財政見直しで浮く100億円を財源に地元建設業者と
高機能都市開発を進める。
クリーンで透明性の高い政治を市民みんなで行っていきたい。
討論会での発言のまとめ
【財政見直し】
現在の現職市長が進める新幹線開通による新駅周辺開発費84億円、市立図書館25億円、給食センター19億円、市立病院71.6億円、工業団地関連31億円、市民会館移設30〜50億円、市役所建設費70〜80億円、その他を含み400億円の見込まれる財政支出を見直す。
【市役所移転問題】
現在の県立ろう学校に市役所をそっくり移転する。
ろう学校は新幹線新駅の目の前に位置し、しかも大村市役所が建て直しをしなければならない最大の理由である「耐震対策」も実施済みなのである。ここで、新市役所建設にかかる70〜80億円は、たった20億円程度まで圧縮される。その経済効果はざっと50億円規模にもなる。
【大村市行政エリアの構築と新駅周辺開発】
平成30年までに市の開発(街の導線デザイン)をカタチにする。
長崎空港から新幹線新駅を通り、インターチェンジまでの区間に、「消防、警察、市立病院、ろう学校に移転した市役所(同敷地内に高齢者センター、子どもセンターも配置)、郵便局、運転免許試験場などの全ての行政施設を集約し、「行政エリア」をデザインする。
新駅の周りに行政が集約されると民間企業の進出が間違いなく起こる(九州新幹線開通による新駅周辺の調査を根拠とする)ので、(今予定されている)大村市の税金を84億円投入する必要はなくなるというロジックである。これはそのまま84億円の節減につながる。
【中学校給食問題】
これまで20年間も議論されてきた給食センターについては、過去の市長選で毎回公約に掲げているにもかかわらず「財政を理由に着手しなかった」という現職に対し、「民間との共同デリバリー方式で可能になる」という今までになかったロジックを2年以上前から徒歩で各家庭を回って論じており、この討論会でも披露している。これにより、すでに購入済みの土地代1億円を売却し、現職が予定している予算19億円をカットすることで、20億円の経済効果を有むと論じている。
【医療費問題】
市役所のろう学校移転と中学校給食センターの建設回避で浮く64+20億円=84億円を財源に、中学生までの子供たちの医療費(年間2億5000万円)を無料にする公約を掲げている。
【雇用問題】
工業団地追加開発による企業誘致活動は、現市政のものを継続するが、企業誘致は東京にばかり目を向けるのではなく、空港を活用した「アジアの工業拠点」と位置づけた海外からの企業誘致も視野に入れるとしている。
【文教エリアの構築】
大村の歴史の偉人を多く排出した玖島地区には、大村城、大村公園、教育委員会、陸上競技場、野球グラウンドなどが密集している。その玖島エリアを「教育と文化エリア」と位置づけ、行政エリアと大きく趣の違ったエリアに再デザインする。
なお、現市役所をろう学校に移転した後には、市役所跡地には県立図書館新設による移転を余儀なくされる「大村市民会館」を新しく建設。
エンターテイメント性を強くした建物にし、空も見えるような建物にしたいと語っている。夏越祭りでは有名アーティストを呼び、打ち上がる花火を見ながらコンサートを開催したり、新しくできる新幹線を使った観光誘致エリアにしたいとぶち上げる。
【管理人の目】
とにかく数的根拠を元にしたロジックが理路整然としている点に尽きる。さすがマニュフェスト大賞に2回もノミネートされ、受賞歴もある青年だと思ったし、園田氏の内容が濃いので、ページの文章量がとても多くなってしまった。
政策だけが選挙ではないという人もいるとは思うが、私はどう見てもこのマニュフェストが一番評価でき、大村市の未来が描かれていると感じている。
大村市長選挙のポイント
中学校給食問題
現職の松本たかし氏が、前々回の市長選から公約に掲げてきましたが、毎度先送りにしてきた問題です。
現職松本氏以外の3候補はそれぞれ中学校給食を実施することを公約に掲げています。(松本氏は建設着手まで。)
しかし、討論会において、実現性の高い実施ノウハウまで根拠を持って話せたのはそのだ裕史氏のみで、後の2人は「時期のみを掲げたり、そのだ裕史氏の内容に似通った根拠の乏しいもの」だったと思います。ちなみに現職松本氏は多額の税金を使って、大掛かりな給食センターを建設すると公言していますが、現給食センターは(法律上)11,000食を優に超える給食を製造できる施設(大村市内の全小中学生はざっと10,000人程度)となっており、この新給食センターの建設は疑問視されています。
市庁舎移転問題
大村市庁舎は老朽化に伴う建て替えを要しています。
これに対し、現職松本氏は70億円以上の税金を使って、同場所に建て替えをすると公言しています。
一年分の市の福祉予算に匹敵するような多額の費用を擁するこの市庁舎建て替え問題に対し、公約で異を唱えているのはそのだ裕史氏だけで、他の2人は沈黙しています。そのだ氏は現存の県立ろう学校への移転(新大村駅前にあり、耐震対策済み)で賄うことで70億円以上の税金負担を軽減する、としています。
