奈良しみんだより平成26年6月号(テキスト版)特集「一直線に、天平の都へ。奈良市の未来を考えよう!
リニア中央新幹線の新駅を奈良市に!」
夢の超特急、リニア中央新幹線。2045年(平成57年)に東京・大阪間がリニア中央新幹線により結ばれる予定です。私たちの未来は、どのように変化するのでしょうか。
例えば、東京出張。現在では、奈良から京都駅に行き、東海道新幹線を使って3時間以上かけて東京駅にたどり着きます。リニア中央新幹線が開通すれば、奈良市新駅からリニアを使い、乗り換えなしで東京駅に1時間で着くことができます。奈良市が東京の通勤圏内になるかもしれません。
東京から奈良に観光で来る場合。リニアを使うと、乗車時間が短いので奈良での活動範囲が広がり、観光客による経済効果が期待できます。
また、リニア中央新幹線の新駅を中心とした、新たなまちづくりが始まります。
リニア中央新幹線とは、どのようなものでしょうか。私たちの生活は、どのように変わるのでしょうか。
未来の奈良市のためにも、市民のみなさんと共に、新駅誘致に取り組みます。
~奈良市リニア新駅が日本の大動脈を守る~
日本の三大都市圏である東京・名古屋・大阪を結ぶ東海道新幹線。国民生活や経済活動を支えるこの日本の大動脈は、開業後50年が経過し、懸念されている将来の経年劣化や、東海地震等の大規模災害に対する抜本的な備えをしなければならない時期にきています。
東日本大震災の教訓を踏まえ、日本の大動脈の二重系化により災害に強い国土づくりを進めるためにも、リニア中央新幹線の早期全線整備は、一層重要性を増しています。
奈良市は1300年前に、シルクロードを通じて伝わったさまざまな文化や技術を受け入れ、今の日本の礎を築いた場所です。最新の技術「リニア」を使い、短時間で日本のふるさと・奈良を訪ね、真の日本らしさに長時間触れてもらうことが、日本と世界の未来へとつながります。
奈良市は世界遺産都市として年間1300万人の観光客が訪れており、さらに近隣には魅力的な観光資源が多く点在しています。国内外のお客様に、より深く親しんでいただく動線を確立するためには、圧倒的な知名度と安定的な訪問実績を持つ奈良市が核となること
が重要です。
奈良市は、県下で圧倒的な鉄道乗降客数を誇っています。また、京奈和自動車道、第二阪奈有料道路、国道24号等の主要道路へのアクセスも容易であり、周辺地域への重要な交通結節点となっているのです。新駅設置により、奈良市が近畿の東の玄関口となります。
奈良市は40年以上前からリニア新駅の候補地でした。昭和48年から現在までの歩み、そしてこれからの奈良市を紹介します。
昭和48年
中央新幹線を全国新幹線鉄道整備法に基づく「基本計画」として決定
起点は東京都、終点は大阪市とし、主な経過地として甲府市附近、名古屋市附近、奈良市附近と明記される
昭和52年
平成元年
奈良市新駅を奈良県議会・奈良市議会が後押し
「リニア中央新幹線の建設促進と奈良市に停車駅を設置する」と県議会で議決。市議会でも同内容を議決
平成2年
「奈良リニアエクスプレス展」の開催JR東海・奈良県・奈良商工会議所と共に新駅を待ち望む奈良市で開催
平成23年
整備計画で奈良市附近と決定
JR東海を営業・建設主体として指名JR東海が中間駅建設の費用負担を発表
平成24年
多数の自治体が中間駅誘致に名乗りをあげる
平成25年
市民の気持ちを一つに!
市民フォーラム「リニア中央新幹線奈良の魅力と未来」と子ども向けイベント「リニア子どもまつり」の開催
平成26年
PR活動、本格化
平成57年(2045年)
いよいよ奈良市にリニア新駅
リニア新幹線を待望する市民の気持ちを、奈良市のシンボルである鹿のキャラクターとして可愛く、楽しく表現しました。
「首を長くして、リニアを待っています。」というキャッチフレーズ通りに、首が長く、右手は招き猫のポーズです。「リニア招き
鹿:りにまね」という名前で、奈良市リニア推進のマスコットとして、スタッフと共にPR活動に活躍していきます!
