テニスの四大大会で日本中を沸かせた錦織圭が、午後4時過ぎに成田空港に到着。
カメラのフラッシュを一身に浴びながら笑顔で凱旋した。
錦織は全米オープン準決勝で世界ランク1位のジョコビッチを撃破。
惜しくも決勝で破れたが、日本人初の準決勝に輝いた。
ヒーローを出迎えようと多くの報道陣とファンが詰めかけた。
長旅の疲れも見せず、コート上で見せた満面の笑みを振りまいた錦織。
この後会見が予定され、6時38分頃のスポーツコーナーでお伝えします。
記事を取り消して謝罪しました。
私たち報道に携わる人間にとっては、決して人ごとではない出来事ですが、報道、言論の自由を守るためにも事実の重みに対して謙虚でありたいとの思いを新たにしております。
今日の「特集」では、福島の原発事故処理と津波被災地の現実に向き合います。
特定危険指定暴力団、工藤会のトップが16年前の殺人容疑で逮捕された事件で、警察は、特別手配していたナンバー2を今日午後、逮捕した。
殺人などの疑いで逮捕されたのは、工藤会会長の田上不美夫容疑者。
田上容疑者は16年前に福岡県北九州市で漁協組合長だった男性が殺害された事件に関与した疑いが持たれている。
この事件で福岡県警はおととい、工藤会総裁の野村悟容疑者を逮捕するとともに、田上容疑者の写真を公開し特別手配していた。
警察によると、田上容疑者から今日午後、捜査員に出頭したいと連絡があり、逮捕に至ったとのこと。
組員による報復行為などへの警戒を強化するため、今日、新たに4つの県から230人の機動隊員が北九州市に派遣された。
警察は、3800人態勢の特別捜査本部を設置し、工藤会壊滅を進めている。
昨日、iPS細胞を使った網膜の移植手術を世界で初めて行った医師が一夜明けて会見し、手術を受けた女性が視界が明るくなったと話していることを明らかにした。
手術を受けたのは、加齢黄斑変性という網膜が傷ついて視力が急激に低下する難病の70代の女性患者。
昨日、理化学研究所などのチームが世界で初めて患者自身の皮膚からつくったiPS細胞を網膜細胞に変化させ、シート状にして移植する手術を行った。
想定外の出血や合併症なども見られないため、順調であれば来週にも退院する予定だとのことだが、医師らは今後、1年程度かけて治療の効果や安全性を検証するとしている。
兵庫県の野々村竜太郎元県議が政務活動費で不適切な支出を繰り返していた問題で、兵庫県警が野々村元県議から2回にわたり任意で事情を聞いていたことがわかった。
野々村元県議をめぐっては、去年4月からの1年間に兵庫県の城崎温泉などを日帰りで195回訪れるなど、政務活動費およそ300万円を不正に使った疑いがあるとして、詐欺や虚偽公文書作成の容疑で兵庫県議会などが刑事告発している。
これを受けて警察は自宅を家宅捜索するなど捜査をしているが、捜査関係者によると昨日までに2度、野々村元県議から事情を聞いたとのこと。
野々村元県議は受け取った政務活動費1834万円全額を既に返還しているが、兵庫県警は今後、詐欺容疑などでの立件に向けて、さらに捜査を進める方針。
拉致被害者の家族が東京都内で大規模な集会を開き、被害者が帰国を果たすまで、政府は一切妥協せず、北朝鮮との交渉に当たってほしいと訴えた。
拉致をめぐる北朝鮮側の報告が待たれる中、家族らは制裁解除はすべての拉致被害者が帰国を果たした後にすべきと述べ、粘り強く被害者の帰国を迫ってほしいと訴えた。
安倍総理は、さらなる制裁解除については交渉力を駆使して解決しなければならないと述べた。
神戸市長田区で小学校1年生の女の子がおとといから行方がわからなくなっていて、警察が捜索している。
行方がわからなくなっているのは神戸市長田区の小学1年生、生田美玲ちゃん。
警察によると、おととい、美玲ちゃんは小学校を出た後に友達の家に向かい、午後3時頃には友達の家の近くにあるコンビニエンスストアの防犯カメラに映っていた。
その後、公園に1人でいるのを目撃されたのを最後に行方がわからなくなっている。
