ギリギリ30代のアラフォーサラリーウーマンによるおひとり様酒場めぐりをお送りします。
酒どころ会津出身、盆踊りは日本全国「会津磐梯山」で踊ると思っていた純朴な女です(ぺこり)。
さて、アラフォー女子にありがちで恐縮なのですが、大の沖縄好きな私。
ここ最近は年に4回ペースで訪問しています。
行きすぎー!って声が聞こえてきそうですが、ホントは毎月行きたいくらい。でも台風だのさいふー(財布)だのの都合がありますので、なかなかそうはいきませぬ。
沖縄に行きたくても行けない、そんなときには沖縄料理店で沖縄気分を味わいます。
大人の女の色気を武器に(?)今回はおしゃれな街・恵比寿で心の安らぎとうまい酒と沖縄の風を求めてよろよろと彷徨います。
2014年某月某日 ワインと沖縄料理ワイモリカ
沖縄好きと申し上げましたが、なかでも石垣島をはじめとする八重山地方が大好き。なぜなら、それはそれはたいそう美味しい石垣牛が食べられるからだ。
基本的に地産地消の石垣牛。なのに、東京でも石垣牛が食べられる店が恵比寿にあるとの噂を聞きつけ、早速その噂のお店、ワイモリカを訪問することにした。
恵比寿駅西口ロータリーからすぐの三菱東京UFJ銀行、その一本裏路地にそのお店の看板がおしゃれに輝いていた。
ワインとゴーヤーかぁ。なんだかおシャンティー(死語)だなぁ。さすが恵比寿だなぁ。
階段をとんとんと登っていくと、おや、ちょっとイケメンなマスターがお出迎えではないですか。
でも、イケメンとかってホントは苦手なの。こっちが恥ずかしくなっちゃう。ドキドキしちゃう。いつもおんつぁん(東北弁で「おじさん」の意)がいっぱいいる酒場にしか行かないから、緊張しちゃうの。(←自意識過剰)
今年の6月にオープンしたばかりというこのお店、ジャズが流れるおしゃれな空間。ホントに沖縄料理?って思うかもだが、これを見て安心。
オリオンジョッキに箸、ついでにイケメンマスター
赤と黄色の「うめーし」と呼ばれる沖縄の箸。赤が漆で黄色がウコンだそうだ。これで食べると料理がうめーし。
・・・(汗)
さ(笑)、気を取り直して、まずはオリオンビールといきやしょう。三ツ星、三ツ星。
オリオンビールってさらさらしていてほぼスポーツドリンク感覚。ぐびぐびいけちゃうから下手するとお通し来る前に3分の2くらいのんじゃうから注意が必要だ。
慎重にペースを調整しながら、ぐびぐびしていると本日のお通しがでてきた。
ふろふき大根に豆腐ようと練り梅のソース、上には沖縄のハーブのようなものがのっかっている。滋味深いふろふき大根と沖縄の融合かぁ、やるのう。
お通しに手を抜かないお店は、間違いない。何を食べてもおいしいはず。
あ、そうだ、一応あれを確認しておこう。
あるある、石垣牛のにぎり。噂は本当だった。
ん? 石垣牛のにぎりの下に「宮之鶴」って書いてないかい?
宮之鶴は石垣島のレア泡盛。こちらも基本的に地産地消なものなので島以外ではなかなか見かけないのだ。石垣牛に宮之鶴を取り揃えるとは、ただもんじゃないのう。
ちなみにこちらのお店、泡盛は厳選された三種で勝負。また、ワインも充実。
お店の名前は「ワイン」と「モリカワ(←マスターの名字)で「ワイモリカ」だそうだ。イケメンマスターなのにダジャレっぽいのがちょっと微笑ましい。
泡盛三種
ワインメニュー
本命の石垣牛のにぎりに行く前に、大好物のポークたまごいってみやしょう。沖縄料理店ではついつい頼んでしまうのよ。お店の個性が出るから楽しいしね。
こちらのお店ではこのように供されたのであった。
ポークを卵でくるんで自家製トマトソースをかけるとは、さすが恵比寿、さすがイケメンマスターだ。
イケメンを前にしてちょっと恥ずかしいからゆっくり食べようとも思ったが、いつものようにもぐぱく瞬殺。
「花より団子」、「男子より玉子」。
沖縄料理店にくるともう一つ、ついつい食べてしまうものがある。
もじゃもじゃのもずくを天ぷらにしようという沖縄の人の発想がすごい。
そういえば、わが故郷会津には「まんじゅうの天ぷら」なるものがあるが、日本人はなんでも天ぷらにしたがるものなのだろうか。アイスクリームの天ぷらなんてのもどこかにあったような気がする。
脇道にそれたが、こちらのもずく天ぷらは人参などの野菜とともにかき揚げになっている。ゴーヤーも添えられて色合いも美しい。
外はカリッと、中はぬるっと。沖縄の塩(マース)で食べるのが一番だ。
え? もぐぱく瞬殺したのかって?
あたりまえですよ。
お料理はあたたかいうちに大きなお口でくもぐぱく瞬殺、お料理をおいしく食べるための私のポリシーだ。
さて、そろそろ大本命にいきやしょう。
目の前で炙られる石垣牛。
バーナーでボー。
寿司を握るマスター、なんかかっこいいぞ。
見とれちゃってぼー。
そうこうしている間に出来上がり。
うをーっしゃぁーっ。石垣牛の握り、ひとりで6貫!!
たまには贅沢してもいいべ?
アラフォー女にもたまにはそのぐらいの贅沢させでくんつぇ。
さて、これはね、さすがにもぐぱく瞬殺するのはもったいない気がするから、ゆっくり味わっていただきまひょ。
まず一つ目をお口に放り込む。自然と目を瞑ってしまう。
ふんわりほぐれるシャリ、はじめ香ばしいつしか甘しなお肉。
あぁ、お口の中で溶けてどこかにいってしまったのう。
二つ目は石垣島での淡い恋の思い出を瞼の裏側にうかべながら、もぐ(はぁと)。
三つ目からは・・・もう何も考えられない、もぐもぐ。
四つ、五つ、六つ・・・。
あ、時すでにお寿司(時すでに遅し)、もぐぱく瞬殺してしまっていたぁぁぁ。
東京に居ながらにして石垣島を感じることができる恵比寿のおしゃれ沖縄料理店。
沖縄が恋しくなったらまた行こう。もうすでに恋しくなってるから明日行こう、っていうか毎日行こう(笑)。
おしまい
※ちなみに、会津の郷土料理「まんじゅうの天ぷら」は見た目がしいたけの天ぷらにそっくりなので要注意。しいたけだと思って食べるとあんこが出てきてたまげっちまーよ。
[ライター:大川原 愛(23番地cook)]
沖縄料理とワイン ワイモリカ
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-8-4 Diビル3F
アクセス:JR山手線 恵比寿駅 西出口 徒歩3分