ウェークアップ!ぷらす 2014.09.13

今週月曜日、全米オープンテニス決勝の舞台に立った錦織圭選手。
惜しくも準優勝に終わったが、賞金1億5000万円、ユニクロからボーナス1億円。
24歳の快挙に、日本中が沸いた。
一方、サッカーでも新生日本代表、アギーレジャパンの記念すべき初ゴールを決めたのは、Jリーガーと現役大学生の二足のわらじを履く22歳の武藤。
得意のドリブルから、左足を振り抜き、見事なゴール。
さらに2点目を決めたのも、同じく22歳の柴崎。
後半22分、右足で見事なボレーシュート。
試合は引き分けに終わったものの、若者たちが世界を舞台に大活躍。
未来に大きな期待がかかる。
そこで街で聞きました。
いまどきの若い人ってどんな感じですか?
意外と素直なんじゃない?意外と、しゃべってみると意外と素直やと思うけど。
髪の毛が茶色い男の子とかが、なんか、お年寄りの方に席を譲ったりとか、電車の中で。
若いのに、しっかりしてるなっていう。
ものおじせえへんとこやね、案外。
お酒は行きませんって言ったら、もうそれで終わっちゃうしね。
あっ、やっぱり、時代は変わってるな。
また政務活動費で疑惑が。
政務活動費の使いみちを巡り、大阪・堺市の北野礼一市議会議員に、今週火曜日、読売テレビの取材で新たな疑惑が浮上した。
ただし書きに、本棚代と書かれた領収書。
店舗のあった場所を訪ね、領収書を見せたところ。
えっ?
北野先生が。
こんな名前、書いたことないわ、俺。
すみません、この字、私の字と違う。
ちゃうちゃう。
本棚代っていうふうに書いてあるんですけど。
本棚?
そんなのうちと関係あらへん。
一切そういうのは置いてない?
置いてない、置いてない。
さらに領収書の日付についても。
13年3月やろ、大方、去年やろ。
去年、俺、商売やめてるやん。
な。
絶対ありえない領収書?
ないな。
偽もんやな。
これに対し、北野市議は。
市民に説明する必要があると思いませんか?北野市議!
ごめん、ちょっとこれ、病院いかなあかんねん、ごめんな。
この翌日、体調不良を理由に、北野市議は入院。
堺市議会は、来週金曜日にも調査結果を公表する予定だ。
ついに東京以外に拡大か。
2020年のオリンピック・パラリンピックを控えてですね、今回の教訓は、感染症対策も、大きな対策としてやらないといけないということだと思います。
と、デング熱に強い危機感を示し、対策を講じる方針を明らかにした舛添都知事。
そんな中、厚生労働省は火曜日、海外への渡航歴もなく、東京都内への訪問もない男性が、デング熱に感染したと発表。
入所する千葉市の宿泊施設周辺で蚊に刺されたと見られているのだ。
感染経路っていうのは、ちょっと気になりますよね。
東京にも行かれていないというお話だったんで。
感染者は100人を超えた。
厚生労働省は、どの地域にもデングウイルスを持った蚊がいる可能性はあると、注意を呼びかけている。
アップル、新時代の幕開け。
今週水曜日、アップルは最新型スマートフォン、iPhone6を発表した。
従来よりも薄く、画面サイズも大型化、処理速度も25%向上させたという。
日本での発売は来週金曜日だ。
さらに。
アップル史上初となる、腕時計型端末も発表。
iPhoneと連動して、電話やメールの送受信も可能。
また、心拍数の計測や、飲食店の支払い機能も付いているという。
こちらは来年初めに発売される予定だ。
再稼働へのプロローグ。
原子力規制委員会は水曜日、鹿児島県の川内原発1号機と2号機について。
すべての委員から設置変更許可について、賛成との見解を頂きましたので、川内原子力発電所の設置変更許可を決定します。
地震や津波、重大事故への対策などが、原発の新たな基準に適合しているとする審査書を、全会一致で決定し、九州電力に交付。
福島第一原発事故の教訓を反映した新基準のもとで、初めての審査合格となり、今後、地元の同意が得られれば、年明けにも再稼働となる見通しだ。
しかし、周辺火山の巨大噴火の予測方法などを巡り、専門家から異論が出るなど、課題も残されている。
土下座映像で逮捕?
車突っ込む言うてんで。
知らんで。
申し訳ございません。
すみません。
インターネット上に公開されたコンビニ店長らを謝らせる映像。
警察によると、今週月曜日、男らは、大阪府茨木市にあるコンビニで、店長の応対に因縁をつけ、なんと、7時間以上にわたって、謝罪と金品を要求したという。
おっさん、こら!なんや、こら、われ!うっさい、黙れ、これ。
たばこ何、吸ってんの?ちょっと見して。
これやって、たばこ。
1つとか2つちゃうぞ。
1カートンくらいしか、もう出せません。
何が?2カートンずつな、2カートンずつ。
はい、2カートンずつ。
はい、持っといで。
と言い、たばこ6カートンを脅し取った疑いが持たれている。
店長らにけがはなかったが、警察は客の男2人と、女とその娘、合わせて4人を恐喝の疑いで逮捕し、調べを進めている。
おはようございます。
9月13日土曜日、ウェークアップ!ぷらすです。
さあ、森さん、新聞というもののイメージは?
読者としては、事実に基づいて書いてあるであろうというふうに、疑わないですけれどもね。
まあまあまあ、そういう人はもしかすると、少数派になりつつあるのかもしれないというか、今週、朝日新聞社長の記者会見が行われたんですが、他山の石とするには、あまりにも重い石になってしまったなあと。
マスコミが、それこそ、全国民に及ぼすような報道被害を起こしたときにどうやって救済したらいいのか、何が起きたのか、単なる他社の批判にとどまらない議論をきょうはしたいと思います。
まず、これ、成功すれば、本当に大ニュースです。
そうですね。
ノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授が開発した万能細胞、iPS細胞から作られた細胞を、ヒトに移植するという、世界で初めての臨床手術がきのう、神戸で行われました。
努力の結晶、たまものであります。
心より敬意を表したいと思います。
iPS細胞の生みの親、京都大学、山中伸弥教授がたたえた相手は、世界で初めて、iPS細胞を使った臨床手術に導いた、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダー。
高橋先生が5年で臨床に持っていきますということを、明言されました。
5年より少し時間はかかって、7年弱になりましたが、着実にきょう、手術まで持ってこられたことは、本当にすごい方だなと。
あのiPS細胞が、ついに臨床手術の段階まで来たのだ。
臨床研究の第1例目ですので、大きな一歩ではあると思いたい。
一番やっぱり、ご苦労された、大変だったなと思われるところはどういったところでしょうか?