美玲ちゃんは身長115cm、髪は肩までの長さで、上がピンク色、下が青色のワンピース姿にリュックサックを持っていたと見られ、警察は情報提供を呼びかけている。
重さ4tのだんじりが豪快に街中を駆け巡る大阪の岸和田だんじり祭が今日から始まった。
威勢のいいかけ声とともに、重さ4tのだんじり22台が全速力で街を駆け抜ける。
中でも祭りの最大の見どころは猛スピードで勢いよく交差点を直角に曲がる、やり回し。
駆け抜けた後、辺りは熱気であふれる。
豊作を祈願して江戸時代から続いている岸和田だんじり祭。
勇壮な男たちの姿を一目見ようと今日は朝から大勢の見物客が集まった。
岸和田だんじり祭は明日も行われ、期間中60万人の人出が見込まれている。
10%への税率アップが望ましいという考えを示した。
自民党の谷垣幹事長は消費税の増税について、上げなかった場合のリスクはかなり難しいものがあると述べて、予定どおり来年10月に10%に増税するべきだという考えを示した。
また、谷垣氏は公明党の山口代表、民主党の野田元総理と昨夜、東京都内で会談したことを明らかにした。
3人は2012年に消費税の増税で自公民の3党が合意した際に、それぞれの党の党首を務めていた。
赤いパーカーを着てネックウォーマーで覆面をした男がコンビニに押し入り、店員に刃物を突きつけて現金6万6000円をレジから奪う。
今日午前4時頃の茨城県つくば市のコンビニの防犯カメラの映像。
一方、こちらは先月13日、同じつくば市内の別のコンビニで強盗事件が起きた際の映像。
2つの事件の現場は10kmほど離れているが、事故から3年半が経過した福島第一原発。
40年以上もかかると言われている廃炉に向けて、次々と最新ロボットが導入されています。
開発の最前線を取材しました。
福島第一原発、吉田昌郎元所長への聞き取り記録、いわゆる吉田調書。
そこに記されていたのは、東日本壊滅という最悪の事態だった。
1号基に続き、3月14日に起きた3号機の水素爆発。
これにより、注水ホースが破壊されるなどして2号機の原子炉を冷却できなくなってしまった。
このまま注水できなければ、核燃料が溶け出すメルトダウンという状態になってしまう。
さらに…燃料分が、全部外へ出てしまう。
放射性物質が全部出て、まき散らしてしまうわけですから。
結局、1号機、2号機、3号機ともメルトダウンを起こした。
原子炉格納容器の周りは、今も人が近づけないほど高い放射線量になっている。
復興には核燃料を取り出して原子炉を解体する廃炉が不可欠だが、本格的に手がつけられない状態が続いている。
東京電力は今年4月、廃炉と汚染水対策の責任体制を明確にし、集中して取り組むとして、福島第一廃炉推進カンパニーを設置した。
福島県郡山市で開かれた廃炉についての勉強会。
廃炉推進カンパニーの増田プレジデントが地元企業などに協力を訴えた。
地元企業などからは、厳しい声が相次いだ。
不信感を払拭し、地元の協力を得ることはできるのか。
40年かかるとされる福島第一原発の廃炉に向けてあるロボットの性能実験が行われた。
3年半前のあの日、福島第一原発では東日本大震災による地震と津波が原因で1号機から3号機の3つの原子炉が炉心溶融、いわゆるメルトダウンを起こした。
原子炉圧力容器内では核分裂の熱で水が蒸気になり、タービンを回して発電し、その蒸気が水になって戻ることで原子炉を冷やしている。
しかし、電力の喪失でポンプが停止水の循環が止まったため、空だきの状態となった。
燃料棒は二千数百度の温度に達し、制御棒などともに溶け落ちたと考えられている。
それが冷えて固まったものが燃料デブリ。
デブリとは、英語で破片やゴミを意味する。
廃炉で最も重要な作業がこの燃料デブリの取り出し。
その方法として現在、検討が進められているのが原子炉格納容器に水を満たして取り出す冠水工法。
燃料デブリを水で覆うことによって放射線量を抑えることができる。
しかし、1号機から3号機では原子炉格納容器で水漏れが続いている。
