんだと…。
叔母亡きあと自分が受け継ぎずっと大事に飾ってきた
70年間毎日見続けてても…。
偽物っていうのは2〜3年見ると飽きてしまうもんですけどね。
僕もある意味偽物ですけど2〜3日でやっぱり飽きられます…。
しかし最近この番組を観ていると同じく菊池寛からいただいた写楽の大首絵が真っ赤な偽物だったため急に不安になってしまい…
よく来ていただきました。
本人評価額はとりあえず本物と信じ…
現在この絵は店に飾っているがお客さんに作者のことを聞かれても説明できずずっともどかしい思いをしてきた。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
大幅アップ!
描かれたのは西山翠嶂さんとおっしゃる京都の画家ですね。
竹内栖鳳の一番のお弟子さんだった方です。
京都のいわゆる円山四条という画派を継承しておりまして写実的なものを基にして非常に洗練された軽妙なタッチというのが特徴だと思います。
動物というのは得意な画題でご自身もよくついてきた犬を拾って飼ってらしたっていうふうなこともあるみたいで愛情が非常に出ているような気がいたします。
とてもいい作品です。
続いては新勝寺の近くでカフェを営んでいる…
皆さんになじんでもらえるような感じのカフェです。
お客さんがくつろげるようにと古い柱などはそのまま活かした
お店の調子はいかがでしょう?今のところね。
いやいや…もうそんなのはわかりませんよ。
そればっかり気になってるんでしょ?そう。
お宝は…
ひいおばあちゃんが持っていたものでいちばんのお気に入りだったものですね。
曾祖母静さんはとても優しかったため子供の頃からよく遊びに行っており社会人になってからも…
ちょっと疲れたときとかおばあちゃんの家に遊びにいってちょっと縁側で癒やしてもらったりとかして。
そんなある日その曾祖母が部屋に飾ってあった骨董を指差しながら…
どれがいちばんいいものだと思う?みたいな。
そう聞かれたのでざっと見回しこの壺ではない他の焼物を選んだ。
なぜなら…
なんかこのラーメンマークみたいな。
そのため曾祖母亡きあとは迷わずこれを受け継いだ。
本人評価額は当てずっぽうで…
今日までずっと曾祖母のことを信じてきたが前の2人が本物だったのでここでガクンと落ちそうな気がしてならない。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
よかった!
朝鮮王朝後期19世紀の初頭に焼かれた円壺というものですね。
朝鮮王朝の官窯ともいわれる分院里という窯で焼かれたものでねこのコバルトはたいへんに鮮やかなものです。
土も白くて心を吸い込むようですね。
口がちょっと開き加減になってる。
これがねこの時代の特徴で文様がいいんですよ。
柘榴っていうのは昔から子沢山子孫繁栄っていう吉祥文なんですね。
代表的な朝鮮王朝の壺ですね。
大切になすってください。
最後はご先祖が藩主だった…
今の栃木県ですが…。
藩主として初代になりました晴清公が実は秀吉の…。
何がしかの功を奏したということで藩をいただいて明治にいたるまで。
へぇすごいですね。
会社行っても昔は殿と呼ばれたりですね。
殿って言われるのはもう…大田原さんかたけしさんくらいしか…。
お宝は…
父が昔よく床の間に掛けていたため子どもの頃からこの女性を見るたびに…
美人だなっと。
で三つ子の魂百までっていいますからこの印象があって…。
確かにおっしゃるとおり
ポイント上げようとしてません?
本人評価額は期待をこめて…
もしこれが偽物なら妻を選んだ自分の審美眼が疑われてしまうのでそれだけはなんとしても避けたい。
果たして結果は!?
ジャカジャン!
ちょっぴりアップ!
