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【プロ野球】

虎逆転2位へ望み 本拠CSへ天命待つ

2014年10月2日 紙面から

広島−阪神 3回裏2死、広島・鈴木誠の放った打球に飛び込む阪神・大和(北村雅宏撮影)

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◇阪神4−2広島

 阪神が1回にマートンの適時打で先制。3回の鳥谷の適時打などで加点し、1点差の8回にはゴメスの犠飛で突き放した。能見が6イニング1失点で9勝目。8回途中から好救援の呉昇桓が39セーブ目。広島は大瀬良が崩れ、守備も乱れた。

 猛虎の意地と底力。敗北はもちろん、引き分けすら許されない一戦で、CSファーストステージでぶつかる広島を下した。甲子園で開催できるのは5日の広島−巨人(マツダ)で、広島が敗れた場合に限られるが、今季最終戦で2位通過の可能性を残した。

 「やるだけのことはやった。意地らしきものは見せられたんじゃないかと思ってる」。歓喜の勝利から数分後、会見場に現れた和田監督は鋭い視線を保ったままだった。勝負師の体をアドレナリンが駆け巡っていた。

 3回、2死。鈴木誠の打球を中堅・大和が前進してダイビングキャッチ。両手を左右に広げた白井二塁塁審の元に猛然と駆け寄り、顔と顔がくっつきそうな至近距離で完全捕球ではないかと抗議した。判定は覆らなかったが、その姿は眼前の一戦にかける決意を示していた。

 75勝68敗1分け。昨年より、ひとつ多い貯金7でペナントレースを戦い終えた。「今はまだ先があるので。全部終わったら、振り返らせてください」。激動の144試合は終わったが、順位が不確定なこともあり、虎将は総括の先送りを願い出た。

 「チームとしてはCSの準備に入ります」。CSが本拠地で開催できることを願い、天命を待つ。10日後に迫る昨年の雪辱戦。短期決戦を勝ち抜く集団を整える。(鈴木健一)

 

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