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 米国で米アイロボットの「ルンバ」に次ぐロボット掃除機メーカー、ネイトロボティクスが日本市場に参入する。日本では東芝、シャープなどに加え、英ダイソンも先日ロボット掃除機を発売すると発表。ネイトロボはロボット掃除機激戦区の日本で2017年までに上位シェアトップ3位を目指す。

 日本市場にまた1社、ロボット掃除機メーカーが加わる。

 シリコンバレーに本社を置くネイトロボティクスは、10月4日から日本で「ボットバック」を発売すると発表した。アルファベットの「D」の形が印象的な同社のロボット掃除機は、米国でルンバに次ぐシェアを持つ。ルンバの83%に比べ、12%とまだ小さいものの、2010年の製品化後、4年間で40万台を販売するなど勢いのあるベンチャー企業だ。

「ボットバック」を発表する米ネイトロボティクスのジャコモ・マリーニ会長兼CEO(左から2番目)と、日本法人の代表に就任したポラード由貴子氏(左)

 「日本は最も重要な地域の1つ。数か月にわたり参入のタイミングなどを見計らってきた」

 来日したネイトロボティクスのジャコモ・マリーニ会長兼CEO(最高経営責任者)は、日本市場参入の意気込みをこう語る。欧州でも販売を手掛けているが、日本には同社として初めて海外現地法人を設立する気合いの入れようだ。

 最大の特徴は、レーダーを使った「SLAM」技術を採用している点だ。上部に搭載したレーザーセンサーが1秒間に360度を5回転し、家具とロボット掃除機との間の距離を測定。家具の配置と部屋の形を認識する。SLAM技術はグーグルの自動運転車でも採用されている技術。

 周囲の壁や家具にぶつかりながら掃除をするルンバなどの他のロボット掃除機と異なり、効率的に部屋を掃除できるという。一度通った箇所は基本的に通らないため、ランダムに動く他のロボット掃除機に加え「最大4分の1の時間短縮ができる」(製品担当者)という。

 価格は上位機種が6万4800円。下位機種が5万9800円。競合するとみられる他のロボット掃除機よりは安価だ。

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