離婚弁護士 #07【天海祐希 玉山鉄二 ミムラ 佐々木蔵之介 津川雅彦ほか】 2014.09.11

(店主)ああちょっと怖いですよ。
(貴子)怖…怖いですか?
(店主)ええ。
もっとニコーッと柔らかーく。
はい。
(店主)ニコーッとはい。
ああいいですよ。
はいもう1枚。
あぁもう1枚。
はいオッケーです。
うう暑い。
お疲れさまでした。
腰痛い。
きれいに撮れてますよ。
お見合い写真?・
(貴子の母)だからさ写真だけでも撮りなさいよ。
お見合いするしないは別としてだから結婚なんて考えてないって。
事務所まで電話してきて何言ってんのよ?・
(貴子の母)このままあんたが年を取るのを見るの忍びないのよ。
お肌だってしわしわになっちゃうし。
せめてきれいなうちに写真だけでもちょっとひどくない?それ・
(貴子の母)お願い。
お父さんだって喜ぶから。
そうそう。
写真なんだけどえーと全身と上半身と横向きもいいわね。
顔写りのいいお着物選んでよどんな着物…まったく結婚結婚って。
いつなんですかお見合い?しませんよ単なる親孝行。
はあ。
ああこの写真できあがったら表に飾っていいですか?ダメです!ダメに決まってるでしょ。
もう何言ってんですかホントに。
飾っちゃお。
(貴子)ああ極楽極楽。
結婚なんかこの快感に比べれば。
(エステティシャン)じゃあリンパマッサージに入りますね。
はーい。
あ〜っ痛い。
(エステティシャン)大分たまってますね。
老廃物が。
イテテテ老廃物?痛い痛い痛い。
(エステティシャン)ああ痛いですね。
頑張ってください。
(エステティシャン)こちらは全然余裕ですね。
(織江)はーい。
(エステティシャン)お体も張りがあってお若いわ。
よかった。
お姉さんそれすごい痛い。
いやすごい痛い!それ。
(織江)大丈夫?叫んでらしたけど。
体は50歳ですって。
それにしてもお若いですね。
よくいらっしゃるんですか?
(織江)いいえ初めて。
ちょっと気晴らしにね。
ビアードパパのシュークリーム買いにきたらば看板が目に付いてね。
とってもお幸せそうですね。
フフフ。
わたしね仕事柄暗い顔をした人をよく見るんですよ。
あらお仕事何してらっしゃるの?弁護士なんです。
弁護士さん!はい。
すごく忙しくて。
はあご結婚は?それも忙しくて。
ああやっぱり。
指輪してらっしゃらなかったから。
失礼ですけどそちらは?そうねもうかれこれ30年になるかしら。
30年。
うん。
いいもんですか結婚って?そう…。
まあねえ。
へえ。
いいなあ。
フフフ。
はあ気持ちいい。
(香織)「結婚生活の理想と現実」
(呼び鈴の音)結婚する前にコーヒー入れてもらえる?すいません。
ああ昨日久しぶりにリフレッシュしちゃった。
(大介)先生。
何かいいことあったんですか?あのねとってもすてきなご婦人に会ってねとっても夫婦仲がいい…。
沢村さん?
(柳田)ああ。
さっきからずっとお待ちですよ。
ごめんなさい突然お邪魔して。
はあ。
昨日話したビアードパパのシュークリーム。
近くへ寄ったもんだからちょっと。
すいません。
何だかこんなにたくさん。
(織江)いいえとんでもない。
それでねせっかく寄ったものだからね。
はい。
訴えようかなあと思って。
(紀三郎)ゴホッ。
ああどうも大人気ないことをしてしまって。
甘い物には目がないもんでどうも。
で訴えるっていうのはどなたを?ウチの人。
ウチの人?ご主人?主人じゃないんです。
そうですよね。
ああ驚いちゃった。
じゃああの誰を?主人じゃないから訴えるんです。
ウチの人。
はっ?ウフフ。
どういうことでしょうか?籍が入ってない?ご主人と?ええ。
(秀雄)ハハハハいやいや
(織江)ウチの人とわたしはいわゆる内縁関係で30年前に妻も子もいるあの人がウチを出てわたしと一緒に暮らすようになったんです。
向こうの奥さまは?彼がウチを出てから4年後にお亡くなりになりました。
つまりご主人その秀雄さんとは不倫の関係で始まりそれ以来ずっと一緒に暮らしていらっしゃると。
はい。
で入籍を迫ったけれど秀雄さんは煮えきらない。
そこで入籍するかしてくれないなら慰謝料もらって別れるか二つに一つだと。
そうなんです。
決心しましたの。
でも30年もたってなぜ急に?主人…。
あっいえあの人はキャバレーの客引きから始まりましてそのうち何軒ものクラブを経営するようになりました。
仕事はとってもできる人なんですけれどもとっても遊び人。
特にお酒が好きで仕事を辞めた今でも何度わたしが言ってもむちゃな飲み方をしてそれでこの間なんかはね…。
(織江)あの人年がら年中やってんじゃないかしら?ほとんどプロね。
ねえ聞いてるお父さん?お父さん?お父さん!お父さん大丈夫?
