朝日新聞:慰安婦検証記事を訂正 初報執筆は別記者

毎日新聞 2014年09月29日 11時25分(最終更新 09月29日 11時34分)

 朝日新聞は29日付朝刊で、過去の従軍慰安婦報道を検証した特集記事(8月5日付)について、誤りと認めた記事を最初に執筆したとしていた元記者が実際は執筆者ではなかったとして、おわびと訂正の記事を掲載した。

 同紙は特集記事で、韓国・済州島で女性を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の講演での証言を初めて掲載した1982年9月2日付の記事の執筆者を、当時大阪社会部に在籍していた元記者(66)としていた。

 29日付朝刊によると、元記者は社内の取材班の調査に対し、この記事を書いたと認めていたが、その後、本人の渡航記録から講演当日に国内にいなかったことが判明した。一方で特集記事掲載後、別の元記者が「初報は自分が書いた記事かもしれない」と名乗り出たとしている。

 朝日新聞は「初報が掲載された経緯については近く設置する第三者委員会の調査結果を踏まえて紙面で説明する」としている。

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