ブラジルのデング熱対策、「ワクチン接種」の蚊1万匹を放出
2014年10月03日 20:26 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル
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×ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州ゴベルナドール島(Ilha do Governador)で、デング熱感染対策として放出される共生細菌「ボルバキア(Wolbachia)」に感染させられたネッタイシマカ(2014年10月2日撮影)。(c)AFP/CHRISTOPHE SIMON
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【10月3日 AFP】世界で最もデング熱感染が多いブラジルで、感染拡大を食い止める画期的な試みとして、デング熱の免疫をもった蚊1万匹が自然界に放出された。この試みに関与した生物学者ガブリエル・シルベストル・リベイロ(Gabriel Sylvestre Ribeiro)氏が2日、AFPに語った。
リベイロ氏によると、デング熱を媒介するネッタイシマカ(学名:Aedes aegypti)に「ボルバキア(Wolbachia)」という共生細菌を感染させてリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州北部のトゥビアカンガ(Tubiacanga)近郊で放出した。ボルバキアにはデングウイルスの増殖を防ぐ働きがあり、ボルバキアに感染した「良い蚊」と自然に生息する蚊が交配して
生まれた蚊はデングウイルスを媒介することはないという。
研究に2年間を費やし、自然界への放出にこぎつけた。南米では初めての試みだが、既にベトナムやインドネシア、オーストラリアでは効果を上げている。今回のブラジルでの蚊放出は、これらの国々からボルバキアに感染させたネッタイシマカの卵を輸入し、ふ化させるところから始まった。
2000年以降、700万件のデング熱感染例が報告されているブラジルは、デング熱被害が最も深刻な国となっており、過去5年間で約800人がデング熱で死亡している。(c)AFP