まあ、今はもう、でも、きょうはうまくいきましたので、もう忘れてしまいました。
世界初の症例となったのは、目の難病、滲出型加齢黄斑変性。
患者は兵庫県に住む70代の女性。
この病気は、網膜の中心にある黄斑部分で、血管が異常に発生し、網膜の組織を傷つける。
それにより、急激に視力が落ち、物がゆがんで見えたり、中心が暗く見えるといった症状が出るなど、失明のおそれもある。
今回の手術では、欠陥が異常に発生した部分を取り除き、患者の皮膚から作ったiPS細胞を使って作製した細胞シートを網膜に移植。
経過が順調であれば、2、3か月で症状の改善が見られるというが、手術の最大の目的は、安全性の検証だ。
一番、患者さんが多くて、治療法が足りなくって、というのが、加齢黄斑変性となります。
安全に行えて、必要としている治療であるというふうに思いました。
現在国内に70万人以上の患者がいるとされているが、根本的な治療法はなく、iPS細胞への期待は大きい。
しかし。
成功といえる節目は、やっぱり1年後が、1つの節目だと思います。
一方、大きな合併症が起こったりして、失敗といえるタイミングは、いつ来てもおかしくない。
これはもう、治療と呼べるような状況ではなくて、多くの人に本当に治療されるべき方が、皆さんが治療できるような状況になって初めて、治療と呼べるんだと思います。
今回、山中教授も遺伝子分析などに携わり、世界初の臨床手術をバックアップした。
腫瘍等の副作用が起こらないかということをドキドキして、経過を見る必要がありますので、それを考えると、新たな苦労の始まりと言いますか、緊張の日々の始まりだなというふうにも感じました。
できるだけ効率よく、早く進めたいのは事実ですが、しかし、焦ることなく、慎重にデータを積み重ねていく必要があると思います。
山中教授、このスタジオでノーベル賞をお取りになる直前にいらしてね、いろいろお話聞いたときに、いや、私のこの技術はまだ誰も、一人も助けてないんですよと。
それを、一人でもっていう、五郎さん、っていうことをおっしゃってましたけれども。
それが実現するかもしれない。
やっぱり基礎研究と、実際に応用していく、なんかしのたにと言っているらしいですね。
大きなやっぱり、この大変なことがあるっていうことで、今回、私たち、STAP細胞でね、ずいぶん振り回されたんで、なんか非常に落ち着いた感じの会見であり。
今回の先生も、あの騒動のさなかに、もう本当に今の臨床研究をやめようかと思うようなツイッターを書かれて、それがニュースになるというようなこともありました。
そういう意味では非常に慎重に、慎重にされているということも、よく分かるしね。
その慎重のうえに今回行われた手術。
だから伊藤さん、やっぱり相当、期待も持てるし、信頼もすべきであろうと。
そうですね、本当に、難病を抱えている多くの患者さんが、まずこの第一歩をものすごく待ってたと思うんですね。
でも本当にやっぱり、慎重に慎重を重ねて、一つやっぱり、がん化するかもしれないというようなこともこの研究には懸念があるわけですから、そこもしっかりと見たうえで、そして多くの患者さんが助けられるようになるといいなぁと思いますね。
この番組、初出演の春原さん。
本当にお二方、おっしゃったとおりで、これ、非常に大きな希望の光なんで、なんとしても成功させていただきたいと思いますし、理研にとっても、大きな名誉回復のチャンスだと思うので。
そうですね、理研にとっても、再生の第一歩という感じがいたしますね。
そうですね。
数か月後には一定の方向性というか、結果が見えてくるということなので、大いに期待したいと思います。
さあ、続いてこちらも、理研もそうなんですけれども、失った信頼というのを回復させるというのが、いかに大変なことか。
朝日新聞はおととい、福島第一原発事故当時の所長、吉田昌郎氏らの、事故調査委員会による聞き取り調査の記録、いわゆる吉田調書を巡る報道に、一部誤りがあったとして、記事を撤回し、謝罪しました。
繰り返される誤報に、メディアへの信頼が揺らいでいます。
きのうの朝日新聞朝刊。
1面で記事の間違いを謝罪した。
皆様に深くおわびします。
誤りだったと明らかになったのは、ことし5月20日の朝日新聞朝刊1面。
吉田調書入手。
所長命令に違反、原発撤退。
それは、福島第一原発事故発生当初の新事実を伝えるスクープ記事だった。
事故当時の所長だった吉田昌郎氏が、政府の事故調査検証委員会の調べに答えた、いわゆる吉田調書を、朝日新聞が独自に入手。
記事は震災4日後に、福島原発所員の9割が、吉田所長の命令に反し、現場から撤退したと伝え、事故対応が不十分だった可能性があると指摘していた。
だが、その記事からおよそ3か月後、ほかの全国紙が次々に吉田調書を入手。
命令違反による撤退という朝日新聞の報道内容に疑問を投げかけた。
そしておととい、政府は吉田調書などの全文を公開。
その3時間後、朝日新聞が記者会見を行った。
命令違反で撤退の表現を取り消すとともに、読者および東電の皆様に、深くおわびを申し上げます。
朝日新聞が誤った内容とは。
吉田調書とはなんなのか。
3年半前の東日本大震災で、津波によりすべての電源が失われ、危機的状況に陥った福島第一原発。
指揮していた吉田元所長が、事故当時を振り返った肉声の記録が、吉田調書だ。
A4版400枚以上の記録に記されていたのは、事故当時の生々しい危機だった。
震災翌日の2011年3月12日午後3時36分。
1号機の建屋が水素爆発。
原子炉を冷やすための真水もなくなり、吉田元所長は、過去に例のない海水注入という手段を取る。
マニュアルもありませんから、極端なこと、私の勘といったらおかしいんですけども、判断でやる話。
さらに官邸の了解が取れていないとして、東電幹部は海水注入の中断を求めた。
ところが、吉田元所長は独断で海水注入を続けた。
ここで中止すると言うけれども、ちょっと寄っていって、絶対に中止してはだめだという指示をして、それで本店には中止したという報告をしたということです。
テレビ会議の映像を検証すると、担当者に歩みより、耳打ちする吉田元所長の様子が映されていた。
さらに、3月14日午前11時1分。
今度は3号機が水素爆発。
このとき吉田元所長は、死を覚悟したと語っている。
最初、現場から上がってきたのは、四十何人、行方不明という話が入ってきた。
私、そのとき死のうと思いました。
四十何人、亡くなっているんだとすると、そこで腹切ろうと思っていました。
さらに危機的状況は続く。
2号機では核燃料が露出。
このままでは格納容器が壊れるという最悪の事態に至る可能性が高まっていた。
本当に、ここだけは一番思い出したくないところです。
ここで本当に死んだと思ったんです。
燃料分が全部外に出てしまう。
放射性物質が全部出て、まき散らしてしまうわけですから。
われわれのイメージは、東日本壊滅ですよ。
翌3月15日の早朝。
東京電力本店に乗り込んだ当時の菅総理。
東電が撤退を検討しているとして、撤退などありえない、覚悟を決めてくださいなどと、まくしたてたという。
このときの菅元総理について、吉田元所長は。
お前らは何をしてるんだということ。
ほとんど何をしゃべったか分からないですけれども、気分悪かったことだけ覚えていますから。
さらに、全面撤退を考えていたと言われている点については。
