千葉大は海外で活躍できるグローバル人材の育成を加速する。2016年に国際日本学を教える学部を新設するほか、来年にもタイのバンコクにサテライトキャンパスを開設する。文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業の対象に選ばれたことを受け、10年後には世界を代表する大学の仲間入りを目指す。
新学部(名称未定)は西千葉キャンパスに置き、定員は100人。飛び入学も導入し、最終的には25人まで枠を増やす。留学やインターンシップなどを通じて英語のコミュニケーション能力を高め、海外で日本の歴史や現状を語ることができる人材を育成する。千葉大の学部新設は1981年以来で、学部数は計10になる。
バンコクのキャンパスは国立マヒドン大学の中に開設する。教員は日タイから出し、アセアン諸国の文化や現地の植物などを学べるようにする。千葉大からの留学の受け皿としても活用する。タイの今後の成長力に加え、マヒドン大に千葉大のオフィスもあることから立地に適していると判断した。
また、10年後を目標に英語での授業を現在の150から850に、外国人留学生の受け入れを1000人から3000人に増やす数値目標なども定めた。記者会見した徳久剛史学長は「多様性のある大学でありたい。各学部の特色を生かして融合型の人材育成をしていく」と語った。
千葉大、サテライトキャンパス