目撃!日本列島「学校再開で島が変わる〜香川・男木(おぎ)島〜」 2014.09.14

瀬戸内海の小さな島。
キャ〜!キャッキャッ。
3年ぶりに子どもたちの声が響き渡りました。
休校していた学校がこの春再開。
子どもたちが島にやって来たのです。
それは過疎と高齢化に悩む住民たちの悲願でした。
学校を再開させる事で変わり始めた小さな島。
その半年を追いました。
(笑い声)高松港からフェリーで40分。
周囲5kmの男木島です。
かつて漁業で栄え1,000以上いた人口は現在200足らず。
その半分が65歳以上の高齢者。
島は住民がいなくなるおそれのある限界集落です。
港近くに出来た新しいプレハブ。
ここがこの春3年ぶりに再開した男木小中学校です。
学んでいるのは小学1年生から中学1年生までの合わせて6人。
自分たちの町のお巡りさんが世界中どこのお巡りさんよりもけたたましい音でピ〜ッと笛を吹く事。
「ピ〜」まで入れたん?昭和30年代には250人以上の子どもが通っていた島の小中学校。
その後子どもが減り続け3年前に最後の生徒が卒業した事で休校となりました。
学校さえあれば子どものいる家族が移住するのではないか。
去年の秋島の住民全員の署名を集め市に提出しました。
拍手でお迎え下さい。
(拍手)市は島の活性化につながるとして3億円をかけ学校を再開させました。
万歳万歳万歳!そしてこの春3世帯が移住してきました。
漁師やIT企業に勤める島出身者の家族たちです。
待望の子どもたち。
島は明るさを取り戻しています。
5年生の福井ひなたさんです。
大阪・梅田都会の小学校から転校してきました。
暑い。
ただいま。
実は島への移住はひなたさんの希望ではありませんでした。
今日プール?このあと。
ある。
行く?言いだしたのはIT企業を経営する…高校入学を機に島を出た大和さんが家族の将来を案じて出した決断でした。
IT企業だけあって打ち合わせの多くはインターネットでする事ができます。
しかしひなたさんは島に来てからも家の中でばかり遊んでいました。
・「大人ぶった作戦で不思議な合図立てて」・「『行こうか今日も戦争だ』」移住して1か月。
遠足が行われました。
全員で島の名所を巡ります。
ところがひなたさん歩き始めて10分足らずというのに…。
大阪では遠足といえば電車で京都の嵐山などに出かけていました。
島の名所の一つタンク岩の麓に到着したのですが…。
自分のしたい事を自分で決めてきた大阪とはあまりにも違う島の暮らし。
だから嫌なんだよ。
楽しいはずの遠足が…。
(取材者)ある?うん…。
学校再開を待ち望んでいた一人灯台の管理人をする谷川清さんです。
キャンプをすると聞いて差し入れを持ってきてくれました。
島の畑で取れたばかりのスイカやトウモロコシ。
おいしい。
めちゃくちゃおいしい。
島の人たちが野菜を抱えて次々やって来ます。
今や子どもたちは島の人気者。
更に谷川さん得意の魚釣りで先生役を買って出ます。
釣れたのは瀬戸内名物のママカリ。
島の食材がテーブルの上にあふれます。
おいしい。
そして今度はみんなでスイカ割り。
イエ〜イやった〜!ちょうど真ん中!この日ひなたさんは友達の輪の中にいました。
島の寄り合いに親子で来ないかと声がかかりました。
夏祭りに参加してほしいというのです。
150年以上の歴史がある男木の夏祭り。
見せ場は島の子どもたちの祭り囃子です。
学校が休校してからは島の外の子どもたちに参加してもらってなんとか続けてきました。
島の子どもで伝統の祭り囃子を復活させる事ができる。
福井さん親子への期待が高まります。

(一同)サ〜サ〜サイ!祭りの練習が始まりました。
ひなたさんが任されたのは祭り囃子の要となる鐘。
指導役を買って出たのは高畑ヨシ子さん。
通称よん姉。
お囃子の大ベテランです。
大勢の大人に囲まれひなたさん居心地が悪そうです。

(歌声)父親の大和さんは休憩時間お年寄りに気を配って回ります。
夜8時。
ひなたさんまぶたが重くなってきました。

(歌声)
(拍手)練習をしたくない気持ちを態度で訴えます。
(ひなた)でも10時間たっぷり寝てるもん!
(歌声)大人たちがなぜそんなに祭りに熱心になるのかひなたさんには理解できないようです。

(歌声)家に帰ると大和さんが声をかけました。
大和さんがひなたさんと同じ年の頃祭りに参加した時の写真です。
子どもにとってどんなに胸躍るものなのか語りだしました。
(ひなた)顔面蒼白。
(ひなた)えっ!暑いのに?父親を魅了した祭りってどんなものなのか?パパ…パパ…パパ…。
ひなたさんは祭りの練習を続けていく事にしました。
迎えた祭りの日。
台風12号の影響で朝から大粒の雨が降り続いていました。
中止か開催か。
役員が集まります。
子どもたちのためになんとか祭りを開催できないかと知恵を絞ります。
神社の軒先に急いで屋根を作りその下で祭り囃子をする事になりました。
祭り囃子の屋台が運び込まれました。
ひなたさんいよいよ本番です。

(祭り囃子)ハァ〜ソレ!
(祭り囃子)ハァ〜ソレ!
(歌声)子どもたちを応援してきた島の人々が見守ります。
サ〜サ〜サイ!この日大和さんは裏方に徹しました。
疲れた〜!
(拍手)無事に大役を務め上げました。
最後はその年新築された建物まで練り歩く祭りの行列。
今年は学校に行く事になりました。

(祭り囃子)
(拍手)大和さんが語っていた祭りの熱気を子どもたちは体験する事ができました。
空すげえ。
ほら。
これクラゲ。
男木島に来て半年。
日焼けしたひなたさん。
身長も3cm伸びました。
(取材者)男木島に来てどうですか?過疎の島をなんとか存続させようと再開した男木島の学校。
住民と子どもたちの手でこれからも島は変わり続けます。
2014/09/14(日) 08:00〜08:23
NHK総合1・神戸
目撃!日本列島「学校再開で島が変わる〜香川・男木(おぎ)島〜」[字]

過疎に悩む瀬戸内海の小さな島。この春、休校していた学校が再開し、子どもたちが移住してきた。都会の子どもたちは、何を感じ、どう成長していくのか?

詳細情報
番組内容
瀬戸内海の男木(おぎ)島。この春3年ぶりに学校が再開し、都会育ちの6人の子どもたちが移り住んできた。不慣れな島暮らしに戸惑いを感じる子どもたち。キャンプや夏祭りを通して、島を気に入ってもらおうと知恵を絞る住民たち。島の存続をかけた学校再開によって、変わり始めた小さな島の半年を見つめた。
出演者
【語り】杉本哲太

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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