週刊 ニュース深読み「健康寿命に注目!!“幸齢パワー”を引き出せるか」 2014.09.13

雨が激しく降り続いています。
そして時折、稲光が光るのが分かります。
火曜日から、各地で猛烈な雨が降った北海道。
木曜日には、気象庁が北海道の石狩など3つの地方に、大雨特別警報を発表。
この日までに、12の市と町の90万4000人余りに一時、避難勧告が出されました。
猛烈な雨は、北海道以外でも。
水曜日の夕方は、東京都内。
階段から滝のように流れる雨水。
マンホールからは水が噴き出しました。
その日の夜には関西で。
大阪と兵庫で、1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測。
数時間後、今度は東北で。
宮城県石巻市では、東日本大震災で浸水した住宅が再び被害に遭いました。
各地に被害をもたらした今回の大雨。
数年に一度程度しか降らないような大雨の際に発表される記録的短時間大雨情報は、今週だけで20回に上りました。
おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
数年に一度しか降らないような大雨が、あっちでもこっちでも、一体何が起きているのでしょうか。
気象予報士の南さんです。
南さん、先週は異常気象で、野菜などが取れていないと。
そのとき、メカニズムを聞きましたが、それと今週、違うんですか?
比較的同じような状態が、また今週にかけても続いているんですね。
それはといいますと、偏西風が蛇行しているということなんですよ。
偏西風が蛇行していますと、偏西風の北側というのは寒気がありますので、寒気が日本付近に流れ込んできたということになってきています。
先週までの状態、8月までは太平洋高気圧からの湿った空気が流れ込んできてたんですけれども、今週は北海道で雨が降ったのは、北海道の西に低気圧、それから北海道の東に高気圧があって、高気圧から吹き出る湿った空気や、低気圧を回る湿った空気が北海道付近でぶつかって、ぶつかるとその所で雨雲が発生して局地的に雨が降ったということなんですね。
それが北海道?
そうですね。
北海道以外でも降りましたよね。
そうですね、やっぱり上空の寒気があるってことが、やっぱり原因なんですけれども、周辺の海域といいますと、この時期っていうのが、一年で一番海水温が高い。
特に日本の南の海上というか、北海道の近辺などは平年と比べると2度ぐらい海水温が高いんですよ。
そこから湿った空気がすーっと入ってくると、地形などにぶつかって、そこの所で雨雲が発達したり、また、小さなぶつかり合いみたいなのがありますと、そこの所で局地的に雨雲が発達をしてというような状況になったんですね。
こういう雨は予測しやすいんですか?
これ、予測しにくいんですね。
雨雲の幅というのが5キロから10キロメートルくらいなんですよ。
こういうものっていうのは、やっぱり半日前からはなかなか予測しにくいので、やっぱり周囲がどのように変化しているかというのは、皆さん、感じていただきたいなというふうに思います。
突然、雨がどーんと降ってくるかもしれないというような状況っていうのは、今も続いてるんですか?いつまで。
今も続いていまして、きょうも激しい雨降りやすい状態になってますし、まだ今ね、秋雨の時期なんですね。
秋雨っていうのが9月の末から10月の上旬ぐらいまでは続きますので、そのころまではまだ大気の不安定な状態というのは続くと思いますので、いましばらく、このような雨の降り方にご注意していただきたいと思います。
南さんには後ほど、また詳しく伝えてもらいます。
さあ、次は、日本全国が大きな感動をもらったこのニュースです。
テニスの四大大会、全米オープン。
錦織圭選手は、ランキング上位の選手たちを、次々に打ち破りました。
迎えた決勝。
敗れはしたんですが、日本人初の四大大会シングルス準優勝です。
快挙ですね。
こちらは?
錦織選手の活躍で、最も大きな影響を受けたのは、子どもたちです。
テニススクールでは。
このスクールに通っている里村萌衣さんと弟の陽君です。
私たちに陽君が見せてくれたのは。
エア・ケイ。
ジャンプして空中で球を打つ、錦織選手の得意技、エア・ケイです。
錦織選手の試合をきっかけに、陽君は週4日の練習を5日に増やしました。
2人は全米オープンのどんなプレーに見せられたんでしょうか。
萌衣さんは諦めない姿勢。
陽君は、強い気持ちに刺激を受けました。
父親の望さんは、2人のテニスに対する姿勢が大きく変わったと感じています。
新しく出来た陽君の目標、それは。
さあ、錦織選手自身も、すでに次の目標を見据えています。
テニスやってなくても、とっても元気が出ましたもんね。
テニスやってる子どもたちは、ひとしおでしょうね。
テニススクールでは、いつか錦織選手と対戦して、倒したいという子もいまして、この大会を通して、子どもたちの目標となり、そして、夢を、影響を与えた錦織選手の存在感の大きさというのを感じましたね。
さあ、その錦織選手なんですが、きょう帰国しまして、記者会見に臨む予定です。
どんな表情が見られるでしょう、楽しみです。
さあ続いてはこちらです。
1ドル107円台をつけた今週の東京外国為替市場。
円相場は一時、およそ6年ぶりの円安水準に。
ことしの最安値を更新しました。
輸出が伸び悩む中、これ以上、円安が進めば、エネルギーや原材料などの輸入価格の上昇を招き、景気に悪い影響を与えるという指摘も出ています。
この円安、要因の一つと考えられているのがこちら、イギリス情勢です。
伝統の楽器、バグパイプや、スコッチウイスキーの産地として知られるイギリス北部のスコットランド。
300年余り、共に歩んできたイギリスからの独立問題が、急速に高まりを見せているんです。
賛否を問う住民投票が行われるのは、来週18日。
これまでの世論調査では、ほぼ一貫して反対が賛成を上回ってきましたが、先週、一部の世論調査で賛成が優勢となるなど、賛否がきっ抗する状況になっています。
先進国に突如巻き起こった分裂の懸念。
動揺が広がっています。
市場では、イギリスの通貨ポンドが、ドルに対して大幅に下落。
ドル高が進んだことで、円もあおりを受け、結果的に円安ドル高が進んだんです。
イギリス政府や議会も危機感を強めています。
キャメロン首相など主要政党の党首がそろってスコットランド入りし、独立への反対を呼びかけました。
この背景には何があるのか、こちらでちょっと見ていきます。
小野さん、まず言わずと知れたイギリスですが、正式な名称は?
