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本日ドワンゴとKADOKAWAの統合持株会社「KADOKAWA・DWANGO」が発足しましたが、それに先立ち昨日ニコファーレで開催された記者会見
の中で、ドワンゴの川上量生会長がこんな話をしていました。(18分06秒ごろ)
統計情報を持っているわけではないので本当かどうかわかりませんが、ここ1年くらい「JKにはニコ生よりツイキャスが人気!」とかいう話が出ることが多く、確かに視聴だけでも会員登録が必要でなんだかんだ言ってPC向けサービスなニコニコ生放送より、Twitterやってればすぐ使えて実質モバイル用サービスなツイキャスのほうが手軽ですし、若い人はTwitterやLINEで友達とやりとりする感覚の延長でハマるのかもしれません。
最近はゴールデンタイムにニコ生やるときも枠取りで待たされることがあまりなく、我々既存生主としては楽なんですが、逆に言えば生主数の増加が頭打ちになっていると見ることもできます。とするとニコキャスは、少なくとも視聴側はニコニコアカウント不要で誰でも見られて、スマートフォンに最適化したUIで初心者でも簡単に始められるお手軽バージョンのニコ生……という感じになるのでしょうか。
このようなベタな予想が当たるかどうかはわかりませんが、ただ、携帯電話での使用に特化したサービスになる可能性は高そうです。先の会見で川上さんが「商標とかもう出てるんで」と話していた通り、「ニコキャス」という名称は既にドワンゴから特許庁へ商標登録出願されており、出願内容は特許電子図書館で確認することが可能です。
で、ニコキャスについてはまだ商標登録の「出願」段階なので登録が完了したわけではないのですが、現サービスであるニコニコ生放送の商標登録内容とどのような違いがあるか調べてみました。比較したのがこの表です。長いんで下まで適当に飛ばしてください。
(※ニコニコ生放送の商標権利者は株式会社ニワンゴ。句読点、漢字/仮名程度の違いは同一の指定商品・役務として扱いました)
ニコキャスのほうは指定がだいぶ多いですがまだ出願段階(審査が終わって登録されるまでは長いと1年くらいかかる)なのと、こういうのは拒絶されない範囲でできるだけ多めに出すもんなのでそのあたりは適当に読み飛ばして、注目すべきは、実質的にはたぶん似たようなシステムやサービスのことなのに、わざわざ「携帯電話用」という表現を加えて指定している部分ですね。このような個所があるのを見ると、ニコキャスはモバイルファーストというか、携帯での利用を前提として開発されるサービスであることは間違いないんじゃないかと。
もちろんこれまでもニコニコは革新的なサービスをいきなりドカーンと投入するというより、むしろ比較的地味なネタをアレンジの妙で大きく育てていくパターンだっと思うので、最初の段階でパッとしないサービスだからといってそう悲観する必要はないのですが、こんな誰でも思いつくツイキャスの後追いが「ニコ生以来の大型新サービス」とは思えない。
そこでここからは完全に回線オタの視点ですが、私がぜひ注目したいのが役務区分第38類の「電気通信」であります。商標ってこの区分数が増えると登録費用もアップするので、他区分の指定でカバーできるならこんなコスト増につながるようなことはしないと思うんですが、今回ニコキャスではニコ生のとき出願していなかった第38類をあえて加えている。これはもう、ドワンゴが移動体通信事業に進出しようとしているとしか思えない。
前から個人的には思っていたんですけど、ドワンゴにはぜひドコモのMVNOをやってほしいんですよね。山から海からあちこち出かけてニコ生をやりまくる外配信系の生主だと、やっぱり「tmt」が発生するのが一番ストレス(映像・音声が途切れて視聴者もストレスだと思いますが、そういうとき生主側ではたいていコメントの送受信もできない状態になっているので、状況の確認も説明もできずほんと困る)です。最近はKDDIの800MHz帯LTEも強力だし、都市部ではソフトバンクがむしろ良かったりするときもありますが、富士山頂から海の上までネタ次第でどこへ出かけるかわからない生主にとって、やはりドコモ回線の安心感は他に代えがたい。
