生字幕放送でお伝えします岩渕⇒10時5分になりました「くらしきらり解説」です。
きょうのテーマはこちらです。
担当は出石直解説委員です。
まずはこちらの映像ですが、何の様子ですか?出石⇒1965年、昭和40年の羽田空港なんです。
ご覧の5人の若者が、この日東南アジアのラオスに向けて旅立ったんです。
青年海外協力隊の第1号なんです。
初めての派遣ですね。
当時日本は戦後の焼け野が原から奇跡の復興を果たして、高度経済成長の真っただ中にありました。
ラオスに派遣されました若者たち戦争に敗れ、平和国家として再スタートを切った戦後日本の象徴でもあったんです。
武器を持った兵士ではなく、技術を持った国際協力の担い手として海を渡ったんです。
このときからまもなく50年です。
これまでどんな活動をしてきましたか?開発途上国の発展のために現地の人たちの中に入って一緒に生活をしながら、さまざまな活動をしてきたんですね。
これはJICA国際協力機構から派遣されているボランティアは、今、どこに派遣されているか青いところです。
アフリカ、アジアそれから中南米を中心に現在はおよそ80か国に2400人近くが発見されています。
これまでのおよそ50年間の間に派遣されたボランティアは全部合わせますと4万6000人余りに上るんです。
実際に派遣された方が、どういう活動をしていらっしゃるのかきょうはお二人の方と電話がつながっています。
まずは中米のグアテマラで、小学校教育のボランティアをされている川原翼さんです。
川原さん、こんにちは。
川原⇒こんにちは。
よろしくお願いします。
青年海外協力隊の26人の1人です。
グアテマラは教員養成校で将来小学校の先生になる人たちに算数の授業などをしています。
教員養成校の先生にも授業観察会を行っています。
先生を育てる仕事ですね。
参加されたきっかけは、どういうことですか?昔ブラジルのスラム街でボランティアをしていたこともあったんです。
その経験がきっかけで小学校の教師になりました。
そのあと働いた5年間の小学校の教師としての経験を、再び世界の役に立てたいと思い応募しました。
参加されて、どういうことがうれしかったですか?やはり教員養成校、今、教えている生徒たちの成長です。
生徒たちはみんなすごく真面目で僕の言うことをいつも真剣に聞いて自分の授業に生かそうとしてくれています。
例えば黒板の書き方がうまくなったり、授業の前に授業の計画を立てるようになったりしています。
またグアテマラは地震が多いんですが、避難訓練も学校活動の中に取り入れていて、それを教育実習先で子どもたちと一緒にやっている生徒も出てきてくれたことです。
優秀な先生が育っていますね。
その経験を日本に帰ってどのように生かしたいですか?日本にも今たくさんの中南米のスペイン語圏から来ている子どもたちがいるんです。
そのために今、スペイン語を話せるようになり、彼らの持つ文化も理解できるようになったので、そういった子どもたちや、保護者の力になれる教師になりたいと思っています。
マヤの文化や、グアテマラのいいところ、日本の生徒たちにも伝えたいと思っています。
ありがとうございました。
続いてはもう一方、南太平洋のミクロネシアから、横山敬子さんです。
横山⇒こんにちは。
ミクロネシアのヤップ州というところの観光局で現地の魅力を日本に発信したり観光客を誘致したりという活動をなさっているということです。
長く旅行会社にお勤めだったんですね。
なぜボランティアに参加されたんですか?人生の折り返し地点に立ちましたときに、年齢を重ねることが悪いことのように感じる環境ですとかそういった環境から離れてこれからの目標に向かっていくプロセスにこだわって自分磨きをしたいと考えまして昔、断念したボランティアに挑戦しようと思いました。
そして応募しました。
本当に自分でやりたいことをなさっているということですね。
実際に手応えはいかがですか?手応えといたしましてはヤップで断られることもあるんですが受け止めていただいて実際にヤップに、足を運んでいただくということが感激しました。
これからも応援しています。
ありがとうございました。
ヤップへお越しください。
きょうはグアテマラの川原翼さんと、ミクロネシアの横山敬子さんとお話をしました。
楽しそうに仕事されていますね。
現地の人たちに溶け込んで仕事をするというのが海外ボランティアのだいご味だと思います。
