きょうの一戦です。
なでしこジャパン対ガーナ女子代表は、5対0でなでしこジャパンが、見事勝利を収めました。
なでしこジャパンの怒とうの前半はゴールラッシュ。
(中川新太郎)母さんこれでいい?
(中川政子)いいんじゃない?おおっ…なかなかイケメンね。
(中川美奈)お義母さんもこういった感じタイプですか?ちょっとね。
実は私もです。
あら被っちゃった。
被っちゃいましたね。
何が被っただよいい歳して。
ああ〜っいい歳してなんて…。
タイプにね歳は関係ないのよ。
美奈さんあなたもたまにはいい事言うわね〜。
あっはい。
たまにはですけど。
フフフ…。
新太郎。
ん?お言葉を返すようですけれどもねあなたもいい歳をしていつになったらこのホテルを継ぐんですか?またその話…。
(小百合)大おかみ!パティスリーミカミの社長様ご夫妻が到着されます。
わかりました。
美奈さん新太郎お出迎えです。
はい。
はい!
(政子)いらっしゃいませ。
(一同)いらっしゃいませ!
(政子)いらっしゃいませ。
(一同)いらっしゃいませ!
(三上庸一)ああ大おかみ。
若おかみ。
今日のパーティーと明日からのスイーツフェアひとつよろしく頼みます。
(政子)こちらこそどうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
(庸一)こちらは?
(政子)息子の新太郎でございます。
ああ若旦那ですか。
じゃあ経営は君が?いいえ私は刑事をしております。
刑事?君親不孝だね。
こんな立派なホテルを継がずにいるとは。
(三上久恵)あなた。
アハハハハハ…。
新太郎。
三上社長のご子息の進也さんはねお父様の会社の広報部長をなさっているのよ。
しっかりした後継者がいらしてうらやましゅうございます。
(三上進也)いいえ私はまだまだ若輩者で後継者と言えるような立場ではありません。
ご謙遜を。
あっあの…お疲れでしょうからどうぞお部屋へご案内致します。
お荷物お荷物…。
さあどうぞどうぞ。
お疲れ…。
ありがとう美奈。
笑ってごまかすしかないじゃない。
さあ今日も気合だ!よし!行ってくる!いってらっしゃい!うん!
北海道北の大都市札幌
ここには開拓時代の面影を残す時計台や雪まつりで有名な大通公園牧歌的な風景が広がるさっぽろ羊ヶ丘展望台一大繁華街のすすきのなど観光ショッピンググルメが楽しめる活気ある街です
その札幌から車で約1時間
豊平川の上流にある定山渓温泉に私が若おかみを務めます定山渓ビューホテルがあります
大おかみ。
スイーツフェアの前評判はどうかね?問い合わせもたくさんあって人気は上々です。
ねえ美奈さん?ええ。
城戸礼二さんの人気ってすごいんですね。
パティシエ界の貴公子って呼ばれてるんですよね?彼のスイーツが目当てなんだか城戸さん自身が目当てなんだかわからないわね。
どっちだっていい。
人寄せパンダになって大いにラ・ネージュを宣伝さえしてくれれば。
社長。
人寄せパンダなんて城戸さんに失礼ですよ。
失礼も何もない。
うちが金を払ってるんだ。
ハハ…。
江口。
(江口辰彦)はい。
フェアでのラ・ネージュ売り上げ目標は1日350。
1週間で2450。
総額約600万です。
試食は惜しみなく行ってください。
よろしくお願い致します。
出来る限りご協力致します。
1ホール2500円のケーキを1日350個ですか。
いやあ随分強気ですねえ。
開発と宣伝に人気パティシエを使うくらいですもの。
あれぐらいじゃないと割が合わないんでしょうね。
ああそういう事ですか。
とにかくスイーツフェア頑張りましょう。
はい。
(ノック)
(城戸礼二)どうぞ。
(西村妙子)三上社長お見えになったそうです。
そう。
ごあいさつに行かなくてよろしいんですか?あっちから来るのが礼儀だろ。
そんな事おっしゃらずに形だけでも。
…わかったよ。
(進也)ありがとうございます。
本日はありがとうございます。
どうぞ。
結城先生。
お忙しい中をありがとうございます。
(結城大次郎)進也君。
道議会でも話題ですよ。
パティスリーミカミさんがこの札幌から勝負に打って出たと。
恐れ入ります。
ハハハハハ…。
どうぞこちらへ。
どうぞ。
いらっしゃいませ。
(庸一)先生例の道有地払い下げの件ですが…。
三上社長。
遊んでる土地は積極的に耕さないといけません。
それが地域の活性化に繋がります。
どうか私に任せてください。
ありがとうございます。
(江口)社長。
あっ…。
これは弊社の新商品ラ・ネージュです。
どうぞお納めください。
(庸一)「皆様お忙しい中お集まり頂きまして誠にありがとうございます」「弊社は札幌に本社を構えまして今年で25年」「それを記念致しまして地元北海道の味にこだわったケーキラ・ネージュを明日から全国販売致します」「この開発に手を貸してくださったのがパティシエの城戸礼二氏です」「皆さんどうぞ拍手でお迎えください」
(拍手)
(桃子)うわあ素敵!食べちゃいたい!はしたない!
(拍手)「城戸礼二です」「ラ・ネージュはフランス語で雪という意味です」「北海道を代表するケーキになるよう私が思いを込めて作りそう名付けました」「どうぞご賞味ください」ありがとうございます。
はいどうぞ。
今回の事に色々とご尽力を頂いた道議員の結城先生だ。
どうも。
いやあこれは…。
よろしくお願いします。
おめでとうございます。
(久恵)本当にお世話になります。
よろしくお願い致します。
(政子)こちらこそ。
(城戸)ラ・ネージュはもう召し上がって頂けましたでしょうか?
(江口)社長。
社長…。
三上です。
(ボイスチェンジャーの声)「お前と結城議員や裏の世界との癒着を暴かれたくなかったら明日の朝までに5千万用意しろ」なんの事ですか?「証拠はすでに送ってある」証拠?なんだこれは…。
わざわざホテルに送り付けてくるなんてラ・ネージュの発売日に合わせた計画的な脅しです!一体誰が…。
社長この写真はなんですか?裏の世界と繋がっていたんですか?まさか新工場建設計画と関係が…。
お前は知らんでもいい事だ。
警察へ通報しましょう。
バカ言うんじゃない!この事が公になればラ・ネージュの売り上げに影響が出る。
結城先生にだって迷惑がかかるんだ!だからって金を払うつもりですか?それしかない!
(進也)一度払ったら二度三度と要求されます!社長警察へ通報し裏の世界とは縁を切ってください。
今ならまだ間に合います!そんな青臭い事が通じるほど世の中は甘くないんだ!しかし…。
うるさい!決めるのは社長の私だ!