しかし私のようなとりあえず全社の回線持っていないと精神が落ち着かない人間は別として、普通はドコモユーザー以外だとニコ生のためだけにパケット定額が使える回線をもう1本契約するのはさすがにきつい。しかも、ドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」でメリットがあるのは主に電話しまくる人や家族世帯で、同社から非リア充への風当たりはますます強くなるばかり。私も現在毎月1150円で維持している「Xiデータプランフラットにねん+プラスXi割」回線の月サポが切れた後には、ドコモはFOMA1回線を残して解約やむなしかという瀬戸際に立たされております。
そこで登場するのが、ニコニコユーザーの生主用にドコモの回線を激安提供する「生ぬSIM」ですよ。
ドメイン「*.live.nicovideo.jp」との通信はニコ生の仕様上限である最大480kbpsで使い放題、それ以外は全部、えーと適当に32kbps制限とかでいいです。ニコ動の動画もたまには見たいけど、サーバー側でQCIF解像度(懐かしい)の5fpsとかにエンコードしてくれれば32kでも見られるんじゃないでしょうか。要するに、実質的にニコ生以外では使い物にならない仕様にする代わり、安定のドコモ回線を超格安……例えば月額500円とかで提供する。
さすがに安くてもそんな不便なSIM使うかよという感じもしていましたが、その、まだなんだかよくわかんないニコキャスというサービスがすごいおもしろくて、それもこのSIMで使えるというんだったら、可能性はなくもないんじゃないでしょうか。ツイキャスもライブ配信サービスというよりLINE感覚のコミュニケーションツールとして認識されてるくらいなら、ひょっとしたらヘビーユーザーはニコキャス用に中古スマートフォン買って、そっちには「生ぬSIM」を差しっぱなしにしておくのが当たり前になるかもしれない。皮肉にも、携帯各社が未だ高止まりの料金プランしか用意しないことで、日本でははやらないと思われていた格安SIMが市場を確立しつつありますし。
年内のニコキャス提供開始にあわせてドワンゴがついにキャリアに。こりゃ川上さんが「ニコ生以来の大型新サービス」と言うだけはありますよ。あとSIMカードコレクターとして1点お願いしたい。せっかくニコニコなのにSIMがドコモデザインじゃつまんない。ここはぜひテレビちゃんが描かれたニコニコオリジナルデザインのSIMカードを。ここまでしてくれたら私3枚契約しますよ。いやーこれは実に楽しみだー
まあ、MVNOやるなら商標の指定役務に「移動体電話による通信」とか「通信ネットワークへの接続の提供」とかが入ってないわけないですけどね……
あ、10月4日に開催する当コミュニティのリアルイベントもぜひご参加よろしくお願い申し上げます。
の中で、ドワンゴの川上量生会長がこんな話をしていました。(18分06秒ごろ)
川上「ニコ動はですね、ずっとイベントばっかりやっていて、サービスをろくにこれまでバージョンアップしてこなかったんですけども、年内に、久々にニコ生以来の大型の新サービスを発表・開始する予定です」
司会(KADOKAWA IR広報部 柿澤史行さん)「年内」
川上「はい。一応、名前は『ニコキャス』というサービスなんですけどね」
司会「そこまで言っちゃいますか」
川上「まあ名前だけ。商標とかもう出てるんで。最近はネットにすぐ広まっちゃうんで」
司会「じゃあそれが今日の新しい発表ということで」
「ニコキャス」を名前だけ発表したドワンゴの川上量生代表取締役会長
(ニコ生中継画面より)
(ニコ生中継画面より)
ツイキャス並みに手軽に使える配信サービス?
