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【サッカー】

なでしこ 北朝鮮に1−3完敗

2014年10月2日 紙面から

日本―北朝鮮 後半、北朝鮮に3点目を奪われ、厳しい表情の(左から)岩清水、宮間、阪口=仁川(共同) 

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◇仁川アジア大会<第13日>女子サッカー決勝 北朝鮮3−1日本

 サッカー女子の日本は決勝で北朝鮮に1−3で敗れ、2連覇はならなかった。日本は2点リードされた後半、宮間のゴールで1点差に迫ったが、終盤3点目を奪われ力尽きた。

 陸上の男子十種競技で右代啓祐(28)=スズキ浜松AC=が優勝し、同50キロ競歩の谷井孝行(31)=自衛隊=はアジア大会の競歩で日本勢初の金メダルを獲得した。女子200メートルで2連覇を狙った福島千里(北海道ハイテクAC)は3位だった。

 レスリングは男子グレコローマンスタイル66キロ級の松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)と同75キロ級の金久保武大(ALSOK)が銀メダル。ハンドボール女子と水球男子の日本もともに決勝で敗れた。

      ◇

 白地に青で朝鮮半島を描いた「統一旗」が揺れ、伝統の民謡「アリラン」の大合唱で沸いた。「どんな形でもいい。金メダルを取って帰る」。主将・宮間の決意は実らなかった。試合後、大きく息を吸った後、言葉を吐いた。「情けない」。世界ではない。台頭するアジアの隣国に屈した。

 因縁の地で、またも辛酸をなめた。昨年7月に韓国で開催された東アジア杯では3連覇を逃し、同じ北朝鮮が優勝。王座を明け渡した主将は目を真っ赤に腫らし、涙を手でぬぐった。「もうごまかしはきかなくなってきている」。なでしこ黄金期崩壊の警鐘を鳴らした。

 だが、反発力を見せ、5月のアジア杯で初優勝。アジア王者の誇りを取り戻して臨んだ。それでも文鶴競技場の呪いか。男子のU−21日本代表が準々決勝で敗れ去ったスタジアムで、なでしこも3失点。前半12分に先制点を奪われ、歴代1位に並んでいた連続無失点も「7」でストップ。後半7、42分には鋭い速攻に対応できず失点を重ねた。

 試合後のピッチ。なでしこは失点シーンが映し出された大型スクリーンを凝視した。今大会5得点の阪口は「(速攻は)想像以上でした」と脱帽し、佐々木監督も「1−3の内容だったと思う」と完敗を認めた。来年はカナダW杯後にリオ五輪予選もスタートする。宮間は「これからが正念場」と語気を強めた。秋風が吹き始めた仁川の地で、再び厳しい現実に直面した。 (占部哲也)

 

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