(テーマ音楽)正しい健康情報を分かりやすくお伝えする「きょうの健康」です。
今週はこちら…腎臓を守るためのポイントをお伝えしています。
今日は4日目。
テーマは…では早速お話を伺う専門家をご紹介しましょう。
腎臓内科がご専門で特に慢性腎臓病の診療研究に積極的に取り組んでいらっしゃいます。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
それではまず昨日もご紹介したCさんの例を見てみましょう。
仕事で残業続き食事も不規則運動不足だったCさんは体重が78kgでやや肥満。
血圧が150/95と高く尿検査と血液検査の結果軽度の慢性腎臓病と診断されました。
山縣さんこのCさんの場合どんな治療をしていけばいいんでしょうか?慢性腎臓病はやっぱりさまざまな原因があるんです。
特に高血圧あるいは糖尿病なんていう原因に対してまず治療する事が重要。
更に最近生活習慣病関連の慢性腎臓病が多いものですからこういう場合には生活習慣の改善そうなりますと食事あるいは運動を適切にやっていく事が治療の柱になると思います。
今日はこの中でも慢性腎臓病の食事療法のポイントを見ていきますがまずこちらご覧下さい。
食塩制限適正エネルギーの摂取更に中等度高度の慢性腎臓病では場合によってはたんぱく質やカリウムの制限が必要になるという事でしたね。
制限は必要ではあるんですけどね。
ただ制限と言われますとどうしても減らすというとこにいきがちなんですが適正な量をとると。
その適正な量に関しては主治医の先生や栄養士さんと相談しながら適切な量をとっていく事が重要になると思います。
工夫して上手にとっていくんですね。
ではCさんが慢性腎臓病と診断された当初のある一日の食事をこちらに用意してみましたので見てみましょう。
3食合わせて2,400kcalの食事です。
ではまず朝ごはんから見ていきます。
ごはんみそ汁納豆しゃけにひじきというメニューです。
定番ですね。
そして昼は大盛りのチャーシュー麺とギョーザのセットです。
そして夕食は鶏肉のレモン煮そして白あえなすのおろしポン酢あえデザートに梨のメニューです。
山縣さんCさんは身長175cmで私と同じなんですがこれだけ食べれば十分という気もするんですがちょっと多いんですかね?はい。
Cさんは肥満で活動量が決して多くない生活をされておられたので適切なカロリー量といいますと2,000kcal程度が適切な量になると思います。
ですからこの適切な量を多少個人によって幅がありますので医師や管理栄養士と相談して量をとって頂く事が重要になってくると思います。
そしてこの3食で塩分はどうかといいますと…まず塩分を見ていきますが14.4gこの数字はどうですか?完全にとり過ぎになります。
適切な量は大体高血圧があって3から6g未満という事になります。
やっぱり血圧のコントロールのためには適切な量に控えて頂く必要があります。
では具体的にはどんな工夫をしていけばよいのでしょうか。
今日は実際に病院で慢性腎臓病の方の食事指導をなさっている管理栄養士の石川祐一さんにもアドバイスを頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
石川さんまず塩分が大幅にオーバーしてしまって14.4でそれを6g未満ですから8gぐらいは落とさなきゃいけないんですがどうしていけばいいですか?まず塩分を多く含む汁物のチェックをする事が基本になります。
よく食塩の制限をする場合1日に汁物は1回にしましょうという指導をしています。
この内容で見ていきますと朝のみそ汁ですね。
これを一旦外していきましょう。
これで1.5から2gぐらいの食塩を減らす事ができます。
お昼のラーメンですね。
こちらはスープを残すという事をするとこれで4から6gぐらいの塩分を減らす事ができます。
汁物に気を付けるだけで合計すると6gから8gぐらいは減らせるという事になる訳ですね。
ただCさん目安の6g未満にするという事はあともう少し塩分を減らす必要がありますよね。