大村市再開発問題
この問題においてはそのだ氏がより実現性の高い公約を深く掘り下げて掲げています。
園田氏は現市役所界隈を文教エリア(大村公園、教育センター、野球場、陸上競技場、シーハット)とし、市役所を移転した上で、その浮いたお金で市役所跡地にエンターテイメント性の高い市民会館を建設すると謳っています。つまり市役所を建てなおさないが、「公共工事は減らさない」というものです。
また、新大村駅界隈においては、新市役所を移転することで、民間企業の進出が期待でき、市の開発費用を投じなくても民間企業の進出による街づくり期待できる、としており、これは鳥栖を始めとした全国の新幹線駅まわりの調査によるものであると、根拠を明らかにしています。
この意見はそのだ裕史氏が大村市内全家庭を挨拶回りした時にもらった、各々の住民からの声を元に政策をまとめたものだそうです。
少子高齢化対策
このテーマについては野島氏が公約に掲げています。
しかし、その実施内容が深く謳われておらず、公約としてはもう少し深く掘り下げていただかないと市民の判断が難しく感じますが、テーマとしては重要な課題ではあり、ここに取り組む意思表示をした、と取れば野島氏のこの公約を前向きに捉えることができます。
市民病院の建て替え
このテーマについては松本氏が公約に掲げています。
相変わらずの箱物行政を全力で突き進める姿勢ですが、松本氏は旧浜屋の建物も議会の議論も殆ど無いまま市で購入し、後付の対応に追われている最中であるなど、「ハコ」を作ったり、買ったりすることが市長の仕事だと思っているかのような勢いです。私の個人的異見ではこの話を聞いても市民病院を「今」建て替えなければならない理由は見当たりませんでした。
空港24時間化
このテーマについては小林氏が公約に掲げています。討論会ではそのだ裕史氏も言及しています。
大変申し訳無いのですが、この点においては、問題、課題、対策と根拠の全てがぼやけて見えました。
それは数値を元に論議されていなかったからです。
夜間の長崎空港が、佐賀空港のような閑散とした状態にならないことを祈ります。
行政組織改革
このテーマについては野島氏が公約に掲げています。
しかし、あまりに大雑把な公約で、行政経験も議員経験もない野島氏が何をどうするのか、何ができるのかがさっぱり示されていません。「未来の子供たちのために」というキャッチを掲げてらっしゃいますが、「そのために何をするのか?野島氏が何ができるのか?」を数的裏付けを持って示してほしいものです。
市長退職金を辞退
このテーマについては小林氏が公約に掲げています。これは市の財政が大きく傾いた時に議論したり、掲げたりすればいい問題で、市長が退職金をもらわないくらいで、市の財政には大した影響は出ません。
そこに「小林氏のポリシーがある」という意思表示でしょうが、これはすでに使い古されたパフォーマンスで、あまりピンとは来ませんでした。
【公約・マニュフェスト(出馬表明順)
そのだ裕史
(1)市役所をろう学校の校舎に移転(−70〜80億軽減策)
(2)市民会館を市役所現在地に移設(30〜50億負担)
(3)中学校給食を2016年度開始(民間委託で−20億の軽減策)
(4)中学生までの医療費無料化(2.5億/年。市役所移転軽減分から捻出)
(5)雇用確保と経済活性化(アジアからの企業誘致)
(6)北部地区の定住促進と児童数確保
そのだ裕史公式サイト
松本たかし
(1)県立図書館の建設(市民会館移転により30〜50億負担)
(2)小学生までの医療費無償化(財源説明なし)
(3)中学校給食センターの建設着手(19億円負担)
(4)国道34号の4車線拡幅(負担不明。財源説明なし)
(5)市民病院の建て替え(71.6億負担)
(6)公共施設のバリアフリー化(負担不明。財源説明なし)
(7)高齢者のバス料金の助成(負担不明。財源説明なし)
松本たかし公式サイト
小林かつとし
(1)中学校給食を2015年度実施(19億負担)
(2)子育て支援と教育充実(負担不明。財源説明なし)
(3)アジア国際戦略、空港24時間化(負担不明。財源説明なし)
(4)中小企業・個人商店の振興と企業誘致(負担不明。財源説明なし)
(5)芸術文化ホール建設(負担不明だが一般的に1000億円規模。財源説明なし)
(6)副市長1人制(−6000万円/年の軽減策)
(7)市長退職金を辞退(4年2,300万円の軽減策)
小林かつとし公式サイト
野島しんご
(1)中学校給食を2016年度実施(19億円負担)
(2)行政組織改革(コスト、課題、問題点など全て不明。)
(3)市庁舎を大村駅前に移転、新図書館等と併せ中心市街地活性化(負担不明。財源説明なし)
(4)シニア・若者起業支援(コスト、課題、問題点など全て不明。)
(5)公共交通網の再構築(コスト、課題、問題点など全て不明。)
(6)少子高齢化対策条例を制定(コスト、課題、問題点など全て不明。)
野島しんご公式HP