イギリスの正式名称は、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国。
すごいですね。
昔取ったきねづか。
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国。
連合王国とありますように、イギリスはもともとは別の国だった地域が一つになった連合国家です。
構成しているのは、こちらです。
4つの地域があります。
旗を立てながら、1つずつ見ていきますが、まずイングランドですね、そしてウェールズ、北アイルランド、ちょっと隠れちゃいましたね、北アイルランド。
そして、スコットランドです。
今回の独立の動きというのは、ことの始まりはこちら、スコットランド議会です。
2011年に独立派が過半数を確保しました。
こんなアピールをして支持を広げていきました。
それは、スコットランドの沖合いには、北海油田がある。
この油田の9割はスコットランド沖に集中しているので、この税収を独自の財源にすれば、スコットランドは経済的に自立して、暮らしも上向くというのです。
イギリス政府は、その声を抑えることが次第にできなくなっていきます。
2012年、独立派が住民投票を行うことに同意をします。
キャメロン首相、イギリスのキャメロン首相なんですが、民意を受け入れるとしていまして、住民投票がいよいよ来週18日に迫っているという状況なんです。
それにしてもなぜ独立なんですか?
そこの部分、日本に住むスコットランド出身の人たちに聞いてきました。
こんばんは、NHK、たかいと申します。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
日本でコンサルタント会社を経営するユアン・ファーガソンさん。
独立賛成に傾きつつあります。
スコットランドで独立の機運が高まったのは、サッチャー政権の時代にさかのぼるというんです。
1979年、鉄の女とも呼ばれたサッチャー政権が誕生。
サッチャー改革のもと、国有企業の民営化などを推し進めました。
その結果、イギリス経済を支える存在だった炭鉱などのスコットランドの基幹産業が、軒並み閉鎖に追いやられたんです。
そしてこうした不満の声を、中央政府に届けることもままならないといいます。
ファーガソンさんは、スコットランドが独立することになれば、国造りのために駆けつけたいと考えています。
ただ、日本に住むスコットランド人の中でも、意見はさまざまです。
ファーガソンさんの友人のチャールズ・マーシャルさん。
賛成と反対の間で心は揺れ動いているといいます。
さらに住民投票を行えば、スコットランドの人々の間に、深刻な亀裂を残してしまうのではないかと懸念しています。
スタジオにはヨーロッパ経済が専門の、第一生命経済研究所の田中理さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
どこか議論のための議論なのかなという気もしていたんですが、本気なんですね。
本気ですね。
万が一、住民投票で独立派が賛成多数ということになりますと、それを止める手だてはない、そのまま独立に突き進んでいくということになります。
万が一と今、おっしゃいましたが、どういうふうに情勢、見てらっしゃいますか?
そうですね、事前の世論調査、しばらく前のものは、さすがに独立反対派が。
8月7日の時点では。
6割以上ですね。
ただ、このところ出てきた世論調査で、独立賛成派が逆転ということで、少し情勢が分からなくなってきた。
そうすると、このまま独立するかもしれない?
可能性も出てきたということですね。
イギリスのほうは、独立されると、困るんですか?
そうですね、打撃は大きいですね。
スコットランドはイギリスの中で国土でいうと3分の1。
人口、経済規模ですと、8%ぐらいを占めています。
それを失うということは、国力の低下につながると。
もう一つは、この北海油田、経済的にはこの北海油田を失うということにもなると。
さらには国家分裂を招くということで、政治的な打撃も大きいと。
あともう一つは、実はスコットランド、安全保障上の意味合いも持っていると。
核ミサイル?
イギリスは核保有国ですけれども、その唯一の核兵器がスコットランドの港に置かれていると。
スコットランドの政府は今、核兵器はいらないというふうに言ってますので、独立が決まった場合、その核ミサイルをどうするのかといった問題も出てくると。
日本には、もしスコットランドが独立した場合、影響はありますか?
日本企業も60社以上がスコットランドに進出しています。
電機産業、医薬、あとはこの北海油田ありますけれども、この北海油田絡みのビジネスにも出ていると。
あとは最近では、風力発電などにも参加していると、こういった進出企業にしてみると、万が一、独立ということになると、スコットランドでのビジネスをどうするのか見直す、再考が迫られると。
日本にも影響は出かねない事態となっているということですね。
実際、円安もずいぶん進んでますね。
そうですね。
ポンド、イギリスの通貨安のあおりを受けて、円安ということになっていますが、実際独立が決まれば、さらにそういった動きが出てくると。
ただ、世界的に金融市場が動揺しますので、株価は世界の株価、日本の株価も下げる、それがあると考えています。
さあ、これ本当に独立が決まってしまうのかというところが気になりますが。
世論調査は、その後出てきているもので、再び独立反対派が逆転しているものもございます。
そういう意味で、この世論調査の結果、かなりきっ抗していますので、ふたを開けてみなければ分からない状況と。
また逆転するかもしれないということですね。
あると。
結果、軍事的な衝突や流血の事態につながるというおそれはあるんでしょうか。
これは、極めて民主的なプロセスで、住民投票を通じてやっていきましょうということで、民族的な対立等ではありませんので、そういった流血のおそれというのはないと思います。
とにかくあと1週間ぐらいですかね、来週まで、18日ですね。
目が離せないということです。
第一生命経済研究所の田中理さんに伺いました。
次です。
朝日新聞が東京電力福島第一原子力発電所の元所長の、いわゆる吉田調書を独自に入手したとして、ことし5月に報じた記事。
朝日新聞は、記者会見を行い、間違った記事だとしてこれを取り消し、紙面で謝罪しました。
取り消されるのは、ことし5月20日の朝刊の記事です。
事故当時の福島第一原発の所長で、去年死去した吉田昌郎氏が、政府の事故調査検証委員会の聞き取りに答えた証言記録、いわゆる吉田調書を入手したとして掲載した内容です。
東日本大震災発生から4日後の、平成23年3月15日。
福島第一原発の2号機は、危機的な状況に陥っていました。
この日の朝について朝日新聞は、第一原発にいた所員の9割に当たる約650人が、吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発へ撤退していたと報じました。
この記事について、木村社長は。
そして朝日新聞は、きのうの朝刊で、木村社長のコメントを掲載し謝罪。
取材源を秘匿するため、少人数の記者での取材にこだわるあまり、十分な人数での裏付け取材をすることや、その取材状況を確認する機能が働かなかったとしています。
また、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡る自社の報道のうち、慰安婦を強制連行したとする男性の証言に基づく記事を先月、取り消したことについて。
その上で、過去の記事の作成や訂正に至る経緯、それに日韓関係をはじめ、国際社会に与えた影響などについて、第三者委員会を設置して検証することを明らかにしました。
続いてはこちらです。
あの日から3年半がたちました。
11日早朝の宮城県気仙沼市です。
慰霊碑の前で祈る男性がいました。
節目のこの日、行方不明者の一斉捜索も行われました。
これまでに1万5889人の死亡が確認された東日本大震災。
今も2601人の行方が分かっていません。
その中で、原発事故の避難区域になっている地域では、自宅に戻る日に備えて、家の手入れをする人の姿が。
岩手県宮古市では、震災後、初めて植えられたそばが、実をつけ始めました。
津波で、がれきや泥に覆われた農地を、住民たちが土を入れ替えて植えました。
黒いスーツを着た暴力団関係者と、白いワイシャツ姿の警察官。
ものものしい雰囲気に包まれました。
全国で唯一、特定危険指定暴力団に指定されている北九州市の暴力団、工藤会。
おととい、トップで総裁の野村悟容疑者が逮捕されました。
警察の調べによりますと、野村容疑者は、16年前の平成10年。
北九州市繁華街で、地元の漁業協同組合の元組合長が拳銃で射殺された事件で、殺害に中心的に関わっていたとして、殺人の疑いが持たれています。
一方、野村容疑者は事件を知ったのは、事件発生のあとなので、自分が指示しているはずがない。
自分は関与していないと、容疑を否認しているということです。
続いてニュースの深層に迫る深読みのコーナー。
あさっては敬老の日皆さん、「健康寿命」っていうことばをご存じですか?
