(花子)ごきげんよう。
(直子)おじぃやんおばぁやん来たよ!
(吉平)おお〜来たけ!昭和19年夏戦況はますます悪化し花子は子どもたちを甲府へ疎開させる事にしました。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」2学期が始まり美里と直子は今日から甲府の国民学校に通い始めました。
ただいま帰りました!
(美里)ただいま帰りました。
お帰りなさい。
泥だらけでどうしたの?
(朝市)今日は生徒全員で出征で男手がなくなった農家の手伝いしたもんで。
そうだったの。
2人とも畑仕事なんて初めてだから大変だったでしょう。
(直子)楽しかったよ!そう。
(ふじ)ああ2人ともお帰り。
(リン)朝市。
送ってきてやっただけ。
ああ。
田舎の道はどこも同じに見えるら迷子にでもなっちゃいけんからな。
ありがとう朝市先生。
あ〜グッドアフタヌーン。
美里直子。
グッドアフタヌーン。
おじぃやん!
(吉平)おお!おとう。
今は英語は控えた方がいいと思うの。
何でだ?学校でも英語は使わんようにって教えてるですよ。
なんぼ敵性語だからっていったって別に英語は禁止なんて法律が出来た訳じゃねえだ。
ほれなのに英語を片っ端から妙な日本語にして野球のセーフは「よし」だのサイダーは「噴出水」だの。
婿殿がほんなこん言ってるから村の人らがいい顔しんだよ!ただでさえここんちはおやじも娘も西洋かぶれだってろくなうわさされちゃいんだに!えっ…。
おかあ!ふんだけんど本当のこんじゃん。
言いてえやつには言わしときゃあいいだ。
うちん中ぐれえ好きに英語しゃべったって罰ゃあ当たらん。
おとう…。
ほんなこん言ってちゃほのうち石投げられても知らんよ!
(吉平)投げてえやつは石でも何でも投げりゃあいいだ。
うちは石を投げられて窓ガラスが割れました。
美里…。
私が翻訳の仕事なんかしてるから白い目で見られて2人に怖い思いをさせてしまったの。
ほうけ…。
甲府で美里たちと数日過ごした花子は離れ難くなる前に東京へ戻る事にしました。
(吉平)はな。
米とみそも持ってけし。
てっ…こんなにもらったらおかあたちが困るじゃん。
うちは田舎だから何とでもなるだ。
ももやかよにも食べさしてやってくりょう。
ああほうだ。
これも持ってけし。
ブドウ酒。
てっ…おとうそれは…。
おおいいだいいだ。
ほれ。
でも…。
いいだいいだ。
何かあった時に役に立つかもしれんら。
ほら。
うん。
ほら。
ありがとう…。
頂きます。
美里。
直子ちゃん。
おじぃやんやおばぁやんそれから朝市先生の言う事をよ〜く聞いていい子にしてるのよ。
はい。
はい…。
こんちは!直子ちゃん川行って遊ばんけ?伯母ちゃま行ってきていい?ええ。
いっぱい遊んでいらっしゃい。
美里お姉ちゃんは?私はいい。
夕飯までにゃあ帰ってくるだよ。
は〜い!行ってまいります。
気を付けてね。
気ぃ付けて行ってこうし。
行ってこうし。
お母様。
私も一緒に東京に帰っては駄目?美里…。
東京のお友達も近いうちにみんな疎開してしまうのよ。
東京に帰るよりもここで新しいお友達をつくった方が楽しいわよ。
直子ちゃんの面倒もこぴっと見てあげてね。
はい。
じゃあ汽車の時間だから。
お母様。
美里…。
お手紙書くから美里も書いてね。
ええ書くわ。
お父様とお母様に。
おとうおかあお願いします。
気ぃ付けてね。
大丈夫大丈夫。
おかあ重たいでしょう…。
(ふじ)はなおかあにもお手紙書えてくりょう。
(旭)銀飯なんて本当に久しぶりだな。
(もも)明日からまた代用食ですよ。
お姉やんが持ってきてくれたお米やみそは大事に取って置かないと。
分かってるよ。
いつまでこんな生活が続くんですかね。
(英治)うん…。
花子さんどうしたの?ああ…ちょっと疲れてしまって…。
重い荷物持って汽車に揺られたから…。
大丈夫?ええ。
ちょっと先に休ませてもらうわ…。
(英治)花子さん!?