撤退みたいなことばは菅が言ったのか、誰が言ったか知りませんけれども、そんなことば、使うわけがないですよ。
あほみたいな国の、あほみたいな政治家。
また菅元総理が、自分が東電の撤退を止めたかのように話していることについて聞かれると。
あのおっさんがそんなのを発言する権利があるんですか。
今回、吉田元所長のほか、当時の政権メンバーらの調書も公開された。
海江田元経産大臣の調書からは、東電の全面撤退問題で、官邸と東電本店などとのやり取りに混乱があったことが読み取れる。
僕が覚えているのは、撤退ということばではない。
あれは退避ということば。
僕は全員だと思った。
また、細野元総理補佐官は、官邸で東電の全面撤退を議論したときの様子について。
今でも覚えているのは、武黒さんがしょんぼりしてしまって、もう何もできませんみたいな話をしたから、あんた、責任者だろ、しょんぼりしてないで何か考えろと。
これまで非公開とされてきた調書の公開。
そして、その直後に設定された朝日新聞の緊急会見。
吉田氏に関する誤った記事を掲載したこと、そしてその訂正が、遅きに失したことについて、読者の皆様におわび申し上げます。
吉田調書は、朝日新聞が独自取材に基づいて報道することがなければ、その内容が世に知らされることがなかったかもしれませんでした。
世に問うことの意義を大きく感じていたものであるだけに、誤った内容の報道となったことは、痛恨の極みでございます。
5月20日の朝日新聞は、福島第一原発にいた所員の9割が、吉田元所長の待機命令に違反し、10キロ離れた福島第二原発に撤退していたと報じたが、吉田調書では。
私は福島第一の近辺で、所内にかかわらず、線量の低いような所に一回退避して、次の指示を待てと言ったつもりなんですが、2Fに行ってしまいましたと言うんで、しょうがないなと。
確かに考えてみれば、みんな全面マスクしているわけです。
それで何時間も退避していて、死んでしまうよねとなって、よく考えてみれば、2Fに行ったほうがはるかに正しいと思ったわけです。
つまり吉田元所長は、部下への指示が伝わる過程で、混乱があったことは認めたが、部下が命令に違反していたとの認識は持っていなかったのだ。
一体なぜ、朝日新聞は命令違反と報じたのか。
現時点では、記者の思い込みや、記事のチェック不足などが重なったことが原因と考えておりますが。
記者の思い込み、さらには、吉田調書が秘匿性が高い資料だったため、調書を見る記者を限定。
その結果、ほかの記者やデスクのチェック機能が働かなかったというのだ。
だがこの誤った報道は、直後から瞬く間に海外に広がった。
パニックに陥った作業員らは、命令に反して福島第一原発から逃走した。
船長が逃げ出した韓国のセウォル号と一緒だ。
朝日新聞の報道は、世界へ誤解を広げていった。
外国の報道機関として、朝日新聞の報道に頼っている部分が大きいので。
当初、これを報じなかったアメリカのウォールストリートジャーナルも、今回の誤報で、朝日新聞の信頼は揺らいだと語る。
調書に限らず、原発関係者にたくさん取材をして、全体像は撤退だという結論だというふうに理解しました。
ふたを開けてみれば、実は裏付けの取材が足りなかったと。
落胆しているところですよね。
朝日新聞が海外に誤解を広めたもう一つの誤報。
従軍慰安婦報道。
先月の検証記事では、慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏の証言は虚偽だったとして、記事を取り消したが、謝罪はなかった。
会見では。
記事を取り消しながら、謝罪のことばがなかったことで、ご批判を頂きました。
誠意を持って、やっぱりきちっと、これはこの間の足らなかったところについては、謝罪をしなくてはいけなかったかなというふうな思いに至ったと。
慰安婦問題については、検証記事に自信を持っていると主張しつつ、誤った記事の掲載と、訂正が遅れたことについて謝罪した。
またこの検証記事で、謝罪がないことを批判していた池上彰氏の連載の掲載を拒否していた件についても。
池上さんのコラムの一時的な見合わせを判断したのは、私でございます。
結果として、それは間違っていたというふうに考えております。
朝日新聞を取り巻く、さまざまな環境を考えたときに、私として、池上さんのコラムの影響に過敏になり過ぎたということが、一番の原因です。
吉田調書、吉田証言と、2つの誤報に大きく揺れる朝日新聞。
今回、取締役編集担当の杉浦氏を解任。
みずからも抜本改革の道筋をつけ、進退を決断すると語った木村社長は、その理由についての質問に、こう答えた。
今回、進退を明らかにする原因についてなんですが、吉田調書が原因なんでしょうか?それとも慰安婦も影響しているんでしょうか?
今回のこの吉田調書報道を巡るおわびについてですね、私も大変深く反省をし、そして全体的に大きな責任も感じておりますと。
それぞれについて、私は最終的にまた判断をさせていただきたいということを、明確に申し上げたと。
東京のスタジオにゲストをお迎えしております。
福島第一原発事故当時の吉田所長を書いた、死の縁を見た男などの著書がある、ジャーナリストの門田隆将さんです。
おはようございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
さあ、今のVTRは論点2つありまして、前半は、吉田調書が今回、公開された、その中身ということで、非常に新しいことがたくさん出てきたわけですが、もう一つは朝日新聞の誤報問題ということになります。
その吉田調書以外もいろんな情報、18人の政治家の聞き取りの結果が公開されているということで、このあたり、ちょっと五十嵐さん、まとめてください。
改めてでは、この吉田調書とは何か見てみますと、ご覧ください。
政府の事故調査・検証委員会が当時の福島第一原発の所長、吉田元所長から、事故原因・初期対応など当時の様子を聴取、聞き取った記録なんです。
2011年の7月から11月の間に聞きまして、述べ28時間、A4の紙にしておよそ400枚の、膨大な記録なんです。
今回、政府はこの吉田さんに加えまして、菅元総理など、18人の調書も同時に公開。
吉田さん含めますと、19人の調書を公開したわけなんです。
ではなぜ、これが今、問題となっているのか、その経緯を見てみます。
この吉田調書というのは、当初、公開される予定はありませんでした。
しかし朝日新聞が、これを入手しまして、5月20日に、原発の所員が吉田署長の命令に違反して、福島第二原発に撤退したという記事を出したんです。
海外メディアはこれを受けて、作業員が命令に反して逃げたと、一斉に報道しました。
しかし、8月に入りまして、産経新聞が同じく、吉田調書を入手。
8月16日に、いやいやいや、命令違反の撤退はなかったという記事を出したんです。
じゃあ、一体どっちが正しいの?何が正しいの?ということになりまして、菅官房長官が、吉田調書の公開の方針を表明しました。
8月の末になりまして、読売新聞や毎日新聞などが、命令違反なしの報道を出し、9月11日、おとといですね。
政府が吉田調書の公開をしました。
そしてその3時間後に、朝日新聞が、報道の誤りを認めまして、5月20日の記事を取り消し、謝罪したという流れです。
門田さん。
まずその朝日の誤報の話に行く前に、今回、政府が公表した、この吉田調書と18人の政治家の供述書というのを、これ、どうお読みになりました?
