御嶽山の噴火活動について、東大・中田節也教授に聞きました。

10/02 17:47
御嶽山の噴火で降り注いだ火山灰。この火山灰から、今後、御嶽山の噴火活動がどうなっていくかが予測できるということです。1日、御嶽山で調査にあたった東京大学地震研究所・中田節也教授に話を聞きました。

(火山灰を調査した結果、御嶽山は、マグマ噴火にいく可能性はある?)
長期的に見ると、マグマ噴火に移行する可能性は、十分あると思うんですね。
ただ短期的には、その可能性は、あまりないと思います。
火山灰を調べてみると、噴火直後のものと、昨日(1日)採取したものを見ると、少し成分は変わってますけど、マグマ成分は見えないですね。
いろんな例を見てみると、いったんは、やむのではないかという希望はありますね。
新燃岳の噴火を思い起こしてみると、2年半前ぐらいに、水蒸気噴火があったんですね。
ただ、それからマグマ噴火に移行していますので、そういう意味では、今後、きちんと注意する必要があると思います。

(いったん、やむかもしれないが、そのあとにマグマ噴火が来る可能性があるということ?)
そうですね、新燃岳の例がありますけど、2年半前に、水蒸気噴火を起こすわけですね。
ただ、いったん、やむんですけど、10カ月前に、また水蒸気噴火が、何回も繰り返すんですね。
これで、最後にマグマ噴火をきちんと起こすということなので、これが、一番深刻な事態だと思いますので、こういうのをきちんと追跡調査する必要があると思います。

(時間的な長さは、どのくらい考えていたらよい?)
水蒸気噴火の場合も、通常は3カ月とか、数年続くというのがあるんですね。
そういうのでも、いったん収まっても、見続ける必要がありますので、そういう意味では、数年ぐらいは注意して見る必要があると思います。

(中田教授は、雲仙・普賢岳の研究をされている。火山の多い国のため、今後、国民の不安は、以前に警告を出した九州電力・川内原発など、そういった問題にもいくと思われるが、考えはどうか?)
小さな噴火であると、さらに難しいんですね。
川内原発の場合は、規模が大きいので、比較的シグナルは出やすいんですね。
ただ、シグナルから、どう判断するかっていうのは、難しい問題があって、似たような問題を含んでいると思います。

(日本全体の火山の活動が、すごく活発化している。そういった点から、また警告を出すような予定はある?)
どれだけ活発化するのかというのは、よくわからないんですけど、川内原発に近い火山でも、どんどん活発化してくる可能性は、十分あると思いますね。

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