いやよかった!橘小夢という人は明治に生まれてもともととても体が弱くて小さい頃に乳母から聞かされた日本の伝承民話とか物語とかそこから生まれるイメージというものを絵にしているという方。
若紫ということなんですけれどもいわゆる美人画ということではなくて一種あやしげな雰囲気が顔にも漂っていてたいへんおもしろい絵だなと思いました。
着物の柄とか非常に細かくてきれいですよね。
とてもすばらしい作品だと思います。
大事になさってくださいませお殿様。
出張鑑定IN成田はこれにて無事閉幕
山崎木材は創業53年。
原木を販売するほか…
それにしても会長自ら重機を操るとはお元気ですね
唯一の趣味は40年前から始めた骨董収集でご自宅にはコレクションがずらりと並べられていました。
しかしこれでもほんの一部だそうです
最近物騒ですからねあちこち分けて保管してあります。
実は奥さまは20年ほど前に他界されたのですがその際も…
なんてことを!
で…おいくらで?
拍子抜けするほど安かったのですが…
鑑定のほどよろしくお願いをします。
依頼人の登場です。
広島県からお越しのさぁどうぞこちらのほうへ。
もう大好きですね。
こんにちは。
こんにちは骨董が?大好きですよ。
カネの使い方ってねいろいろあるんですよ。
ギャンブルに使うね?ギャンブルダメ!女性。
女性に貢ぐダメダメ。
骨董品美術品。
残るじゃないですかあとに残るんですよ。
なるほどちょっと見ましょうか。
はいいきます。
作者の方は?この番組にもよく出てね偽物と言われる円山応挙の絵なんですよ。
よう聞く偽物ですよね。
そうでしょ?これ袋戸といってね違い棚とかに描いた絵なんですけど岡山の旧家から出たと。
値段っていうのはどっちが決めるんですか?私の主導権持ってますよ。
日曜しか来ないんですよその骨董商が。
そうするとカネに限りがあるじゃないですか財布の中に。
もう…銀行もねぇ?だからこれだけだと。
じゃあこれは?5万あったからこれだと。
業者の方も粗い仕事しますね。
「今なんぼあんねん5万?」。
「じゃあ5万で」っていうことですよね?たぶんね仕入れは安く年寄りから今は年金生活じゃないですか小遣いになれば。
ちょいちょい悪そうな一面が出ますね。
これ本物だと思われるポイントみたいなのはどこか?まず感じたのはここに人おるんですけどさっさと描いてるようなところは応挙の絵を見るとちょこちょこ見ることもあります。
描けそうなようで細かいんですよねでも。
それが描けないんですよ。
ねぇ。
高価なものだったら今回どうしましょう?もし高ければ売ってね植毛手術を受けてもう一度若返ってみたいなと。
人にあって自分にないものが欲しいものですよ。
ちなみにスタジオ中の人が今偽物であれと思ってますけどもね。
唇を固く結び一点を見つめているのは女の幽霊である。
その姿はぞっとするほど恐ろしい
江戸時代中期に写生を極めた絵師である
中国画を模写して評判になった応挙が本格的に写生に取り組むようになったのは30歳を過ぎた頃のことであった。
そのきっかけは近江の国円満院の祐常門主に抱えられたことによる。
応挙の10歳年上で当代きっての知識人だった祐常はもともと本草学に強い関心を抱いており応挙に写生の重要性を強く説いたと思われる。
以来応挙は常に懐に矢立てと帳面を忍ばせありとあらゆるものを写生。
その結果身につけた極意をこう語っている。
「人物を描くにはまず骨格を定めそれに衣装を付けるべし」。
「猿を描くには人ではなく犬を参考にすべし。
人では頭と首が一直線に並びすぎる」。
しかし時にはあえて具体的に描かないことも応挙ならではの写生であった。
例えば…
ここには雨も風も一切描かれていない。
しかし人はしなる幹や揺れる葉を見るだけで激しい風雨を感じるのである。
あるいは墨一色だけで孔雀の鮮やかな色を感じさせる。
対象にただ似ているのではない。
じっと見入ると更に想像が広がり別の世界へと導かれる。
それが応挙の目指した写生であった。
一方こちらは祐常門主が円満院の庭に滝がないことを惜しみ応挙に描かせたもの。
その臨場感たるや圧倒的で縦が二間もあるのはおそらく梁にかけ下の部分を床に這わせて楽しむためであろう。
