本当にいいアイデアほど、実装は単純だったりして。
「Windows8にアップデートしたら10年前の
パソコンがタッチ操作可能になった」というのはよくあるジョークだが、それを地でいくアイデアがMITのFluid Interfaces GroupとTangible Media Groupが共同で開発した「THAW」だ
。原理は簡単、スマホのカメラがPCの画面に表示された画像パターンを読み取ることで、スマホとPC画面の相対的な位置関係を認識する。パターンを全画面で表示しておくわけにはいかないので、スマホがあるだろうと想定される位置に小さくパターンを表示することで、コンテンツの表示を邪魔しない仕組みだ。デモ映像ではスマホを使ってゲームを面白くするアイデアを提示している。隠された土管をスマホを使って見つけたり、キャラクターをピンチアウトして巨大化させたりとタッチ可能且つ移動可能なセカンドスクリーンであることを最大限活用している。
スマホ自体の画面サイズの違いを取得することはできないので汎用的なアプリにすることは難しいかもしれないが、せっかく物理的に存在する "モノ" なのだから、THAWのように "モノ" らしい活かし方の事例を考えるのも面白いだろう。
Via.THAW: Hybrid Interactions with Phones on Computer Screens on Vimeo