(携帯電話)もしもし。
(ボイスチェンジャーの声)「5千万円用意出来たか?」明日の朝までには…。
「金はあんたの息子進也に運ばせろ」「受け渡し場所は明日の朝電話で指示する」
(電話が切れる音)江口。
5千万用意しろ。
はい…。
(久恵)あなた。
今夜のディナーだけど…。
何かあったの?うるさい!うまいなあ!うん?あ〜んあ〜ん。
はいはいはいはいあ〜ん。
ほい。
う〜んさすが「Reiji」ね。
礼二って何さなれなれしく呼んじゃってさ〜。
違うわよほら!お店の名前!本店はね銀座よ?来月ね札幌店もオープンさせるんだって。
はいはい。
(政子)美奈さん。
三上社長と奥様宿泊キャンセルしてお帰りになったんですって?そうなんです。
あの…急用があるとか…。
そう…。
何かあったのかしら…。
(携帯電話)三上だ。
(ボイスチェンジャーの声)「進也に金を持たせ国道230号線を南へ向かって車を走らせろ」「このあとは進也の携帯に連絡する」わかった。
くれぐれもお気をつけて。
はい。
途中で電話します。
そうしてくれ。
(小百合)まあまあまあまあまあまあまあ!これから10日間も礼二と過ごせるなんてまあまあ夢のようですん〜まっ。
さゆ…小百合さん!妄想中申し訳ないんですけれども現実厳しいですよ。
売り上げ目標1日350個ですよ?これ。
わかっております!わたくし礼二のために売って売って売って売って売りまくります!気合入ってますね。
はい!どうなってるんだ…。
進也からまだ連絡ないの?何しに来たんだ。
うちにいろと言ったはずだろ!もう11時よ。
進也の携帯にかけてみたら?それが電源を切ったのか通じないんです…。
(庸一)江口!余計な事を喋るんじゃない!自分の立場をわきまえろ。
申し訳ありません。
進也に何かあったのよ!警察に…!お前は黙ってなさい!あなた!あと1時間だけ待つ。
それでも連絡がなかったら警察に連絡する。
(パトカーのサイレン)
(カメラのシャッター音)
(鶴巻誠)ご苦労さまです。
不審な車があると地元住民から通報があり警官が調べたところトランクの中から遺体が発見されました。
死斑や硬直状態から死後5〜6時間のようです。
(殿山警部)身元は?名刺に「パティスリーミカミ広報部部長三上進也」とあります。
パティスリーミカミ?はい。
財布や金はどうなってるんだ?盗られた様子はありません。
車のキーもついたままでした。
ただ携帯が見当たりません。
警部パティスリーミカミって昨日うちのホテルで新商品の記念パーティーやったんですよ。
えっ?三上進也も来てました。
(舌打ち)なんか厄介な事件になりそうだな。
(小百合)さあ召し上がりましたらぜひあちらでお買い求めくださいませ!はいはい。
美味しくなっておりますはい。
オレンジなど…はい。
(携帯電話)はいどうぞ。
(携帯電話)あっ…ちょっと失礼致します。
(携帯電話)はい新ちゃん?ん?ええっ!?えっ何…三上社長の息子さんが殺された!?えっ…どういう事?まだ何もわからないんだ。
一応美奈に知らせておこうと思って。
今日からだろ?スイーツフェア。
真っ最中…。
パティスリーミカミとのコラボ企画だから何かしら事件の影響を受けるかもしれないぞ。
ああ…ああえっと…お義母さんに伝えなきゃ…。
うん。
先輩!三上夫妻がいらっしゃいました。
ああわかった。
今行く。
じゃあな。
うん…。
進也…!ああ進也…。
あなたのせいよ!やめないか久恵。
あなたが脅迫なんかに応じるから!脅迫って…どういう事ですか?三上さん。
三上さん?脅されたんです。
金を払わなければ店に火をつけると。
火をつける!?ラ・ネージュ1ホールでございますね。
はいありがとうございます。
2500円で500円のお釣り桃ちゃん。
スイーツフェアは予定どおり続けたいと江口さんを通して三上社長から連絡がありました。
私もそう連絡を受けています。
わたくしどももこのまま続けたいと思っておりますけれども城戸さんのお考えはいかがでしょうか?ラ・ネージュに誰よりも力を入れていたのは進也さんでした。
フェアは続けます。
それが彼への何よりの弔いになると思います。
わかりました。
では改めてよろしくお願い致します。
お願いします。
こちらこそ。
社長。
金を奪われ進也さんまで殺されたんです。
警察に本当の事を話した方が…。
(庸一)黙れ!道有地を払い下げてもらうために結城議員に不正献金をしました。
裏の人間に土地買収の仲介斡旋をしてもらいました。
そんな事言えるわけがないだろう!うっ…。
社長大丈夫ですか?少し休まれた方が…。
休んでなんかいられるか!仕掛けてるのは誰なんだ…?
(吉井暁)殿山警部ご無沙汰しております。
またご一緒出来て光栄です。
しばらくだなあ。
よろしく。
はい!吉井さん!お久しぶりです。
おお新太郎。
あっそうかお前西札幌署勤務だったか。
そうです!よろしくな。
こちらこそよろしくお願いします。
お知り合いなんですか?ああ。
俺が新米刑事だった頃の先輩だ。
もう色々教えてもらった。
よし捜査会議始めよう。
(一同)はい。
道警本部捜査一課吉井です。
本事件の捜査に加わる事になりました。
(窪田保幸)同じく窪田です。
(吉井)よろしくお願いします!
(一同)お願いします!えー…被害者三上進也の死因は胸を刃物で刺された事による出血性ショック死。
死亡推定時刻は昨日の午前6時から8時だ。
えー犯人は定山渓ダムに進也を呼び寄せて殺害し5千万を奪った模様です。
凶器は発見されていません。
また進也の携帯電話が紛失している事から犯人が持ち去ったものと思われます。
三上社長の話によりますと…。
5千万払わなければラ・ネージュの販売店に火をつけると脅されました。
それで…?ラ・ネージュはうちの直営店だけではなく空港や土産物店東京や関西の商業施設でも販売されます。
そこで火事騒ぎにでもなれば大変な事になる。
そう思って…。
裏取引に応じたそうです。
犯人からの電話は3回。
そのどれもが札幌市内の公衆電話からかかっています。
場所は特定出来てるのか?はい。
付近の防犯カメラ映像を確認したところ不審人物が浮かび上がっています。
最初の脅迫電話があったのが14時2分。
時間的に合います。
まずはこの人物が誰なのか…。
よし関係者をあたってくれ。
(一同)はい!この男に見覚えはありませんか?いやあ記憶にない。
(江口)私もです。
人事部長どうだ?
(苫米地修)手塚という元社員に似ています。
手塚って確か…。
はい。
先月懲戒解雇した社員です。
(吉井)懲戒解雇?はい。
生産ラインで働いていたんですが横流しが発覚して解雇しました。
勤務態度もよくありませんでしたし。
その男の住所を教えてください。
懐かしいですね。
こうやって吉井さんと張り込みするの。
お前使えなかったよなあ。
新婚ボケで何かと理由付けて奥さんに電話かけにいって…。
え〜…そうでしたっけ?ハハハハ。
ハハ。
奥さん元気か?はい。
子供は?いません。
恵まれなくて…。
あっ…すまん。
あっいえ。
その分夫婦仲いいですから。
吉井さんとこはお嬢さんでしたっけ?確かさやかちゃん。
うん。
中学1年になる。
(携帯電話)中学生か…。
(携帯電話)ちょっと悪い。
はいもしもし。
中止!?どうしてです?そんな…。
…はい後ほど。
何かあったんですか?いやなんでもない。
手塚です。
(吉井)あの…手塚潤平さんですね?
(手塚潤平)そうだけど。
ちょっと話を聞かせてもらえませんか?うっ!おらぁ!おらぁっ!ああっ…!離せこら!暴れんなおら!おい!3時21分。
公務執行妨害で現行犯逮捕だ。
殺してない!?ああ。
確かに脅迫電話をかけたのは俺だよ。
だけど金を奪って三上進也を殺したのは俺じゃない!
(吉井)じゃあ誰が殺したんだ?知らねえよ。
知らないわけねえだろ!本当に知らねえんだよ。
それはどういう事だ?雇われた?うん。
ネットの闇サイトで知り合った人物に雇われたっていうんだよ。
100万で!ひゃっ…100万!?えっネットってこう顔を合わせないんでしょ?100万?本当〜?いや本当だって。
押収したね手塚のパソコン調べたらそのやり取りが残ってたんだよ。
「一緒に復讐しませんか?」犯人はそれで目をつけたんだろう。
いいね。
その気になった手塚はアドレスを交換し脅迫事件の脅し役を持ちかけられた。
マジかよ!明日の朝までに5千万用意しろ。
(手塚の声)俺が電話をかけたよ。
だけど金を受け取りに行ったのは奴だ。
金は折半するって話だったのにそれっきりで…。
嘘じゃねえ!
