中野寛、工藤隆治
2014年10月1日11時19分
東海道新幹線は1日、開業50周年を迎えた。JR東海は区間内の4駅で記念の出発式を開催。東京駅では柘植康英(つげこうえい)社長ら約500人が、始発列車を見送った。
50年前に一番列車が発車したのと同じ東京駅19番線のホームには、式の模様を撮影しようと多くの鉄道ファンが。この日に合わせて休暇を取ったという東京都国分寺市の会社員入江貴之さん(32)は「仕事でよく利用するが、今日は旅行。50周年の記念ランを楽しみたい」と話した。
駅員が渡辺裕和運転士らに花束を渡し、テープカットと同時にくす玉が割られると、のぞみ1号は午前6時、警笛を鳴らして定刻通り博多へ。柘植社長は「(乗客)56億人にご愛顧いただき、無事50周年を迎えた。13年後にできるリニア中央新幹線と役割を分担し、大動脈の輸送を担いたい」と話した。(中野寛、工藤隆治)
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JR名古屋駅の新幹線ホームでは、午前6時20分の名古屋発東京行きの始発列車にあわせて記念の出発式が開かれた。
式で、JR東海の金子慎副社長は「『夢の超特急』として技術革新を起こし、56億人に利用してもらってきた。これからも安全を第一に快適性、正確性を磨く」とあいさつ。最新型のN700A「ひかり500号」が発車すると同時にくす玉が割られ、集まった鉄道ファンらのカメラのシャッター音が一斉に響いた。
公募で選ばれ、着物姿で出席した名古屋市中村区の保育園長奥村紀子さん(58)は「今は亡き父が1970年の大阪万博に連れていってくれたことが新幹線の一番の思い出です」。
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新大阪駅では記念の出発式が開かれ、JR東海の吉川直利副社長らが午前6時、東京行き始発のN700A系「のぞみ200号」を見送った。
26番ホームであった出発式では、小森常誉(つねよし)駅長の出発合図と同時にテープカットやくす玉割りがあり、のぞみ200号は定刻通り東京へ。100人以上の鉄道ファンが集まり、式典の様子をカメラに収めた。吉川副社長は「これからも安全・安定輸送を継続し、50年をさらに延ばしていきたい」とあいさつした。
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