そうですね。
やっぱり、吉田さんのこれ、400ページを超えるものすごい分量ですのでね、かなり、特に5日間の日本が最大の危機に陥ったこの5日間を、本当に克明に時系列に証言しておりますので、大変資料的価値というか、その原因も含めて、大きな価値のあるものだと思うし、それに加えて、当時の政治家がどんな対応をしたのかということで、政治家の方々っていうのは、自己弁護というのが非常に多いわけなんですけども、それでもやっぱり、このときどう思った、どういう行動をしたかということが、証言した、政府事故調に対して証言したことが、今回、国民の前に一斉に明らかになったということで、大変意義深いことだったと思いますね。
当然、政府の意図としては、朝日新聞、原発反対派の朝日新聞が、福島第一原発で650人が逃げたと思われる、普通に読めば、そう取れる記事を書いて、門田さん、一番最初からこれは誤報であるとおっしゃってました。
政府としては朝日の誤報を最初から決定づける意味が恐らくこの吉田調書の公開にはあったと思うんですが、そのあたり、どう見ていらっしゃいますか?
朝日新聞の私は最初からこれ、誤報であるということ、事実関係というのは、現場を取材しているジャーナリストには分かっておりますので、事実というのは、所長命令に従って、福島第二に退避しておりますので、それが事実であることは、現場を取材している記者たちには全部分かっているわけなんですけれども、朝日新聞はこの現場を取材しておりませんので、一人の証言者、650人退避したという、その証言者は、一人も出てこないという、そういう記事だったんで、これは非常にその点で大きな朝日新聞には問題があったと思うんですけれども、その朝日新聞の報道によって、吉田さんのご遺族をはじめ、その650人の信用と名誉を傷つけられた方々が非常に悲しい思いをして、いろんな、動きということではないんですけれども、非常に反響が大きな記事だったわけで、そして私がそこで、これは違うということを言ったことによって、非常に論争が巻き起こってまいりましたので、これはこのまま置いておいていいんだろうかということで、それで7月ごろから、もう公開のほうに傾き始めていましたんですよね。
それが8月18日付で、産経新聞が、この独占入手しまして、大きく展開いたしましたので、そこでもう一気に政府のほうが、これはもう、どっちがどうだって、ここまで吉田さんのその証言が、朝日新聞によって、真意と違う形で報じられたということで、これは国民の目に、国民それぞれが判断してもらうのがいいんじゃないかというふうに傾いていったと思いますね。
こちらに吉田調書、400ページにわたるもののうちの2ページを抜き出してみました。
当該箇所、いっぱいあるんですが、例えば一番ポイントになっているところが、この最初の、ここで示したところなんですが。
赤い部分。
吉田さん、なんて言っているかというと、退避をして車を用意してという話をしたら。
つまり、退避させた、車を用意したのは吉田さん自身なんですよね。
電話した人間は、たまたま吉田さん自身はここで福島第二に行けという指示は出していないけれどもっていうようなニュアンスのものなんですが、このときに車用意したのが吉田さんで、そこに避難させたのも吉田さんで、たまたまその車の行き先に関して、そごがあったというだけで、どう読んだって、その所長の命令に対して、650人が逃げたとは、これ、春原さん、どう読んだって、春原さん、思えない文章を、これをしかし、記事化するときに650人が命令に反してっていう、どうしてそういう表現になるんだって、素朴に思うんですが。
これは本当に、わが身を振り返って、気をつけないといけないと思うんですけど、新聞記事を書くときに、先ほど、門田さんも言われましたけど、事実を積み上げて、ファクトは何かと書くべきだと思うんですけれども、時にして結論がまず先に来て、そこから記事を書いていくという手法も、一方であるものですから、そこでうまくきちんと自分を自己規制しないと、どうしても結論のほうに引っ張られちゃうということがあるかもしれませんね。
これ、もし吉田さんが生きてらしたら、元朝日新聞の前川さん、こういう記事はたぶん書けなかっただろうなと思うんですが?
まず、生きていらっしゃったら、彼にまず裏付け取材をするわけですから、やっぱりそれは、こういう記事にはならなかったと想像はされますけどね。
結局、この場合も先ほども話が出ましたけれども、現場での裏付け取材というのはできるのに、それをちょっと怠ったという、そういう基本的なところですね。
五郎さん、者論に記者が引きずられるということはあります?
それは大きな雰囲気ですね。
ここでの問題、非常に秘密性があったから、特定の人間にしかこれ、見ることができなかった。
だからちっくできなかった。
…、チェックできなかった。
問題は、なぜそういう記事が出てきたのかですね。
これは非常に気をつけなければいけないんですけれども、やっぱり、ある特定の、今、春原さんが言われた、結論があって、これはやっぱり、徹底的に反原発、それから東京電力の対応を批判するというのが前提にあって、それは従軍慰安婦も一緒なんですけども、それが先にあるからある種の色眼鏡というか、それにみんな、染まってしまうというのを非常に私は感じるんですね。
日本軍を批判したいから従軍慰安婦というものを作り出す。
原発を批判したいから吉田調書を利用して、こういうことが起きるんだということを言うと。
でも、伊藤さん、そんなこと考えて、読者新聞記事、読みます?
そうですよね。
ある意味、国ですとか大企業に対する権力に対してね、メスを入れていくというのは、一つの姿勢としてはあっていいことだと思うんですけれども、ただ一方で、それをメスを入れていく立場であるマスメディアが、一つの権力になってしまっているというか、それによって、本当に人を裁いてしまうような、そういう力も持ってしまうわけですよね。
そこに対して、いったん間違ったということに対して、訂正することがなかなかできない。
そこがどこ、どっちを向いて、仕事をされているのかなっていうところは、やっぱり感じますね。
実はケビン・メアさんとは、この問題については、かつて何度もお話を、個人的にも聞いたことがあって、ケビン・メアさんは、非常に日本には親しい関係の方でいらっしゃる、理解のある人なんだけれども、この従軍慰安婦問題に関していうと、これに関して、強制連行があったとかなかったとか、否定的なことを言うこと自体、日本の国益に反するから、もうそれを言う話はするなと、実は今回の朝日の検証記事を前はおっしゃってたんですが、今、どういうお気持ちなのか、ちょっといったんCMを挟んで、世界各国の反響も含めて、お伝えしてまいります。
やっぱりがっかりですね。
おもしろい記事にしたいという動機がちょっと裏目に出たのではないかと思いますね。
原発の事故処理。
従軍慰安婦。
朝日新聞の誤った報道は、
1つ訂正させてください。
後ろにですね、時系列で吉田調書、これまでの経緯。
ここの3段目、先ほど五十嵐さんが紹介したところですが、産経新聞に吉田調書が渡って、産経新聞が初めて記事書いたのは、8月16日と書いてありますが、これは8月18日です。
訂正させていただきます。
さあ、最初の5月20日の朝日新聞の報道を受けて、世界のメディアはニューヨークタイムズ。
パニックに陥った作業員らは、命令に反し、逃走した。
タイムズ。
福島の50人に、新たに恥ずべき物語。
朝鮮日報は、所員の90%が逃げたと報じています。
まず、この福島第一原発のほうの話なんですが、メアさん、これは今回の朝日の訂正で、欧米のメディアというのは、それなりに読者に分かるように訂正してるんでしょうか?