(手塚)進也を殺すなんて俺は聞いてねえんだ。
三上進也の殺された時間帯手塚は前の晩に入ったネットカフェにいた事が確認されてるんだよ。
ああそう。
そしてね犯人と5千万を折半した様子もない。
じゃあ犯人は他にいるって事?ああ。
もう〜犯人は早く捕まるといいわね〜。
捕まえるよ〜!俺と吉井さんとで。
あら気合入ってるね!ちょっとそこの2人!気合入れてください!気合!気合…はい…入ってるよね〜気合。
入ってるよ!だって吉井さんはずっと新ちゃんが目標にしてる刑事さんだもんね〜。
ああ。
あっだからね美奈今回はね事件に首を突っ込まずホテルでおとなしくしてる事。
いいね?わかってます。
大丈夫。
約束だよ?いいよ約束する?よし気合!
(2人)よし!ここでしたか。
三上進也の遺留品ですね。
うん。
犯人は三上社長ではなく三上進也に金を運ぶように手塚に指示をしている。
進也への個人的恨みがあったって事ですか?まあ一つの可能性だがな。
いやあそれどうでしょう?進也は社内外ともに人望がありました。
人柄もよくボランティア活動も積極的に行ってたって話です。
らしいな。
サイバー犯罪対策室から連絡があり手塚がやり取りしていた送信元が判明した。
どうやらネットで転売された携帯のようだ。
はあ…じゃあ犯人の特定出来ないですね。
しかし妙だな。
だったら手塚など雇わずその携帯で自分が脅迫電話をかければいい。
それはそうですね。
(吉井)警部。
うん?考えられる事は一つだけです。
犯人は自分で電話をかける事が出来ない状況だった。
つまりどういう事だ?犯人はその時パティスリーミカミのパーティーに出席していた人物。
どうぞ。
三上社長。
ちょっといいかね?色々と大変ですね。
何より三上部長の事お悔やみ申し上げます。
正直息子の事はつらい。
だがくじけてはいられない。
殺された進也のためにもラ・ネージュを必ず人気商品にしてみせる。
それには君の力が必要だ。
これからも今まで以上に宣伝活動をぜひともよろしく頼む。
もちろんです。
(庸一)それを君に言いたくてね。
ちょっと立ち寄らせてもらった。
じゃあ。
そういえば昔似たような事件がありましたよね。
小樽の洋菓子店。
店主の作るケーキが評判になって支店も出来て…。
だけど誰かが店を放火すると脅す事件が起きた。
30年前の事です。
覚えてらっしゃいますよね?そんな事件あったかな…。
記憶にないな。
そうですか。
まさかあいつが…。
何?もう…。
あ〜!美奈さん!はい。
あなたまさか立ち聞きだなんてそんなはしたない事!若おかみとしてあるまじき事です。
いいえ!立ち聞きだなんてそんな…。
急用です!はいはいはいはい!美奈さん!美奈!ねえ調べた?わかったの?あのねあのね確かに30年前小樽で今回と同じような脅迫事件が起きてる。
え〜!そんな…。
どんな事件?うん。
被害に遭ったのは小樽の田島洋菓子店。
(田島和美)ありがとうございます。
少々お待ちください。
店主の田島稔が作るケーキが人気で店は客が並ぶほど繁盛したらしい。
事件は札幌に支店を出す準備をしていた最中に起きた。
(電話)
(田島稔)はい田島洋菓子店です。
えっ!?1千万払え?
(ボイスチェンジャーの声)「ああ拒否したり警察へ通報したりしたらお前の店に放火する!」
(不通音)お父さんどうしたの?脅迫電話だ。
(電話)逆探知お願いします。
どうぞ。
もしもし。
(ボイスチェンジャーの声)「警察に知らせたな」「放火してやる!」
(電話が切れる音)どうでした?逆探知は出来ず犯人の手掛かりもつかめないまま数日が過ぎ…。
店は放火されなかったが田島洋菓子店に製菓材料を卸していた問屋やケーキを卸していた喫茶店取引先が相次いで放火された。
どこもボヤ程度の火事で済んだが客足は途絶えた。
取引先からも関係を絶たれ経営はたちまち傾いた。
そして多額の負債を抱えて倒産。
借金を生命保険金で少しでも穴埋めしようと自殺した。
はあ…お気の毒…。
その田島洋菓子店をただ同然で手に入れたのが当時札幌市内で果物店を経営していた三上社長だったんだよ!あの三上さん?うん。
捜査の中で脅迫したのは三上じゃないかという線も出ていたそうだ。
ただ証拠がなかった。
あっでもどうして三上さんが?うん?三上は製菓業に進出するために田島洋菓子店が欲しかったんだ。
現にそのあとフルーツケーキで当ててパティスリーミカミを設立している。
えっじゃあ三上さんはお店を乗っ取るために事件を?ああ。
多分ね。
金は最初から取るつもりはなかったんだろう。
営業を停止させて経営を悪化させるのが目的だった。
ひどい話ね。
そしてねいい?ここから大事。
うん。
田島稔には当時8歳になる子供がいた。
その子供ってのが…。
ああ!わかった!城戸礼二。
それが違うんだよ。
えっ?違うの?違うの。
城戸の下でチーフシェフをしている西村妙子なんだよ!西村妙子が田島稔の娘?西村は母親の旧姓のようです。
そうか!城戸はそれを知って今度の事を。
30年前の事です。
覚えてらっしゃいますよね?社長。
この事が公になったらラ・ネージュは販売中止に追い込まれます。
当然我が社のイメージも地に落ち…。
そんな事お前に言われなくてもわかってる!何か策を練らなくては…。
事情はよくわかりました。
でもまさか三上社長と妙子さんがそんな因縁があったなんて。
ええもう驚きました。
城戸さんと妙子さんひょっとして今回の事件に何か関係してるかもしれませんね。
ストップ。
えっ?それは新太郎に任せなさい。
あなたはこのホテルの若おかみ。
その事を忘れないように。
いいですね?はい。
そうでした。
外の壁は昔風の白のしっくいにしてください。
(吉井)あのちょっと失礼します。
(妙子)はい。
そうです。
30年前父の店は三上社長に乗っ取られました。
その話城戸さんには?した事あります。
あなたは平気なんですか?城戸さんがパティスリーミカミの広告塔となりその仕事を手伝う事が。
平気です。
30年前の事件の事を恨んでいてもプラスになる事なんて一つもありませんから。
参考までにお聞きしますが三上進也さんの事件があった日の朝6時から8時どちらにいらっしゃいました?6時に札幌の二条市場に仕入れに行き7時半にはホテルに戻りました。
二条市場で聞いてみてください。
本当の事ですから。
失礼します。
裏取った方がいいですね。
ああ。
(携帯電話)すまん。
はいもしもし。
さやかが?わかりました。
すぐに行きます。
お嬢さんどうかされたんですか?いや。
すまん急用が出来た。
あとは頼む。
はい。
(城戸)お疲れさまでした。
(一同)お疲れさまでした。
明日もよろしく。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
あの妙子さんは?今日は札幌店の工事の立ち会いに行ってます。
あっそうなんですか。
ねえねえねえ…。
妙子さんってどんな方なんですか?どんな方って?あの…チーフシェフですからかなりの腕なんでしょ?彼女はマネジメント能力を買われてチーフに抜擢されたんです。
菓子職人としての腕は普通ですよ。
…普通なの?ただいま戻りました。
工事の方は順調か?はい。
お店の写真ご覧になりますか?いやいい。
札幌店の店長は君だから君に全て任す。
ありがとうございます。
だけど忘れないでくれよ。
札幌に店を出したいという君の夢をかなえた意味を。
はい。
俺はただの人気パティシエなんかじゃ終わらない。
俺の夢は君のと違ってもっと大きいんだ。
(吉井さやか)はあはあはあ…。
さやか。
しっかりしろ!