これを止めない限り、冠水工法を行うことはできない。
このため、水漏れ箇所の特定など、格納容器や建屋の状態を調べるためにロボットが導入されることになった。
高い放射線量のため、人が近づくことができないから。
今年3月、東京電力は2号機の原子炉建屋にカメラを装備したアメリカ製作業ロボット、ウォリアーを導入した。
ウォリアーは予定どおり、フェンス1カ所の撤去に成功した。
しかし…建屋内のレール部分を乗り越える際に、バランスを崩して半転倒状態になり、翌日、バッテリーが切れてしまったウォリアーは、今も建屋内に放置されたまま。
内部の様子は予測不能で手探りの状態。
この日、茨城県日立市の工場であるロボットの性能実験が行われた。
原発内部を撮影するテレランナー。
特殊な台車で段差を乗り越え、階段を上ることもできる。
カメラ部分は、最大で3mの高さまで伸びる設計。
福島第一原発1号機の原子炉格納容器。
テレランナーは今年5月、地下の作業用の足場を走行して格納容器の周りにある配管を調べた。
これがそのときに撮影した映像。
配管から水が漏れていることがはっきりとわかる。
高い放射線量にも耐えられるロボットだからこそ撮影できた内部の様子。
蛇のような形をしたこのロボット。
原子炉格納容器の中を調査するために開発された。
前進、前進、前進…。
事故発生後、原子炉格納容器の内部の温度などを測定するために1本の配管を通した。
この直径わずか10cmの管からロボットを入れる計画。
格納容器に入った後、ロボットは、形状を変化させる。
もう1つ、大きな課題がある。
原子炉格納容器内部の放射線量は2号機の場合、1時間に最大で70シーベルトを超える。
人は7シーベルトの放射線を一度に浴びると死に至る。
桁外れに高い放射線量。
電子機器に使われる半導体は放射線に限界がある。
そこで、このロボットにはある工夫をしている。
放射線に弱い電子基板を、あえてロボット本体から外し、ケーブルでつないで遠隔操作している。
積算で1000シーベルトの放射線量まで耐えられると言う。
最終目的は、燃料デブリの確認。
完成したロボットは来年2月に1号機の原子炉格納容器に導入される。
これは東京電力が策定した廃炉に向けた中長期のロードマップ。
唯一メルトダウンを起こさなかった4号機で去年11月、各燃料棒の取り出しが始まり、これまでに4分の3以上が運び出された。
現在、燃料デブリの取り出しを目指す第2期に入った段階。
東京電力は2020年までに燃料デブリの取り出しに着手したいとしている。
廃炉に向けたロボットの技術開発などを進めるため、去年8月、国際廃炉研究開発機構=IRIDが設立された。
IRIDには、東京電力を含む電力各社のほか、原子炉メーカーなど、18の企業と法人が名を連ねる。
IRIDは東京電力とともに原発事故を経験した国の専門家にアドバイスを受けている。
スリーマイル島やチェルノブイリの事故で実際に対応に当たった専門家グループ。
その議長を務めるのが、スリーマイルで廃炉を担当したダグラス・チェイピン氏。
チェイピン氏は福島第一原発の状況についてこう語る。
燃料デブリの取り出しは福島の場合、およそ10年かかったスリーマイルよりもはるかに困難だと指摘する。
原子炉格納容器の内部の状態を把握することが、最優先の課題だと言う。
これは原子炉格納容器をつなぐベント管の接合部分を調べるロボット。
車輪が磁石になっていて、調査箇所に到着すると1回転して損傷を調べる。
こうした調査ロボットを作業現場に送り込み、通路の確保などのサポートをするロボットも開発されている。
障害物があれば超高圧の水を噴射して切断することもできる。
作業員の被ばく線量を抑えるために必要な除染。
その準備作業を行うのもロボット。
今年3月、マイスターが導入されたマイスターは直径10cmのドリルで床面のコンクリートの塊を採取した。
コンクリートの汚染具合を分析し、適切な除染の方法を決めるため。