そんなに、まだないと思いますけどね。
報じられて、挑発的な報道だから、マスコミが誤報があったときの問題はあとで見直しても、あんまり報じられない。
私も的になったことあると思いますけど。
ケビン・メアさん自身がかなり攻撃を受けて、あとの訂正は、ご自身の判断では不十分であると?
そう、まあね。
でもこの問題は、不思議なところ、この津波と福島第一の事故は、国務省の中の…のコーディネーターをやっていたときに、15日か16日ごろに、われわれ、手に入った情報によると、東電のほうが全員撤退するという話が確かにありましたよ。
正しい情報であったかどうか分からないんですけれども、それに加えて、撤退して何をやるか分からないから、米軍を呼ぶという話があった。
でもたぶん、それは絶対吉田さんからの話じゃないと思う、その東電のトップのほうからの話だと思います。
そうですね。
今回も吉田調書とその周辺の調書を読んでみると、確かに吉田さん自身は一切撤退は考えていなかったんだけれども、東電の本社と官邸スタッフの間のやり取りの中では、もしかすると、東電はある意味、全面撤退のようなことを門田さん、考えてた節がありますね?今回。
これはね、全面撤退は、東電は考えてないわけです。
これはもう、退避の手順というのが決められましてですね、午前3時過ぎに、健常者は2Fの体育館へ、それからけが人は2Fのビジター、これ、2Fっていうのは、福島第二のことなんですけど、この650人の受け入れる建物まで決めて、そして必要な作業員その他は、すべて吉田さん以下、残ることは、これはもう、正式に決まって、文書までこの福島第一に送られておりますので、東電本店のほうも全面撤退を考えていたということは、これはないと思います。
分かりました。
ただ今回、官邸の周辺の人たちの証言を見ると、確かにケビンさんがおっしゃるように、官邸の周辺の人たちは、そういうふうに認識をして、米軍に助けをという話はまあ、あったかもしれないという感じは、メアさん、ありますよね?ごめんなさい。
メアさん。
そういう話、ありましたが、だからそれはその次の日に、アメリカ政府が日本に住んでいる米国民が、自主的に避難する報告を出しました。
それ、一つの原因でした。
あと大使を呼んで、こういうばかな話だから、そうだったらどうやって発展するか、誰も分からない、危ないことだから、もっと国として対応しないと、東電だけでできるわけないから、そういう情報、確かにありました。
そしてもう一つの、いわゆる慰安婦報道に関してなんですが、これは朝日新聞の社長の記者会見の中で、3番目ですが、この吉田証言。
この吉田証言、吉田調書でややこしいんですけど、こちらは吉田清治氏という、従軍慰安婦に関してうそをついた人物ですが、吉田証言に基づく記事の訂正が遅かったことを謝罪しました。
ただ、広い意味で強制性があったという考えに変化はないと。
韓国あたりのメディアはこちらの強制性があったというところだけを、取り上げているメディアが多いようですけれども、メアさん、今回の朝日新聞の8月の5日、6日の検証記事と社長の記者会見で、この従軍慰安婦の問題に関して、欧米の人たちが抱いてしまった感情というのが思いというんですか、訂正されるということはあるんですか?
これは報じられてますけど、幅広い報道はないんですけど、専門家の中ではよく分かる動きですけど、私の目から見ると一つ注意したいことは、私は絶対、朝日新聞をかばうつもりじゃないんだけど、河野談話があって、それが強制的であったかどうかという議論はすべて、吉田証言によるものではないんです。
ほかの証拠とか証言とか、アメリカ政府内の情報もあるから、朝日がこの記事を見直したから、慰安婦問題がなかったという概念が間違ってると思います。
これに関しては、門田さん、どうお考えですか?
朝日新聞が、今になって広い意味での強制性ということを言っているんですけれども、朝日新聞が書いてきたのは、これは強制連行でございましてですね、強制連行っていうのは、嫌がる婦女子を強制連行するということは、これは拉致であって、それで慰安所に閉じ込めたとしたら、監禁ということでありまして、そして、この意に沿わない性交渉を強いたということになれば、これは強かんということですので、強制連行っていうのは拉致、監禁、強かんでございますよね。
そのことを朝日新聞が、主として朝鮮人慰安婦、これ、女子挺身隊の名で、強制的に戦場に連行されて、そしてその数が朝鮮人慰安婦は、8万とも20万ともいわれるという、そういう行動をした。
すなわち拉致、監禁、強かんということは、これは性奴隷というふうに、セックス・スレイブスということで、今、世界中から非難があるわけなんですけれども、それを報道してきて、これ、事を大きくしていったのは、これは朝日新聞でございますので。
すみません、ちょっと。
分かりました。
門田さんのご意見なんですが、ということでいうと、先ほどのメアさんの見解も、一理あるかな?とは思うんだけれども、相当やっぱり、吉田証言に五郎さん、引きずられてる感じもありますね。
そうですね。
ここはやっぱり、ちゃんと分けて考えなければいけないんで、強制連行と、強制性というのはただ一字違うだけの話ですけども、相当違うんですね。
といいますのは、これはやっぱり、強制性という意味では、みんなそれぞれ、陸軍か誰かは別にして、やっぱり女性がそういう具合に、境遇になってしまったということと、それから誰かが意図的に、意識的に、組織的にやったということと違う話だから、われわれは2つを別に考えて、強制連行は今のところ、確認されていない。
しかし、これはやっぱり、不幸なそういう歴史があったということだけは、これはやっぱり忘れてはいけないことだと思いますよ。
私は強制的であったかどうかという議論自体は、本質から外れてる議論だと思います。
なぜかというと、河野談話を見ると、幸い、幸い、菅官房長官、朝日新聞の騒動があっても見直さない、それは正しいと思いますが、というと、河野談話のことば、軍の要請を受けた業者が主として、これに当たったが、強制的な状況のもとでしたし、わが国の統治下にもあるし、当時の軍の関与の下に、行われたところですから、それは正しい、誰も本当に議論できない。
だけどその状況で、今の段階で、日本と韓国が、強制的であったかどうかという議論自体、日本の国益に有利に働かないと思います。
それはワシントンでも、皆さん、アメリカの今のホワイトハウスの高官と話しても同じようなことをおっしゃるし、それは確かにそうなんです。
もう菅官房長官、安倍さんも、もう河野談話は一切触らないと言ってる。
それはそれです。
ただし、橋本さん、言われたように、強制連行と強制性っていうのは、われわれ日本国としてはね、やはり強制連行というのは、銃剣で若い女性を脅してるっていうイメージがあるので、それはどうなのかっていうのは、やっぱりきちんとわれわれの手で検証すべきだと思うんですね。
この吉田証言の核心というのは、つまり慰安婦問題じゃなくて、人狩りなんですよね。
単純にいうと。
つまり人狩りっていうことが、国際社会に広がったわけですから、やっぱりその部分としては、朝日新聞は声明を出すなり、なんとかして17本の、要するに人狩り記事は、これは事実無根だったということは少なくともやったほうがいいんじゃないかという気はするんですよね。
伊藤さん。
そうですね。
確かにしっかり分けたほうがいいなと思うんです。
もちろん事実自体は、本当に女性にとっては、これはあってはならないことなんですよね。
