セブン&アイ・ホールディングスの村田紀敏社長は2日、2014年3~8月期の決算記者会見で、15年10月の消費税率10%引き上げについて「(経済指標などの)足元の状況をみると、もう少し先に延ばされた方がよいのでは」と述べた。増税による社会保障に向けた財源確保の必要性に一定の理解を示しながらも「(日本経済が)全般的によくなることで(お金が)社会保障に回っていくことが必要だ」と強調。さらなる増税で消費に悪影響が出ることを懸念した。
今年の増税後の消費動向については、駆け込み需要の反動減が「前回(1997年)とあまり変わらない」とした。一方、「前回に比べ6月からの戻りが悪い」と指摘。10%への引き上げを予定する15年10月が、かき入れ時の年末商戦前にあたるデメリットにも言及した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
セブン&アイ・ホールディングス、村田紀敏