今先生の先生、それから観光業の仕事でしたが、実は国際ボランティアの仕事は100以上もあるんです。
そんなにあるんですか?まさに国際協力のデパートと言ってもいいんです。
看護師さんや薬剤師さん編み物を教えたり、そろばんを教えたりしている人もいます。
あとは、スポーツの指導者としてその国のオリンピックチームのコーチになった人もいます。
さらに教え子からオリンピックの金メダリストも出てきているということです。
いろいろな仕事があるんですね。
日本からのボランティアをもっと来てほしいという要請はたくさんあるんですが、残念なことに最近はそうした要請のすべてに応じることがだんだんできなくなってきています。
どうしてですか?農業ですとか漁業をする人が日本でも減ってきていますよね。
ですから人材を見つけるのはなかなか難しい、応募者の数自体も減ってきています。
オレンジ色の線が応募者数です。
1994年をピークにどんどん減って今では多かったときの4分の1まで落ち込んでいるんです。
一方、緑の線が日本からボランティアに来てほしいという要請件数です。
これは少しずつ増えてきています。
おととしはオレンジ色の線のほうが、下にきていますよね。
つまり応募してきた人仮に全員合格したとしても実際それはないんですが、要請すべてに応えることはできないといった状況になってしまっているんです。
なぜ、こんなに応募者数が減っているんですか?よく言われます若者の内向き志向なかなか海外に出ていこうとしないとか、日本の経済が厳しくなっている、海外に出てしまうと日本に帰ってきてから就職先を見つけるのは難しいのではないかと心配する人も多いということです。
それから東日本大震災でボランティアに行く人が、海外ではなく被災地に行く人が増えてきたというのも、減ってきた要因の1つといわれています。
そのほかにもやはり海外に行きたいと思っていてもことばの問題もあるし、技術もないしということで、尻込みしてしまうという人も少なくないかもしれませんね。
薬剤師さんのように資格が必要な仕事もありますが先ほど言った国際協力のデパートですからその人の個性、あるいは得意なものに合った仕事というものが見つかるかもしれません。
確かに50年前に始まったときと比べますと日本の若者の人口は減ってきています。
それから途上国もだんだん豊かになってきていますよね。
しかしやはり、今でも日本の人ではないとできない、日本ができるといった協力というのはまだまだたくさんあると思うんです。
青年海外協力隊というのは青年といいますから、若い人しか応募できないんですか?発足当初は二十歳から39歳までのまさに青年、若者が対象だったんですが、今ではシニア海外ボランティアといって40歳から69歳までを対象にした募集も行われているんです。
幅広い対象になりましたね。
先ほど電話で伺った、ミクロネシアの横山さんも、シニア海外ボランティアとして現地に行かれているんです。
海外ボランティアというのは、日本に親しみを持ってもらうことにもつながります。
それから現地での経験というのは日本に帰ってきても必ず役に立つと思うんですね。
まさに顔の見える国際協力ですからチャレンジしてみようという人がもっと増えてくれるといいですね。
青年海外協力隊やシニア海外ボランティアに感心のある方はこちらにお問い合わせください。
秋の募集は来月10月1日から始まります。
出石直解説委員とお伝えしました。
次回のテーマです。
担当は三輪誠司解説委員です。
ぜひ、ご覧ください。
2014/09/12(金) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「海外ボランティアの50年」[字]
NHK解説委員…出石直,【司会】岩渕梢
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出演者
【出演】NHK解説委員…出石直,【司会】岩渕梢
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ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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