岩佐友
2014年10月2日03時00分
サッカーJ2の栃木SCが、来季のクラブライセンスを取得し、経営難によるリーグ除外という最悪の事態を回避した。経営の健全化に向けたクラブの努力と「県内にJクラブを残そう」というサポーターの支援が実った形だ。一方で、練習施設の整備など課題は山積している。
経営問題が表面化したのは昨年11月。クラブは2013年度の債務超過が1億5千万円近くに上る見込みを明らかにした。クラブライセンス制度における15年シーズンの参戦条件は、14年度決算の黒字化と債務超過の解消。今年はまさに、正念場の1年となった。
■選手28人→25人
第一に取り組んだのが人件費の削減だ。選手は昨季の28人から25人へ。ブラジル人選手ら多くの主力を放出し、若手中心に6人を期限付き移籍で獲得した。コーチも1人減。昨季4・1億円だった人件費は、今季2・5億円まで圧縮される見込みだ。開幕後は遠征費用を縮小。ベンチ入り人数の上限は18人だが、遠隔地でのアウェー戦は16人で臨むこともあった。17位という現在の順位は、限られた予算の中で戦うクラブの厳しい実情を表している。
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