福田純也
2014年10月2日09時02分
石川県白山市にある国の天然記念物「桑島化石壁」から発見された化石が1億3千万年前(白亜紀前期)の古代魚の新種だと分かった。同市教育委員会が1日発表した。シナミア科というカテゴリーに分類される淡水魚で、中国大陸では6種類の発見例が報告されているが、日本での発見は初めてという。
桑島化石壁で1987~2013年に見つかった魚類の骨やうろこなどのうち標本計41点を、北九州市立自然史・歴史博物館の籔本美孝(やぶもとよしたか)学芸員(61)が調べた。この日発行された日本古生物学会の国際学術誌に論文が掲載された。新種の学名を白山比咩(しらやまひめ)神社の祭神にちなみ「シナミア ククリヒメ」と命名した。
えらぶたと下あごを頭骨につり下げる舌顎骨(ぜつがっこつ、縦3センチ、横2・6センチ)が、中国での6例と比べて表面が滑らかで、こうした違いから新種と判断したという。体長は推定約60センチ。最大でも43センチという中国の種よりも大きい。
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