というわけで新サービス「ニコキャス」が発表されたわけですが、今のところわかったのは名前と提供時期だけで、気になるサービス内容はまだ何も明らかになっていません。まあ名前からして考えられるのは「ツイキャス」に相当するライブ配信サービスのニコニコ版といったところで、ネット上の反応を見てるとだいたいみなさんそういう想像をされているようです。統計情報を持っているわけではないので本当かどうかわかりませんが、ここ1年くらい「JKにはニコ生よりツイキャスが人気!」とかいう話が出ることが多く、確かに視聴だけでも会員登録が必要でなんだかんだ言ってPC向けサービスなニコニコ生放送より、Twitterやってればすぐ使えて実質モバイル用サービスなツイキャスのほうが手軽ですし、若い人はTwitterやLINEで友達とやりとりする感覚の延長でハマるのかもしれません。
最近はゴールデンタイムにニコ生やるときも枠取りで待たされることがあまりなく、我々既存生主としては楽なんですが、逆に言えば生主数の増加が頭打ちになっていると見ることもできます。とするとニコキャスは、少なくとも視聴側はニコニコアカウント不要で誰でも見られて、スマートフォンに最適化したUIで初心者でも簡単に始められるお手軽バージョンのニコ生……という感じになるのでしょうか。
このようなベタな予想が当たるかどうかはわかりませんが、ただ、携帯電話での使用に特化したサービスになる可能性は高そうです。先の会見で川上さんが「商標とかもう出てるんで」と話していた通り、「ニコキャス」という名称は既にドワンゴから特許庁へ商標登録出願されており、出願内容は特許電子図書館で確認することが可能です。
商標「ニコキャス」の出願内容(2014年10月1日閲覧)
で、ニコキャスについてはまだ商標登録の「出願」段階なので登録が完了したわけではないのですが、現サービスであるニコニコ生放送の商標登録内容とどのような違いがあるか調べてみました。比較したのがこの表です。長いんで下まで適当に飛ばしてください。
区分 | ニコニコ生放送 (登録番号:5292430) | ニコキャス (出願番号:2014-66135) |
---|---|---|
第9類 (科学用、航海用、測量用、写真用、音響用、映像用、計量用、信号用、検査用、救命用、教育用、計算用又は情報処理用の機械器具、光学式の機械器具及び電気の伝導用、電気回路の開閉用、変圧用、蓄電用、電圧調整用又は電気制御用の機械器具) | インターネットを利用してダウンロード可能なコンピュータプログラム | インターネット又は移動体電話による通信を通じてダウンロード可能な移動体電話機用プログラム |
画像処理用コンピュータプログラム | ||
その他のコンピュータプログラム | ||
コンピュータプログラムを記憶させた記録媒体 | ||
青写真複写機 | ||
金銭登録機 | ||
硬貨の計数用又は選別用の機械 | ||
作業記録機 | ||
写真複写機 | ||
製図用又は図案用の機械器具 | ||
タイムスタンプ | ||
タイムレコーダー | ||
パンチカードシステム機械 | ||
票数計算機 | ||
郵便切手のはり付けチェック装置 | ||
業務用テレビゲーム機用プログラム | ||
乗物運転技能訓練用シミュレーター | ||
運動技能訓練用シミュレーター | ||
理化学機械器具 | ||
写真機械器具 | ||
映画機械器具 | ||
光学機械器具 | ||
測定機械器具 | ||
配電用又は制御用の機械器具 | ||
回転変流機 | ||
調相機 | ||
太陽電池 | ||
電池 | ||
電気磁気測定器 | ||
電線及びケーブル | ||
電気通信機械器具 | ||
電子応用機械器具及びその部品 | ||
家庭用テレビゲームおもちゃ | 家庭用テレビゲーム機用プログラム | |
携帯用液晶画面ゲームおもちゃ用のプログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM | 携帯用液晶画面ゲーム機用のプログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM | |
メトロノーム | ||
電子楽器用自動演奏プログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM | ||
電気又は電子楽器用フェイザー | ||
レコード | ||
インターネットを利用して受信し及び保存することができる音楽ファイル | ||
インターネットを利用して受信し及び保存することができる画像ファイル | ||
録画済みビデオディスク及びビデオテープ | ||
映写フィルム | ||
スライドフィルム | ||
スライドフィルム用マウント | ||
電子出版物 | ||
第38類 (電気通信) | インターネットによる映像及びそれに伴う音声その他の音響を送る放送 | |