全長500mのケーブルを使った遠隔操作。
しかし、人間によるオペレーションも高い放射線量の中で行うため、一日3時間程度しかできないと言う。
2つの腕を持つロボット、ASTACO−SoRa。
幅98cmという小さなボディーが特徴で、狭い通路でも走行することができる。
現在、原子炉建屋内に散乱する瓦礫の撤去作業を行っている。
IRIDとともにロボット開発の指揮をとるのが東京大学工学部の淺間一教授。
ロボットによる廃炉に向けた作業について、現時点でこう評価している。
40年かかるとされる廃炉。
カギを握るのは、人材育成だと言う政府は今年4月、原発のある福島県の浜通り地区をロボット開発の拠点にして新たな産業を生み出すというイノベーションコースト構想を打ち出した。
国の取り組みとは別に、福島県いわき市では地元のベンチャー企業などが廃炉を行うロボット開発に参入しようと、いわきロボット研究会を発足させた。
最初のロボット、山火事を消火するがんばっぺ1号に、国の補助金が出ることになった。
この技術を使って廃炉に向けた除染ロボットを開発したいと言う。
地元が少しでも関わっていくと、その一助になればなということで活動していると。
私もこういうロボット開発に手を挙げました。
参加企業の1つ、いわき市にある東洋システムもロボット研究会に大きな期待を寄せている。
こちら側がリチウムイオンの組み立て工程になっていまして、今はリチウムイオンで必要な保護基板ですね、そちらの方の組み立て検査の方をやっています。
この会社では、研究会の中でロボットのバッテリー開発を担当する予定。
こちらで働いている従業員の方はほとんど地元の方?はい、ほとんどが大体いわき市に在住の従業員です。
地元・福島での人材育成は不可欠。
廃炉と復興への道のりは長い。
取材にあたった「報道特集」の齋藤解説員に聞きます。
廃炉に向けた作業というのは本当に手探り状態なんですね?その1つの理由としては、原発は建設して稼働を開始した後も、いろいろなところを改修したり、つくり替えたりしているんですね。
これは住宅で言うとリフォームに当たるんですけれどもこのためロボットを入れてもないはずのところに配管があったりして、想定外の環境に遭遇することもあり、試行錯誤を繰り返しているということなんですね。
東京電力は、2020年までにこの燃料デブリの取り出しを始めたいとしているわけですけれどもちょうど東京オリンピック開催の年と重なりますよね?国際的な信用を取り戻すために2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催までにはということなんですけれどもその年が近づけば当然そちらの方に移る作業員も出てきます。
また事故の後は原子力を学びたいという若い人たちが減っているのも事実です。
40年かかると言われている廃炉に向けて、どうやって人材を確保して育てていくのか、これが大きな課題だと言えます。
あえて申し上げるんですけれども、VTRの冒頭で紹介されていた吉田調書、これですけれども様々な経緯があって、政府が11日になって公開したわけですけれどもこの長所からさまざまな混乱とか混沌とか、機能不全。
問題はそこから私たちが何を教訓として学びとって、それを今も続いているような事故処理とかあるいは廃炉に至る長い道筋、それから、原発を再稼働させて本当にいいのかどうなのかという、判断材料としていかに有効に生かしていくかという、そのことが今、実は一番、重要かつ優先度の高い問題だと、私は思いました。
続いては津波で1800人近くが犠牲となった岩手県の陸前高田からの報告です。
陸前高田市では今年7月、市が指定した避難場所での犠牲者が300人から400人以上に上ることを初めて明らかにしました。
安全なはずの避難場所でなぜ悲劇は起きたのでしょうか。
2人の子どもを失った母親の訴えを取材しました。
これはあの2011年3月11日、岩手県陸前高田市の中心部に迫った津波の写真。
右手にあるドーム型の建物は、市民体育館。