ただ、国が強制的に、それこそ連行してっていうことになると、本当にこの長く続く日韓関係の悪化ということに対しては、必ず何かの段階で持ち出され、それが悪化してきてしまっているというのは本当にまたそれは不幸なことなので、そこが違うということなんであれば、やっぱりそこは訂正すべきなんだろうと思います。
それに関してはいいですか?その下請けが、韓国の業者がやった、強制的という説があるでしょ?でもなぜやったか、旧軍に頼まれたから。
そういう施設がなかったら、統治下のもとでなかったら、こういう問題は絶対ない。
それは外国の目から見るという事実ですから、今の段階で、70年前に行われたことを議論することは歴史家らで議論するほうがいいと思う。
政治とかという問題にならない。
残念ながら、韓国側も乗り越える必要がある、それは事実です。
もちろんそうですね。
もう一度、やっぱり強制性という、非常にあいまいなことばなんですが、これ、ちょっと突き詰めて考える必要があるだろうなと。
誰が強制したのか。
女性が強制されたのは間違いないけれども、強制の主体というのはどこにあったのかということに関しては、ちょっともういっぺん、ちゃんと検証する必要があるんじゃないかなという感じが前川さん、するんですが。
そうですね、だから何をもって強制性とするかということと、それからもう一つの慰安所の存在っていう、戦場における性の暴力っていうものは、何も慰安所だけではなかったわけですから、もっとそういうものを含めて、やっぱり検証するということは、必要だと思いますね。
いずれにしろ、信頼回復という意味では、メディアも含めてですけれども、非常に道のりは厳しい感じがいたします。
さあ、そのスタジオにこの方にお越しいただきました。
ベネッセホールディングス会長兼社長の原田栄子于山です。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
当然、原田さんに来ていただいたのは、ベネッセの個人情報流出問題ということになります。
森さん、お願いします。
このあとたっぷりお話を伺ってまいりますが、原田さんが社長就任5日後に発覚した、通信教育最大手、ベネッセの顧客情報漏えい問題。
子どもを含む多くの顧客の個人情報が、名簿業者などに次々と転売されていく実態の中、ベネッセが発表した再発防止策というのは、教育事業者としての責任を果たす中身となったのでしょうか。
問題の発覚から2か月が過ぎ、被害の全容がようやく判明した。
約3500万件の情報を、名簿業者3社へ売却していたことが判明いたしました。
ベネッセの社内調査の結果、被害件数は3504万件、延べ人数にして4800万人に膨れ上がった。
流出した情報は、親や子どもの氏名や生年月日、住所や電話番号、クレジットカード情報の流出はなかったとした。
そして原因について、こう述べた。
自社の情報セキュリティーに関する過信、経営陣を含むITリテラシーの不足、そして性善説に立った監査・監視体制の運用などの企業風土に起因する甘さにあると認識を持っております。
ベネッセは、顧客情報のデータベースにアクセスした記録をチェックせず、またデータが大量にダウンロードされた際に、警告を発するシステムを導入していなかった。
そしてデータベースの保守・運用は、外部企業に委託。
その委託先のシステムエンジニアの男が、情報を抜き出したとして逮捕・起訴された。
男は去年の夏ごろから犯行を始め、社内のパソコンから私物のスマートフォンに、顧客情報を移していたと見られている。
二度とこのような事故が起こらない、発生しないような、全く新しい企業風土を作る。
今回の発表の柱となったのが、再発防止策。
データベースへのアクセス記録の監視強化や、管理エリアへの私物の持ち込みを制限するなどの緊急対策のほか、データベースの管理・監視を、ベネッセみずからが行うよう、組織改革を行った。
これらの再発防止策について、情報セキュリティーの専門家は。
システム管理者といえども、悪いことができないようにしようっていう意味の対策の内容としては、これでまあ、そろっているとは思います。
技術面での対策を評価する一方社内の風土改革について、具体性に欠けると指摘する。
セキュリティーが非常に高いところに働いていて、何かあったら見つかるんじゃないかと、あるいはちゃんと見られているなっていう、抑止力っていうんですが、その抑止力を高めるような企業文化になっていかないといけないと思うんですね。
雰囲気作りを持っていくというところは、この中で、技術対策と並んで重要なポイントなんですけど、そこについては言及されてないですね。
そして今回の発表のもう一つの柱となったのが、顧客へのおわびの内容だ。
ベネッセは、200億円の資金を用意し、おわびの品として、1件当たり500円の金券を配付するとともに、子どもの学習や進学を支援する活動を行う財団を設立するとした。
金額については、過去の事案を参考にしたというが、企業の情報漏えい問題に詳しい弁護士は。
今回、流出した個人情報は、親の情報だけじゃなくて、個人の情報としては、子どもの情報も含まれていますから、それを考えると、やはり500円というのはあまりにも少ないんじゃないかなと。
ひとたび情報が流出すれば、二次被害に遭う可能性があり、被害者に子どもが含まれる今回のケースでは、親も子どもも不安を抱える期間が長くなると指摘する。
漏れた情報が、事業者を転々、流通して、順法意識の少ないと思われる、悪徳事業者であるとか、そういった人たちに、あるいは事業者に漏れていくことによって、自分の子どもの将来に不安感じるというところが最大の問題のような気がするんですね。
過去の情報漏えいで、実際に二次被害が確認されたケースもある。
2002年に、エステサロン大手のTBCが、ホームページにアクセスした客の個人情報を漏えいさせた際には、客のもとに知らない企業からダイレクトメールが届いたり、消費者金融から勧誘の電話がかかってきたりするなどした。
一度流出した情報を完全に消し去ることは難しく、精神的な苦痛を訴えた14人が、TBCに慰謝料を求めた裁判では、二次被害による精神的苦痛が認定された。
ベネッセの顧客のもとには、個人情報を提供したことがない事業者から、セールスの電話などが来ているという。
失った信頼の回復に向け、一歩を踏み出したベネッセだが、顧客や社会からは厳しい視線が注がれている。
ベネッセ情報流出の経緯です。
7月9日に発表されたときには、2070万件ということなんですが、きのうの段階では。
3504万件ということで。
ということになってますね。
そして、今回の対策として、特別損失260億円を計上、役員2人が引責辞任と。
どんな情報が出たのかというと、こちらです。
3504万件の流出で、流出した情報が名前、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレスです。
クレジットカード情報などは含まれていなかったと。
再発防止策として、セキュリティー会社との合弁会社設立や、第三者監視委員会の設置と。
今回、どうしてベネッセから情報が出たのかというと、一人の男が盗んだと。
その盗むに際して、通常のメモリーカードを差しても反応しない機械が、なぜか充電しようと思って差した、最新型のスマートフォンだと、情報をダウンロードすることができたと。
これ、セキュリティーホールであることには間違いないんですが、そういう想定は原田さん、なかったんですか?