携帯電話による通信を利用した映像及び音声の放送 | ||
電気通信(「放送」を除く。) | ||
放送 | ||
報道をする者に対するニュースの供給 | ||
電話機・ファクシミリその他の通信機器の貸与 | ||
第41類 (教育、訓練、娯楽、スポーツ及び文化活動) | 通信ネットワークを利用した音・音声・音楽の提供及びこれらに関する情報の提供 通信ネットワークを利用した画像・映像の提供及びこれらに関する情報の提供 オンラインによるゲームの提供 | インターネット又はコンピュータネットワークを通じた画像・音楽・音声・映像の提供 コンピュータネットワークを介したゲーム・音楽・映画の提供に関する情報の提供 コンピュータネットワークを介した音楽の演奏の提供 |
当せん金付証票の発売 | ||
技芸・スポーツ又は知識の教授 | ||
セミナーの企画・運営又は開催 | ||
動物の調教 | ||
植物の供覧 | ||
動物の供覧 | ||
電子出版物の提供 | ||
図書及び記録の供覧 | ||
図書の貸与 | ||
美術品の展示 | ||
庭園の供覧 | ||
洞窟の供覧 | ||
書籍の制作 | ||
映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営 | ||
映画の上映・制作又は配給 | ||
演芸の上演 | ||
演劇の演出又は上演 | ||
音楽の演奏 | ||
放送番組の制作 | ||
教育・文化・娯楽・スポーツ用ビデオの制作(映画・放送番組・広告用のものを除く。) | ||
放送番組の制作における演出 | ||
映像機器・音声機器等の機器であって放送番組の制作のために使用されるものの操作 | ||
スポーツの興行の企画・運営又は開催 | ||
興行の企画・運営又は開催(映画・演芸・演劇・音楽の演奏の興行及びスポーツ・競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く。) | ||
競馬の企画・運営又は開催 | ||
競輪の企画・運営又は開催 | ||
競艇の企画・運営又は開催 | ||
小型自動車競走の企画・運営又は開催 | ||
音響用又は映像用のスタジオの提供 | ||
運動施設の提供 | ||
娯楽の提供 | ||
娯楽情報の提供 | ||
娯楽施設の提供 | ||
映画・演芸・演劇・音楽又は教育研修のための施設の提供 | ||
興行場の座席の手配 | ||
映画機械器具の貸与 | ||
映写フィルムの貸与 | ||
楽器の貸与 | ||
運動用具の貸与 | ||
テレビジョン受信機の貸与 | ||
ラジオ受信機の貸与 | ||
レコード又は録音済み磁気テープの貸与 | ||
録画済み磁気テープの貸与 | ||
ネガフィルムの貸与 | ||
ポジフィルムの貸与 | ||
おもちゃの貸与 | ||
遊園地用機械器具の貸与 | ||
遊戯用器具の貸与 | ||
書画の貸与 | ||
写真の撮影 | ||
通訳 | ||
翻訳 | ||
カメラの貸与 | ||
光学機械器具の貸与 | ||
第42類 (科学技術又は産業に関する調査研究及び設計並びに電子計算機又はソフトウェアの設計及び開発) | サーバーの記憶領域の貸与及びこれに関する情報の提供 | |
画像処理用コンピュータプログラムの提供及びこれに関する情報の提供 | ||
通信を用いて行う携帯電話機用のコンピュータプログラムの提供 | ||
ウェブサイトの作成と保守(他人のためのもの) | 携帯電話用ウェブサイトの作成又は保守 | |
気象情報の提供 | ||
機械・装置若しくは器具(これらの部品を含む。)又はこれらの機械等により構成される設備の設計 | ||
デザインの考案 | ||
電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守 | ||
電子計算機・自動車その他その用途に応じて的確な操作をするためには高度の専門的な知識・技術又は経験を必要とする機械の性能・操作方法等に関する紹介及び説明 | ||
機械器具に関する試験又は研究 | ||
電子計算機の貸与 | ||
電子計算機用プログラムの提供及びこれに関する情報の提供 | 電子計算機用プログラムの提供 | |
理化学機械器具の貸与 | ||
製図用具の貸与 |
ニコキャスのほうは指定がだいぶ多いですがまだ出願段階(審査が終わって登録されるまでは長いと1年くらいかかる)なのと、こういうのは拒絶されない範囲でできるだけ多めに出すもんなのでそのあたりは適当に読み飛ばして、注目すべきは、実質的にはたぶん似たようなシステムやサービスのことなのに、わざわざ「携帯電話用」という表現を加えて指定している部分ですね。このような個所があるのを見ると、ニコキャスはモバイルファーストというか、携帯での利用を前提として開発されるサービスであることは間違いないんじゃないかと。