市が指定した避難場所の1つだった。
中にはおよそ100人が避難していたと見られている。
押し寄せた津波は、その市民体育館を一気にのみ込んだ。
市民体育館の建物は、震災発生の翌年に取り壊された。
その場所は今、津波をかぶった土を再生する施設になっていた。
市の職員の佐々木英治さんは、わずか4人という市民体育館の生存者の1人。
外階段を上り、2階部分に避難していたが襲いかかったのは、15mを超える津波だった。
あっ、冷たいと思った瞬間、次は水中の中でしたので、ガバガバガバッと水を飲んでしまったんです。
もうそのまま、ダメだなって思ったんですが。
夢中で天井部分の鉄骨をつかむと、天井との間のほんのわずかな空気のすき間に顔が出た。
それも、徐々に水が、ここまでギリギリまで水がきてから、スーッと引いていった状況ですかね。
波が引いた後、目の当たりにしたのは過酷な現実だった。
すごく凄惨な状況で、遺体がたくさんありまして。
もう息も全然していない状況で。
市民体育館を上回る数の犠牲者が出た避難場所もあった。
震災発生から丸3年が過ぎた今年の3月11日。
土地のかさ上げ工事が進む現場の前に、小さな献花台がつくられた。
ここに建っていたのは…元の市役所の目の前にあった、青い屋根の市民会館。
ここも指定避難場所の1つだった。
あの日、津波は一時市役所の屋上ギリギリの高さにまで達した。
多くの人たちが避難していた市民会館は、完全に水没し、青い屋根もはがれ落ちていた。
今年7月、市は、生存者への聞き取り調査などを行った結果、これまで70人としていた市民会館の犠牲者の数を130〜170人へと大きく修正した。
9カ所で200人以上としてきた指定避難場所全体の犠牲者、推計300〜400人以上に見直した。
安全なはずの避難場所で避難場所でありながら、多くの犠牲者を出した市民会館があったところに、花を手向ける女性がいた。
戸羽初枝さん。
津波で2人の子どもを失った。
長男の究さんは、当時24歳。
長女の杏さんは3月11日が23回目の誕生日だった。
2人は陸前高田市の職員だった。
市の職員は443人のうち111人が犠牲となった。
そのほとんどが、市民会館や市民体育館で避難誘導などに当たっていたと見られている。
なぜ海に近く、低い土地にあった市民会館や市民体育館が避難場所だったのか。
背後には高台もあった。
震災の2日前に起きた地震で、津波注意報が出た際、市民体育館では、こんな話が出ていたと言う。
実際、津波が来たら機能できなくなるんじゃないかと。
岩手県は、2004年に津波被害のシミュレーションを公表していた。
99%の確率で起きるという宮城県沖地震を想定。
津波は堤防を乗り越え、市民会館周辺は最大1m未満、市民体育館の周辺は最大2m未満の浸水と予測した。
これを受けて、陸前高田市は地域防災計画を見直した。
このとき、なぜ避難場所を変えなかったのか。
戸羽さんは、そこに疑問を抱いている。
陸前高田市は、市の人口の1割近いおよそ1800人が犠牲となった。
今年2月、久保田崇副市長をトップとし、防災を専門とする静岡大学の牛山素行教授や、地域の代表などからなる市の震災検証委員会は、380ページに及ぶ報告書の案を公表した。
市民会館や市民体育館は、浸水が予想されてはいたが建物は十分な高さがあると考え、避難場所の指定を継続したとする内容だった。
想定外の津波だったとして、当時の市の対応に問題があったとは認めなかった。
戸羽さんは強く反発した。
報告書案に反発した遺族は、戸羽さんだけではない。
洗ったんですけどもね。
上野和雄さんは津波で長女の公子さんを失った。
公子さんは、市が運営する温水プールでアルバイトを始めたばかりだった。
プールのすぐ背後には、高台があったのだがあの日、公子さんはほかの職員の車で市民会館に向かったと言う。
避難誘導などを手伝うためと見られているが、アルバイトまで集まる必要があったのか。
上野さんは防災計画や初動対応の検証結果を知りたいと思った。
