世界の歌姫が披露する、コメディエンヌなだめだめダンス! Mark Romanek監督によるTaylor SwiftのダンスMV「Shake It Off」はメイキングも必見!!

2014.09.30 Tue

 

Taylor Swift「Shake It Off」
dir: Mark Romanek|prod co: Anonymous Content|pr: Ari McGarry|dop: Jeff Cronenweth|cho: Tyce Diorio|ed: Paul Martinez|ed co: Arcade Edit
※日本語字幕バージョンはこちら
2014年10月27日にリリースされる、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)の待望の5thアルバム「1989」から、世界中のチャートで1位を記録したリードシングル「Shake It Off」のミュージックビデオ(MV)をお届け! Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)「Scream」やNine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)「Closer」、Beck(ベック)「Devils Haircut」などの名作MVから、AppleのiPodのCMシリーズ、そして「わたしを離さないで」などの長編映画まで手掛ける、超大御所ディレクターMark Romanek(マーク・ロマネク)を監督に迎えた本作では、テイラーがプロダンサーに囲まれながら多種多様なダンスに挑戦する! ロマネク監督の作風としては意表を突く、王道ポップなMVに仕上がったその理由とは・・・?

テイラー自身が大ファンだったことから、音源を持って監督依頼を直談判し、見事ロマネク監督との初タッグが実現した「Shake It Off」。チアリーディングやバレエ、ヒップホップ、新体操、コンテンポラリー、Basement Jaxx(ベースメント・ジャックス)のMV「Never Say Never」などでもフィーチャーされ、大流行となっているお尻振りダンスのトゥワークなど、全9種類のダンスが登場し、Lady Gaga(レディー・ガガ)らポップスターたちのパロディも披露する!

Taylor Swift「Shake It Off」メイキング映像 #1「The Cheerleaders」
全9種類にも及ぶダンスそれぞれのメイキング映像も公開されており、MVでは使われてないダンスシーンなどもじっくり楽しむことが出来る。時に真剣に、時に無邪気にダンスに挑むテイラーの姿は必見!
今年6月、ロサンゼルスにて3日間掛けて撮影された「Shake It Off」では、公開前のリークを防ぐために絶対的な守秘義務が課せられた。ロマネク監督はじめ制作サイドは厳重な契約書を取り交わし、撮影現場でクルーの携帯電話は没収され、撮影中は大音量でヘビーメタルの音楽が流され、セットの中で何が行われているのか分からないように極秘裏にプロジェクトが進行したという。

「これまではMVのコンセプトを自分自身で作ってきましたが、今回に限ってはベースとなるアイデアをテイラーから提案してもらいました。それは、「不器用な人々への讃歌」として、“クールでない”子供たちは“クール”な子供たちよりも実は“クール”なんだというメッセージを込め、それを様々なダンスのスタイルで表現し、さらにはファンも巻き込みたいというものでした」(ロマネク監督)

テイラーのアイデアを非常に気に入ったロマネク監督は、そこから数週間掛けてダンスのスタイルを絞り込んだ。アイデアをより強いものへ昇華させるためにミニマルな舞台にし、クライマックスにファンを登場させてエンディングを飾る構成へとブラッシュアップ。さらに、MVに登場するダンスの参考としてジャンル毎に大量の写真を用意し、ルックやスタイル、動き、ディテールについてテイラーと話し合っていった。

「私はどんなアーティストでもジャンルでも、オーダーメイドの作品を提供出来ると自負しています。今回のオーダーは純粋に楽しくて、アップビートなポップビデオでした。これまであまりやったことのない類の作品で、私にとって新しいチャレンジとなりました。これまでの私は“暗闇の王子”でしたが、今や2人の娘がいて、丸くなったのでしょう。娘たちも気に入ってくれるようなものを作りたかったんですね。彼女たちの期待を裏切ることなく、私は“立派なパパ”になれたわけです」(ロマネク監督)

Taylor Swift「Shake It Off」メイキング映像 #3「The Modern Dancers」
Ed Sheeran(エド・シーラン)のMV「Don’t」に主演しているPhillip Chbeeb(フィリップ・チュビーブ)をはじめ、見事なダンススキルを披露するダンサーたちのキャスティングは、テイラーご推薦のコレオグラファーTyce Diorio(タイス・ディオリオ)が担当。Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)やJennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)らのコレオグラフを担当し、2009年には、エミーアワードを受賞しているディオリオへのロマネク監督からの要望は、まずはコメディエンヌとしてのテイラーを引き立てるために素晴らしいプロのダンサーを招聘すること。そして、見ているだけでもうっとりするようなダンスを作り上げることだったという。

MV界ではレジェンド級のディレクターであるロマネク監督は、自身のキャリアについて次のように振り返っている。

「常に好奇心を持ち、幸運と偶然に恵まれてきました。自分にルールを課すことはせず、例えば「もうMVは作りたくない」というようなことは言いません。いつもその瞬間の直観に従って判断を下しています。ですので、もしU2やJay Zやテイラーが依頼をしてきたら、断る理由を見つけることは難しいでしょう」(ロマネク監督)

Taylor Swift「Shake It Off」メイキング映像 #5「The Twerkers and Finger Tutting」
プロダンサーたちが凄技を繰り出す横で、不器用ながらもフリースタイルで踊るテイラーの姿はそれだけで楽しく、ダンスという表現を通じて「本当に素敵なことは何か」という純粋な気持ちを教えてくれる。自分の情けないパフォーマンスとダンサーたちの見事なダンスが対比的に描くことで、「自分の居場所は必ずある」というメッセージを込めているのだ。

「自分が何者なのか、自分の居場所をみつけるためには時間がかかります。今回不器用な自分を素晴らしいダンサーの中に置いてみて感じたことは、その場にそぐわなくても凄く楽しかったこと。自分がやっていることをやり続け、自分自身で在り続け、自分の居場所を探し続けていると、やがてそれが実るということを表現しているんです」(テイラー・スウィフト)

なお、現在までに公開されているメイキング映像は、全部で5本。テイラーのYouTubeチャンネルで毎週火曜日(現地時間)に公開されているので、今後の更新もお楽しみに!

■ Taylor Swift「Shake It Off」Outtakes Video
・#1 - The Cheerleaders
・#2 - The Ballerinas
・#3 - The Modern Dancers
・#4 - The Animators
・#5 - The Twerkers and Finger Tutting
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