(医師)今まで3回も狭心症の発作で入院と。
酒もたばこもやめてない。
これじゃ命の保証はできないな。
次は心筋梗塞ですよ心筋梗塞?
(医師)とりあえず心臓の血管にカテーテルを入れて検査してみましょう。
承諾書にサインしてもらえますか?
(医師)名字が違いますねええまあ奥さんは結婚してない?はい。
籍は入っておりませんそれはまずいなあ
(織江)内縁だとダメだって言うんです。
家族じゃないとダメだって。
そのときわたしは一体何なんだろう30年も一緒に暮らしてきて検査の承諾書にサインもできない。
連れ合いが死ぬかもしれないっていうときに手を差し出すこともできない。
何だかさみしくなっちゃって。
お恥ずかしい話なんですけどこの年になって高橋織江になりたいって思ったんです。
(大介)俺奥さんの気持ちがぜん分かるなあ。
だって30年一緒に暮らしてても法律上は夫婦でも何でもないんでしょ?
(柳田)いやそれは違うなあ。
えっ?・
(紀三郎)大ちゃん。
はいはい。
(紀三郎)僕ももう一つ。
ああごめんなさい。
はい。
(紀三郎)内縁というのはね婚姻の届け出をしていないというだけで夫婦としての生活を営んでるという点では婚姻に準ずる関係と見なされるんだな。
実質的には夫婦ってことで。
ああごめんなさい。
別れるときにどちらかに不貞行為つまり不倫なんかがあると慰謝料も発生するし年金ももらえる。
へえ。
(香織)じゃあ何で今更?ああごめんなさい。
はいありがと。
でどうするんですか?どうするって?この依頼受けるんですか?受けてあげたらいかがですか?お友達なんでしょ。
それに食べちゃったしシュークリーム。
そうですよねえ…って。
君が運べよこれ。
何で?とにかく一度そのご主人の話を聞いてきます。
(紀三郎)はい。
さあ仕事仕事。
(紀三郎)はい。
そっか結婚も同棲も変わりないんだ。
大きな違いもある。
遺産の相続。
旦那が死んだら奥さんに普通2分の1入るけど内縁ならなし。
(香織)えー!決定的な違い。
案外それ狙いだったりして。
あの奥さん。
奥さんじゃないんだ。
(秀雄)さっぱり訳が分からない。
何で今更入籍なの?今まで何不自由なく暮らしてきたんだからそれでいいじゃない?でもあの病院の承諾書の件もありますし。
なにあんなもん検査も受けずに帰ってきてやりましたよ。
死ぬ覚悟はできてます。
承諾書なんか必要ない。
そんな。
先生どうぞ。
あっどうもお構いなく。
じゃあいただきます。
はい。
あのねお前。
大体ね…。
あれ以来口も利かない。
同じ家の中にいながら先生のは緑茶俺のは薄い番茶。
でもどうでしょう?実際30年という事実婚の年月を考えましても今入籍されても何の問題もない…。
それとも何か理由でも?あのちょっといいですか?はい。
(秀雄)俺はね先生。
30年前に家庭を捨てたんです。
女房と子供がありながらあいつと男と女の関係になりました。
もともと夫婦仲は悪かった。
別れてくれって頼んだけど女房はかたくなに離婚届に判を押してくれなかった。
そのうちぽっくり逝っちゃって。
もちろん悪いのは俺ですよ。
慰謝料娘の養育費は人の倍は払いました。
ただね女房亡くなって泣いている娘に誓ったんです。
もう一生結婚はしないって。
それはもちろん織江も知ってました。
理解もしてくれてたんです。
そうですか。
今更結婚なんて娘にいやいや娘と言ってももうおばさんですけどね顔向けができない。
(秀雄)あいつのいや織江の言ってることも分からないではないですよ。
でもね先生。
俺ももうそう大して生きられない。
そんな。
(秀雄)いや本当です。
あっ。
ちょっと座ってもいいですか?はい。
(秀雄)心臓です。