この応挙の斬新な画風にいち早く飛びついたのは京の新興商人たちであった。
43歳のときには京の人名録『平安人物志』の絵師部門で一番に名が挙がるほどの人気を博し大作の注文が次々舞い込むようになった。
その1つこちらは金刀比羅宮の表書院に伝わる壮大な滝の絵。
応挙は生涯を通し川や滝を好んで題材にしているがそれは形のない水を描くことこそが究極の写生なりととらえていたからであった。
紙の色をそのまま活かした豊かな流れはあたかも現実の池に注ぎ込むかのごとくで今なお見るものを引きつけてやまない。
改めて依頼品を見てみよう。
小襖四面に描かれた円山応挙の山水画である。
右手前に3人の旅人の姿。
そこから左奥へ小高い丘が続く。
しかし応挙の作はその人気の高さゆえ偽物も極めて多いが…
すごい作品ばっかりでしたよねVTR。
こちらご本人の評価額ですが?買ったときの30倍の150万でお願いをします。
30倍。
まいりましょうオープンザプライス!400万!ありがとうございます!本物だ。
本物だ。
よかったですね。
これはずいぶん植毛できそうですよ。
おそらく応挙はどなたかの良家の注文でこの小襖を描いたんだろうと思います。
横に広がる空間をうまく使ってですね非常に奥行きのある山水風景を作り上げていると思います。
応挙は若い頃に眼鏡絵という西洋の技法を使って透視図法で描いてるんですね。
それと中国画をたいへん勉強しておりましてそれら2つを自分のものにしてこの広々とした空間を作り上げることができたんだろうと思います。
ロバに乗って行く公子2人が右側に描かれていて案内人のようになって私たちの目をず〜っと奥のほうにいざなっているというそういう感覚ができていると思います。
応挙53歳なんですけれども印が2つ押してありますね。
これがたいへん珍しいんです。
上が応挙三井文庫にその印が残っておりますけれどもこれを押した作品っていうのが今までちょっと見当たらないんですね。
下の仲選というのも作品1つほどあるんですがこの2つが押されているということもとても貴重な資料というふうに言えると思います。
ぜひですねほんとに植毛よりも…。
大事になさっていただきたいと思います。
どうですか?ちょっと取っとけばこれ。
まぁ取っときましょう。
カツラにしますカツラに。
ねぇ。
3,000円くらいで売ってますからもうほんまにええやつが。
ぜひそちらのほうで…。
これゆっくりまた楽しんでください。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
「鑑定団」また来週ですさようなら。
2014/09/14(日) 12:54〜14:00
テレビ大阪1
開運!なんでも鑑定団[再]【ほとんどが偽物!円山応挙の絵に奇跡が!?】[字]
江戸中期の有名絵師の山水画。30年来のつきあいの骨董商から5年前、5万円で入手した。ただ、その絵師は人気が高く、ニセモノも多いという。果たして鑑定結果は?
詳細情報
番組内容
【骨董収集家自慢の逸品】
依頼人は国産材製紙用チップの生産量、全国第1位を誇る会社の会長。趣味は40年以上続けている骨董収集で400点以上を所有。お宝は30年来の付き合いの骨董の行商人から買った江戸中期の有名絵師の山水画。5年前、5万円で購入したが、見れば見るほど良いものに違いないと思うようになった。
出演者
【司会】
石坂浩二、今田耕司
【進行アシスタント】
吉田真由子
【ゲスト】
広澤克実
【出張リポーター】
原口あきまさ
【ナレーター】
銀河万丈、冨永みーな
【鑑定士軍団】
中島誠之助(古美術鑑定家)
北原照久(「ブリキのおもちゃ博物館」館長)
安河内眞美(「ギャラリーやすこうち」店主)
阿藤芳樹(「阿藤ギャラリー」代表取締役)
永井龍之介(「永井画廊」代表取締役)
大熊敏之(富山大学大学院 芸術文化学研究科教授)
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – その他
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
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