(弘子)さやかちゃん。
大丈夫。
私…まだ…頑張れる。
さやか…。
さやか!さやか!おい!さやか!今日吉井さん休みですか。
お嬢さんに何かあったんですか?具合がよくないようだ。
詳しい事はわからないんだが。
で妙子のアリバイの裏は取れたのか?はい。
妙子の言うとおり朝6時から7時まで二条市場にいた事も7時半にホテルに戻った事も確認出来ました。
二条市場から進也が殺害された定山渓ダムまで車で1時間以上かかります。
妙子が犯行を行う事は不可能です。
となると…残るは城戸だな。
(城戸)計画どおりこのまま進めよう。
もうひと押しでパティスリーミカミは崩壊する。
ああもうひと押しでね。
はあ…。
目標の半分も売れないとは。
どういうつもり?ノックぐらいしたらどうだ。
あなたそれでも父親?進也が死んだっていうのにうちにも帰ってこないで。
悲しくないの?会社の一大事だ。
悲しんでばかりいられるか!あなたが進也を殺したのよ。
あなたが進也を!あの時警察に通報してればこんな事にはならなかった。
黙れ!
(久恵)何が会社の一大事よ!お金に執着してるだけじゃない!金に執着して何が悪い。
世の中金だ。
金がなきゃ生きていけないんだぞ!またその話!俺は子供の頃りんごやみかんをリヤカーに積んで母親と売り歩いた。
あの時のつらさ惨めさを忘れられない。
俺は7歳で金が全てだと知った。
もう聞き飽きたわ!結局あなたは家族より会社の方が…お金の方が大事なのよ!
(庸一)もういい!帰れ。
(携帯電話)進也…。
(携帯電話)
(携帯電話)もしもし。
誰なの?
(ボイスチェンジャーの声)「これが最後だ」「今日の午後1時までにもう一度5千万用意しろ」「警察へ通報したらあの写真をマスコミに流す」「金はあんたが運べ」
(電話が切れる音)どうした?あと5千万用意して今度は私が運ぶようにって。
なんだって?犯人の言うとおり私が運ぶわ。
今度はお前が殺されるかもしれないんだぞ!その前に私が犯人を殺す。
久恵…。
あなた!お金急いで用意して。
いや警察に通報する。
あなた!あっちだあっち…。
よし。
(庸一のため息)本当によろしかったんですか?金を払ったところでまた脅されるのが関の山だ。
結城先生との事は?シラを切ればいい。
うちはあくまでも被害者として押し通し世間の同情を買う。
もうそれ以外方法はない。
三上さん。
はい…はい?これは不測の事態に備えての発信器です。
これに取り付けます。
奥さんのあとから犯人に気づかれないように捜査員がついていきますからどうぞご安心ください。
私の事なんかどうでもいいんです。
(庸一)久恵。
進也を殺した犯人を捕まえてください!ええ。
1時まであと5分か…。
(ノック)
(吉井)俺と交代しろ。
いいから降りろ。
吉井さん!ど…どうしたんです?今日休みのはずじゃ…。
いいんだよ。
いやお嬢さん具合悪いって聞きましたけど…。
大丈夫だ。
心配するな。
はい。
(メールの着信音)メール?
(メールの着信音)
(久恵)「金を持って小樽の植物園へ来い」発信位置は?札幌市中央区本町所在の札幌第3ビルを基点に半径300メートル内。
中央区全域に緊急配備だ。
並びにNシステムでの不審車両の解析を願います。
「了解」奥さん大丈夫ですか?ええ。
くれぐれもお気をつけて。
バカな真似するんじゃないぞ。
おい。
はい。
城戸が携帯からメールを送った様子はありません。
失礼します〜!お手伝いさせてください。
若おかみ…。
こうですよね?
(無線の受信音)どうした?若おかみが城戸と妙子の間に割り込んでます!美奈が!?美奈の奴…ったく何やってんだよ!大胆な潜入捜査だな。
えっ?前見ろ。
あ…ああ!フフ…。
あっ!あっ!あっ!あっ!大丈夫ですか!?ああごめんなさい!
(妙子)大丈夫です大丈夫です。
これ責任持って食べます…。
若おかみ!新太郎。
「様子はどうだ?」今小樽に入りました。
了解。
ただいま到着しました。
周りに人影はありません。
了解。
(メールの着信音)
(無線のスイッチを入れる音)メールが来ました。
読んでください。
「警察へ通報したな。
取引はやめだ」新太郎。
はい。
ここは妙子の父親田島稔が自殺した場所だ。
えっ?城戸じゃない?三上進也の携帯電話からのメールは札幌中央区内の通信基地を経て発信されていた。
犯人はこの円内。
パティスリーミカミの本社はここ。
犯人はこの近くにいたと考えられる。
じゃあホテルにいた城戸は完全にシロって事ですか…。
それに若おかみによると城戸は携帯を一度も手にしなかったと言ってる。
申し訳ありません!美奈が余計な事を…。
新太郎すまん。
城戸をそれとなく見張ってくれと私が若おかみに頼んだんだ。
警部がですか?しかしあそこまでやってくれるとは思わなかったな。
優秀だねえ。
おう。
(矢部直人)あっ吉井さん。
パティスリーミカミにまた脅迫があったって本当ですか?誰に聞いた?うちのデスクにタレコミがあったんですよ。
ガセネタだ。
記事にしたら北海道新報は恥かくぞ。
本当ですか?早く行ってデスクに言ってやれ。
誰が事件流したんでしょう?外部の者が知り得るはずがない。
流したのは犯人だ。
犯人って…。
城戸だよ。
おとなしくしてるって約束しただろ!ったく殿山警部も何考えてんだか…。
ねえ?さっき殿山さんから謝りの電話を頂いたけど頼む方も頼む方なら受ける方も受ける方ですよ!申し訳ありませんでした。
でもこれで城戸さんがシロだってわかった事ですし。
あのね事件はそんなに単純じゃないの!えっ?ねえどういう事?城戸には共犯者がいてそいつが進也の携帯を使って三上久恵を脅迫した。
まあ俺と吉井さんはそう見てる。
共犯者…なるほどね。
ねえ…。
(政子の咳払い)ストップ!やめてよねこれ以上事件に首突っ込むの。
そのとおりです。
はい。
吉井さんっていえば殿山さんから聞いたんだけどお嬢さん具合悪いんですって?うん。
吉井さんは大した事ないって言ってるけどね。
白血病で入院なさってるって。
ええっ!?えっ!?吉井さんの亡くなった奥様のお母様の弘子さんとは知った仲だし私明日お見舞いに行ってみようと思ってるの。
私もご一緒します。
そ…そうしてよ。
俺も気になるし。
うん。
面会謝絶?
