シンサイミライ学校 いのちを守る物語「アニメで学ぶ“災害を生き抜くチカラ”」 2014.09.13

地震津波台風…。
恐ろしい自然災害からいのちを守るための「防災」。
みんなも学校で避難訓練してるよね。
じゃあ防災は被害を少なくする方法や災害について勉強する事なのかな?防災にはもっともっと大切な意味があるんです。
今日はみんなが大好きなアニメを見ながら一緒に考えてみましょう。
みんな東日本大震災の事を覚えているよね。
大きな津波怖かったね。
最初は大津波を生き抜いた一人の少年と家族の「いのちを守る物語」です。

(テレビからの歓声)
(タカシ)あっ地震だ!
(物が倒れる音)うん!
(タカシ)津波が来ます!高台に避難して下さい!
(タカシ)津波が来ます!高台に避難して下さい!
(サイレン)逃げろ〜!高台に避難して下さ〜い!津波が来ます!高台に避難して〜!津波が来るぞ〜!
(津波の音)あぁ…。
(泣き声)
(泣き声)・タカシ!・お兄ちゃん!
(タカシ)お母さん!メグ!
(タカシ)お父さん大丈夫かな…。
仕事場海の近くだったよね?大丈夫。
お父さんはきっとどこかの高台で私たちの無事を信じてるわ。
うん。
(泣き声)あっ。
(泣き声)大丈夫?ケガはない?私1人で走ってきちゃった。
お父さんお母さん大丈夫かな…。
ほら見て。
向こうの高台にも…あそこの高台にも。
(タカシ)みんな自分の命をしっかり守ってる。
(タカシ)みんなで約束したんだ。
「自分の命は自分で守る」って。
だから信じていようね。
(タカシ)さあ一緒にいよう。
おいで。
(片田)あ〜海見えるね。
このアニメを使って勉強するのは…先生は子供の心を動かす熱血授業で知られる…津波防災のプロフェッショナルです。
ちゃんと…今日はこれから教室帰って津波が来ても絶対大丈夫なように勉強する。
いいですか?
(児童たち)はい!よ〜し。
じゃあ戻ろうか。
津波から命を守る方法はただ一つ。
素早い避難です。
東日本大震災で大津波に襲われた東北の三陸地方にはこんな教えがあります。
ここでみんなに聞いてみたい。
もし地震があったらお父さんやお母さんの事も気にせずにほんとに逃げられるんだろうか?よ〜く考えてみて。
はいヤマモト君。
自分の身を守るために。
自分の身を守るためだったらお父さんやお母さん死んじゃっていいのか?1人で逃げる事は親を見捨てる事になるのでしょうか?そんな事はできないよね。
ミカワさん。
あなたは逃げる自信ありますか?ない。
どうして逃げられないのかな?家族が死んだら自分一人になるから。
じゃああなたはお母さんが帰ってくるのを待ってる?でも待ってたら死ぬ。
待ってたら死ぬよね。
困ったね。
1人で逃げるのは不安だし待っていたら自分が津波にのみ込まれてしまう。
ここでアニメの登場です。
ちゃんと命を守るためにはどうしたらいいのかという事を考えるアニメが一つあります。
ちょっとこれを見てみよう。
(タカシ)津波が来ます!高台に…。
まずタカシ君は「津波てんでんこ」の教えを守ってお父さんやお母さんを待たずに高台に逃げました。
・タカシ!・お兄ちゃん!高台にはお母さんと妹もちゃんと逃げていました。
しかしお父さんの姿が見当たりません。
大丈夫。
お父さんはきっとどこかの高台で私たちの無事を信じてるわ。
「うちの子逃げるかなあ?」ってもしお母さんが心配してたとするならばお母さんどうすると思う?迎えに来る。
迎えに来る。
(ミカワ)迎えに来る。
「迎えに来る」。
いいか?お父さんやお母さんにとって一番大事なのは君たちの事だろ。
で君たちが逃げてるかどうか分からなかったらお母さんやお父さんは君たちの事が心配で迎えに来ちゃう。
そうするとお母さんやお父さんも命を落としちゃうかもしれないよね。
やっぱりみんなが信頼し合うという事が大事です。
みんなの命を守るために大切なのは家族の絆。
最後に片田先生はこんな宿題を出しました。
今何が大事なのか。
今日うちに帰ってちゃんと相談をする事。
そしてお父さんやお母さんが君たちがちゃんと逃げる事を信用しててくれる事。
そうなるように今日うちに帰ってお父さんやお母さんと相談をしてみましょう。
いいですか?