医者にもはっきり言われた。
このままいけばあと数年だって。
後悔はないです。
好き勝手やってる人生だから。
ただあいつには悪いが残り少ない人生波風立てるようなことだけはしたくないんですよ。
(せき払い)先生結婚してるんですか?していません。
あっそう。
こういう言葉知ってます?「結婚とは鳥かごのようなものだ。
外にいる鳥たちはいたずらに中に入ろうとし中にいる鳥たちはいたずらに出ようとする」確かモンテーニュですね。
あっそうですか?いやいや。
昨日ねテレビで聞きました。
まっそういうことです。
ピーちゃん。
あら?あっピーちゃん!あっピーちゃん。
あっあら?どこ行っちゃった?あの失礼ですが。
あのおウチや土地は秀雄さん名義ですか?そうですよ。
もっとも全部娘に譲るつもりですけど。
約束ですから。
あっ織江ですか?あいつにももちろん現金ぐらいは残すつもりですけど。
それが?いえ。
はあ。
あれからご主人は?
(織江)家に居づらいもんだからパチンコばっかり。
もうあの人ホントにフワフワフワフワ。
わたしね決めたの。
はい?主人に本気だってとこ見せるために家出るんです。
もしこのまま秀雄さんが入籍しなければ裁判起こされるんですよね?もちろん。
慰謝料がっぽり取ってやります。
フフッ。
いくらぐらい請求されるおつもりなんですか?そうですねえ。
30年暮らしてきたから1年に100万として3,000万ぐらいかなフフ。
ウフフ。
分かってますよ。
えっ?あの人は娘さんに気を使ってるんでしょう?お父さん取ってしまった女だからわたし。
もうおばあちゃんだけど。
あら。
うわあ!これあの写真だけ撮ったっていうことなんだ…。
(織江)こういうところに写真飾られる人っていいわね。
「見て。
わたしたちこんなに幸せ」って写真がみんなそう言ってる。
(涼子)お久しぶりです。
(涼子)父からいえあの人から聞きました。
あなたが籍を入れたがってるって。
一応わたしの意見も聞きたいみたい。
相変わらず優柔不断な人。
弁護士さんまで立ててどういうおつもり?あの…。
父が倒れたのをきっかけに入籍だなんて遺産狙いとしか思えないわ。
そんな。
お父さんはまだご健在なのよ。
それ以外何が考えられるんです?信じられない。
何て厚かましいの。
わたしはあの人を遊び人の父を恨んでますよ今でも。
でも「再婚だけはしない」ってそう言った言葉だけは父の最後の誠意だと思ってるんです。
わたしと亡くなった母への。
それはあなたもご存じでしょう?それまで踏みにじるおつもりですか?遺産欲しさに。
ちょっと落ち着きましょう。
分かりました。
相続は一切放棄します。
その書類は弁護士さんに書いていただきます。
それで認めていただけますか?相続放棄?うん。
そこまでして。
そりゃ本気ですよ本気。
いや。
微妙ですな先生。
はい。
えっ?
(紀三郎)いやつまりねご主人が生存中に妻が相続を放棄することは認められていません。
ええ。
(紀三郎)となるとですよご主人が遺産を全部娘にやる。
(大介)はあ。
(紀三郎)ねっ。
妻には何もやらないという遺言書を作る必要が出てくるわけですが。
ところが相続には法律で定められた遺留分要するに最低分の取り分がある。
これは遺言書にどう書かれていようが主張できるの。
子供がいる場合妻と子を合わせてこの場合妻織江さん娘涼子さん合わせて遺産の2分の1。
(大介)ということは遺言書に何を書こうが籍を入れれば子供がいる場合その2分の1の半分つまり4分の1を妻がもらえるという権利が発生すると。
残りのシュークリームは?これはこっち。
ああ。
えっ?奥さん…織江さんもしかしてこれ知ってた?