セキュリティーホール、セキュリティーっていうのは、非常に複雑なセキュリティーがあるわけですが、スマホもどんどんどんどん機種が増えていくと、それに対する一個一個の検証が、やっぱり漏れてたっていうのが事実ですね。
どうですか、原田さん、これ、一番最初のときに、質問された話だと思うんですが、盗んだのは関連会社の下請けの従業員であると。
だけど盗まれたのは、うちの子どもの情報も出てます、われわれであると。
ベネッセとしては犯罪の被害者なのか、加害者なのか。
どっちなんだという、本心では認識ですか?
私ども、お客様に対してサービスを提供しているわけですから、お客様に大変なご心配をおかけした、ご迷惑をおかけしたという意味では、加害者だと、記者会見でも答えておりますし、今後ともそういう姿勢で、お客様の不安を払拭する活動を継続していくというふうに考えております。
流出した情報はたくさんの会社に買われた。
中には子どもの教育産業を手広くやっている大手の企業も流出情報を買っていった。
その買い取った企業に対しての原田さんのお気持ちとしてはどうなんですか?
私は第1回目の会見のときから、お叱りをいただくことを承知で、効率以上に経営者のビジネスの倫理観が大切だということは申し上げました。
やっぱりお客様情報をお預かりしたところだけが、お客様の価値を高めるために使う権利を持っているわけでして、それを入手して、営業に使うという姿勢は、基本的に考え直すべきだと思ってます。
流出情報というのは、どの程度回収できたんですか?
回収を直接、私ども、名簿業者から全部やるっていうことは、これ、物理的に不可能でして、ただ、お客様本部を立ち上げて、拡散防止の働きかけをずいぶんやっております。
明らかに35社に対しては、私ども、働きかけをして、ほとんどのところが再利用をやめる。
名簿を買い取った最終的な出先ですね、今の話は。
そうです。
中間の業者に関しては、物理的にとおっしゃいましたが、いっぺんデジタル化された情報がもうネットに上がってしまえば、伊藤さん、それを完全回収するのは物理的に不可能である?
不可能ですよね。
ですから、顧客情報というものが果たして本当にどのぐらいの価値があって、社員全員がどういう思いで、それを扱わなければいけないのかというところが、やっぱりもうちょっと、意識を高める必要があったのではないかなと。
特に子どもの情報っていうのは、ものすごくやっぱり、今後長い将来にわたってものすごく高値で売り買いされるということも、想定されるわけですから。
私自身はもう、小学校3年生の子どもがおりますから、本当に皆様の心配というのは、私も同感でございます。
やはり預かる責任者、責任感、使命感、これはもっと厳しく確実にしていこうと思いますし、これで終わりではないと。
お客様本部を通して、拡散防止というのは永遠に続けていきたいというふうに思います。
春原さん、五郎さんに聞きたいんですが、今回の報道の中で一部の新聞が、こうやって関連会社に全然違う会社にセキュリティーの部分だけを丸投げするところが悪いって、あんたんとこの新聞もやってるよね、日本中の役所もやってるよねっていう話で、それを否定したら、実はこの世界、春原さん、現実に回っていってないというところもありますよね。
ですから今回、たまたまベネッセさんがこういう被害者の面もあるわけで、こういうことになったわけなんですけど、今のビッグデータの時代っていわれますけども、ビッグデータ、多大な情報がそれをしかもサイバー問題って実はあって、今回は持ち出したことになっても、情報をオンラインで盗まれるっていう可能性もこれからたくさん出てくるわけですね。
ですからこれはもう他山の石で、みんな、もう一回、身を引き締めて、ベネッセだけでなくて、すべての企業、官庁がやっぱり考えなきゃいけない思いますね。
今回、データベースの管理と、それを運用するシステムと、それを利用する部隊と、その責任を分割すると。
しかも第三者の監視委員会を立ち上げると。
この権限を分散するということが、一番大きなリスクヘッジとして今度の組織改革でやっていくわけです。
これだけ非常に経済も進んでると、2つの考え、1つはまず、性善説に立つということの問題。
これはもう漏れて悪用されるかもしれないという、前提でやらなければいけないことが1つと、それにもかかわらず、やっぱり企業は、先ほど、原田さんおっしゃった、やっぱり倫理、大切なことはなんなのかという、やっぱり根本のところをやっぱりね徹底的に教育していないと、必ずそういうことになってしまうと。
2つが大切だと思いますね。
メアさん、アメリカでも同じようなことありましたよね?
