気象台が土石流に警戒呼びかけ10月2日 16時47分
御嶽山の噴火で、気象台は、雨によって降り積もった火山灰が石などとともに一気に流れ出す土石流に警戒するとともに、日常生活でも道路が滑りやすくなるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
長野地方気象台によりますと、御嶽山周辺では前線の影響などで、2日夕方から3日にかけて雨が降る見込みとなっています。
雨が降ると火山灰は泥のようになり、ぬかるんで滑りやすくなるため、御嶽山の山頂での捜索活動に影響するおそれがあるということです。
また、雨が降り続くと、泥のようになった灰が低い場所に集まって沢沿いに流れ出す「泥流」が発生し、雨の量によっては大きな石などを巻き込んで一気に流れ出す土石流に警戒が必要だということです。
長野地方気象台の出口悟火山防災官は、「泥流や土石流が発生しやすい状況になることから、川や谷の出口には近づかないでほしい。また、道路では車も人も滑りやすい状況になるので注意が必要だ」と話しています。
防災行政無線で注意呼びかけ
これを受けて、長野県木曽町は2日正午すぎ、川の上流に火山灰が積もっている地域では土石流に注意するよう防災行政無線を通じて住民に呼びかけました。
無線では「集落に土石流が達するおそれは少ないと考えられますが、多くの火山灰が積もった所では少ない雨で土石流が発生するおそれがある」として、異常を感じた場合には安全な場所に避難するよう呼びかけています。
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