だが、市の報告書案を読んでも、その内容を見つけることはできなかった。
震災前の防災計画がどうだったのか、どこがまずかったのかというのは、全然載ってないです。
なぜ多くの職員が亡くなるような、そういう防災対策、高田市はこういう過ちを犯してしまったんだよということを公表しなければ検証ではないでしょう。
さらに、驚くような誤りが見つかった。
犠牲者を22人と記載した避難場所で実は、犠牲者がいなかったことが判明した。
その一方で、犠牲者の数を記していない避難場所も多くあった。
こんな重要で基本的なデータすら十分に調べていないのかと、上野さんは憤った。
だけど、ちょっとなと。
「有」という漢字一文字でそれで片づけてしまっている検証報告書、ちょっとがっかりですね。
市は犠牲者の数などを調べ直し、夏までに再度報告書をまとめることを決めた。
市が、自らの責任も含め、きちんと検証するよう働きかけてほしい。
戸羽さんと上野さんは一部の市議会議員に訴えた。
自分らで自分らを検証するという、中身がないやつなんで。
自分の身を振り返って反省するということが1つも載ってないんですよ。
だから、そこのところが大概でないのかと思うんです。
陸前高田市側が、おらの、こことここが悪がったんだな、この備えがしてなかったんだなということが全然ないっていうことが私たち不満なわけ。
誰かを責めるつもりはないので、全部つまびらかにしてほしい。
市の報告書案への疑問の声は、議員たちからも上がった。
380ページもの、何回読んでも本当に不満ですよ。
こう話す議員もいた。
カキの養殖を営む千田勝治議員は、小さな津波でも、たびたび被害を受けてきた。
津波の怖さを知っている漁業関係者はほとんどが高台に逃げたと話す。
漁業者は海でいかだがひっくり返ったり沈んだりしているのをもう体験しているから。
そして千田議員は、2004年に岩手県がシミュレーションを公表したことを受けて、市議会でこう質問していた。
最大1mの浸水が予想されるのに、災害対策本部をつくっても大丈夫なのかと警鐘を鳴らしていた。
だが、当時市は対策本部は2階より上だから被害に遭わないと答弁していた。
市議会でこうしたやりとりがあったことは、380ページの報告書案には記載されていなかった。
こうした証言すら検証しないまま、想定外で済ませていいのだろうか。
戸羽さんは、1人の母親の意見として市に訴え続けた。
私がただの母ちゃんなので、まず何を言えるかっていうところかもしれないけど、2人子ども亡くした母ちゃんとしての思い。
今年5月、かさ上げ工事でつくられた坂道を歩く人たちがいた。
登った先は…あの小さな献花台の前につくられていた盛り土の山。
市の商工会が主催した見学会だった。
かつて市役所や市民会館があったこの一帯は、10m前後の高さにかさ上げされ、その上に、新しい中心市街地がつくられると言う。
向こう側が幹線道路になるわけだ。
そっち側が大型商業施設、駐車場という格好になる。
だから、そこが駅前の広場だから。
海岸沿いには高さ12.5mの堤防がつくられる。
これで東日本大震災クラスの津波が来ても新しい中心市街地は守られると商工会の幹部は言う。
だが、復興計画の前に、かつてのまちづくりは十分に検証されたのだろうか。
2人の子どもを失った戸羽さんは、そう疑問を投げかけてきた。
もう街づくりの計画はどんどん出てきて。
震災前の陸前高田市は海に近い、低い土地に市街地が広がっていた。
今から50年以上前の写真を見ると、建物がほとんどなかったことがわかる。
この写真の2年後、陸前高田市を襲ったのがチリ地震津波。
1960年、南米チリで起きた巨大地震による津波は陸前高田市にも最大5mを超える高さで押し寄せた。
中心市街地を広げる計画は、このチリ津波の直後から始まったと言う。
当時の都市計画に関わった市の元幹部は、チリ津波の直後に建設が始まった高さ5.5mの堤防によって、安心感が広がったと振り返る。
