私たちの社会では、時間や進歩に対してあまりにも直線的な見方をしている。よく考えてみると、そういう見方を学校で“じわりじわり”と、すり込まれてきている。「目標を設定して、それに努力しなさい!」と言い聞かされて育っている。だけど年をとった今、振り返ってみれば、目標を達成するのはとても困難で、人生ってそんなに規則的で、そして直線的ではないことをいつの間にか学んでいる。
成功したいなら、目標を設定するな
多くの人は目標を設定すると自己管理ができていると錯覚してしまう。ぶっちゃけ、人生が目標通りに進むことなんてあり得ません。だって、毎日毎日が予期せぬ出来事の繰り返しなのですから。それこそ“想定外の出来事”の繰り返しです。例えば、今は亡きスティーブ・ジョブズが毎年革新的な商品をこの世に送り出すといった目標を立てていたら、iPhoneの次のiPadを発明できたでしょうか?私個人的には無理だったと思います。iPhoneを発明した時点で満足してしまい、それ以上に進歩しようというモチベーションを維持することが難しいのと、販売台数などの数字のプレッシャーに押し潰されていたのではないかと思います。
明日は今日と違う自分になる
とても大変なことですが、まわりを驚かすような成長を遂げるには、少しずつでいいので毎日変わり続ける必要があります。その小さな変化の積み重ねが数年後の大きな成果となって現れてくるのです。
今日の目標は明日のマンネリだから、明日は今日と違う自分になろう!
完璧さとは、ダメになる過程の第一段階
完璧さとは、もう完成されていてすべきことがないということです。いい換えれば、もう修正も改善も必要ないということです。リーダーとしてこんなにつまらないことはありません。事業というものは常に進化していかなければならないもの。完璧だと実感した時点でその事業は衰退の道を辿るのです。
完璧さとは、ダメになる過程の第一段階である!
右に倣えをしていると成功しない
ピカソの絵を切り抜いてコピーしてもピカソにはなれない。成功するには右に倣えをするのではなく、革新を心掛け昨日と違う自分になろうと日々努力することが必要なのです。
成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ!
おわりに
本書では、成功者になるためのヒントがストーリー仕立てで書き記されています。ぜひ一度手にとってみることをおすすめします。
- 作者: デイルドーテン,Dale Dauten,野津智子
- 出版社/メーカー: きこ書房
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
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