東日本旅客鉄道(JR東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)は3日、来年3月14日に開業する北陸新幹線の運賃を発表した。東京―金沢間の普通車指定席の運賃は特急料金とあわせて1万4120円、東京―富山間は1万2730円。飛行機の早期割引運賃の中心価格帯に比べて2割程度割安に設定しており、飛行機の利用客を取り込む。
北陸新幹線は両社が共同開発したE7、W7系を3月から長野新幹線で一部導入している。最速列車で全席指定席の「かがやき」が東京―金沢間を最短で2時間28分で結ぶ。グリーン車よりも上級で、軽食などのサービスが付く高級座席「グランクラス」を連結しており、東京―金沢間は2万6970円。
東京―金沢間の輸送シェアは飛行機が64%を占める。JR東日本では開業後にはシェアが逆転し、新幹線が8割まで増えると見込んでいる。