次に注意したいのが見えない食塩です。
例えば漬物ですとか梅干し塩辛かまぼこあるいはソーセージこういう加工食品。
それと麺あるいはパンですね。
こういうものにも塩分が含まれております。
いろんなものに実は塩って使われているという事なんですね。
このメニューで考えていきますとこの麺ですね。
麺にもやはり塩分が含まれますのでこれでも効果的に減塩できます。
それとギョーザがありますが…この事で大体塩分の方が1.5gぐらい減らす事ができます。
もうちょっとですね。
まず汁物を1日1品にして大きく塩分を減らしてあとは見えないものをチョコチョコ減らしていけばかなり減塩できるという事なんですね。
こうした工夫でCさんは1日5.8gをキープできているという事なんですね。
まずは慢性腎臓病減塩というのは欠かせないという事でまず塩分を見てきました。
次に移りますが慢性腎臓病でも中等度あるいは高度の方の場合はたんぱく質またカリウムこちらも制限していかなくてはならないという事だったと思うんですが山縣さんまずたんぱく質の場合はどれぐらいが慢性腎臓病の方適量と言えるんでしょうか?Cさんは腎機能は悪くないんですが中等度以上悪い方に関しましてはたんぱく摂取量は大体体重当たり0.6から0.8gにするようにといわれています。
では仮に先ほどのCさんが腎機能が中等度より悪かったとしてここから考えていきますがたんぱく質の適量を知るためにはまず標準体重を計算する必要があります。
是非覚えて頂ければと思います。
ちょっと私Cさんと同じ身長なんで計算してみますね。
ちなみに私少しオーバーしてますね。
更に標準体重を基に計算をしていくと…およそ54gという数字が出てきました。
これがたんぱく質の量という事になります。
そうしますとこちらにある食事の例では実はたんぱく質は96g含まれているという事ですのでたんぱく質の量を調整するコツはどんなところにありますか?まずたんぱく質ですがほとんどの食品にたんぱく質は含まれるんですが特に多く含んでいる食品は肉類魚類あるいは卵とか大豆製品ですね。
こういうものには非常に多くたんぱく質が含まれています。
従って1食で見た時にたんぱく質のおかずは1品ぐらいに減らしていく事がいいと思います。
具体的にはこちらの食事の例では何をどう減らしていきますか?この朝食ですがここにしゃけと納豆があります。
まず納豆を外してみましょう。
納豆をやめますね。
お昼については先ほど食塩の制限のところでかなり量を減らしてますので…。
ラーメン自体減らしてますからね。
ここはいいと思います。
夜ですけれどもここに白あえがあります。
この鶏肉とかぶってますので白あえの方を外してみましょう。
これでもうかなりたんぱく質量は減るんですがもう少し減らさなきゃいけないという事があります。
そこで鶏肉この大きさを半分の大きさにしましょう。
ちょっと量が減ります。
それと朝のしゃけですね。
これも半分の大きさに減らします。
ではしゃけをこちらの半分の量に替えます。
これで大体55gぐらいのたんぱく質量の食事という事になります。
まあ最初に見ていた3食は十分だったのに比べますとちょっと見た目が寂しくなるような気がしますね。
実際エネルギー量というのもこれ3食で1,830kcalになったという事です。
目標値はクリアーしてますがただクリアーする目標値は確か2,000kcalでしたよね。
山縣さんこれ少ない分にはどれだけ減らしてもいいという事なんでしょうか?慢性腎臓病で低たんぱく食をとる時の本当に注意点なんですがしっかり適正なカロリーをとってその上で低たんぱく食にしませんと腎臓の働きを維持するのに効果が出てこないといわれております。
必ずしも減らせばいいという訳ではないと。
そうすると例えば痩せている方などは特にきちんと食べる事が大事になってくる訳ですね。
更に痩せていくのは更によくない事ですのでしっかりカロリーをとる事が重要になってきます。
ではこちらの食事で見ていきましょう。
石川さん2,000kcalを確保するためにはどうしたらいいですか?まず夕食で見ていこうと思いますがこの鶏肉のレモン煮をチキンカツにしてみましょう。