(紀三郎)ハハハハ。
そろそろわたしも。
(大介)僕ももらおう。
悪いなこんなの持たせちゃって。
まったくですよ。
法律の本って重いですね。
ああ。
今度フレンチおごるからさ。
約束ですよ。
はいはいはいはい。
あっ?ああ〜。
ああっ!
(香織)先生。
恋してるんじゃなくて…。
(柳田)お見合いしてたのか。
でもどうしてこんなとこ。
あっ宣伝だ!宣伝?いないんですよ相手。
だからここにこうして飾ってもらって相手を募集。
なるほど。
よく電柱にはってある「子犬もらってください」みたいなもんか。
(香織・柳田)はあ〜。
(香織)先生笑ってる。
(柳田)この笑顔がまた悲しいな。
だから!えっ?奥さまともう一度よく話し合ってください。
ええ?もう。
(秀雄)ああ玉ね。
ハイハイハイハイ。
えっ?
(秀雄)ハイハイハイ座って座って。
ハイハイ。
はい。
(秀雄)これこれはい行きますよ。
はい。
はーい行きましょう!とにかくねもう女同士のけんかなんか見たかないの!静かに死なせてほしいよホントに。
(貴子)このように生前の相続の放棄はできません。
しかし実質的に秀雄さんの財産が織江さんの元に行かないようにすることは可能です。
一切を涼子さんに譲るという遺言書を秀雄さんが作成しその上で織江さんが遺留分放棄の手続きをすればいいんです。
じゃあそれをしてください。
とにかく入籍できないんだったらわたしは家を出ていきますから。
ただ事前の遺留分の放棄は家庭裁判所の許可が必要なんです。
それには生前遺留分に見合うだけの物つまりお金だとかおウチだとかを織江さんがもらっていて放棄が合理的だと認められなければいけません。
つまり遺留分に値する物を前もってもらっていなければ放棄は難しいということなんです。
万が一秀雄さんがお亡くなりになってそれまで放棄してしまったら織江さんはどうやって生活されるんですか?今や人生80年ですよ。
その後の人生は…。
いいんです。
それでもいいんです。
わたしは籍を入れたいんです。
でもあっ織江さんの場合秀雄さんの財産が総額6,000万円なので遺留分その4分の1の1,500万円それに値する物となると…。
指輪は?えっ?指輪。
わたし指輪が欲しい。
知り合いから聞きました。
生前の相続放棄ってできないらしいじゃないですか。
何て女なのまったく!それ知っててあんな啖呵を。
説明させてください。
それは…。
あっでもちょっと安心したわ。
父が選んだのがやっぱりそんな女で。
ざまあみろって感じフフフ。
母が死んだときあの人は…父はいなかったんです。
飲みに行ってて。
(医師)午後11時8分。
ご臨終です
(涼子)病室の中でそばにいたのはわたしだけでした。
あのときのことだけは忘れません。
とにかく遺産目当ての入籍なんて絶対認めませんから。
あの!奥さん…織江さんは遺産なんて気にもしてません。
ただ入籍したいだけなんです。
指輪。
ええ。
わたしは反対しました。
でも織江さんはそれでいいって言うんです。
ただ遺留分放棄をそれで裁判所が認めるかどうかは分かりません。
でもすべてを捨てて一つの指輪が欲しいと言った織江さんの気持ちに嘘はない。
それは断言できます。
それが彼女の30年間の思いです。
30年。
わたしには想像もつきません。
でも分かってあげてください。

(紀三郎のため息)あの…。
あっはい?こんばんは。
間宮先生いらっしゃいます?
(紀三郎)ああ。
今夜はもう戻らないと思いますが。
(秀雄)あっそうですか。
参ったな。
何か?いいや。
先生と昨日パチンコをやりましてね。
パチンコ?
(秀雄)はい。
で先生の勝った分でこんなに取っちゃって。
ほうハハハハ。
(大介)そこまでして。
分かんないのよね正直。
紙切れ一枚のために。
いやホントねバカみたいですよ。
ほらもう1杯。
自分でハハハ。
(奈津子)またこれ。
(大介・貴子)これ?
