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 御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で死亡した47人のうち、30人以上が山頂近くにある神社と山小屋の周辺で見つかっていたことが警察関係者への取材でわかった。噴火は昼食時で、山頂付近には多くの人たちが集まっていた。残る10人前後は、山頂の剣ケ峰から南に向かう登山道「八丁ダルミ」とその脇の斜面で見つかった。

 数百メートル離れた火口からは噴石が猛スピードで飛んできたとみられ、登山者は身を隠す時間がなかった可能性がある。八丁ダルミには退避できる建物もなかった。

 剣ケ峰近くには御嶽神社が、その200メートルほど東には御嶽頂上山荘があり、ともに見晴らしの良さで知られている。剣ケ峰付近にいた登山者らによると、噴火があった9月27日午前11時52分前後、神社や山荘付近には多くの人が集まり、昼食をとったり休んだりしていたという。