ニュースKOBE発▽兵庫ぶらり旅・加西市で根日女をめぐる▽ジャズライブ神戸▽気象 2014.09.12

世界初の手術を行ったと発表しました。
世界初の手術を行ったのは神戸市にある理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーと先端医療センター病院などの研究チームです。
手術を受けたのは加齢黄斑変性という目の難病のため視力の低下を抑えられない兵庫県に住む70代の女性の患者で研究チームは、まず患者の皮膚を僅かにとりiPS細胞を作り出しました。
そして、このiPS細胞を目の網膜の組織に変化させきょう病気のため傷ついた網膜の一部を取り出したあと移植する手術を行ったということです。
手術は午後1時40分ごろから神戸市にある先端医療センター病院で行われ2時間半余りたった午後4時20分に終了したということです。
研究チームによりますと今回の手術は、この治療が安全に行えるかどうかを確認することが第一の目的です。
患者は視力の維持に必要な細胞の多くが死んでしまっているため期待できるのは視力の低下を抑えたり僅かに回復させたりすることだということです。
ただ安全性と効果が確認されれば高齢者の失明の原因ともなっている加齢黄斑変性の根本的な治療法になる可能性があるということで研究チームは今後4年間にわたって患者を定期的に診察し移植した組織の状態を確認することにしています。
京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞が実際の患者の治療に使われたのは、これが初めてです。
神戸市中央区のポートアイランドにある先端医療センター病院です。
この1階にある手術室で世界で初めてiPS細胞から作った組織を使った移植手術が行われました。
午後1時半すぎに始まった手術はおよそ3時間後に終了し患者の70代の女性は午後5時前に麻酔から目覚めたということです。
研究チームはこのあと午後7時半から記者会見を開き高橋プロジェクトリーダーたちが手術の内容や経過について説明することにしています。
目の難病に対してiPS細胞を使った移植手術はどれほどの安全性が確保できるのかまた効果は、どれぐらいかその検証を最大の目的に行われた今回の臨床研究。
国に研究実施に向けた申請が行われたのは今から1年半前でした。
研究チームが厚生労働省に臨床研究の実施を申請したのは去年2月でした。
専門家などの審査を経て実施が了承され研究チームは去年8月から協力する患者を募集するなどの準備を進めてきました。
対象となるのは国内におよそ69万人いると推定される目の難病加齢黄斑変性の患者のうち滲出型という型の人たちです。
目の奥には光の刺激を電気信号に変える網膜があります。
その中心にある直径1.5ミリほどの小さな部分が黄斑です。
多くの細胞が集まり視野の中心部の情報を脳に伝える重要な役割を担っています。
黄斑の部分を詳しく見ると網膜の層と栄養補給や老廃物の処理をする網膜色素上皮の層が隣り合わせになっています。
病気になるとこの部分に余分な血管ができます。
そして血液の成分などがにじみ出て、周りの細胞を傷つけ視力を低下させるのです。
患者の黄斑の断面を撮影した画像です。
真ん中の空洞のような部分には血液の成分などがたまり上の網膜が異常に盛り上がっています。
目の奥の眼底を撮影した画像でもたまった血液成分など染みのように広がっているのが分かります。
こうした症状が出るとものを見ようとするときにいちばん見たい中心部分がゆがんで見えたり暗くなったりします。
これまでは髪の毛ほどの太さの注射針で薬剤を注入し余分な血管ができるのを防ぐ治療法などが行われてきました。
しかし症状の進行は抑えられてもすでに異常が起きた部分を治す効果は、あまりありません。
そこで臨床研究では患者本人の腕から皮膚の細胞をとりiPS細胞を作製。
そのうえで移植する網膜色素上皮細胞に変化させ薄いシートを作ります。
そして患者の傷ついた部分を取り除いたうえでおよそ4平方ミリメートルの長方形のシートを移植します。
研究チームはiPS細胞から作った目の細胞が正常に機能することは動物実験で確認されたとしています。
また患者本人の細胞をもとにしているため拒絶反応は起きないと考えられるとしています。
臨床研究は、これまでの治療法で効果が見られない6人の患者に治療を行い手術のあと4年間にわたって安全性や効果を確認することにしています。
患者は不自由な生活を送りながら新しい治療法の開発を心待ちにしています。
大阪・池田市に住む串田勝さんです。
生コンクリート会社を経営しています。
4年余り前から右目の視野の真ん中がゆがむようになりました。
忙しいときには、みずから大型車両を運転していましたが徐々に運転が難しくなりました。
詳しい検査の結果、滲出型の加齢黄斑変性と診断されました。
病気の悪化を防ぐため今も、およそ2か月に一度注射で目に薬剤を入れる治療を受けています。
それでも症状は進み右目の視野の中心部に黒い影がかかるようになりました。
視力は眼鏡をかけても0.1まで下がりました。
取引先からの書類を読むときも拡大鏡を手放せません。
パソコンで文書を作る際は画面の文字を大きくしますがキーボードや画面の矢印がよく見えないため打ち間違いや変換ミスが多く大幅に時間がかかるようになったといいます。
去年の暮れには運転免許の更新もできなくなりました。
きょう同じ病気の患者を対象にiPS細胞を使った新たな治療が行われました。
串田さんはこの治療法が確立され広く行き渡るようになってほしいと願っています。
今回の臨床研究ではiPS細胞を使った治療の安全性を確認することが最大の目的です。
さまざまな細胞に変化できるiPS細胞はがんになるおそれもありこのため研究チームは事前に動物実験などを繰り返しました。
その結果、今回の治療法でがんなどが起きるおそれは一般的な目の手術のリスクよりはるかに低くなったとしています。
一方、今回の手術の効果については現れてくるのに数週間かかるとみられ、その後も1年から2年ほどかけて症状が改善していく可能性もあるといいます。
2014/09/12(金) 18:10〜19:00
NHK総合1・神戸
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▽兵庫ぶらり旅・加西市で古代の姫伝説をめぐる旅 ▽伊丹で虫の音イベント ▽ジャズライブKOBE ▽県内の詳しい気象情報 キャスター:内藤雄介、垂水千佳

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番組内容
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