(弘子)せっかく来て頂いたのに申し訳ありません。
さやかちゃんそんなに具合悪いんですか?ええ…。
弘子さん…。
やっと適合するドナーが見つかって骨髄移植を受ける予定だったんです。
それが急に中止になって。
どうして?わかりません。
移植コーディネーターの方はドナーのやむにやまれぬ事情だとしか…。
え…じゃあさやかちゃんは…。
ええ…。
抗がん剤と免疫抑制剤で極端に免疫力が落ちていたものですから肺炎を起こしてしまって…。
先生から助かる見込みは…。
そんな…。
弘子さんあなたが諦めてどうするの!さやかちゃんね生きたいって一生懸命闘ってるのよ。
大丈夫絶対に助かるわ。
信じましょう。
ねっ?あっ…。
ご無沙汰してます。
妻の美奈です。
(吉井)ああ美奈さん。
吉井さん今日はもう帰ってください。
いやまだ仕事が残っている。
さやかちゃんのそばにいてあげてください。
さやかの事を聞いたのか?はい。
立場上仕事を休めないっていうのはわかりますが今はそんな事言ってる場合じゃないでしょう。
さやかちゃんだって本当はお父さんにそばにいてほしいってそう思ってるはずですよ。
デカなんて子供に寂しい思いをさせるだけだな。
俺は参観日にも運動会にも行った事がなくてな。
いつだって事件に追われて娘の誕生日も忘れて…。
さやかに言われたよ。
お父さんなんか大嫌いだって。
だがある晩うちに帰ると…。
(さやかの声)「お父さんがぶじに事件をかい決できますように!さやか」たまらなかったよ。
さやかにはわかってるんだ。
俺が父親である前にデカだって事が。
じゃあ新太郎先にあがるわ。
お疲れさまでした。
失礼します。
あっ三上社長。
若おかみ部屋は空いてるかね?お部屋でございますか?1時間ほど使いたい。
あっかしこまりました。
すぐご用意致します。
君との契約を解除する。
理由はわかってるはずだ。
契約違反ですよ。
(城戸)違約金を払って頂きます。
(庸一)それもお前の計画の一つか?
(城戸)なんの事でしょう?
(庸一)ふざけるな!私を脅迫し進也を殺しておきながらよくもぬけぬけと…!社長!社長!
(城戸)30年前脅迫事件を装って田島洋菓子店を乗っ取ったあなたの言うセリフですか?脅迫の事など知らん!私は正当なやり方で田島洋菓子店を手に入れた!ハハハハハハ!タヌキオヤジらしい言い分だ。
ハハハハハハ!契約解除の事は弁護士から連絡させる。
報いは受けさせてやるからな!あっ!あの…お茶を…。
あっあの…お茶…。
お茶は結構です。
ですよね…。
(電話)もしもし?今から?
(ナイフで刺す音)ああっ!
(城戸)ああーっ!
(サイレン)
(カメラのシャッター音)
(吉井)ご苦労さんちょっといいか?殺しですね。
腹を刺されています。
まさか城戸が殺されるとは…。
殺害現場は橋の上です。
手すりに血痕が残ってました。
城戸さん!どうして…。
あの…うちのフロント係が夜12時過ぎに城戸さんが出かけるのを見たと言ってます。
お一人だったそうです。
警部ホテルからここまで歩いて10分。
城戸は人目を避けて橋の上で犯人と落ち合ったんじゃないでしょうか?だとすると顔見知りの犯行だな。
あの…。
なんですか?若おかみ。
昨日の夜三上さんが城戸さんに会いにいらっしゃいました。
君との契約を解除する。
(城戸)契約違反ですよ。
違約金を払って頂きます。
(庸一)それもお前の計画の一つか?契約を解除するとかで城戸さんと揉めてました。
あなたはその事をご存じでしたか?いいえ。
昨日三上社長が城戸さんに会いにいらした事も知りませんでした。
若おかみ。
はい。
城戸さんの部屋を調べさせてください。
ご案内します。
殿山さん大変な事になったわね。
大変な事になりました。
大おかみ一刻も早い事件解決のためにご協力ください。
協力致します。
こうなったら美奈さんあなたも協力なさい。
えっ?はい!警部来てください!血痕です。
三上進也のものではないでしょうか?新太郎。
はい。
鑑識に回せ。
はい。
片付けが済み次第スタッフたちは全員東京へ帰らせます。
私は札幌店の事があるのでもう少しこちらに残ります。
はい。
オーナーシェフがお亡くなりになったんですからお店もどうなるか心配ですよね。
お店は私が引き継ぎます。
えっ?Reijiは私と城戸さんの共同経営なので。
そうだったんですか。
失礼します。
え…共同経営…。
司法解剖の結果城戸礼二の直接の死因は転落による脳挫傷だと判明しました。
死亡推定時刻は深夜12時から2時。
遺体と現場の状況から城戸は腹部を鋭利な刃物で刺され橋から突き落とされたと思われます。
城戸の部屋から見つかったスニーカーに付着していた血痕は鑑定の結果三上進也のものと合致しました。
また押収した城戸のパソコンからは闇サイトにアクセスした形跡が見つかっています。
(鶴巻)これは三上社長宛てに脅迫電話をかけた手塚を雇うために利用した闇サイトでした。
これらの事から先に起きたパティスリーミカミ脅迫殺人事件の犯人は城戸礼二だと断定されました。
城戸は定山渓ダムへ進也を呼び出し…。
(進也)ああっ!
(刺す音)そこで殺害し…。
進也の携帯と5千万入ったかばんを持ち去った。
恐らく城戸の目的はパティスリーミカミを乗っ取る事ではなかったのかと思われます。
問題はその城戸を誰が殺したかだ。
城戸の共犯者です。
それ以外考えられない!私もそう思います。
城戸が進也から奪った5千万円はどこからも発見されていません。
共犯者が持ってるんじゃないでしょうか?その共犯者こそがチーフシェフの西村妙子です。
城戸は妙子から聞いた30年前の脅迫事件を真似て今回の事件を起こしたと思われます。
しかしだ三上久恵への脅迫時妙子は城戸と一緒に実演を行ってるんだよ?妙だとは思いませんか?妙?ええ。
朝9時久恵に進也の携帯から電話がかかってきた。
もしもし。
誰なの?
(ボイスチェンジャーの声)「これが最後だ」「今日の午後1時までにもう一度5千万用意しろ」
(吉井)そして午後1時。
(メールの着信音)メール?
(メールの着信音)「金を持って小樽の植物園へ来い」
(吉井)午後2時。
(久恵)「警察へ通報したな。
取引はやめだ」電話は最初だけ。
あと2回はメール。
しかも同じ通信基地を経由して発信されていました。
そうか!携帯メールのタイマー機能を使ったんですよ。
タイマー?ええ。
時間をセットすれば自動送信出来る機能です。
ですから携帯から離れたところにいても送信が出来る。
つまり城戸と妙子のアリバイは崩れるという事です。
この脅迫の目的は…。
北海道新報ですか?パティスリーミカミがまた脅迫されました。
(吉井)新聞社に事件をリークしマスコミを使ってパティスリーミカミを叩き潰す事にあると思われる。
一方妙子は城戸の共犯者である事がバレる事を恐れ口封じのために…。
(刺す音)
(城戸)ああっ!ああ…。
城戸が奪った5千万は今妙子が持ってるはずです。
警部明日妙子からの事情聴取を許可願います。
いいだろう。
ただし私と新太郎で行う。
(吉井)は…?いいか?みんな。
まだ妙子が城戸殺しの犯人と決まったわけではない。
引き続き城戸の周辺と交友関係を徹底的に洗ってくれ。
以上。
解散だ。
(一同)はい!警部自分に調べさせてください!吉井…今日はもう帰っていい。
明日も休め。
事件の事は忘れてしばらくお嬢さんのそばにいてやれ。
僕からも頼みます。
失礼します。
えっ?妙子が城戸の共同経営者?そうなのよ。
だからね城戸さんが亡くなった今銀座と札幌のReijiのオーナーは妙子さんなのよね。
そうか…。
妙子には城戸を殺害する大きな動機があったのか…。
えっ妙子さん容疑者なの?ああ。
ん?という事は5千万は妙子さんが?多分ね。
いやでもあの脅迫メールが送られた時妙子さんはうちのスイーツフェアの会場にいたのよ。
久恵さんにメールは送れません。
それがさ…。
何?ストップ!またそうやって事件に首突っ込む〜。
若おかみの君には関係ないでしょ!関係あるの。
なんで?殿山警部とお義母様から捜査に協力するように言われました。
警部と母さんから?ですからしっかり協力させて頂きます。
お気持ちだけ頂きます!あら遠慮なさらないで〜。
あ〜いえいえ…。
いえどうぞ。
いえいえいえいえ…。
あっじゃあ頂きます。
城戸さんが脅迫事件の犯人で進也さんを殺しただなんて私には信じられません。
城戸は30年前の田島洋菓子店の事件を真似て今回の事件を計画したようですが本当にご存じなかったんですか?はい。
だってあなたは共同経営者なんでしょ?知らない事はないと思いますが。
私は銀座の店を出す時に出資しただけで実質的には城戸さんが仕切ってましたから。
おとといの夜12時から2時どこにいました?ホテルで寝ていました。
証明してくれる人はいません。
新太郎。
はい。
妙子を見張れ。
はい。
(庸一)「パティスリーミカミの黒い過去の疑惑」…。
勝手な事を…!社長結城先生からお電話が入っています。
先生から?はい。
三上でございます。
三上社長例の道有地の件は白紙に戻させてもらう。
どうしてですか?こんなスキャンダルが起きては新工場建設も無理だろう。
待ってください!それと先日の3千万はお返しする。
先生!秘書がそちらに向かってる。
では。
いやもしもし?もしもし?うっ…。
社長!吉井さん!帰ってください。
お前に指図される筋合いはない。
出てきたぞ。
よーし。
(妙子)奥様話ってなんでしょう?