すごいぞニッポンの大先輩!宮崎秀吉さん、御年103歳。
タイムは…29秒83!100歳以上で、世界最速の男!「シニアのウサイン・ボルト」って、呼ばれてるんです。
女性だって、すごい!長岡三重子さん、100歳。
7月に50m背泳ぎで世界記録を樹立しました。
あさっては、敬老の日。
日本のお年寄りは元気、元気!長寿大国、ニッポン!女性の平均寿命は、およそ86歳男性も去年初めて80歳を超えました。
でも今、もっと注目すべきなのはこちら、健康寿命!厚生労働白書によると健康寿命を延ばせばお年寄りは、さらに幸せ!加えて、現役世代の人たちまでいいことがあるそうな…。
きょうは健康寿命をキーワードにおじいちゃんにおばあちゃん子や孫の世代もハッピーになる方法とことん深読みします。
きょうもメール、ツイッターでのご参加、お待ちしております。
どうして女は長生きなんだろうって、中村メイコさん、早速つぶやいておられます。
どうしてなんでしょうね。
そうですね。
でも、健康で長生きしたい、これは、誰でも共通の願いだと思うんですが、最近、健康寿命、健康寿命と、やたらいわれるようになったのには、ちょっとねらいがあるようなんです。
きょうはその辺りからひも解いてまいります。
徳永アナウンサーです。
おはようございます。
やたら書いてあるのがこの本です。
さっきも出てきた厚生労働白書。
白書というのは、お役所が今何に取り組んでいるかをまとめた報告書のようなものです。
この中に、健康寿命ということばが何度も出てくるんですね。
ちょっと、どういう意味なのかを、分かりやすくこの模型でおさらいしておきます。
寿命といわれれば、誰しもぴんと来ると思うんですね。
つまり、おぎゃーと生まれて旅立つまで何年生きるかの長さですよね。
日本人の今の年齢のデータなどから計算して、今生まれた0歳の子が、このまま行くと、いつまで大体生きられるかっていう平均的なものが、平均寿命とよくいわれるもので、これがよく、世界的にも高いねっていうのが、ニュースになりますよね。
じゃあ健康寿命、何が違うかといいますとね、よく考えてくださいよ。
平均寿命って、長さだけが分かるわけで、どう生活するかは分からないわけです。
みんながみんな、健やかに人生を最後まで過ごせるかというと、必ずしもそうでは現実、ないですよね。
下り坂。
こういう話はよく。
そうですね、ありますよね。
私の祖母もそうでしたが、やっぱり晩年は病気になりがちな方、入院をする方、介護のお世話になる方などがいて、必ずしも元気とはかぎらない。
個人差がね。
個人差はもちろんありますよね。
健康寿命というのは、亡くなる年じゃなくて、このへんだと思ってください。
これ、どういうことかというと、国民にアンケートを取って、あなたは健康だと思いますかなどということを聞いて、その答えから、大体どれくらい日本人が何歳ぐらいまで自分が健康と思っているか出して計算したものが、健康寿命というものです。
主観的な年齢なんですね?
気持ちの問題も入ってきています。
主観的なことが入っている。
いわゆる、どう生きるかとか、質とか、気持ちに寄り添っているのが、この健康寿命だと思ってください。
これが今の健康寿命の最新のデータです。
70歳前後ぐらいなんですね。
私、今80歳になっちゃったんですけど、ことしの5月で。
じゃあ、もう超えてるわけだ。
この値をだから、上げてくださっているという。
引っ張り上げている側にいらっしゃる。
平均的な数字ですが。
ちょこっとだけ上げてるのね。
ここ、比べてみてほしいんですが、男性、引き算すると大体9歳ぐらい、女性の方でも13年ぐらい。
裏を返せば、この間っていうのは、平均的に不健康だと思ってると。
自分を?
思ってる時期で、中にはこういう人たちもいるよということなんですね。
今、健康寿命を延ばしましょうというのは、この間をなんとか縮めて、寿命までなるべく元気で幸せにいきましょうよっていうことなんです。
そうすればご本人も幸せだし、家族も地域も幸せだよねというお話なのです。
これでみんな納得しますが、ここで済めば深読みといわれませんので、こうやって国が最近こう、健康寿命を延ばしましょうといっている背景には、もちろんいろんな事情があります。
主に2つです。
まずはやっぱりこれです。
冷蔵庫ですか?
なんで冷蔵庫なんですか?国が冷蔵庫を持ってるわけないです。
これ、金庫です。
この話を聞きませんか?国の予算で使いみちとしてとても多いのが、社会保障のお金といわれています。
社会保障っていうのは、暮らしを支えるお金だと思ってください。
だから年金だとか生活保護、それから子育て支援などもありますが、多くは医療や介護にお金をかけています。
私たちは病院で窓口にお金払ってるし、月々、保険料を収めてるじゃないと思うかもしれませんが、実はそれだけでは回していけてないので、国の税金からお金を出しているんです。
それだけで30兆を超えている、…になっているわけです。
今、超高齢化社会が来たといわれていますので、このままのペースで行くと、どんどんと。
なくなっちゃう?
そう。
でも、お金が使わなきゃいけなくなっちゃう。
つまり健やかな人が減っちゃうと、どんどん使わなくいけなくなっちゃって、2025年、そんな遠くないですよ。
2025年に、この30兆がどれぐらいまで上がるかと試算されてるかというと、70兆。
えっ、倍以上?