(児童たち)はい!宿題を通じて子供だけでなく家族みんなで話し合ってもらう事が大事なねらいです。
もう自分で逃げるわけ?うん。
友達とかとな。
「友稀たちどこやろ?」ってなるよな。
心配で。
その時はどうしたらいいの?じゃあ津波来る頃には捜しに行かないよ?うん。
来たらあかん。
とにかく逃げるよ。
(ひろみ)絶対迎えに行くから。
だから友稀も宏明もちゃんと逃げてね。
うん。
生き延びないとな。
お父ちゃんも頑張って逃げるし。
信じるしかないな子供たちを。
(ひろみ)そうね。
いのちを守る「家族の絆」。
みんなもお父さんやお母さんと真剣に話し合ってみようと思えたかな?自分の命の事を真剣に考えると家族や友達周りの人の命も大切に思えてくるよね。
防災を勉強するってそういう事じゃないかな。
最後に独りぼっちで泣いている女の子がいたのを覚えてる?災害は人の命を奪うだけではなく残された人にも深い悲しみを与える。
そんな傷ついた人たちのためにみんなは何ができると思う?
(康平)僕の大切なものを奪った大震災。
僕たちの中学校は避難場所になったまま…。
「何か自分にもできる事はないか?」。
そう思っていたのは僕だけではありませんでした。
(麻衣)あ…。
足湯ボランティアやってみる?どうですか?あったか〜い。
(節子)きれいなお花。
気に入った?プレゼントするわ。
えっいいの?
(男性)はぁ〜。
(康平)熱くないですか?
(男性)気持ちいいよ。
中学生かい?偉いねえ。
エヘヘ。
フフフフ。
ゆうなもやってもらったら?
(ゆうな)うん…。
(麻衣)じゃあ私たちは大学に戻るけど。
みんな頼んだよ!はい!任せて下さい!
(麻衣)またすぐ来るから!しっかりね〜。
ありがとうございました!またね〜。
よし行こうぜ。
うん!
(康平)お疲れさまでした。
(節子)はい。
また来て下さい。
ありがとう。
(康平)ゆうなちゃんも足湯どう?いい。
ゆうな父親亡くしてね…。
さあ戻ろうか。
康平君またね。
はい。
また…。
お父さん亡くしたんだから無理もないよ。
そのうち元気になるって。
(康平)うん…。
あ…。
(節子)ありがとね。
離れてても寄り添っててくれる。
うれしいね。
(ゆうな)時計止まってるよ。
これ死んだ父さんのなんだ。
やっと見つけて…。
でも修理に出せてなくて…。
あっごめん。
お父さんの事思い出させちゃったね。
ううん平気。
(康平)小鳥がいたの?震災でどっか行っちゃった。
大事にするってパパと約束したのに…。
いやきっと生きてる。
みんなで捜そう!
(康平)じゃあみんなお願い。
うん!ピヨちゃ〜ん。
あっち見てくるから!いないなあ…。
ピヨちゃ〜ん。
そっちにはいた?いなかった。
駄目だ。
お〜い!
(康平)どうだった?いないなあ。
いないね。
(康平)諦めちゃ駄目だ!
(鳥の鳴き声)
(康平)何か聞こえる。
えっ?