ありました。
最近、…の大手会社と、その前、ターゲットとか、アメリカ政府も同じ問題があったり、ウィキリークスは大変でした。
技術的な面もあるし、人間の問題もあるし、ウィキリークスって、アメリカ政府の特定機密の守り方は厳しいのに、1人の20歳ぐらいの軍人が、ウィキリークスのすべての情報を出しました。
それでその技術より、人間の問題のほうが厳しい問題だと思います。
そうですね。
最後にやっぱり、情報を司るのは人間ですから、そこで何か大きな犯罪行為が行われたら、それ防ぐっていうのは相当のセキュリティーというか、もうまさしく、性悪説に立って、情報は守っていかないと、現実に今、情報化社会はそこまで来ているということなんだろうと思います。
原田さん、ありがとうございました。
どうも。
さあ、続いて中継ですね。
きょうは大阪の岸和田市からです。
坂木さん。
ことしも、この時期がやって来ました。
さて、大阪に秋の訪れを告げる、岸和田だんじり祭が始まりました。
私は岸和田市の沼町に来ています。
さあ、ご覧いただいているのは、その沼町のだんじりです。
高さはおよそ4メートル、重さも4トンあるということです。
そしてよーく見てみますと、彫刻が施されているんですね。
ここ、沼町のだんじりは、源平の合戦が彫られているということです。
そしてだんじりは、参加する34の町が1台ずつ持っているんですが、各町によって、この彫刻、違うんですよね。
こういった点も皆さん、注目していただきたいと思います。
さて、このだんじり祭り、もう午前5時半から始まっているんです。
それに私も参加してきました、走ってきましたので、こちら、ご覧ください。
さあ、朝の5時半です!だんじり祭、始まりました!勢いよく動いていきます。
では早速、私もこの後ろについて行きます!いってきます!うわっ、結構な速さ!いやぁー、息が切れます。
うわぁ。
毎年恒例、岸和田だんじり祭り。
岸和田の城下町を、34台のだんじりが疾走します。
そもそもだんじり祭りの歴史は、江戸時代から300年以上続いています。
1703年、時の岸和田藩主、岡部長泰公が、五穀豊じょうを祈願し、執り行った祭りが起源といわれています。
そして今では、50万人以上の観光客が訪れるお祭りとなりました。
最大の見せ場は、なんといっても、角を猛スピードで曲がる、やりまわしです。
だんじりが走るコースのやりまわしポイントは数か所ありますが、中でも、広い道路が交わるカンカン場は、大きな観覧席も設けられていまして、ダイナミックなやりまわしが見られる絶景ポイントです。
またこちらは、小門・化いげんと呼ばれるポイント。
こちら側が小門で、あちら側が貝源なんですが、広い道から小さい道へと曲がっていく難所といわれているんです。
さあ、今、だんじりがこの難所をくぐり抜けて行きます。
見事、曲がりきれるんでしょうか?今、曲がりました。
あー!見事、曲がりきったようです。
拍手が上がっています。
男たちはなぜ走るのか。
その理由は、今となっては分からないといいます。
だんじりが走るルートは、町が独自で決めていますが、何周走るかは決まっておらず、限られた時間に、どれだけ多く自分のかっこいい姿を見せられるか、そんな思いから自然と走り出したといわれています。
さあ、VTRでもご覧いただきましたが、最大の見せ場は、やりまわしです。
ただ、このだんじり自体には、方向を転換する機能はないということなんです。
じゃあ、どうやって転換しているのかといいますと、ポイントとなるのがこの前梃子というポジションなんですよね。
ここにこのようなテコを差し込んで、方向を変えるということなんですが、どのように変えるんでしょうか。
まずはこちらをご覧ください。
さあ、見せ場のやりまわしです。
テコを入れて、力いっぱい男たちが方向転換していきます。
ということで、テコを差し込んで、車輪の回転をまず止めます。
そしてだんじり全体の重心を前のほうに持ってきまして、その間に、みんなで曲がりたい方向へ力を入れて、一気に方向を転換させるという方法なんです。
そしてもう一つ、ポイントがあるんです。
このだんじりの上で踊っている人、皆さんもよくご覧になると思うんですが、大工方といいます。
その方が実は舞を舞いながら、指示を出しているということなんです。
ではその大工方の方が見ている景色、どんなものなのか、きょうは特別にお見せしたいと思います。
実は、だんじり、神聖なものなので触ることも上ることも関係者以外はできないんですが、きょう、特別にカメラマン、上らせてもらっています。
さあ、4メートルあります、カメラマンの身長170センチですから、もう5、6メートルから見る世界なんですよね。
しかも足場が狭くて、不安定なので、非常に怖いんですけれども、このように舞うことができるのが、本当にすごいですよね。
辛坊さん、いかがですか?
だってそのまんま高速回転するんでしょ?遠心力で落されるよね?普通は。
本当にそうですよね。
本当に至難の業だと思うんですけれども、このような見事な技があるわけです。
、そしてあっ、今、子どもたち、集まってきました。
さあ、まだ朝なんですが、このあとね、午後10時まで、きょう、行われるということで、みんな元気なんです。
まだまだ元気あるかな?
はーい!
岸和田のみんな、元気です。
あしたも行われますよ。
こちらからは以上です。
同じ関西でね、山車をまわすのも、祇園祭の場合はわりだけで、五郎さん、静々とまわりますけれども。
全然、やっぱり風土の違いですか。
なんか力が入っちゃいますね。
京都とせんしゅうだったら、100キロも離れてないんですけどね。
結構文化、豊かでしょう?
東北地方など、北日本はきょうも不安定な空もようが続き、急な雨や落雷に注意が必要です。
一方、東日本や西日本は連休中は穏やかに晴れるでしょう。
では、全国のまず、お天気です。
東北地方など、北日本は雨や落雷の所があるでしょう。
東日本や西日本は晴れる所が多くなりそうです。
続いて全国の週間予報です。
あす日曜日は、北日本でも晴れますが、引き続きにわか雨や雷雨に注意が必要です。
月曜日の敬老の日は北日本、東日本ともに晴れる所が多くなりそうです。
西日本は月曜日にかけて晴れる見込みです。
お出かけ日和が続くでしょう。
来週は半ばごろに前線が通過し、全国的に天気が崩れそうです。
その後、北日本の上空には強い寒気が流れ込み、秋が深まるでしょう。
五郎さん、いわゆる従軍慰安婦にせよ、吉田調書の誤報にせよ、まあメディアとしては、非常に気の重い話題ではあります。
本当にそうですね。
朝日新聞を私たちは厳しく批判するんですけれども、それと同時に、やっぱり自分たちも陥りやすいところだなと、思うんですね。
やっぱり事実は事実として、きちんと公正に報道する。
そしてそれに対する価値判断とはやっぱり分けて、考えなければいけないなと、そう思いますね。
やっぱり事実を伝える部分と、論評や意見を伝える部分とははっきりと分けていかないと。
分けないとですね。
それ自体は他山の石ではありますが、来週はこちらの話題ですね。
皆さん、ありがとうございました。
2014/09/13(土) 08:00〜09:25
読売テレビ1
ウェークアップ!ぷらす[字]

ついに公開「吉田調書」あの時何が?▽公開の日に「命令違反で撤退」を訂正謝罪…2つの「吉田」誤報で激震・朝日新聞▽消えぬ不安…情報流出ベネッセ原田会長を生直撃

詳細情報
出演者
辛坊治郎
森麻季
坂木萌子
五十嵐竜馬(読売テレビアナウンサー)
【ゲスト】
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)
伊藤聡子(フリーキャスター)
春原剛(日本経済新聞編集委員)
ケビン・メア(元アメリカ国務省日本部長)
門田隆将(ジャーナリスト)
前川惠司(元朝日新聞記者・ジャーナリスト)
原田泳幸(ベネッセホールディングス会長兼社長)
番組内容
東日本大震災3年半…福島第一原発事故をめぐり当時政府が関係者から聞き取り調査を行った19人の「調書」が公開されました。あの時何が起き関係者は何を感じていたのか。問題点は?…検証します▽その「調書」の中で吉田昌郎元所長の証言記録について「命令違反の撤退があった」と報道した朝日新聞が、これを誤りと認め会見で謝罪しました。従軍慰安婦報道に続く「世界に誤解を広めた」報道の責任と今後、残る疑問点を考えます。
おしらせ
内容は予告なく変更する場合があります

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