ほかのも入ってるんです。
年金とか入ってますが、それぐらい、ほっとくと伸びちゃうと。
大変。
ですから、なんとかこの健康寿命を今、できるだけ延ばして、健やかな人が増えれば、この辺りは節約できたらいいよねっていう話になっていると、こういうわけです。
どうやって実際やるかというと、こういうところに頑張ってもらいましょうと。
企業が働いてる従業員に、今よりももっと健康診断を受けなさいってハッパをかけたりとか、自治体が、一緒に体操をしましょうとか、たばこ吸い過ぎはだめですよという健康指導を、地域の人ともっと一緒になって市民に伝えていくと、こういったことを後押しすることで、どんと元気にいっていただきましょうよというのが、今の政策です。
目標値があります。
2020年までに1歳?
全体で平均で健康寿命を1歳以上延ばしましょうよと。
1歳なんです。
これ、大変なことなんですかね、1歳というのは。
このね、1歳延ばすと、これ、あくまで国の言ってることですよ。
どれぐらいって言っているかというと、もしこのペースで健康な人を増やしていければ、医療や介護にかかるお金を5兆円規模効果が出せるんじゃないのっていう人もいます。
だから、これにはいろんな意見があるんですけど、まあ、やらないよりやったほうが財政的にもいいよねというのは間違いないわけです。
これが1つ。
もう1つあるんです。
この1、2年、とりわけ、声高にこの健康寿命といっていうのには、もう一つ、背景があります。
よく聞きません?成長戦略って。
はいはい、成長戦略。
アベノミクスですね。
ああ!
もっと稼ぐ国にしていきましょうという、経済を元気にしていきましょうという中で注目されています。
もしシニアの方が、もっと健康に関心を持ったり、実際に元気な方が増えると、いろんな業界が元気になるんじゃないか。
例えば、実際に動きだしたり、構想がある業界をちょっとご紹介します。
例えば、美容ヘルスケア業界。
シニアの皆さん、お元気ですね。
私たちの化粧品を買って、もっと美しくいきましょう。
いや、私たちの化粧品にすると、もっと背筋が伸びて、健やかでいられるかもしれない、どうでしょうというものが売れるかもしれません。
なるほど、なるほど。
それから、こんなのがあります。
健康診断ビジネス。
シニアの皆さん、今、健康診断受けていますか?時間がない、忙しいっていう方もいるかもしれません。
うちで1項目だけ、簡単なのしていきません?実は最近では、病院だけじゃなくて、例えば都会の雑居ビルの一室だとか、コンビニエンスストアの中で、ちょっと血を抜いて、1項目だけ健康診断をやりましょうかっていうビジネスも始まっているんですって。
こんなのもあります。
医療ツーリズム。
実際に始まっています。
シニアの皆さん、健康に関心ないですか?健康になれる観光ツアーをご用意いたしました。
どこ行くんでしょう?
これ、実際に糖尿病になりかけてたり、それから初期の方を対象にしたツアー、始まってましてね、行くでしょ、観光地。
で、昼間、近くをウォーキングする。
で、ホテルに帰ったら、保健師さんに栄養の指導などをしてもらう。
夜は豪勢な料理は出ず、低カロリー、健康一番っていうのを楽しみながらやりましょうっていうパッケージが始まっている。
ビジネスチャンスと見てる企業がどんどん今、増えていて、国もそれ後押ししようと狙っています。
もし、これが本当にうまくいけば、こんな業界も元気にならないかなと。
スポーツジムにエステに温泉に、趣味。
実際に、スポーツジムの会員の率を見ると、60代以上のほうが、若い人よりも多いっていうところも出てきているんです。
あっ、それはそうみたい。
そうなんですよね。
ですから若いお年寄りだけじゃなくて、現役世代もみんなハッピーになれるというのは、こんなもくろみも一部にあるということであります。
なんでもお聞きになって頂くべく、きょうは専門家の方々にお越しいただいております。
何からいきましょう。
もう聞いていいんですか?
はい。
これ、あれですよね、健康寿命の1歳、1歳を延ばすということ。
なんか少ないような、結構、ハードルが高いような。
難しいのかな。
ええ、実際、難しいんですか?これは。
今までの実績でいいますと、日本というのは世界に例がないほど寿命を延ばしてきた国で、健康寿命って、言い方変えると寝たきりとか、認知症にならないで、元気なまま、生活楽しみながら過ごせる期間って言い方ができるんですね。
そういう意味では、日本でも定年退職する年齢が延びてますよね。
そういう形で、10年、20年単位で見れば、少しずつ延ばしていくというのは、十分、実績から見て、まだまだいけるんじゃないかなと、私は考えています。
可能なんですね。
これは健康寿命っていうのは、体が動かなくなったっていう話だけじゃなくて、気持ちの問題も入ってるんですね。
あなたは健康だと思いますかっていう質問にどう答えるかっていうことなので。
だから、場合によっては、きょうから少し多幸感であんまりくよくよしないと、あしたからそうするってふうにすれば、簡単に1歳ぐらいは縮まっちゃう可能性はありますね。
気持ちの持ち方しだいで、縮まっちゃうってことですね。
僕はリハビリの専門なので、ちょっと皆さんの様子を見てると、必要以上に老いを感じているような方がいて、もう少し自分自身のリハビリのやり方みたいなのを、自分でちょっと知ってれば、もうちょっと気持ちのほうも先に進むんじゃないかなと思ってるんですが、まだまだそういう教育だとか、そういうものが足りないような気がするんですね。
ツイッターでは、こんなご意見が来ています。
健康寿命が延びても、平均寿命も延びているから、簡単に社会保障費抑制とはいかないのでは?