(写真)
リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会で奈良市長は副会長として活動しています。近鉄奈良駅前行基広場に宣伝広告を設置しました。またゴールデンウィークには、リニア推進課スタッフが啓発グッズを配布し、市民と観光客に対してPRを実施しました。
(名刺写真)
奈良市役所の全職員を対象として、リニア推進PRの名刺を作成しました。
(写真)
奈良市役所正面玄関前に推進PRの横断幕を設置しています。
★その他、市役所をはじめとした公共機関へのポスター掲示、公用車へのステッカー貼付、JR奈良駅でのデジタルサイネージ(電子看板)、タクシー乗車客へのポケットティッシュ配布等の啓発活動に取り組んでいます。
リニア新駅が奈良市に設置されれば、現在よりも格段に各地へのアクセスが向上します。東京?奈良市間は60分ほど。
東京から奈良への観光はより便利になり、奈良から東京に行くのも非常に時間短縮になります。
例えば
東京から奈良に観光に訪れる場合…(品川駅→JR・近鉄奈良駅)
2014年:約3時間15分→2045年(リニア新駅設置後)約1時間!
アクセスの利便性が増すことで、もともと来訪意向の高い奈良市への観光客の増加が予想されます。奈良市内で宿泊する観光客が少ないことが課題でしたが、新駅ができることによって、奈良市内での宿泊を含んだ観光ツアーの需要がより高まると予想されます。
奈良県全体での観光客:約1000万人の増加見込み→そのうち奈良市北部約584万人増加見込
観光客が増加することによって、奈良市内の経済活性化が進むと考えられます。奈良北部については、現在より年間約441億6300万円の消費による経済効果があり、そのうち、県内の事業者から物品を購入・飲食した額は191億9100万円となっています。また奈良県内に関していうと、リニア誘致に伴う経済波及によって、関連事業に従事する雇用者の所得が約114億円増加する、と試算されています。
奈良市にリニア中央新幹線の新駅ができるかもしれない!
なんだかまだまだ遠い将来のことのようですが、みなさんは、どのような期待感を持っているのでしょうか?近鉄奈良駅前と天平祭(ところ:平城宮跡)で、市民と観光客のみなさんにリニア推進課スタッフがインタビューを実施しました。
(インタビュー実施日:平成26年4月29日~5月4日)
ぜひ乗ってみたいです。奈良市から、県外の観光に出やすくなるし、県外の友達にもぜひ奈良に来てほしいです。(40代・奈良市内)
ディズニーランド等の観光に行けるのが楽しみ!早く完成してほしいです。東京の友人が1時間で奈良に来られるのが嬉しいです。(10代・奈良県内他市町村)
奈良市にリニア新駅ができることで、バス等、他の交通インフラも今よりさらに便利になったらいいなと思います。新駅の周辺だけではなくて、奈良全体が活性化したらいいな、と思います。(20代・奈良県内他市町村)
息子が仏像好きなので、今日はわざわざ東京から新薬師寺に仏像を見に来ました。今日は朝の9時半に新薬師寺を参拝してすぐ帰京するという、とても慌ただしいスケジュールでした。もしリニアができたら1時間で奈良市に来られるので、もっとたくさん奈良に来たいと思います。(40代・10代親子・奈良県外)
生駒市に住んでいますが、奈良市が新駅誘致に取り組んでいることは知っていました。新駅ができたら東京に旅行しやすくなるので嬉しいです。(20代・奈良県内他市町村)
奈良市にリニア中央新幹線ができたら、ぜひまた観光旅行に訪れたいです。(50代・スイス)
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!
市民のみなさんが、リニア新駅誘致の推進メンバーです!
リニア新駅推進PRのポスターをお店に掲載していただける事業主を募集しています。ぜひ、奈良市へのリニア新駅推進活動にご協力お願いいたします。
申込方法、利用規約等、くわしくは奈良市公式ホームページをご確認ください。
作者:朝倉 修さん(北海道札幌市)
【作者コメント】
リニア中央新幹線奈良駅の実現で、天平の文化が花咲く古都・奈良市へと、誰もがスムーズに、気軽に訪ねることができるということへの大きな魅力と、新たに生まれる交流等により、奈良市がよりすばらしい街へと発展してほしいという思いを込めました。
※キャッチフレーズは、日本全国(北海道~九州)から募集し、 合計897作品のご応募をいただきました。
★このキャッチフレーズと新たなロゴを利用して、誘致活動をみなさんと共に盛り上げていきます。
【問合せ】リニア推進課 電話番号:0742-34-5607 E-mail linearsuishin@city.nara.lg.jp
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