元気になってきました。
結構ボリュームもありますがこれで見た目もよくなりますしカロリーもかなりアップすると思います。
更に副菜の方におろしポン酢煮がありますがこれを揚げびたしにすると油を使う事でカロリーアップを図る事ができます。
それと朝食ですがちょっとさみしい感じがしますね。
ここに春雨のあえものを加えてみましょう。
彩りよくなりますね。
これでかなりカロリーもアップすると思います。
さみしさは十分解消されたと言えますよね。
大体これで2,010kcalになったという事なんですね。
ほぼ規定の2,000kcalはこれで満たされるという事ですね。
ただやはりこうやって見てきますと1食だけでいろいろな事を調整していこうというのは難しい感じもしますよね。
実際に行う場合にはあまり1食で細かく調整するんではなくして1日あるいは1週間単位ですねそれぐらいのスパンで見ていくといいと思います。
それとたまには外食もして気長に続けられるような食事療法をする事がいいと思います。
分からない事があれば是非石川さんのような専門家の方にお聞き頂ければと思います。
さあ中等度高度の方の話に戻りますが確かたんぱく質だけではなくてカリウムの調整も必要でしたよね。
高カリウム血症は必ず皆さんなる訳じゃないんですが高カリウム血症がある場合にはしっかりカリウム制限をする必要もあります。
これは心臓とかいろんなところに副作用の問題がありますので気を付けて頂きたいと思います。
何か数値的な目安はありますか?大体1日1,500mg以下を一応目標にとるようにという事が高カリウム血症の場合の食事の工夫という事になります。
今日は慢性腎臓病をやさしい食事によって治療していくというのを見てきましたがこれいくら短期間で実現できても長続きできないとしかたがないかなという気がするんですが長続きさせるコツは山縣さんどうでしょうか?やっぱりうまく記録を残すんですね。
とった食事をノートに書いたりあるいは写真なんかで食べたものそして残ったものをしっかり記録に残しておく事が重要です。
更に先生の所に蓄尿を持っていきますとたんぱく摂取量や塩分摂取量をしっかり数字で示す事ができます。
ただ今日こういうお話がありました食事なんですがもちろん慢性腎臓病最初に申し上げましたけど原因というのがあって例えば高血圧や糖尿病に対しての治療薬をのんでいる場合にはしっかり薬をのんでその上で食事も守ると。
とにかく自己判断をせずに先生の指示に従って治療を続けて頂く事が重要だと思います。
今日特に食事について見てきましたがもちろん運動を適量行っていく事も大切ですしトータルでやはり見ていかなきゃいけないという事なんですね。
どうも山縣さん石川さんありがとうございました。
2014/09/11(木) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 健康の要 腎臓!「腎臓にやさしい食事」[解][字]
腎臓を守るには、食塩制限・適正エネルギー量の食事が基本。中等度・高度の人はたんぱく質制限、時にカリウム制限も必要に。腎臓を悪化させない適正量を、具体例で紹介。
詳細情報
番組内容
腎臓を守るには、重症度に関係なく、食塩制限・適正なエネルギー量の食事が大切。慢性腎臓病の中等度・高度の人は、たんぱく質制限も必要。人によってはカリウム制限も。いろいろな制限はあるが、ただ減らせばいいのではなく、適切な量をとることが大切。例えば、単純にたんぱく質制限すると、エネルギー量が少ない食事になりがちで、腎臓の働きをかえって悪くしてしまう。自分にとっての適正量とはどういうことか、具体例で紹介。
出演者
【講師】筑波大学大学院教授…山縣邦弘,管理栄養士…石川祐一,【キャスター】寺澤敏行,久田直子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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