空襲が激しくなる中花子は家中の原稿用紙をかき集め「ANNEofGREENGABLES」の翻訳に取りかかりました。
そして学徒出陣で陸軍に入り訓練を受けていた純平が1年ぶりに蓮子のもとに帰ってきました。
(蓮子)お帰りなさい!
(純平)特別休暇がもらえましたので。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」おばあ様ただいま帰りました。
この辺りは空襲で燃えなかったんですね。
東京で空襲が始まってから心配していました。
今どこにいるの?すいません…。
軍機だからお母様にも言えません。
そう…。
いつまでいられるの?明日の午後たちます。
じゃあ今夜は泊まれるのね?よろしいですか?当たり前じゃないの。
ここはあなたのおうちですよ。
父上はあれから連絡はありませんか?ええ…。
そうですか…。
ねえお夕食は何がいいかしら?手に入るものは限られているけれど…。
お母様の作るものであれば何でも。
まあ。
そんなお世辞まで言えるようになったのね。
(かよ)蓮子さん!ごきげんよう。
ご無沙汰しております。
こちらこそ。
あっどうぞ。
本当にお久しぶりです。
今日はお願いがあって参りました。
はい。
入営している純平がつい先ほど休暇で帰ってまいりましたの。
お恥ずかしい話ですが今晩食べさせてやるものが何もなくて困っているんです。
分かりました。
そういう事なら。
ちょっと待ってて下さいね。
(花子)純平君?大変ご無沙汰しております。
お母様お変わりない?おかげさまで。
実は…お母様としばらくお会いしていないの。
やはりそうでしたか。
えっ?母は以前花子おば様の事をよく僕たちに話していました。
本当に楽しそうに。
でも…ある時からパタリと何も言わなくなりました。
ごめんなさい…。
私たち衝突してしまったの。
お互い譲れない事があって…。
みんな離れていきます。
うちは父も母も変わってますから。
そんな…。
母の事が心配です。
花子おば様。
何かあった時は母を助けてやって下さい!お願いします!純平君…。
どうしてもそれだけを花子おば様にお願いしたくて。
お邪魔しました!ま…待って!純平君。
これ今夜皆さんで召し上がって。
お母様もお好きなブドウ酒よ。
いいんですか?こんなに貴重なもの…。
味は保証できないの。
甲府の実家の父が造ったブドウ酒だから。
遠慮なく頂きます。
純平君。
はい。
うちの歩も生きていたらあなたと同じように今頃兵隊さんになって出征していたはず。
あなたを送り出す蓮子さんの気持ちを思うとたまらないの。
お母様のために必ず帰ってきなさい。
母の事どうかどうかよろしくお願いします!純平君…。
(純平)どうしたんですか?こんなごちそう!まるでおとぎの国から魔法使いがやって来たみたいでしょう?
(富士子)ただいま帰りました。
お帰りなさい。
お帰り富士子。
お兄様!どうしたの?何でもない。
ただの休暇だ。
まあすごいごちそう!さあごはんにしましょう。
お鍋なんて何年ぶりかしら。
もっとよく見たいわ。
(純平)ああ富士子。
これは?ああ…大学の友人からもらってきたんだ。
今どき珍しいだろ?ブドウ酒なんて。
さあ頂こう!お母様はもう飲まないんですか?何だか今日は胸がいっぱいで…。
純平召し上がれ。
はい。
ああ…うまい。
そのブドウ酒は甲府のではないかしら?そうなのね。
実は今日花子おば様に会ってきました。
そう…。
はなちゃん元気だった?はい。
お母様の事をお願いしてきました。
花子おば様に言われました。
「お母様のためにも無事に帰ってきなさい」と。
でも僕はお母様や富士子のために戦って死ぬなら悔いはありません。
純平。
親より先に死ぬくらい親不孝な事はないのよ。
お母様そんな事言わないで下さい。
どうか明日は笑顔で送り出して下さい。
お母様行ってまいります。
お元気で。
純平!武運長久を祈っています。
はい!心の声「曲がり角を曲がった先に何があるのかは分からないの。
でもそれはきっと…」。
(空襲警報)心の声「きっと一番よいものに違いないと思うの」。
(空襲警報)美里!美里!
(有馬)「東部軍管区司令部発表。
22時15分現在敵機の第1目標は相模湾より逐次帝都南西部地区に侵入するもようであります。
繰り返します」。
(美里)お父様は!?夜勤で遅くなるの。
(空襲警報と飛行機のエンジン音)ありがとう。
(爆撃音)お母様。
美里…大丈夫?逃げましょう。
美里!逃げましょう!
(爆撃音)
(悲鳴)大丈夫よ。
(飛行機のエンジン音)焼夷弾が雨のように降る町を逃げながら花子は祈りました。
生きた証しとしてこの本だけは訳したい。
花子の祈りは届くのでしょうか。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/09/13(土) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(144)「生きている証」[解][字][デ]
陸軍に入った純平(大和田健介)が休暇で宮本家へ帰って来た。喜ぶ蓮子(仲間由紀恵)だが、出征の日が近いことを察し、夕食の支度にとりかかる。一方純平は、村岡家へ…
詳細情報
番組内容
陸軍に入って訓練を受けていた純平(大和田健介)が、特別休暇をもらって1年ぶりに宮本家へ帰って来た。息子の帰宅を手放しで喜ぶ蓮子(仲間由紀恵)だが、出征の日が近いことを察し、純平のために夕食の材料を調達しに出かける。一方純平は、村岡家へ向かう。突然訪ねて来た純平に、花子(吉高由里子)は驚き、再会を喜ぶ。話すうちに、花子は純平に、蓮子とはずっと会っていないことを打ち明ける。それを聞いた純平は…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,黒木華,大和田健介,三木理紗子,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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