(久恵)あなたって…優しそうな顔して怖い人ね。
どういう意味ですか?城戸を紹介したのはあなたよ。
あなた城戸と共犯なんでしょ?誤解です。
もう騙されないわ。
進也を返して!ねえ!進也を返して!
(吉井)三上さん!刑事さん…。
お二人の関係を説明して頂けますか?1年前東京のスイーツフェアで私と進也は妙子さんと知り合ったんです。
それからほどなくして妙子さんが札幌に来て城戸を紹介されました。
来年札幌にお店をオープンさせる計画なんです。
あらじゃあ札幌のセレブたちが喜ぶわ。
東京に行かなくてもReijiのケーキが買えるって。
ねえ進也。
(進也)城戸さんのケーキはセレブ御用達だからね。
ありがとうございます。
だけど私は万人に愛されて気軽に食べられるケーキを作りたいと思っているんです。
パティスリーミカミさんのケーキのように。
まあお世辞でも嬉しいわ。
私は本気ですよ。
ぜひ…。
(久恵の声)あの男に私と進也はまんまと騙された。
ねえ人気パティシエと共同で考案したケーキを売り出せばもう絶対に売れるわ。
だが城戸礼二に支払う契約料やインセンティブはバカにならない金額だ。
それだけの価値はあります。
う〜ん…。
うん。
勝負を賭けてみるか。
おとといの夜12時から2時どちらにいらっしゃいました?自宅にいました。
私が城戸を殺したとでも?いや…関係者の方には全員にお聞きしているんです。
ええ殺しました。
夢の中で何度も…何度も。
私は何も知りませんでした。
城戸さんに三上さんを紹介してほしいと言われたから紹介しただけです。
まあ今となればなんとでも言えますね。
本当です。
嘘じゃありません。
城戸が殺されていた場所はあんたがいたホテルから歩いてわずか10分のところですよ。
証拠もないのにまるで犯人扱いですね。
仕事がありますので失礼します。
逃げられると思うなよ。
自分が犯した罪からな。
なんの事でしょう。
おっしゃってる意味がわかりません。
大丈夫かなあ。
ほお〜何が?吉井さん何か変なんだよなあ。
吉井さんが?ああ。
妙子を城戸の共犯者と決めつけていてそれがやけに感情的なんだよ。
吉井さんが感情的…。
さやかちゃんの事が心配だからかな?ああ。
ねえ具合どうなの?う〜ん…。
ずっと危険な状態だって。
たまんないわよね親にしたら。
そうだよなあ。
ねえ感謝すべき事なんだよね。
何を?健康っていうかさ今日こうやって一日を生きてるって事を。
そうだよな。
そうだよねえ〜。
じゃあ行ってくる。
いってらっしゃい。
しっかりね。
よし今日もはりきって…あれ?
(携帯電話)あっ警部だ。
はいもしもし中川です。
新太郎。
札幌市内のコインロッカーで城戸を見たという目撃情報があった。
城戸の共犯者が割れるかもしれんぞ。
共犯者が?ねえ。
えっ?なぜ美奈が乗ってくるの?ああええええ。
私もほらあの札幌にたまたま用があってね。
奇遇よねえ。
嘘つけー!はいシートベルトして。
はい。
はいスタート。
安全確認ね。
なんでいつもこうなるの?早く警部に怒られちゃうから。
はい。
出発進行!城戸は札幌市内のコインロッカーに奪った5千万を隠していた可能性がある。
(係員)めったに利用する人はいないんですけどねえ。
あっ。
全部開いてるじゃない。
これじゃわかんないよ〜。
あ〜。
あの…営業時間は?24時間チェックなしで出入りは自由なんですよ。
そうですかあ。
アハハハ…。
どうしたの?何?もうほら!ん?これ城戸じゃないですかね?ちょっと拡大しろ。
はい。
城戸だ。
日時はどうなってる?え〜6月16日午前8時12分です。
三上進也の事件があった日だ。
ええ。
城戸は金を奪ってすぐにここへ隠したんですよ。
そうするとここから金を運び出したのは城戸の共犯者だな。
映像を全て確認してくれ。
はい。
はっ!こいつだ!こいつが共犯者?これはなんだ?黙秘しても無駄ですよ。
先ほどあなたの自宅マンションから現金5千万円が入ったかばんが見つかりました。
それと三上進也の携帯も。
三上夫妻に脅迫電話をかけメールを送ったのはあなたですね?電話とメールの発信は通信基地から半径300メートル以内と判明してます。
パティスリーミカミの本社もその中にある。
まさか我々警察の目の前で…。
(メールの着信音)メール?「金を持って小樽の植物園へ来い」洗いざらい話してもらうぞ。
(ため息)半年前城戸さんに誘われ…。
今は銀座店だけですが来年には札幌に店を出し通販や飲食にも事業を広げようと思ってるんですが…。
江口さん!うちに来て社長として経営手腕を発揮してもらえませんか?私がですか?ええ。
あなたのような優秀な人が安い給料で三上社長にあごでこき使われる。
もったいないです!どうです?私と一緒にパティスリーミカミを潰して乗っ取りましょうよ。
ハハ…ご冗談を…。
私は本気ですよ。
(江口の声)その計画は犯罪だと知り手を貸すか迷いました。
でも…。
江口さん…。
何年私の秘書をやってるんだ。
こんな使えない報告書書きやがって。
(江口の声)何をやってもそうでした。
このまま社長に尽くしても私が日の目を見る事はない。
そう思い私は腹を決めました。
ラ・ネージュ発売日の前日パーティーの最中に脅迫すれば必ず三上は金を出すと確信していました。
それで写真を送って脅したんです。
写真?放火をするという話は三上の作り話です。
(江口の声)本当は結城議員や裏の世界との癒着を世間にばらすと脅したんです。
三上は道有地払い下げのために裏取引していたんです。
秘書のあんたが何もかも知っていたというわけか。
ええ。
狙いどおり三上は要求に応じました。
だが城戸が…。
城戸さん…なんであなたが…。
(進也)ああっ!
