テイラー自身が大ファンだったことから、音源を持って監督依頼を直談判し、見事ロマネク監督との初タッグが実現した「Shake It Off」。チアリーディングやバレエ、ヒップホップ、新体操、コンテンポラリー、Basement Jaxx(ベースメント・ジャックス)のMV「Never Say Never」などでもフィーチャーされ、大流行となっているお尻振りダンスのトゥワークなど、全9種類のダンスが登場し、Lady Gaga(レディー・ガガ)らポップスターたちのパロディも披露する!
「これまではMVのコンセプトを自分自身で作ってきましたが、今回に限ってはベースとなるアイデアをテイラーから提案してもらいました。それは、「不器用な人々への讃歌」として、“クールでない”子供たちは“クール”な子供たちよりも実は“クール”なんだというメッセージを込め、それを様々なダンスのスタイルで表現し、さらにはファンも巻き込みたいというものでした」(ロマネク監督)
テイラーのアイデアを非常に気に入ったロマネク監督は、そこから数週間掛けてダンスのスタイルを絞り込んだ。アイデアをより強いものへ昇華させるためにミニマルな舞台にし、クライマックスにファンを登場させてエンディングを飾る構成へとブラッシュアップ。さらに、MVに登場するダンスの参考としてジャンル毎に大量の写真を用意し、ルックやスタイル、動き、ディテールについてテイラーと話し合っていった。
「私はどんなアーティストでもジャンルでも、オーダーメイドの作品を提供出来ると自負しています。今回のオーダーは純粋に楽しくて、アップビートなポップビデオでした。これまであまりやったことのない類の作品で、私にとって新しいチャレンジとなりました。これまでの私は“暗闇の王子”でしたが、今や2人の娘がいて、丸くなったのでしょう。娘たちも気に入ってくれるようなものを作りたかったんですね。彼女たちの期待を裏切ることなく、私は“立派なパパ”になれたわけです」(ロマネク監督)
MV界ではレジェンド級のディレクターであるロマネク監督は、自身のキャリアについて次のように振り返っている。
「常に好奇心を持ち、幸運と偶然に恵まれてきました。自分にルールを課すことはせず、例えば「もうMVは作りたくない」というようなことは言いません。いつもその瞬間の直観に従って判断を下しています。ですので、もしU2やJay Zやテイラーが依頼をしてきたら、断る理由を見つけることは難しいでしょう」(ロマネク監督)
「自分が何者なのか、自分の居場所をみつけるためには時間がかかります。今回不器用な自分を素晴らしいダンサーの中に置いてみて感じたことは、その場にそぐわなくても凄く楽しかったこと。自分がやっていることをやり続け、自分自身で在り続け、自分の居場所を探し続けていると、やがてそれが実るということを表現しているんです」(テイラー・スウィフト)
なお、現在までに公開されているメイキング映像は、全部で5本。テイラーのYouTubeチャンネルで毎週火曜日(現地時間)に公開されているので、今後の更新もお楽しみに!
■ Taylor Swift「Shake It Off」Outtakes Video
・#1 - The Cheerleaders
・#2 - The Ballerinas
・#3 - The Modern Dancers
・#4 - The Animators
・#5 - The Twerkers and Finger Tutting
・#1 - The Cheerleaders
・#2 - The Ballerinas
・#3 - The Modern Dancers
・#4 - The Animators
・#5 - The Twerkers and Finger Tutting
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