そうした誤解を生じさせた大きな責任が朝日の誤報にあるのは明白です。しかし、この点について木村社長らは会見で、「第三者委員会の結果を踏まえて総合的に判断する」としか述べず、朝日が進んで自ら認める気はないように思えます。この際、国会で改めて誤報を認めて謝罪してもらうとともに、朝日社長の言葉として国際社会の誤解を解いてもらおうではありませんか。

　次に河野氏を国会に招致する理由です。私はこのコラムで朝日が一部報道を取り消し、謝罪会見をする前から、河野氏を国会に参考人招致する必要があると主張してきました。私は朝日の誤報が河野談話にも影響を与えたと考えていますが、河野氏にそれを聞いても「なかった」と開き直るに違いありません。