だが、その堤防は3年半前のあの日なすすべもなく崩れた。
今年7月、市は最終報告書を市議会に提出。
検証をめぐる議論に区切りをつけた。
避難場所の見直しを行わなかったことについて、真摯に反省すべきとの一文が加わった。
戸羽さんは、訴え続けたことの1つの成果と受け止めたものの、市の基本的な姿勢は変わらなかったと感じた。
検証作業を見守り続けた今、思いを強くしたことがある。
人がたくさん亡くなったということに関しては人災だと思っています。
好きだった畑仕事だが、2人の子どもを失ってから1人で作業をすることに耐えられないときがあると言う。
津波で1人も犠牲にならない街へ。
陸前高田市ではVTRに出てきた場所だけではなく、こちらの9カ所の避難場所で300〜400人以上の方が犠牲になったと見られています。
取材した「報道特集」の辻ディレクターに聞きます。
戸羽さんですとか佐藤さんの訴え、これはほかの遺族の方々にも広がっているんですか?現時点で表に出て動いている人というのは決して多くはありません。
ですが、その理由なんですけれども今もなお悲しみが深くてとても声を上げる気にならないという人もいますし、また、復興を妨げてはいけないという理由でためらう人も実は多いんです。
ですので、なぜ多くの命が失われたのか反省とか検証をきちんとやってほしいという、戸羽さんや上野さんの思いというのを抱えた遺族というのは決して少なくはないと私は思います。
それにしても、市が自ら自分の責任を検証するってことについては限界があるんじゃないですかね?陸前高田市の検証というのは市が行った検証なんですけれどもそのチェック役を検証委員の人たちが担ったわけなんですが、この検証委員も実は、当事者としての側面を持っているんです。
地域の代表だったので、避難場所の指定に関わったり、あるいは、専門家であった大学教授も震災前から地域の津波対策に関わっていたりしました。
こちらなんですけれども、宮城県の名取市の閖上地区というところでつくられた報告書なんですが、こちら、「第三者」とあると思うんですが、ここでは第三者による検証委員会がつくられて、専門家が住民側からも距離を置いた上で行政の問題点を厳しく指摘しました。
震災の検証はどうあるべきかを考える上で参考になる事例だと思います。
続いては、スポーツです。
先ほど帰国した錦織圭選手の帰国会見をお伝えします。
今日は皆さんお集まりいただき、ありがとうございます。
USオープンでは初の決勝に進み、準優勝することができました。
そして手術をしたすぐだったので、心もそんなに、まだレディの状態じゃなかったんですけれどもその中でもこうやって、初めてグランドスラムという大舞台で決勝まで行くことができたので、これを自信につけて、今シーズン、しっかり11月まで戦い抜いて、またこれから、今年はグランドスラムないですけど、また来年、再来年とまたこの決勝の舞台に戻ってこれるように頑張ります。
これより皆さんからご質問をお受けしたいと思います。
係の者がマイクを持ってその場に行きますので、ご質問のある方は挙手をいただきまして、会社名とお名前を言っていただきたいと思います。
最初に、NHKさんより代表幹事質問をさせていただきます。
NHKの記者です。
初めに代表で幾つかお聞きします、よろしくお願いします。
まず、帰国しての今の率直な感想をお聞かせいただけますか?今、ちょっとまだボーッとしてますね。
でもこうやってすぐ日本に帰って来れて、空港で皆さんに温かく迎えてもらえたので、まだ気持ちが高ぶっているところはありますけど、毎日着る服も自分の好みなので、特に指定されたりはしないので、ちょうど赤は気合いが入る服ですし、だからといって、そんなに意味はないんですけど、すいません。
日本テレビ「スッキリ!」のナカヤマと申します。
まずは準優勝、おめでとうございます。
準決勝という快挙を達成して、ご自身の中で気持ちだったり、考え方というのは何か変わりましたか?一番は自信がつきましたね、テニス面もそうですし、トップ10の選手に3人しっかり5セット戦い抜いて勝てたことと、あとは体力面でのことが一番自分でもビックリしましたね。