(もも)お姉やん!?花子さん!
(英治)すごい熱じゃないか…。
(戸が開く音)先生。
妻は…。
ジフテリアに感染してますな。
ジフテリア…。
感染の危険がありますから症状が落ち着くまで奥さんの部屋には絶対誰も入らんこと。
ジフテリアというのは心臓まひや神経まひを起こして死に至る事もある病気です。
ふじ。
はいはい。
はなが病気んなったらしい。
えっ!?ジフテリアっちゅう人にうつる病気だとう…。
えっ!?容体は落ち着いたって書えてあるけんど…。
(美里)お母様ご病気なの!?
(ふじ)あっ美里ちゃん。
ハハハハ心配しなんでいい。
ハハハ。
お父様が優秀なお医者さんを見っけてくれたらしい。
必ずよくなるだ。
「お母様。
ご病気だと聞きましたがお加減いかがですか?」。
「私はお友達もできて…」。
(せきこみ)「毎日楽しく学校でお勉強しています。
ご安心下さい」。
美里元気でやってるのね…。
(せきこみ)よかった…。
美里は花子を心配させたくなくてそう書いたのですが…。
美里ちゃん…ずっと学校になじめんみてえで。
今日も東京もんってこんでからかわれたらしくて校庭の隅で泣いてたです。
ほうか…。
今まで気付いてやれなんですいません。
朝市のせいじゃねえさ。
美里ちゃんは優しいからきっと東京のおかあの病気のこんが心配で心細かっただよ。
花子さん。
具合はどう?おかゆ作ったんだけど。
ありがとう英治さん。
・何か欲しいものはない?・あっじゃああの本を。
「ANNEofGREENGABLES」?ええ。
・分かった。
後で持ってくるけどまだ無理しちゃ駄目だよ。
はい。
頂きます。
これ…。
後で気分がよくなった時にでも読んで。
(せきこみ)「いとしい花子さん。
一つ屋根の下にいながら君に会えないとは僕らを遮る障子が憎い」。
2か月隔離されて病気と闘った花子は随分回復しました。
お昼ごはん出来たよ。
(空襲警報)空襲…?お姉やん逃げよう!待って辞書を持っていかないと。
私が取ってくるからお姉やんは先に防空壕に入って!
(空襲警報)お姉やん早く!お姉やん。
ありがとう。
(爆撃音)
(爆撃音)お姉やん…。
大丈夫。
大丈夫。
(爆撃音)
(爆撃音)お姉やん。
ついに東京も戦場となってしまいました。
この日東京中の人々が戦争の恐怖を身をもって知ったのでした。
ごきげんよう。
さようなら。
2014/09/11(木) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(142)「生きている証」[解][字][デ]
甲府に疎開してきた美里(三木理紗子)と直子(志村美空)は学校に通い始めるが、美里は馴染めない様子。花子(吉高由里子)は後ろ髪を引かれる思いで東京へ戻るが…
詳細情報
番組内容
二学期が始まり、甲府に疎開してきた美里(三木理紗子)と直子(志村美空)は学校に通い始める。だが美里は新しい環境になじめない様子。吉平(伊原剛志)は孫たちにカタコトの英語を交えて話して花子(吉高由里子)にいさめられるが、吉平は家の中くらい自由にさせろと言って聞かず、ふじ(室井滋)やリン(松本明子)をあきれさせるのだった。花子は美里を心配しながら東京へ戻るが、その晩、原因不明の高熱が花子を襲う…
出演者
【出演】吉高由里子,鈴木亮平,伊原剛志,室井滋,窪田正孝,金井勇太,土屋太鳳,三木理紗子,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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