(鳥の鳴き声)ほんとだ。
(康平)この下だ!いくよ。
せ〜の…。
あっいた!このこ?回想
(ゆうなの父)ゆうなプレゼントだよ。
(鳴き声)ピヨちゃん。
あ…あぁ…ありがとう。
パパ。
ピヨちゃんいたよ。
パパ…。
よかったね。
うん。
(鳥の鳴き声)大切なのは傷ついた人の心の声に耳を傾け一人一人に寄り添う事。
「寄り添う」。
ふだんはあまり使わない言葉だけど覚えておいてね。
さあ今からすごく大事な事を考えてみたいと思います。
災害が私たちから奪うものは何だと思う?阪神・淡路大震災。
みんなが生まれる何年も前の事です。
大きな地震でたくさんの家が壊れ6,434人の人が亡くなりました。
今から時計の針を反対に回し地震が起きる前に時を戻してみます。
1995年1月。
しょう君。
ゆうちゃん。
1歳半になるかわいい双子のきょうだいがいました。
・は〜いゆうちゃんで〜す。
ばあ〜。
ほらしょう君で〜す。
こんにちは〜。
わ〜トントンできるね。
あら!あら〜。
上手…うわ〜!アハハハハ!すごいすごい!1993年夏。
やっと会えたね。
双子の育児は大変だったけれどそんな大変ささえも幸せと感じる毎日。
エンジェルスマイル。
生まれてすぐの赤ちゃんのほほ笑みは魔法のほほ笑みだった。
1995年1月。
「しょう君」。
「ゆうちゃん」。
2人は初めてお互いを名前で呼び合うようになったね。
1995年1月16日。
最後の家族写真。
守ってあげられなくてごめんね。
助けてあげられなくてごめんね。
独りぼっちで逝かせてごめんね。
ママが生きていてごめんね。
そばに行ってあげられなくてごめんね。
ママの姿が見えないと泣いていたしょう君。
天国でもママを捜して独りぼっちで泣いているしょう君の姿が頭から離れない。
しょう君はお空に行ってしまった。
でもママはしょう君のご飯を毎日作ってる。
ゆうちゃんは寝る時もしょう君の写真を抱き締めているよ。
これからもずっと4人家族だからね。
寒い寒い冬だったはずなのに桜のつぼみは大きくなり色づいていく。
このまま大きくならないで。
咲かないで。
しょう君を置いてきぼりにしないで。
忘れないで。
(鳥の鳴き声)ある朝桜が一輪咲いていた。
悲しくて涙が流れた。
みんなの中からしょう君が消えちゃうのは嫌だ。
ママは頑張ってお外に出てしょう君の事をいろんな人にいっぱいお話ししたよ。
ママはしょう君のためなら何でも頑張れたよ。
しょう君にいっぱいいっぱい力をもらって生きていたんだね。
(セミの鳴き声)しょう君を思って泣いてばかりの毎日。
お庭でバーベキューをした時もママはしょう君を思って泣いてしまった。
その時一匹のチョウチョが飛んできた。
「しょう君なの?一緒にバーベキューを楽しみに来たの?」。
そう思うとしょう君のために笑顔で今の時間を楽しまなきゃと思ったよ。
(鳥の鳴き声)1997年4月。
ゆうちゃんの入園式。
しょう君の写真も一緒に記念撮影をしたよ。
一緒に入園するはずのしょう君を思うと涙が止まらなかった。
あの日から5年が過ぎた。
小学生になったゆうちゃんが突然「しょう君と私どっちが死ねばよかった?」と聞いてきた。
とっても大切にしてきたつもりだったけれどまだまだ足りなかったんだね。
ゆうちゃんは笑顔でいるママが大好き。
しょう君もそうなのかなって思ってママはたくさん笑顔でいる事にしたよ。
絶対にママのこの笑顔しょう君に届いているよね?あの日の自分を重ね合わせ涙が止まらない。
日に日に苦しくなっていく。
ママは「あの日」の事そこから歩いてきた16年間を振り返った。
ゆうちゃんともいろんな話をしたよ。
そしてゆうちゃんと2人の小さい時のビデオを見る事にしたよ。
悲しくて泣いちゃうと思ってずっと見る事ができなかったビデオだったけど…。
ビデオの中の2人はとてもかわいくてそこにはたくさんの幸せが詰まっていた。
悲しみの向こうから幸せだったあなたたちとの日々がママに優しく手を振っている…。
そんな気がした。
この間ゆうちゃんの成人式の写真を撮ったよ。
しょう君の写真も一緒だよ。