そうですね。
今、やっぱり平均寿命がやっぱり延びていますけれども、実際は健康寿命も延びてるんですね。
両方延びてるんですけれども、平均寿命の延びのほうがちょっと大きいので、その差がちょっと、幅がどんどん広がってしまってる。
なので、健康寿命をより長くすることによって、この差を、幅を縮めていこうというのが、今、目的になってるんですよね。
寿命っていうのは、考え方としては、遺伝子である意味、決まっていて、限界寿命というんですけど、やっぱり人間は大体120歳ぐらいまで、最高でも120歳までしか生きられないというのは、ある意味、寿命は決まってるんですね。
だからその間、健康か健康じゃないかっていうのは、まだまだ努力の余地といいますか、変えられる余地があるので、今、質問にあったように、寿命も健康寿命もこう延びていくんじゃなくて、寿命はここにあって、健康寿命はだんだんこう近づいていくような、モデルにあるような形で、やっぱり少し、社会的にも財政とかいう意味でも、助けられるんじゃないかと考えられるんですね。
それも実は論争があってですね、介護費用は、介護がいらない元気な時間が延びるので、介護費用は減ると思うんですけども、実は長生きすると、その間、例えばずっと高血圧の薬を飲む方、あるいは、その間、年金がいるとかですね、そういうのまで全部ひっくるめて考えると、そんなに全体が大きく下がるっていうほど甘くないんじゃないかという意見も最近、有力な意見がありますね。
ツイッターにはですね、たぶんご高齢の方だと思われるんですけれども、ちょっと待ってください。
われわれが長生きしたら、若い人たちに負担をかけるのかなという、不安なお声が来ています。
こういう財政の話になってしまうと、そんな不安の声が出てくるかと思うんですけれども、やっぱりもう、高齢者の方が4人に1人、全国で3000万人の高齢者の方がいらっしゃる。
そういう方は本当に地域、社会のために、いろんな役割を持ってですね、活躍していただければ、本当に人口が減ってしまって、どんどん縮んでいくようなこの社会の中を、社会をどんどん活性化してくださる、すごいパワーになっていくと思うんですね。
結局、若い人もいつかは年を取るので、高齢者の方が、暗く過ごしてるんだったら、将来、暗いなと思って、やっぱり気持ちが、若い人もやっぱり萎えてしまうと思うんですね。
そんな遠慮することなくですね、どんどん元気に長生きしていただいて、ああ、いい社会だなって思えるようなふうになっていくべきだと思いますけど。
なんかこのごろ、活字的にもことば的にも、高齢者、高齢者っていうのが多すぎるのよ。
だからなんかもう、60を過ぎると、その高齢者意識で、皆さん、過ごしてしまうようになるんじゃないかしら。
意識をまず外したほうがいいっていうことですよね。
世論調査してみると、その方の年齢によって、高齢者が何歳からかっていうのが変わってくるんですね。
そうでしょうね。
高校生に聞くと、もう女子大生でも、おばんだって話があるくらいで、40歳の方は。
私はどうしたらいいんですか?
大体80代の方に聞くと、いや、高齢者っていうのは85からだっていう、常に自分の年齢よりも上のほうを高齢者と言うっていう方は結構多いんですよね。
メイコさんにちょっとお尋ねしてもいいですか?こういうふうに、皆さんは大切な国家のお財布なんで、長生きしてくださいって言われることって、ちょっとむっとしたりしないんですか?
むっとしますね。
やっぱりそうですよね。
なんか、そういう言い方ないんじゃないのっていうことは、あるんでしょうか。
ちょっと失礼よね。
そういうのは、健康寿命というのは、お金の話が今、先に出てきましたけれども、実はご本人にとって、何よりも元気な期間が延びる、人生楽しめる期間が延びるっていうので、ご本人にとっては間違いなくいいですし、もう一つ、ご家族ですよね。
親御さんが要介護状態になると、仕事の両立、どうするかとかですね、そういう問題が起きますよね。
それが一番の問題でしょうね、今ね。
元気で子どもたちに世話をかけない、それも実は、ご家族のためにもなってるっていう、そういう面も見るべきだと思いますね。
いいですか、お金のことがセットで発想しちゃうと、なんか思考が止まっちゃうんですよ、僕らも。
成長戦略だからこうだとか、ビジネスにつながるから健康寿命延ばそうとかっていうとこから始まっちゃうとね、なんか難しい。
これやると、今の話みたいに、じゃあ、年金もあれだしね、介護費用もかかるしみたいになっちゃうじゃないですか。
もっとシンプルに、ピュアに考えていったほうがいろんな発想が出るような気がするんですよ。
1つ紹介したい例があります。
どうしたら延ばしていくか。
延びていくことにはみんな異論はないじゃないですか。
どうやって延ばすかっていうのは、いろんなデータ出してまして、これ見てください。
これはあくまで、国の平均なんです。
実は、都道府県ごとに健康寿命って、平均値が出ていて、みんなで争って、上に上に、頑張って上げていきましょうよって出してるんです。
傾向がね、はっきり出ている。
出るんですか?
いい所があるんです。
ちょっと見てみましょう。
皆さんのお住まいの所はどうか。
ランキングです。
どん!
あら。
よいしょ。
1位、男性、愛知県。
女性、静岡県。
あら、2位、男性、静岡県。
静岡すごいですね。
ねえ。
あと愛知。
静岡と。
愛知?
愛知が男女共にとても上なんですね。
なんで?
なんででしょう。
ちなみに。
東京は?
東京はお2人きょう、お客さんが東京都民ですが、こうなっております。
えっと、男性は結構いいけれど。
真ん中ぐらい。
女性は下のほう。
こんなに違うんですか、男女が。
そう、だからそろって上のところもあれば、どっちかだけ上っていう所も、もちろんありますが、大事なことは今、健康寿命、みんなで上げようとしてるのは、それぞれの下の県が、上を狙うぐらい、みんなで競い合って、全体を上げていこうじゃないですかということなんです。
ここに見習って。
それにしてもやっぱり、健康寿命も女性のほうが長いんですね。
青森と滋賀が最下位なんだ。
どうして、こんなに違いが出るのか。
例えば何をしてるんですか?
気候が温暖だとか、お茶を飲むとか、いろいろありますけども、県に聞いてみますとですね、今、注目しているのはこちらだというんですね。
普通、健康にいるために必要なものっていいますと、やっぱり運動ですとか、そしてやっぱりバランスの取れた食事、栄養です。
この2つに注目して、これまでもこれを頑張っていきましょうという感じでやってきたんですが、静岡県ではこちら、社会参加に注目してるんですね。
つまり、地域の活動とかに参加して、生き生きとはりを持って生きていく、そういうことが大事なんじゃないかと。
それで、じゃあ本当、そうですかっていうことで、実際に調査をしてみました。
1万人余りの高齢者、追跡調査して10年間、およそ10年間見てみたところ、このなんにもしていない方の死亡率、亡くなった率を100%としたところ、運動や栄養をしっかりやってましたっていう方は30%ほど少なかった。
それに加えて、社会参加ですね。
週に2回以上、そういう活動に参加していた人の死亡率っていうのは、なんにもしていない方に比べて半分にとどまっている。
実際に数字でもこういうのが出てきたんですね。
なので、運動とか食事とか、血圧とか、そういったことに気をつけるとともに、やっぱり生き生きと、なんか参加できる、何か生きがいを持ってもらうというのが、すごく大事だというのが出ているとおっしゃってましたね。
何をすればいいんですか?
