AFTって何?
AFTとは、アドバンスド フォーマット テクノロジーの略です。2011年頃から各ハードディスクメーカーで採用されるようになった技術です。
ハードディスクは、膨大な数のセクタと呼ばれる記憶領域(区画)があるのですが、そのセクタはもともと512バイトという大きさでした。
これを 4096バイト(512バイトの8倍=4キロバイト)にして大きくする技術が AFTといわれるものです。
この技術により、ハードディスクのプラッタの容量を増やし、エラー訂正の精度を高めることができるといわれています。
なので今後 ハードディスクはAFTのものが主流になるといわれています。
このページでは、AFTハードディスクとはどういうものなのか?アライメント調整とは何か?ということについて解説しています。
ハードディスクのセクタ
ハードディスクにはセクタというものがあります。これがハードディスクでは物理的な区画となっています。
今までのハードディスク(512バイト)
ひとつの区画がセクタで 512バイトの大きさです。
AFTのハードディスク(4096バイト)
ひとつの区画がセクタで 4096バイトの大きさです。
ここまではよく分かると思います。AFTハードディスクでは、セクタが512バイトから4096バイトに大きくなっているのです。
4Kセクタ、ビッグセクタともいわれます。
OSとクラスター
それではここにOSがインストールされるとどうなるでしょうか?
今までのハードディスク(512バイト)にXP
XPは512バイトをひとつの論理セクタとして、その63番目を開始場所とするようになっています(63までの前半部分は省略しています)。512バイト×63=32256バイトです。これをパーティション開始オフセットといいます。必ずこの値をとります。
またWindowsでは、データをクラスターという単位で読み書きしています。1つのクラスターが最小の単位で、512バイト×8=4096バイトです。
今までのハードディスク(512バイト)にVista,7
Vista,7では、2048番目を開始場所とするようになっています(2048までの前半部分は省略しています)。パーティション開始オプセットは、512バイト×2048=1048576バイトです。
今までのハードディスク(512バイト)では、XPでもVista,7でもクラスターとハードディスクのセクタの境界はずれてはいません。
特に問題がないのです。
それでは AFTのハードディスクではどうなるでしょうか?
AFT ハードディスク(4096バイト)にXP
XPでは、63番目を開始セクタとするので、物理セクタと境界がずれることになります。結果として、クラスターと物理セクタの境界もずれます。
データの読み込みではあまり影響はないのですが、クラスターから物理セクタに書き込む際に、物理セクタの境界が有る場合は、もうひとつの物理セクタも一度読み込んでから、書き込むという作業が行われます。
つまり2つの物理セクタを読み込んでから書き込むという作業が行われることになります。
AFT ハードディスク(4096バイト)にVista,7
Vista,7では、論理セクタと最小単位のクラスターが、物理セクタの境界と一致するようになっています。
1つのクラスター分を書き込み時も、物理セクタ1つを読み込みそのまま書き込めるわけです。
XPがインストールされた AFTハードディスクで、よく書き込みが伸びないというのは、物理セクタとクラスターの境界がずれていることにより、書き込み時に2つの物理セクタが読み出され書き込みされていることが原因といえます。
アライメント調整とは?
アライメントとは、整列とか並び、一列に並んだものという意味です。
アライメントがずれるとは、セクタの並び、整列状況がずれるという意味です。
上で解説したように、XPではクラスターと物理セクタの境界がずれるので、これを修正して境界を合わせることで、読み書き速度をVistaや7と同じようにします。
この修正する作業を、アライメント調整といいます。
修正前
修正後
アライメント修正は、XPのパーティション開始場所をずらす作業です。
AFTハードディスクのディスクの物理セクタの境界とパーティション開始オプセットを合わせれば、ハードディスク内で物理セクタとクラスターがずれるということがなくなります。
パーティション開始オフセットは、8の倍数にすれば AFTハードディスクの物理セクタと合うことになります。
ですから64、72、80・・となるのですが、アライメントを調整するソフトによって調整場所は異なってきます。
通常は 2048をとるソフトが多いようです。Vistaや7と同じ場所になります。
パーティション開始オフセット
OSは、インストールやフォーマットするとパーティションの開始をどこからにするか自動的に決まります。
前述したように XPは63番目(32256バイト)、Vista,7は2048番目(1048576バイト)です。
現在の自分のパソコンで、パーティション開始オフセットがどこになっているか確認する方法があります。
ファイル名に指定して実行→ msinfo32 と入力。
システム情報→コーポネント→記憶域→ディスクにてパーティション開始オフセットを確認できます。
Dドライブなど複数パーティションがある場合は、その場合もアライメント調整ソフトが自動的にパーティション開始オフセットを設定してくれます。
OSの対応状況
AFTハードディスクに対して、パーティションを作った場合(リカバリーなども含む)、問題なく使える状態にできるかどうかがOSによって異なるということになります。。
MicrosoftやSeagateのホームページから、AFTハードディスクに対するOSの対応状況を知ることができます。
総合的に判断して XPは未対応、SP1が適用されていないVista、同じくSP1が適用されていないWindows 7も完全には対応できていないということが分かります。