三森書店

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KADOKAWA大セール中なので電子書籍オススメ7選(少女小説編)を声高らかに叫ぶよ!!

糸森環先生の「F 茨の刻と青の地図」が発売されていたよなぁと、Reader Storeを覗いて今更気がつきました。

F‐エフ‐ 茨の刻と青の地図 (角川ビーンズ文庫)
 

ニコニコカドカワ祭り開始!半額なのでどう考えてもお得ですAmazonKindle StoreでもSonyのReader Storeでも半額!!最高です。

やっほーいっ(v*´Д`)v

期限いつまでだろう、Reader Storeが10/7の23:59まで。Amazonはさすがにもっとはやいかな。

ということで、唐突にオススメ小説リスト(だいたい女性向け)やっちゃいまーす。今テンション上がっているので、いろいろおかしいかもしれません。

※万人向け?何それ、な勢いで語ってるので、ニーズに合わない方スルー願います。

 

異国のただ一人の生き残りである騎士と共に、異世界から召喚された少女・響は世界と住人を蘇生させる旅に出る。運命に逆らい、終焉の世界を必死に足掻く、乙女戦記。もう何というか地の文が最高に切なくて主人公が愛おしい。きゅんきゅんときめいてじったんばったん転げれる。少女が苦難に立ち向かい真っ当に成長していく系少女小説です。

 

もう既に気がついているかもしれません。私、糸森環先生信者なんですよねー。糸森先生はWeb小説発な作家様なのですが、そのWebサイトの更新が年単位で止まっていた時も日参してたくらいには信者です。

そんな訳で花神遊戯伝!こっちは和風な異世界ファンタジー。お姫様ポジの異世界召喚少女と彼女を守るナイト的な男性陣たち、と一見使い古した設定ですが、主人公が何か変。 千夏の愉快な可愛さと、実は相当にヘヴィーでシリアスな世界観のギャップを楽しみつつ、和風系神話世界に酔いしれます。

 

最近完結したのでシリーズ一気読みができますよ!

人と妖精が暮らす国。少女アンは、一流の銀砂糖師だった母を亡くし、あとを継ぐことを決意する。用心棒として口の悪い戦士妖精のシャルを雇い、銀砂糖師として認められるための旅に出るアンだが・・・という物語。正統派に王道で手堅く、「少女小説の典型例を述べよ」と言われたらこのシリーズを思い出すくらい。

こう、繊細なレース編みをテーブルクロス並みの大きさに編んだみたいな「よくその根気と繊細さとそれを可能にする技術を持ち合わせたなー」という感動を抱きます。

 

漫画研究部に所属する、恋もオシャレも無関心の二次元大好きっ子な主人公が、突然現れたリア充ボーイズに振り回される話。

自分的絶対に譲れないトキメキポイントとして「主人公の女の子が応援したくなる可愛さ」があるんですが、この主人公リホコちゃんもまさしくそんな感じ。そしてどっか感覚が変。ジャンル分けすると定番の「鈍感系主人公」なんですが、正直、鈍感の成分が違うと思う。胸キュン必至のドタバタ青春ラブコメディです。

 

女神と棺の手帳 (角川ビーンズ文庫)

女神と棺の手帳 (角川ビーンズ文庫)

 

史上初の女性医師を目指す少女・ケイトが事件に巻き込まれ、「英雄」と名高いイーノット少佐率いる部隊と関わっていく話。ケイトが健気可愛い。 史上初の女性医師を目指す、でわかるくらいに苦難の道を歩いていく主人公をとりあえず応援したくてたまわない。そして友達思いなんですよねー。そして私、健気系ツンデレ少女×寡黙系軍人みたいな属性がたまらなく好きという事を、この小説によって思い知らされました。萌ゆる、というかときめく。

 

デ・コスタ家の優雅な獣: 1 (角川ビーンズ文庫)

デ・コスタ家の優雅な獣: 1 (角川ビーンズ文庫)

 

こちらも完結済!マフィアなファミリーに引き取られた女の子が主役のお話。

これもですねー、気弱な少女な主人公・ロージーが、与えられた場で、どんどん成長していく姿がとっても好き。でも少女小説としては風変わりな感を受ける、かな。ハラハラドキドキしながらその成長と冒険を応援したくなります。1巻だけでも、前半→後半で成長の片鱗を見せていくロージーが楽しめますが、キレイに終わっているので、ぜひシリーズそろえていかが。

 

オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う (角川ビーンズ文庫)
 

病気を患う青年。完璧な美貌を持つ謎の詩人。青年を狙う暗殺集団の少女。

あーどうしよう、何か言うとそれだけでネタばれになるんですが、3人の関係性と掛け合いが楽しい。それでいて、設定や世界観や主人公の背負う悲劇性的なものがまさしくクラシカルにオペラ的。宿命と運命と絆の3種の糸が混じりあって交ざりあって、案外想定外の終着を見せるラストが壮大な・・・ロード・ノベル、です。

ちょっと地の文や会話体が癖があるんですが、ダークファンタジー系が好きな人ならきっと好き。

 

角川ビーンズ文庫縛りのつもりだったんですが、糸森先生信者としては外しちゃいけない気がするのでこちらもあわせて紹介。大海の海賊船にトリップした異世界召喚女子が、諦観の海賊王に振り回されつつ振り回す話。主人公・笹良の、一人コメディ的な可笑しさと、唐突にガツンと来るシリアスのギャップが素敵過ぎる冒険譚