私ね、80歳になったときに調べてみたら、デビューが、この女優業の、2歳半なんですね。
すると、77年間ずっと働いてるんですよね。
だから幼稚園が始まったときから二足のわらじですよね。
それで学校は早めに失礼してしまったんですが、それでわりあい早く結婚して、早めにとんとんと3人の子どもができたから、23で結婚してから、そうですね、2時間半ですね、睡眠時間は。
両方やろうと思うと。
大したことはしてないんですけどね、お仕事もずいぶん減らしたんですけど。
2時間半?
はい、それで平気なんです。
だからものすごくいい状態で深く寝てるんですよね、むさぼるように。
それで気持ちよくぱっと、目覚ましはかけますけども、このごろは目覚ましより先にどんどん目が覚めて。
それで私ね、心当たりはね、明るさだけです。
明るさ?
悩まない。
ちょっと嫌なことがあっても、まあいいや、あしたなんとかなるわよっていう、本当にケセラセラで、生きてきてしまって、たぶん私がいまだにどこも悪いところがないんです。
一応、長期公演の舞台なんかのときは、健康診断、全部調べてもらうんですけど。
すごいですね。
それで本当にお酒も飲みますし、いまだに。
休肝日もなしですけど、なんだか壊れないのは、私が思い当たるのは、やっぱり性格の明るさだと思うんですね。
でも明るさも、1人でいたら、明るくしようがないから社会参加はすごい大事。
働くということはすごく大事で、静岡県も高齢者の就業率は全国で4位と、やっぱり高いんですね。
あとちょっと注目したいのは、高齢者の方、やっぱり働きたいっていう方、本当に多いんですね。
いらっしゃると思いますよ。
こちら、ご覧ください。
何歳まで働きたいですかという質問で、70歳、75歳までっていう方もいらっしゃるんですけど、働けるうちはいつまでもという方が、こんなにいらっしゃって、なんと80歳以上の方は40%以上が、いつまでも働きたい。
でも、昔の日本のおばあちゃまたちって、みんなそうでしたよ。
いっぱいいっぱいまで、本当に家事をよくなさって、孫の面倒も見て、今みたいにいろんな問題が起きなかったと思うのね。
人生ってこういうもんよっていう感じで、すんなり自分の運命を受け止めて、せっせせっせと手足使って、足腰使って働いて、ぽこっとお亡くなりになる方が、本当に多かったんです。
ただ、なかなかその仕事を、じゃあ、ありますか?っていったら、そうそう見つかるもんじゃないですし、逆に、今現在、あのようにですね、健康寿命のランキング上位に入ったりするような所は、どういうことをして自治体なり地域なりは何をして、お年寄りの方々を元気にしておられるんですか?
私の研究というもので、1つ、地域で健康状態が違う、健康格差っていうんですけども、その、どういう要因でそういう差をもたらしているかっていうのを研究していくとですね、いろんなものが出てくるんですね。
一例を挙げると、ちょっと驚いたのは、同じ町の小学校区、10項とかあってですね、転んだことがある方の割合、どれぐらいですか?ってお尋ねして小学校区の中で比べたことがあるんですね。
そうしたらなんと、転びやすい町があるっていうことが分かってびっくりしたんです。
これ、後期高齢者の方、お年を召した方が多いのかなと思ったので、前期高齢者っていうんですけれども、65歳から74歳の方だけにそろえて、ですから年齢の影響を取り除いて比べても、なんと3倍転びやすい町がある。
町がある?
怖い、その町。
どういう町ですか?
転び町。
調べてみると、スポーツの会なんかに、週に1回以上参加している方が多い町は、転びにくい。
そういう社会参加の機会が少ないところで、転びやすい、転ぶ方が多いってことが分かってきて、さっきお話に出ましたけど、社会参加すること。
そうするとたぶん、行き帰りに歩いたり、そこでこう、人とのやり取りが生まれて気持ちが明るくなったり、いろんな効果があるんじゃないかなって、私は思うんですけど。
地形の問題じゃないんですね。
凸凹の多い町。
大渕さんも。
私が関わっている自治体だと、そのロコモティブシンドロームといって、運動器症候群って、まあ、足腰の問題ですよね。
これを解決するために、みんなで体操を作って、それでみんなで広めようと。
そういう形で役割を作りながら、足腰を同時に鍛えるっていうので、成功してるとこっていうのはあるんですね。
それ実は、ちょっと、教えていただこうと思いまして、こちら、ちょっと場所を移動していただいてもいいでしょうか。
運動?
運動の方法を、よかったらご参加ください。
きょうはぺたんこの靴履いてきた。
立っても座ってもできるものらしいので、よかったら座るほうの。
座ってもできるんですか?
座ってもできる方法です。
これからですね、荒川区でやっている、荒川ころばん体操って。
荒川ころばん体操?
やる前に、これで転んでしまうとですね、転倒作りになってしまいますので、なんか、触れるところを必ず探してやっていただきたい。
じゃ、メイコさんも。
それでポイントなんですけれども、空中で荒川のあっていう字を書く。
そうすると、バランス崩れますよね。
カタカタ、ひらがな?
ひらがなです。
バランスを保ちながらあを書くというようなものであります。
テレビの前で今一緒にやろうとしてらっしゃる皆様、どっかつかまるところを見つけてください。
結構難しい。
曲がありますよね?
曲あります。
音楽スタートですね。
足であらかわの文字を書きましょう。
一緒に歌います。
荒川のあ。
はい、足を。
荒川のら。
荒川のら。
ら、次、らですね。
荒川のか、か。
荒川のわ。
難しいね。
わが大変だ。
わはちょっと。
これやっていただくと、バランスがかなり使いますよね。
なるほど。
ということをやるために、皆さんに集まっていただくっていう。
なかなかふだん、自分たちでこういうことやらないので、こういうきっかけを作って。
これね、結構いすに座っていても、ひざの運動になりますね。
そうですね。
座ってやると。
ここの、ここにある大事な筋肉、ちょうよう筋というのが鍛えられますね。
こうしたみんなで集まって、なんかしましょうっていうようなときに、地域で取り組んだりしようとするときに、ポイントとなることが、実はほかにもあるそうなんです。
徳永アナウンサーです。
さっき、メイコさんがやっぱり明るくいること、悩まないこととおっしゃいましたが、そのためには、今問題になっている、1人でずっと出ない、閉じこもりがちになったご年配の方に、どうやって、生き生きと出てきていただけるかっていうのをいろんな自治体が練っています。
出てきてほしいので、高田さんに敬意を表して、このタイトルにしました。
じっちゃん!ばっちゃん!出て来いやぁー!とさせていただきました。
出てこいや。
いろいろやっております。
じっちゃんばっちゃん出てこいやぁー。
元気が出ますよね。
さあ、どういう知恵を出しているか、いってみたいと思います。
まず、東京・北区からご紹介します。
東京・北区というのは、特徴がありまして、ご年配の方が、シニアの方が多い所ですね。
23区で一番高齢化率が高いのです。
それもあってか、区役所に健康いきがい課っていうのが専門の部署があるくらいです。
さあ、出てきていただこうと目をつけたのが、ある取り組みがあります。
古くからやっているこれに目をつけました。
安否確認も兼ねて、お弁当を作って、1人暮らしのシニアの方にお配りをするっていうのを前からやってきたんですが、これだと、まあ、確認はできますが、出てきてもらうわけにはいきませんよね。
発想を逆にしようと、こんなものを始めました。
発想を逆?