19年間ずっとずっとパパとママとゆうちゃんと一緒だったもんね。
そしてねニュースがあるんだ。
2人の成人式の記念に絵本を作ったよ。
しょう君への二十歳のプレゼントだよ。
しょう君へ。
今どうしていますか?ママたちの事は見えていますか?あんなに小さかったしょう君ももう二十歳なんだよね。
すっかりお兄ちゃんになって「もうママがいなくても大丈夫だよ。
だからママはママの人生を楽しんでよ」って思ったりしているのかな?いつの日にかしょう君に会える日が来た時ギュッと抱き締めてママが経験した事いっぱい話してあげるね。
ママはそのために楽しい事いっぱいして笑顔で生きていこうと決めた。
だからその日までママは頑張って生きていくよ。
待っててね。
家族そろってご飯を食べる。
きょうだいで仲良く遊んだりけんかをしたり。
前の日までなくなるなんて考えてもいなかった何でもないだけど大切な時間を災害は一瞬にして奪ってしまいます。
そして大きな悲しみの中から生まれた笑顔。
最後は絵本を作ったお母さんからみんなへのメッセージです。
大学生に震災の体験を語るたかいちづさんです。
うちの家族の最後の家族写真です。
あの日たかいさんはゆうちゃんしょう君と3人で一緒に寝ていました。
重いたんすの下敷きになりしょう君だけが亡くなりました。
絵本は東日本大震災で幼い息子が行方不明になった母親と一緒に作り出版しました。
しょう君のためにしょう君を思うからこそ笑顔で生きる。
消える事のない悲しみの中で見つけた生き方を知ってほしかったからです。
・しょう君。
しょう君。
たかいさんがゆうちゃんと2人で見たずっと見る事ができなかったビデオです。
・ゆうちゃんに「ばあ〜」しに行きました。
悲しみの向こうから手を振っているような幸せな日々がたかいさんに生きる力を与えてくれました。
・子供にとったら外に出て遊んでるだけで幸せかもしれない。
あったかいもんね。
そして絵本と一緒に歌が生まれました。
たかいさんの思いに心を動かされた小学校の音楽の先生が曲を作ってくれたのです。
歌うのは…そして震災のあとに生まれた小学生たちです。
みんなで歌う前にたかいさんは子供たちにどうしても伝えておきたい事がありました。
笑顔でいると「元気でよかった」とか「乗り越えてよかった」ってよく言われるんですけどそうじゃなく悲しみは決して消えないけれどもゆうちゃんとしょう君がそんな姿を見ててくれるかなという事を信じて笑顔で生きてるんですね。
この歌を通じて皆さんにほんとに思ってほしい事は自分の命はやっぱり大事にしてほしいなって思うしみんなが笑顔でいる事がお父さんとお母さんにとってもすごく幸せな事なので毎日楽しく過ごしてほしいなって思っています。
・「この笑顔の向こうにたくさんの悲しみがあるの」掛けがえのない日々を守り傷ついた人の心に寄り添うために大切なのはみんながみんなで考える事です。
イノチとキズナがミライをつくる。
「シンサイミライ学校」。
(はくしゅ)2014/09/13(土) 16:30〜17:00
NHKEテレ1大阪
シンサイミライ学校 いのちを守る物語「アニメで学ぶ“災害を生き抜くチカラ”」[字]

アニメで災害を生き抜く力を身につける「シンサイミライ学校 いのちを守る物語」。心を動かす“物語”を通じて、一人一人が自分で考え、行動することの大切さを学ぶ。

詳細情報
番組内容
アニメで災害を生き抜く力を身につける「シンサイミライ学校 いのちを守る物語」。大津波を生き抜いた少年と家族の物語「約束の命」。父親を亡くした少女が友人たちの支えで一歩を踏み出すまでを描いた「よりそう」。阪神・淡路大震災で幼い息子を亡くした母親が深い悲しみを抱えながら笑顔を取り戻すまでの日々を描いた「二十歳になったあなたたちへ」。プレゼンターは女優・黒島結菜さん。
出演者
【出演】黒島結菜,【朗読】竹下景子,【語り】北郷三穂子

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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