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福島第一原発 地震の揺れの想定を1.5倍に10月3日 18時01分
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東京電力は、福島第一原子力発電所で想定される最大規模の地震の揺れについて、原子力規制委員会の指示を受けて計算し直した結果、これまでの1.5倍の900ガルまで引き上げる方針を3日開かれた規制委員会の会合で示しました。
福島第一原発では、想定される地震の最大の揺れを600ガル、津波の高さを14メートルとして仮設の防潮堤を建設するなどの対策をとっていますが、東日本大震災では最大の揺れは675ガル、津波は15.5メートルといずれも想定を上回っています。
このため原子力規制委員会は、今後の地震や津波によって溶け落ちた燃料がある格納容器がさらに壊れたり大量の汚染水が流れ出したりしないよう対策をとる必要があるとして、最大規模の地震の揺れと津波の高さを改めて検討するよう指示していました。
3日開かれた規制委員会の専門家会合で、東京電力は、最大規模の地震の揺れについて、東日本大震災などを基に計算し直した結果として、これまでの1.5倍の900ガルまで引き上げる方針を示しました。
また、津波についてもこれまでの倍近いおよそ26メートルまで引き上げるとしています。
規制委員会では東京電力が示した数値が妥当かどうか検証したうえで、承認するかどうか近く判断することにしています。
一方、東京電力は、今回の想定に基づいて建屋などの設備の被害や汚染水への影響などを調べていて、今後、必要な対策を検討することにしています。
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