配るんじゃなくて、食べにおいで。
来てもらうんだ。
食事会です。
始めたところ、順調だそうです。
で、ただ、お越しになるだけじゃございません。
来るとなると、こうなります。
あら、ちょっと人前に出るってことは、久々にお化粧、おしゃれしなければいけませんわ。
いやいや、私だけ食べてるのは申し訳ないから、私も一緒に作らせていただけませんかと、どんどんどんどん元気な人が出てきて、うまくいったそうですが、1つ悩みがあります。
こういうことです。
なんだろう。
分かる。
分かります?
男性が。
苦手なんですよ、男は。
苦手なんですか?
苦手ですね。
女性の方は比較的ね、出てきてくださるんです。
男性は、そんなの用意されてもさあ、行きづらい。
居場所がね。
なんか。
わーっとたのしむのは女性ばっかっていうイメージがあって、会話が弾む。
で、男はこの辺で、こういるっていう。
今回、スタッフもいろんな取り組みを取材で聞かせていただいたんですが、どこの自治体も総じて悩んでるのは、女性はいいんですが、男性のシニアの方に、どう生き生きしていただくかというのは、非常に難しい。
何かないかと思って、探したら、いいところがありました、こういうところなんです。
千葉県の柏市をご紹介します。
柏市の方たちも、頭を抱えておりました。
事情がありまして、よく聞きませんか、郊外ですから、高度経済成長のときに団地が出来た。
そのころ、働き盛りだった方が、ちょうど今、引退される時期なんですね。
とよしきだい団地という大きな団地があって、今、実はここは高齢化率が。
どう生き生きと、1人暮らしの方に出てきていただくか。
閉じこもりの方をどう減らすかというんですが、ここも取り組みはしていたんです。
おせっ会サロン。
お茶会。
盛況ですが、ご覧ください。
こちらも。
女性ばっかり。
女性はたくましい。
出てくるのは。
男性がやっぱりと。
なんとかしようと立ち上がります。
団地の運営をしているURというところと柏市、それに高齢化社会を研究している東京大学の部署があるんですが、ここが一緒になって、どうやったら男性の人に、気軽に出てきてもらえるか。
知恵を絞りました。
いろんなアイデアが出たそうです。
例えば、ただお茶会じゃなくて。
現役時代、本をいっぱい読んで、新聞も電車で読んでたでしょうから、活字がお好きなんじゃないか、図書館を一緒にやってはどうか。
やっぱり男性の趣味は、昔も今も一緒。
囲碁と将棋をできるサロンを開いたらどうか。
いやいや、昔と今はシニアのゾーンも変わってきていますよ。
ゲームセンターを作ると、いらっしゃるんじゃないかと、いろんな意見を聞いたんですが、どれがどういう評判だったと思いますか?高田さん。
どれがどういう評判?
アイデアは、どれがうけたと思いますか?
どれがうけたかですか。
ゲームセンター。
と思うでしょ。
すみません、僕の聞き方がよくないんです。
全部だめでした。
囲碁、将棋も?
一個もない。
これね、団地に住んでる1人暮らしの男性の方に、どうですかって、それぞれ案内したら。
ちょっとね、ちょっとねって、行きづらいなっていう。
それ、コミュニティーの場に行くのがやっぱり。
一歩踏み出すのは、それをしてもらって、申し訳ないけどっていう感じになって。
じゃあ、何があれば、出てきますかって聞いたんです。
そうすると、あるキーワードが出てきました。
さっき、さんざんお話になったことです。
これでした。
なんでしょう。
必要とされてるということですか。
仕事です。
仕事があれば、協力します。
男だね。
ということだったんだ。
男の人は好きですよね、仕事が。
メイコさんも70年以上、お仕事。
夫はね、ですから私の2歳半上ですから、もう83に近いんですけど、毎日机に向かって作曲して、研究して、本書いて、ともかく休んでないの。
やっぱり何歳になっても働きたいっていうのはあるというのに気付きました。
みんなで探したんです。
いろいろ仕事はありました。
耕作放棄地が増えてるんで、農家の担い手がいません。
子どもが困ってます。
よく聞きませんか、保育所、学童保育、担い手が足りません。
こういう所が困っています、シニアの皆さん、助けてくださいと、就職相談会のようなものまで、ここは企画しましたら、いろいろ、にぎやかになってまいりました。
農業をやりたかった人もいます。
それから子ども好きな方も男にもいらっしゃいます。
そして、こんな発見もありました。
英語。
いろんな企業で働いた方ですから。
そうそう。
世界中を渡り歩いた方がいらっしゃいますから英語ができます。
学童保育に今、求められてます。
なぜかというと昔と違います。
今、小学生も英語を習います。
英語を教えられる人を求めています。
ぴったりはまった方もいらっしゃいます。
また尊敬されるしね。
70人近い方が就職されたそうです。
さすが、元サラリーマンだなと思うのは、仲間が出来ると、もう、社員旅行が始まってるそうです。
遊ぶのも好き。
そう。
いや、でも、どうなんでしょう、こんなに頑張って引っ張り出さないといけない状態って。
一つ、ご紹介したい数字があるんですが、これは、高齢者の方、何万人かに聞いて、ちょっと正確な数字は忘れましたが、こちらが、毎日外出してる方たちですね。
そういう方たちが要介護認定で、要介護の2以上という、結構重い状態になる確率を1としますと、同じ期間にですね、外出が週1回未満の、先ほどのような、閉じこもっている方のような場合には、重度の要介護になる確率が1.8倍というような、やはり、こういう健康に悪影響を及ぼすっていう、健康寿命を損なってしまうということは、確認されてるんですね。
出なきゃいけないんですか。
でも、引っ張り出すというよりは、やっぱり、先ほどありましたように、役割が欲しいということですね。
やっぱり何かこう、役に立ちたいとか、誰かに必要とされるうれしさってやっぱりありますよね。
やっぱり働きたいっていう方が、やっぱり多いっていうのはそれだと思うんですけど、そういうふうに思っていらっしゃる、しかもいろんなスキルを、今まで経験されて、持ってらっしゃる。
一方で、地域にもやっぱりああいう形で、保育にしても学校の補助にしても、いろいろな担い手がいなくて、不足している。
そのニーズと、こういう、それをマッチングさせる仕組みとか仕掛けがあればですね、どんどん広がっていけると思うんですね。
これは相当、丁寧に、マッチングされていると思うんです。
こんなことって、自治体でできるものですか。
すごいですね。