(柳田)もう結婚なんてねろくなもんじゃないようん。
(奈津子)柳田先生は関係ないでしょ。
ちょっと飲み過ぎ。
だから先生も見合いなんてね。
(一同)見合い?
(柳田)写真。
(大介)えっ見合いするんですか?しないわよ!
(秀雄)さあさあさあもう1杯。
どうぞどうぞ。
(紀三郎)いやいやいやもうもうもう。
こんなところ先生に見られたらわたしクビですよ。
(秀雄)ヘヘいいのいいの。
大丈夫。
(紀三郎)大体わたしね甘党でして。
旦那さんも酒は止められてると聞きましたが。
いや。
こいつを止められるくらいだったらいつ死んでもいいですよ。
死ぬなんてちっとも怖くない。
またそんなむちゃ。
しかしね結婚なんてものは形式だけでつまらん。
そうですか?さっきの話。
鳥かごの鳥。
ああ。
(秀雄)1回失敗して死んだ女房には悪いが正直ほっとした部分がありますよ。
鳥かごから出たからね。
前の奥さんは亡くなられてるんですか?いや何でみんな鳥かごの中に入りたがるのかまったく分からん。
あいつも含めてね。
いやあやはりほっとしたい。
あっ。
(紀三郎)いやまあたとえかごの中といえどもこのカラスに襲われる心配はなし多少の不自由とは引き換えに安心がほしいと思われたんじゃないか…。
安心。
ええええ。
ああわたしの勝手な想像ですが。
(秀雄)いやいやいや。
はい。
ああさぁさぁさぁ行きましょ。
(紀三郎)ああいや。
もうもうもうホントに。
まあ大丈夫でしょうもう1杯ぐらい。
(紀三郎)そうですか?じゃあまあちょっと。
はいはいはい。
(秀雄の鼻歌)うっ。
(男)危ないよおじさん。
おじさん。
おじさん?ちょっと大丈夫ですか?最後の最後まで。
・・・もしもし?あっ。
沢村さん。
(織江)主人は?申し訳ない。
わたしがつきあわなければよかった。
(大介)あのこちらです。
(織江)はい。
(大介)306号です。
飲み過ぎ?
(看護師)ええ。
ただの急性アルコール中毒ですね。
大分飲まれたようで。
もうお帰りになっても結構ですよ。
(秀雄)はいどうも。
エヘッ。
ちょっとみんなオーバーなんだよ。
それにさ死ぬときはみんな死んじゃうんだから。
ねえ。
参ったな。
(涼子)いいかげんにしなさいよ!あんた自分のことばっかりじゃないの!死ぬ死ぬって残された者の気持ち考えたことあるの!?お母さん1人で死んでったわ。
わたしも間に合わなかった。
病院で1人で。
この人もまた1人にする気!?
(涼子)悪いけど相続は譲るつもりない。
(涼子)お母さんとの約束だしそれに正直言って当てにもしてる。
でも籍は入れてあげてほしい。
お母さん死んだときわたし指輪外したの。

(涼子)指輪外したらそこだけちょっと白くなってて。
けんかばっかりしてたのに何で別れないのか不思議だったけど。
あの白さの分あの分だけお母さんちょっと幸せだったのかなって。
(涼子)だから籍だけは入れてあげて。
でも…。
遺留分に値するような物を織江さんにあげてください。
そうすれば放棄は認められると思います。
例えば指輪とか。
指輪?認められると思いますよ。
うんと高い指輪なら。
ねっ。
(紀三郎)わたしも6年前に妻を亡くしましたが悪くないもんですよかごの中も。
ピーちゃん?ピーちゃんだ。
ピーちゃん。
さっ行きましょう。
(秀雄)はい。
(看護師)高橋さんいらっしゃいますか?あっ奥さまが。
ちょっとこちらへ。
えっ?
(看護師)CT室準備して。
(看護師)はい。
(秀雄)ど…どうしたんですか?
(看護師)ちょっとのぞいたら倒れられてて。
(秀雄)織江。
(看護師)検査しますので。
織江大丈夫か?
(看護師)はい曲がります。
(看護師)急ぎましょう。
(秀雄)織江。
(看護師)あっ。
後で説明しますからこちらでお待ちください。
(唐沢)ご家族の方ですか?あっはい…。
はい。
(唐沢)脳腫瘍から出血してしまったようです。
脳腫瘍?
