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コラム:香港デモが突く中国政府の「泣き所」

2014年 10月 2日 13:36 JST
 
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John Foley

[香港 1日 ロイターBreakingviews] - 抗議デモというものは往々にして平和的に始まるが、徐々に過熱し、時として暴徒化する。しかし、香港の民主化要求デモはここまでのところ、そうした定石を覆している。

民主的選挙の実施を求めるデモ参加者は、9月29日には警官隊から催涙ガスなどを浴びせられたが、翌日には、ある種和やかとさえ言える雰囲気に落ち着いた。中国政府にとっては、むしろその方が神経を逆なでされる状況かもしれない。

数万人のデモ参加者の中にいると、抗議活動というより、まるで音楽フェスティバルにいるかのように錯覚する。2017年の次期行政長官選挙の完全民主化を求めるデモ参加者は、多くが20代もしくはそれ以下の若い層で、一部には学校の制服姿も見られる。ボランティアたちは、お菓子や飲み物を配っており、デモ初日のような騒乱の兆候は一切ないが、催涙ガス対策としてゴーグルも用意している。また、新たなデモ参加者には人が多すぎる場所を避けるようガイドしたり、挑発されても冷静に対処する方法などを記した手書きのパンフレットも手渡している。

いつ誰が暴徒化してもおかしくない状況で冷静なデモを続けるには、戦略が必要だ。非暴力論の提唱者たちによれば、中国のような強力な政府と対峙する唯一の方法は、計画と訓練で冷静さを保ち、善意の力で敵を倒すことだという。

筆者は今回のデモの共同発起人の1人、香港大学の戴耀廷(ベニー・タイ)氏と2013年に会ったが、彼の本棚は市民的不服従運動に関する学術書で埋まっていた。インド建国の父マハトマ・ガンジーのことは当然ながら、戴氏は「ウォール街を占拠せよ」に大きな影響を与えた非暴力抵抗運動の第一人者ジーン・シャープ氏のことも研究していた。

ある意味、香港は平和的デモを行うには理想的な場所だ。秩序があって比較的安定しており、住民は当局がバランスの取れた対応をすると大筋で信用している。戴氏は「中国人らしさ」が果たす役割も強調する。「ウォール街を占拠せよ」などのデモが失敗に終わった要因の1つはリーダーシップの欠如だが、一方で今回の香港のデモを計画した学者らは、1人のリーダーが突出するのを避けようとした。リーダーが明確になった場合に中国政府に狙われるのを懸念したからだ。

今回のデモで最も印象的なのは、秩序ある行動が自然発生的であることだ。一部は事前に準備されていたにせよ、デモ参加者同士の協力の多くは当意即妙で行われており、主催者の1人によれば、経験豊富な人たちがその場でさまざまなことを教えているという。必要な物資は、ソーシャルネットワークなどを通じて調達されている。   続く...

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