7回試合をするというのも夢の中の世界だったので、それを5セット2回連続戦って、その後もジョコビッチに競り勝ってというのが自分の中で一番驚いたことだったので、体力面で自信が持てるというのが一番今回、得たことの中で一番大きいと思うので、より試合が競っても、自信を持って自分のテニスに打ち込むことができるので、それが一番大きかったと思います。
日本テレビ「ゴーイング」のゴトウハルナと申します。
13歳のとき、どんなお気持ちでアメリカに渡ったのか、そしてアメリカでトレーニングを積んでこられたことがどのように今回につながったのかお聞かせください。
当初は、子どもだったので、特に本当に何も考えてなかったのが一番で、多分、親の方がいろいろ心配をしていたり、あったと思うんですけれども特に僕の地元が田舎だったので、練習環境がそんなによくない中、盛田元会長に支援していただいて、学校もありましたけど、テニスが一日中できる環境というのがシンプルにうれしくて、最初の…錦織選手の会見の様子をお伝えしました。
続いて、明日先行開幕するアジア大会男子サッカー。
初戦のクウェート戦を控えた日本代表の情報。
いよいよ明日、男子サッカーが初戦を迎えます。
対戦相手のクウェートなんですが、関係者によりますと、主力の3選手が韓国に来ていなという情報が入ってきています。
それは情報戦なのでわかりませんが、相手を見ることよりも、まずは自分たちの力が出せるかどうか、そこが大事になってくると思います。
連覇へ向けてグループリーグ初戦、勝つと負けるとでは、次への戦いのプレッシャーのかかり方が変わってきますから、そういった意味でも初戦、大切な戦いになってくると思います。
初戦のキーマンはどの選手になりますか?恐らくワントップで入ってくるであろう鈴木武蔵選手ですね。
特徴である身体能力を生かして、スピードを生かしてボールをとってくれると思います。
前日練習でも裏へ抜けてゴールへ迫る姿勢を積極的に見せていましたから、ゴールをとってくれるんじゃないかと思います。
日本×クウェート戦は明日日曜日夜7時から放送です。
若いチーム、初戦を勝てば勢いに乗ります。
大会連覇へ向けて見逃せない一戦です。
錦織選手の会見の模様をご覧いただきましたけれども今はボーッとしているですとか、すごいこと成し遂げたのに、率直なところもまた魅力ですよね。
疲れてたのかな、決勝の後の英語でやったスピーチがすごくなめらかで、2014/09/13(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【廃炉ロボット▽震災死を問う】
廃炉作業が続く福島原発。投入されたロボットの役割とは?▽津波でふたりの子どもを失った母。行政の責任を問い続けている。
詳細情報
お知らせ
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番組内容
【福島原発 廃炉に挑むロボット技術】
40年ともいわれる廃炉作業が続く福島第一原発。放射線量が高い過酷な現場に様々なロボットが投入されている。困難を極める作業に、最新技術はどこまで通用するのか?
【震災死 行政の責任を問う母】
東日本大震災から3年半。市が指定した避難場所で子どもふたりを失った母は行政の責任を問い続けている。ふたりの死は避けられなかったのか?震災の教訓とは何か?
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
岡村仁美(TBSテレビアナウンサー)
林みなほ(TBSテレビアナウンサー)
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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