(唐沢)ええ。
わたしは1日も早いオペをと勧めたのですが。
ええっ?
(唐沢)奥さまから何も聞いていないんですか?ウチの患者さんなんですよ。
確かご主人に承諾書を書いてもらうと言ってましたけどご家族は誰も聞いてなかったんですか?先生。
ホントのこと教えてくださいはっきり申し上げます。
腫瘍は悪性かもしれません。
早急に手術することをお勧めします手…手術ですか?これが手術の承諾書です。
ご主人にサインをもらっておいてください
(貴子)承諾書って自分の手術の?
(唐沢)とにかく緊急オペを行います。
一刻を争います。
治るんでしょうか?
(唐沢)出血に対する処置だけは行います。
ただ腫瘍そのものを全部取りきれるかどうか…。
かなり難しいオペになると思います。
では。

(ドアの開く音)
(看護師)失礼します。
手術の承諾書です。
ご主人サインをお願いします。
ご主人ですよね?えっ?あっあの…。
ああその…。
そうです。
お父さんほら。
(大介)どうぞ。
大丈夫ですか?
(秀雄)ああ。
先生。
織江さん。
自分の病気のこと分かってて。
(織江)連れ合いが死ぬかもしれないっていうときに手を差し出すこともできない。
何だかさみしくなっちゃって。
高橋織江になりたいって思ったんです。
わたし指輪が欲しい織江。
織江。
先生手握っていいですか?
(唐沢)どうぞ。
籍入れよう。
退院したらすぐ籍入れようね。
でっかい指輪買おうね。
酒もたばこもやめる。
(唐沢)剃頭お願いします。
ウチへも早く帰るからね。
だから…だから…。
先に死ぬのは俺だよ。
先逝ったら承知しないからね。
バカヤロー。
(看護師)こちらでお待ちください。
バカヤロー。
大丈夫。
こんなお父さん残して死ねるわけない。
絶対ない。
絶対。
大変でしたね。
手術は?ああ。
一応成功しました。
(大介)そういえば柳田先生は?
(奈津子)奥さんの誕生日だって。
面倒くさいってブーブー言いながら帰られました。
(大介)アハハ。
紙切れ1枚。
(大介)うん?でもすごく重い紙切れもあるのね。
あっイテッ。

(貴子)ちょっと。
誰が表に飾っていいって言ったんですか?ウチの受付がみんなに言い回って大変なんですよ。
もうお見合いお見合いって。
飾ってありました?飾ってありますよ。
もう何言ってんの?あっいやああすいません。
これはね肖像権の侵害。
訴えますよ!
(店主)どうもすいません。
あのついついなんですよ。
・『心の旅人』2014/09/11(木) 15:53〜16:48
関西テレビ1
離婚弁護士 #07[再][字]【天海祐希 玉山鉄二 ミムラ 佐々木蔵之介 津川雅彦ほか】

「内縁の妻と本妻」

詳細情報
番組内容
母親に泣きつかれて(!?)お見合い写真を撮ることになった貴子(天海祐希)。しかしその写真が、よりによって香織(ミムラ)や柳田(佐々木蔵之介)の目に触れてしまったために、とんでもない誤解を招くことに…。
 そんな折、貴子のもとに、30年もの間、内縁関係にあった相手を訴えたい、という女性・織江(吉田日出子)がやってくる。入籍するか、慰謝料を払って別れるかふたつにひとつ、と強く主張する織江。
番組内容2
彼女の目的は、遺産狙いなのか、それとも…。
 ゲストに藤村俊二、吉田日出子、あめくみちこらを迎えておくる第7話!
出演者
天海祐希 
玉山鉄二 
ミムラ 
佐々木蔵之介 
久我陽子 
陣内孝則(特別出演) 
津川雅彦 
【7話ゲスト】
藤村俊二 
吉田日出子 
あめくみちこ
原作・脚本
【脚本】
田渕久美子 
林宏司 
武田樹里
監督・演出
【演出】
光野道夫 
田島大輔 
松山博昭
【プロデュース】
長部聡介 
瀧山麻土香
音楽
井上鑑
【主題歌】
「心の旅人」hitomi
【挿入歌】
「ホワット・アム・アイ・トゥ・ユー」N・ジョーンズ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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