朝日新聞出版に今度は“著作権侵害”の疑い | スクープ速報
「週刊文春」9月25日号で報じた、朝日新聞出版によるデアゴスティーニ・ジャパンの重要資料盗用問題。本件は「不正競争防止法違反」の疑いがもたれているが、今度は「著作権侵害」の疑惑が浮上した。
朝日新聞出版は今年7月『日本の絶景&秘境100』を出版した。だが、日本国内100カ所の絶景・秘境をカラー写真で紹介した同書は昨年10月、成美堂出版から出版された『世界の絶景・秘境100』と表紙やタイトル、中身のデザイン、記事構成まで酷似しているのだ。さらにページ数はまったく同じだ。
なぜ異なる出版社からこれほど似通った書籍が発売されたのか。朝日新聞出版社員が明かす。
「表向きは公募ですが、成美堂出版からスタッフをチームごと引き抜いたのです。2匹目のドジョウを狙って『日本の〜』を企画しましたが、社内でも物議を醸しました。見本を目にしたコンプライアンス担当は『なんてことしたんだ! 訴えられたらおしまいだぞ』と怒り心頭だったそうです」
今回の疑惑に対し、朝日新聞出版は「転職後の社員が自ら蓄積したスキルを生かして得意分野で出版物を作るのは当然と考えます。編集著作物の翻案権の侵害には当たらない」と回答。
2冊のそっくりな本を目にした読者は、どう思うだろうか。
文「週刊文春」編集部