(刺す音)はあっ…あ…。
(江口の声)想定外の事でした。
しかし前に進むしかなかった。
(江口)これが最後だ。
今日の午後1時までに…。
(ボイスチェンジャーの声)「もう一度5千万用意しろ」あとは推察どおりです。
そして警察が城戸をマークする事に気づき事件の発覚を恐れ城戸の口を封じ5千万を奪った。
違う!城戸を殺したのは私じゃない!今さらあがいても無駄だ!本当です!江口!新太郎!江口の話は事実だろう。
じゃあ城戸を殺した犯人は別にいると?江口は利用されただけだ。
城戸の真の共犯者は妙子だ。
西村妙子?そうですか。
明日東京へお戻りに?ええ。
札幌店のオープンはいったん中止にしました。
東京に戻って色々と整理しなきゃいけない事がありますので。
あの一つお伺いしていいですか?なんでしょう?妙子さんがパティシエを目指したのは亡くなられたお父様の遺志を継いで?そうです。
30年前事件のせいで店は売り物にならないケーキで溢れ返りました。
その時の父の姿は忘れる事が出来ません。
父の夢はたくさんの人に自分の作ったケーキを食べてもらう事。
なのにその夢を三上社長が奪った。
すみません。
西村妙子さんですよね?ええそうですが。
北海道新報の矢部です。
事件の事でしたらお話し出来る事は何もありません。
ラ・ネージュは城戸さんではなく実は…あなたが考案したという話ですが。
えっ?えっ?ラ・ネージュだけじゃない。
城戸さんのスイーツの多くはあなたが考えたと。
どうなんですか?そのとおりです。
いつからですか?1年前からです。
(矢部)なぜそのような事を?力を試したかったんです。
Reijiの名で出した私のスイーツが舌の肥えた城戸の顧客に受け入れられるかどうか。
1回だけのつもりがねこれからも作り続けるようにって城戸さんに頼まれたんだって。
断らなかったのか?断れなかったそうよ。
だってさ共同経営者っていったって城戸さんの方が立場が上じゃない。
そうだよなあ。
そういう事が積もり積もって…。
(刺す音)
(城戸)ああっ!ああ…。
えっ?ねえねえ。
城戸さんを殺したのは江口さんじゃないの?違うんだよ。
えっ?江口にはアリバイがあったんだ。
深夜の1時と2時会社の応接室で寝ているのを巡回中の警備員が目にしてる。
じゃあ城戸さんを殺した真犯人は誰?西村妙子かもしれない。
えっ…ええっ!ねえねえねえ!大変!えっとえっと…妙子さん明日帰っちゃうって。
ええっ!ええっ!車から離れろ。
なんですか?いいから離れろ。
車を調べさせてもらう。
やめてください。
見られて困るものでもあるのか?うん?吉井さん何やってるんです?見てのとおりだ。
まずいですよ捜索令状もないのに!構わん!ちょっと…。
すいません…。
これは?ええっ…。
ナイフに付着していた血痕は城戸のものと一致したぞ。
私はこんなナイフ知りません。
じゃあなぜお前の車から出てくるんだ?わかりません。
誰かが私の車に隠したんです。
ほう。
誰かとは誰だ?城戸を殺した理由の一つはこれか?違います。
経営を独り占めしたかったのか?
(妙子)違います。
(吉井)他にも理由があるだろう!恨みねたみ金のトラブル何があった?何もありません!嘘つけ!吉井さんちょっと…。
しぶとい女だな。
いつまで黙ってるつもりだ?私ではありません。
誰かが私に罪を被せようとしているんだと思います。
おい。
本当の事を話せ。
(小百合)「盗まれたアイデアすべてのスイーツは私が考案」?ええっ!そんな…。
礼二がスイーツ作ってないなんて嘘よ!ですよね。
だってゴーストパティシエなんて聞いた事ないですもん。
(小百合)うん。
ああその記事ね。
あのチーフシェフの売名行為に決まってます!売名行為?ええ。
客離れを防ぐためだと思います!
(桃子)きっとそうですよ。
(小百合)ああ!もうあのチーフシェフめ…。
きいーっ!彼女はマネジメント能力を買われてチーフに抜擢されたんです。
菓子職人としての腕は普通ですよ。
この記事のネタ元どなたなんですか?それはちょっと勘弁してください。
教えてください。
お願いします!そう言われても…。
矢部さん。
真実を報道するのが新聞ですよね?もちろんです。
これ真実ではないかもしれません。
えっ?ねえお願いです。
誰から聞いたんですか?教えてください。
ええっ?嘘だろ。
新太郎!おおっ。
なんだ?俺に話って。
なぜガセネタ流したんですか?教えてくださいよ。
あの女なら便乗して売名行為に出ると計算した。
なんでそんな事したんですか?あの女を城戸殺しで落とす材料が欲しかった。
それだけだ。
ねえ吉井さん。
妙子はシロじゃないでしょうか?シロ?うん。
妙子の言うとおり誰かが妙子に罪を被せようとして凶器のナイフを妙子の車の中に置いた。
そう考えられませんか?なるほどな。
でもどうしてそう思うんだ?ナイフの指紋は拭き取られてました。
もし妙子が犯人なら車の中に凶器を置いたままにしないはずです。
うん。
三上や妻の久恵っていう線もあるんじゃないでしょうか。
進也を城戸に殺された恨みという事か。
そうです。
だから僕もう一度2人のアリバイを洗い直してみようと思うんですけど。
おう。
はい。
さやかちゃんの事なんだけど…。
容体はまだ変わらないようです。
ねえ美奈さん。
はい。
うちのホテルも骨髄バンク推進運動に参加してみてはどうかしら?いいですね。
ドナーの移植には数日間の入院が必要なんですって。
だから従業員がその入院をする時には特別休暇を与える。
素晴らしいと思います。
さやかちゃんのような思いは二度としたくないもの。
はい。
それにしても…ドナー登録する人はドナーになれる事を喜んでいたはずですよね。
なのに突然中止…。
あっ…。
どうしたの?さやかちゃんの骨髄移植の日っていつでしたか?進也さんの事件のあった次の日に移植をするはずだった…。
お義母様。
骨髄移植を中止しなければならなかったやむにやまれぬ事情って…。
あっ!あっどうもすいません。
どういったご用件でしょう?三上社長がこちらの病院に入院してると聞きましてそれで先日お伺いしたアリバイの確認をしようと思いまして。
今度は主人が疑われてるんですか?いえご主人が会社にいらした事は確認済みです。
じゃあまた私の事で…。
ご自宅にいらしたんですよね?証明してくれる方はいますか?友人と一緒でした。
今連絡先を…。
この友人と進也の思い出話をしてたんです。
他人思いの優しい子で…ボランティアをしたり。
事件がなければドナーにもなるはずだった…。
ドナーってまさか骨髄の…?そうですけど。
い…移植はいつの予定だったんですか?それが進也が殺された日本当は移植のために入院するはずだったんです。
吉井さん。
(吉井)おう。
僕と一緒に来てもらえませんか?うん。
どういう事だ?殿山警部の許可は得てます。
吉井さん。
事件は解明しました。
城戸を殺した犯人がわかったんです。
じゃあ署で話したらどうなんだ。
この場所が事件の始まりなんです。
パティスリーミカミへの脅迫殺人事件は城戸さんと江口さんの計画的犯行だとわかっています。
(進也)ああっ!
(刺す音)
(江口)これが最後だ。
今日の午後1時までにもう一度5千万用意しろ。
全てはパティスリーミカミを乗っ取るために仕組んだ罠でした。
問題なのはその城戸さんを誰が殺したかです。
ここにいる西村妙子だ。
違います。
私じゃありません。
吉井さんがなぜそんなに妙子さんを犯人に仕立てたかったのかようやくわかりました。
殺された三上進也はさやかちゃんのドナーだったんですね。
城戸さんを殺したのは妙子さんじゃありません。
吉井さんあなたですね。
さやかの骨髄移植が決まったのは1か月前だ。
(吉井の声)2年間も待ち続けてようやくドナーが見つかってこれで助かると大喜びした。
(吉井の声)だが…。
中止?一体どういう事ですか?理由を説明してください。
先方の事情です。
ドナーに関しては一切お話し出来ない規則となっていますので。
規則って…。
じゃあうちの娘はどうなるんですか?