MVNO「ニコニコ生ぬSIM」に超期待
とまあここまで書いてみたんですけど、なんかこれあんまり楽しくないですよね。もちろんこれまでもニコニコは革新的なサービスをいきなりドカーンと投入するというより、むしろ比較的地味なネタをアレンジの妙で大きく育てていくパターンだっと思うので、最初の段階でパッとしないサービスだからといってそう悲観する必要はないのですが、こんな誰でも思いつくツイキャスの後追いが「ニコ生以来の大型新サービス」とは思えない。
そこでここからは完全に回線オタの視点ですが、私がぜひ注目したいのが役務区分第38類の「電気通信」であります。商標ってこの区分数が増えると登録費用もアップするので、他区分の指定でカバーできるならこんなコスト増につながるようなことはしないと思うんですが、今回ニコキャスではニコ生のとき出願していなかった第38類をあえて加えている。これはもう、ドワンゴが移動体通信事業に進出しようとしているとしか思えない。
前から個人的には思っていたんですけど、ドワンゴにはぜひドコモのMVNOをやってほしいんですよね。山から海からあちこち出かけてニコ生をやりまくる外配信系の生主だと、やっぱり「tmt」が発生するのが一番ストレス(映像・音声が途切れて視聴者もストレスだと思いますが、そういうとき生主側ではたいていコメントの送受信もできない状態になっているので、状況の確認も説明もできずほんと困る)です。最近はKDDIの800MHz帯LTEも強力だし、都市部ではソフトバンクがむしろ良かったりするときもありますが、富士山頂から海の上までネタ次第でどこへ出かけるかわからない生主にとって、やはりドコモ回線の安心感は他に代えがたい。
しかし私のようなとりあえず全社の回線持っていないと精神が落ち着かない人間は別として、普通はドコモユーザー以外だとニコ生のためだけにパケット定額が使える回線をもう1本契約するのはさすがにきつい。しかも、ドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」でメリットがあるのは主に電話しまくる人や家族世帯で、同社から非リア充への風当たりはますます強くなるばかり。私も現在毎月1150円で維持している「Xiデータプランフラットにねん+プラスXi割」回線の月サポが切れた後には、ドコモはFOMA1回線を残して解約やむなしかという瀬戸際に立たされております。
そこで登場するのが、ニコニコユーザーの生主用にドコモの回線を激安提供する「生ぬSIM」ですよ。
※画像は想像図です
(ニコニ・コモンズ素材「テレビちゃんの壁紙作ってみた」「ニコニコ生放送ロゴ」を使用しています)
(ニコニ・コモンズ素材「テレビちゃんの壁紙作ってみた」「ニコニコ生放送ロゴ」を使用しています)
ドメイン「*.live.nicovideo.jp」との通信はニコ生の仕様上限である最大480kbpsで使い放題、それ以外は全部、えーと適当に32kbps制限とかでいいです。ニコ動の動画もたまには見たいけど、サーバー側でQCIF解像度(懐かしい)の5fpsとかにエンコードしてくれれば32kでも見られるんじゃないでしょうか。要するに、実質的にニコ生以外では使い物にならない仕様にする代わり、安定のドコモ回線を超格安……例えば月額500円とかで提供する。
さすがに安くてもそんな不便なSIM使うかよという感じもしていましたが、その、まだなんだかよくわかんないニコキャスというサービスがすごいおもしろくて、それもこのSIMで使えるというんだったら、可能性はなくもないんじゃないでしょうか。ツイキャスもライブ配信サービスというよりLINE感覚のコミュニケーションツールとして認識されてるくらいなら、ひょっとしたらヘビーユーザーはニコキャス用に中古スマートフォン買って、そっちには「生ぬSIM」を差しっぱなしにしておくのが当たり前になるかもしれない。皮肉にも、携帯各社が未だ高止まりの料金プランしか用意しないことで、日本でははやらないと思われていた格安SIMが市場を確立しつつありますし。
年内のニコキャス提供開始にあわせてドワンゴがついにキャリアに。こりゃ川上さんが「ニコ生以来の大型新サービス」と言うだけはありますよ。あとSIMカードコレクターとして1点お願いしたい。せっかくニコニコなのにSIMがドコモデザインじゃつまんない。ここはぜひテレビちゃんが描かれたニコニコオリジナルデザインのSIMカードを。ここまでしてくれたら私3枚契約しますよ。いやーこれは実に楽しみだー
まあ、MVNOやるなら商標の指定役務に「移動体電話による通信」とか「通信ネットワークへの接続の提供」とかが入ってないわけないですけどね……
あ、10月4日に開催する当コミュニティのリアルイベントもぜひご参加よろしくお願い申し上げます。
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