カルチャー

利用者目線で在り方提言 神奈川県立図書館の再編で3日からシンポ

 神奈川県が再編を計画している県立図書館(横浜市西区)、県立川崎図書館(川崎市川崎区)の2館について、利用者の側から在り方を提言するシンポジウムが、10月から11月にかけて連続して開かれる。図書館運営の専門家や、蔵書を技術開発などに活用する企業関係者らを招き、資料のそろえ方、提供の仕方について考える。参加無料。

 図書館利用者や専門家でつくる「神奈川の県立図書館を考える会」の主催。2館の豊富な蔵書や、とりわけ川崎図書館が蓄積してきた科学技術の専門雑誌、特許情報などがより広く用いられるよう模索している。

 シンポは次の通り。▽10月3日午後6時から川崎商工会議所(川崎市川崎区駅前本町)で。講師は、ジャーナリストの猪谷千香さん、川崎図書館の資料を活用する「神奈川県資料室研究会」の藤村和男さんら。▽10月14日午後7時から、さくらWORKS〈関内〉(横浜市中区相生町3丁目、泰生ビル2階)で。講師は、図書館流通センター会長で、海老名市立図書館長も務める谷一文子さん、座間市立図書館の三村敦美さんら。▽11月3日午後6時から、横浜市開港記念会館(横浜市中区)で。内容は調整中。司会は、民間会社アカデミック・リソース・ガイド(横浜市中区)を経営する岡本真さん。

 県立の2図書館をめぐっては、2012年11月に県教育委員会が「閲覧・貸し出しサービスの廃止」を提案したが、反対の声を受け13年2月に撤回。存続が決まった一方、移転も含めた再編が検討されている。申し込み不要。問い合わせは、岡本さん電話070(5467)7032。

【神奈川新聞】