(移植コーディネーター)新たに適合するドナーを探します。
ふざけるな!暁さん落ち着いて…。
2年ですよ。
ねえ2年も待ったんですよ!
(吉井の声)骨髄移植に備えてさやかには1週間前から抗がん剤と免疫抑制剤が投与されていた。
ひどい副作用にもさやかは笑顔で耐えた。
「お父さん毎日明日が来るんだもん私頑張れるよ」って。
それなのに突然移植が中止された。
大丈夫。
私まだ頑張れる…!さやか…。
さやか!さやか!肺炎を発症しています。
厳しい状態です。
覚悟しておいてください。
(吉井)三上進也の遺留品の中にカードがあった事を思い出した。
ふと気がついた。
進也は骨髄バンクにドナー登録していたのではないかと。
進也が死んだ翌日がさやかの骨髄移植の日だった。
(吉井の声)聞き込みをしたらその日を挟んで進也は骨髄移植のために数日休みを取っていた事がわかった。
さやかのドナーは進也だった。
俺は進也を殺した犯人を憎んだ。
そいつは進也だけではなくさやかの命も奪おうとしている。
それで城戸さんを?事件の事で話があるとたかやま橋に呼び出した。
(城戸)刑事さんなんだってこんな夜中に?なぜ三上進也を殺した?なんの事ですか?お前が殺したんだろ!進也を。
知りませんよ。
とぼけるな!お前には欲しかないのか?権力と金それを手に入れるためには他人の命がどうなっても構わないのか!お前の…お前の身勝手な欲のせいで希望を奪われた人間がいるんだよ!
(吉井)お前のせいで…お前のせいで!お前のせいで…お前のせいでな!
(刺す音)ああっ!ああ…。
(城戸)ああーっ!はあっ…はあっ…!城戸を刺したナイフをお前の車の中に置いたのは俺だ。
お前に手錠をかけたかった!三上進也殺しの罪で!なんて事を…。
許せなかったんだよ!13歳のさやかの夢は生きる事だった。
お嫁さんになりたいパティシエになりたい…そんな将来の夢じゃなくて…ご飯を食べる事学校に行く事夜寝て朝目覚める事…たったそれだけの夢だ!その夢がかなうはずだった。
それが奪われた。
いくら自分の手を汚してなくても城戸の共犯者である限り罪の重さは同じだ!私は共犯者じゃありません。
本当です。
嘘をつけ!吉井さん。
妙子さんは城戸の共犯者ではありません。
それはあなたの間違った思い込みです。
思い込み?確かにある意味共犯者だったのかもしれません。
妙子さんどういう事?私の夢はパティシエになって札幌に自分の店を出す事でした。
死んだ父のケーキを私が作りもう一度店に並べる。
だけど東京で修業を積み城戸さんに出会い私には独立して店をやっていくほどの才能も腕もない事を思い知らされました。
でもどうしても札幌に店が欲しかった。
だから彼のいいなりになって仕事を手伝い代わりに私の希望を聞いてもらいました。
私は札幌店の店長になり店の片隅には父のケーキを置かせてもらえるはずでした。
私も欲に取りつかれた人間です。
だから城戸さんから進也さんに近づけと頼まれた時も断りませんでした。
すみませんでした。
私が…城戸さんに進也さんを紹介しなければ…娘さんは…。
その話は本当なのか?はい。
そうか。
君には悪い事をした。
なんでです?なんでこんな事を?吉井さんは僕の目標だった。
吉井さんみたいな刑事に僕はなりたかった。
それなのになぜ…。
新太郎すまない。
さやかの苦しむ顔を見たら我慢出来なかった。
さやかの夢人生を奪おうとしている奴がいる。
そいつはのうのうと生きている。
そう思うと我慢出来なかった。
俺は何ひとつ父親らしい事をしてこなかった。
この手でさやかを抱きしめる事も叱る事も…。
(吉井)バカな父親だ。
さやかがこうなってようやく気づくなんて…。
だから最後ぐらいさやかのために何かしてやりたかったんだ。
最後だなんて…。
さやかちゃん生きようと必死に頑張ってる。
吉井さんどうしてさやかちゃんを信じようとしないんですか。
たとえその希望が1パーセントでもさやかちゃんの生きる力を信じて一緒に乗り越えようとしてください!あなたお父さんですよ!さやかちゃんの父親です。
新太郎手錠をかけろ。
新太郎。
吉井。
一つだけいい知らせがある。
さやかちゃんは峠を越したそうだ。
(嗚咽)
(吉井の嗚咽)パティスリーミカミはもう終わりだな。
またリヤカーで行商から始めればいいじゃない。
私も手伝う。
フフフ…お前には無理だよ。
警察へ行ってくる。
いってらっしゃい。
薬ちゃんと飲んでよ?ああ。
(政子)ねえねえねえ。
はい。
これどうかしら?これで。
あっ。
ねえ新ちゃん。
ほら。
すごくいいと思います。
グッドだよ。
さやかちゃんもね早く新しいドナーが見つかるといいわね。
はい。
うん。
吉井さんの事は残念だけど…。
罪を償ったら吉井さんの事だまた人生やり直せるよ。
そうね。
さやかちゃんと一緒にね。
新太郎。
あなたもホテルの若旦那としてやり直してほしいわね。
俺はやり直したとしてもまた刑事だよ。
私もやり直したとしても若おかみかなあ。
お義母様は?もちろん大おかみよ。
ですよね。
(政子)本日は定山渓ビューホテルをご利用頂きまして誠にありがとうございます。
わたくし大おかみの中川政子でございます。
若おかみの中川美奈でございます。
日頃のお疲れを癒やして頂きたくわたくしども従業員一同心を込めてサービスをさせて頂きます。
どうぞごゆっくりおくつろぎくださいませ。
(拍手)
(小百合)ちょっと!急いでね。
あっビンは誰が持ってるの?小百合さん邪魔ですよ邪魔…。
邪魔なんだってば!邪魔!?
(悲鳴)
(福原太一)福原です。
(小野正)金目当てというより怨恨ですかね?
(椿和美)なぜ部屋を飛び出されたんです?
(小野)彼女に人を殺せるわけがないでしょ!
(島津夕紀)女の人と付き合ってる。
(根岸絵里)あなたこそ浮気してるくせに!
(根岸嘉男)守ってあげるからね。
(北島誠)殺された事件当夜のアリバイが崩れました。
車でどこへ出かけていたのか?あなたの証言が必要なんです!リンゴは皮を剥かないで食べるんですか?
(小野)また食いもんの話かよ…。
福原!
(水沢礼子)15年前の爆弾?事件が解決しない限り身の危険があります。
(藤原2014/09/13(土) 21:00〜23:06
ABCテレビ1
土曜ワイド劇場「温泉若おかみの殺人推理」[デ][字]
札幌定山渓温泉スイーツフェアで連続殺人!!人気パティシエに二重殺人の容疑が!?身代金5000万と消えた第三の脅迫者!!
詳細情報
◇番組内容
大好評シリーズ第28弾!甘く華やかなスイーツフェアの陰で起きた、不気味な連続殺人!30年前の事件との関連は!?北海道・定山渓温泉を舞台に、若おかみが事件の真相に迫る!
◇出演者
東ちづる、羽場裕一、岡田茉莉子、内藤剛志、雛形あきこ、目黒祐樹、岡田浩暉、あめくみちこ、若林豪、山村紅葉
◇スタッフ
【脚本】福島治子
【監督】合月勇
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/dwide/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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