中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

<首都スポ>国学大の新ケ江 ビックリ初勝利

2014年10月2日 紙面から

青学大−国学大 青学大相手に好投する国学大先発の新ケ江=神宮球場で(市川和宏撮影)

写真

◇東京六大学野球<第5週第2日>

 国学大が3−1で青学大に連勝、3カード目にして今季初の勝ち点を挙げた。応援団長にそっくりの「団長」こと新ケ江(しんがえ)一聡投手(3年・国学院栃木)が先発でリーグ戦初登板し、7回途中までを1失点に抑え初勝利を飾った。開幕戦勝利の後に5連敗していた拓大は、3番の石内謙太郎左翼手(3年・下妻二)が2安打3打点し5−1で中大に雪辱、3回戦に持ち込んだ。

 国学大応援席から、「フレー、フレー、団長!」の声援を受けた新ケ江が、チームを救った。全学応援団をまとめる清水雄一団長代行(3年)に顔がそっくりで、ついたニックネームが「団長」。左腕団長が、6イニング2/3を5安打1失点で今季初の勝ち点をもたらした。「先輩たちの調子が悪い中、4年生のためにも、この試合を取りたいと無我夢中で投げました」

 エース田中だけでなく、平部、岡崎もベンチから外れて、春に勝った投手がだれもいない中、鳥山泰孝監督(39)が大英断で先発起用。「ブルペンの責任者から、間違いありませんと推薦があった。一晩考えて決めました」。夏のオープン戦は1試合1イニングを投げただけ。このカードで初めてベンチ入りした新ケ江が、チームメートも驚いた先発抜てきに応えた。

 好投の裏には、竹田利秋総監督のマンツーマン指導もあった。「見てください、見てくださいって、自分から行き、本当にいろいろなことを教わりました」。この秋も調子が悪いままシーズンに入ったが、教え通りに体を大きく使うことを意識して復調。初の神宮マウンドではしっかり腕が振れ、130キロ台後半の直球にチェンンジアップ、スライダーをまぜ、相手に的を絞らせなかった。

 新ケ江家のルーツは長崎県で、関東ではなじみがない名字。終盤を締めてくれた栃谷からウイニングボールを受け取った左腕は「次もしっかり投げて、神宮で名前をとどろかせたい」と宣言。前週までいた応援スタンドは本物の団長に任せればいい。野球部の団長が立つべき場所は、神宮のマウンドだ。 (小原栄二)

  ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