難しいところもあります。
この番組では、その防災課の人手が足りないっていうのを、先週もお伝えしたばっかりなんですけども、各地域の自治体でこんなことまでできるものでしょうか。
今、うまくいっている自治体は、自治体の方だけが何か考えてやるのではなくて、本当に住民の方々を巻き込んで一緒にアイデアを出していきましょう。
そして一緒に担い手にもなってください。
楽しくうまくいい関係を作ってやってらっしゃるところがうまくいってますし、自分で提案したものはやっぱり楽しいから、自分も参加しましょうっていう感じなっていきますし。
そんなのをですね、ある町と一緒になって今、進めています。
それは高齢者の方たちに、さっきのように、閉じこもっているとよくないですよ、外に出て体を動かしたり、人と交流したりするといいですよっていうお話してですね、今度、町でそういう取り組みをやってみたいから、ボランティアをやってくれませんかと。
そうすると男性の方の中にも、そういう役割があるからっていうので、会社に長い間勤めていて、地域につながりがなかったので、そういうきっかけで、じゃあちょっと地域デビューしようって、手伝ってくれる方も出てきたんですね。
それで、来てくださった方と、そういうところに来なかった方で、5年間追跡させていただいて、要介護認定を受ける割合がどれぐらい違うかっていうデータが、ごく最近まとまって、その数字をお持ちしました。
そうすると、参加しない方だと、5年間に14%の方が、要介護認定を受けてるんですが、参加した人たちでは、それが6.1ですから、まあ8%ぐらい減る、だいぶ、半分ぐらいに減るというようなことも確認できてきています。
外に出ていくきっかけっていうのは、もっともっと選択肢、やっぱ欲しいですよね。
そうですね。
選択肢が多いってことがとっても大事なことで、それこそ、格闘技が好きな方から、座って何かやるのが好きな方まで、いろんな人がいますので、なんでも選べるっていうような環境を作ることが。
ーこのねんれいのかたはプロレスとか、力道山とか好きな人いるから、みんなで昔の映像を見れるなんていったら、ばーっと集まってくるでしょうね。
だから自分からこう、能動的にいかないと、ストレスになっちゃうじゃないですか。
引っ張り出されるとね。
実際にね、こういう政策、はっきりいって当の老人からは余計なお世話という気がするという声がありますが。
そういう意見もありますよね。
あると思うわ。
ですよね。
やっぱりその人が。
地域の中に、高齢者が40%いるわけですね。
どの町でも40%ぐらい高齢者いて、今、自治体とか地域の皆さんの考え方がこの高齢者を支えなきゃいけないというか、そういう意識でいるのが、ちょっとよけいなお世話で、むしろ、われわれ、困っているから助けてくれとか、いう感じで、生かすような感じではいけませんかというのを、一つ一つ、言っていけば変わるんじゃないかと思うんですけどね。
プライドとか見栄っていうものは、年をとってもありますからね。
だから、これしてあげますから出ていらっしゃいっていうんじゃなくてね。
じゃないですね。
ちょっとお願いしたいんですけどって。
助けてくださいよと、高齢者の方にね。
本当に、そういう言い方のほうがいいですよね。
そのほうが出てきやすいですよね。
熊本県の50代の女性からは、こんなメールがきてます。
そう思います。
確かにそうですよね。
ただ、お金をって、もうけてくださいっていうだけじゃなくて、やっぱり本当に、地域のために誇りある仕事といいますか、みんなに喜んでもらえるような仕事っていっぱいありますから、そういうのをどう作り出していけるのか。
たくさんですね、小さなものでいいから無数に網の目のように広げていけば、本当にいろんな場所、出番、役割が作れると思いますし、お年寄りも銀の卵って今、言われていますからね。
銀の卵?
この社会を支えていく。
若いころは金ですけど、今はもう、シルバーですから。
なるほど。
銀の卵。
シルバー。
高齢者の方に頑張っていただくっていうのが、この日本の社会を本当に幸せにできるかどうか、鍵を握ると思いますね。
でも、私どもの世代って、ほら、昔を振り返ると母とか祖母なんかは、みんな隣組の何かをやってるとか、今、うちはお当番だからとか、そういうこと、とってもせっせときちょうめんにやる国民性がありますからね。
だから、そこに入っていく、何かを頂いたら声かけていただいたら、そこに参加することは、得意な国民だと思いますね。
だから、僕が思うのは、同じ働き方でも、電車に乗ってどこかへ行って働くというよりは、65歳を超えたら地域の中で働いて面倒見たり、だんだんに、地域のほうにつながりを再構築するような感じの働き方にすれば、ただ一生懸命働いて、今までと同じように続けようとするのは、ストレスもかかりますし、今、メールにあったような、働かされてる感じもすると思うんです。
もっと、自分の生きていって、社会が楽しくなるために働くような働き方というのを作って、作られるといいと思いますよね。
そうですね。
柏もワークシェアリングというような形で、1つの仕事を3人のお年寄りがやることで、みんなで短い時間でも働きやすいように、いろんな多様な働き方を作り出していくのも大事ですよね。
銀の卵、でもやっぱりそれを羽ばたかせる仕掛けを作ったり、そのアイデアを出したりするというところは、現役世代がものすごい問われているところなんでしょうか。
行政だけに頼ったらだめなんじゃないですか、やっぱり。
そうですね。
民間巻き込んで、いろんなアイデアを。
団塊の世代の方の知恵や工夫ってすごいと思います。
2014/09/13(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「健康寿命に注目!!“幸齢パワー”を引き出せるか」[字]

もうすぐ敬老の日。先月、厚生労働白書で「健康寿命の延伸」が掲げられた。元気なお年寄りが増え、いわばその“幸齢パワー”を社会にいかすにはどうすれば?深読みする。

詳細情報
番組内容
もうすぐ敬老の日。日本人の平均寿命は女性86.61歳、男性80.21歳になった。しかしこれとは別に、もうひとつの寿命=「健康寿命」というものがある。「健康寿命」とは、日常生活を介護などに頼らずいきいきと自立して暮らせる年数のこと。これが、住む地域によって大きな差があると問題視されている。元気なお年寄りが増え、いわばその“幸齢パワー”を社会にいかすにはどうしたらいいのか、とことん深読みする。
出演者
【出演】中村メイコ,